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第四章
エンシェント・エルフ
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その後、ベンジャミンはどうやってエンシェント・エルフのところまでたどり着いたかを詳しく話してくれた。
「彼らはその古文書で記してあった場所よりもさらに奥地で発見されたよ。まるで隠れるかのように住みついていたよ」
すでに風化しつつある廃墟をたどる旅は大変だったようである。見つけた廃墟から同心円状に捜査範囲をひたすら広げてゆく。探知の魔法があるとはいえ、相当な労力だったことだろう。古文書がなければ、もっと時間がかかっていたことだろう。
「それで、その隠れ里の様子はどうだったんですか?」
大森林の奥地へと移動して暮らしているのだ。立派な設備を持っているようには思えないのだが、どうなのだろうか。
「エンシェント・エルフの隠れ里は、本当に質素なものだったみたいだよ。それまで通ってきた廃墟には、高度に発達した建物もあったみたいだけどね」
「それじゃあ」
リリアが期待を込めるような目でベンジャミンを見ている。
「捜索隊長の話では、高度な文明はすでに持っていないだろうということだったよ」
「良かった。エンシェント・エルフが病原体を広げたわけではないのね」
リリアの言葉に、ベンジャミンが声を詰まらせた。
「それがね、どうも怪しいらしいんだよ。こちらからの対話は拒否。例の呪文封じによって、こちら側に攻撃も辞さない様子だった。何か隠しているのではないか、というのが族長たちの見方だ」
「そんな……きっと何か意味があるのよ」
なおもエンシェント・エルフの無実を信じたいリリア。だがベンジャミンは首を左右に振った。
「別の種族ならまだしも、枝分かれしたとは言え、私たちは同じエルフ族だよ。それを拒絶するとなると、知られたくない何かがあるんだよ。わざわざ大森林の奥地に隠れて住む必要はないしね」
ベンジャミンは残念そうな顔をしている。すでにベンジャミンの中では犯人候補として認識されているのだろう。ベンジャミンはエルフ族の族長だ。エンシェント・エルフとエルフ族。どちらを守るかと問われれば、自分たちが所属するエルフ族を取るだろう。
「それでも少しくらいは話すことができたんじゃないですか?」
まったく会話ができなかったということはあるまい。少しくらいは何か情報があるはずだ。
「こちらが近づこうとすると、攻撃をしてきたらしい」
「攻撃? 弓矢でですか?」
リリアが首をかしげた。弓矢はエルフ族の得意な武器だ。弓矢で攻撃されたくらいなら、それこそ想定内だろう。
「それが……魔法を発射する武器だったそうだよ。こちら側は魔法が使えないのに、エンシェント・エルフ側は魔法を放つことができる。それで分が悪いと判断して、一度戻ってきたのさ」
「それでその情報をこちら側にすぐに伝えてくれたんですね」
「そう言うことだ。魔法が使えないというのは、これまで誰も体験したことがなくてね。みんな恐怖しているんだよ。だから魔法が使えなくても気にしない君たちの力が必要だったんだ」
やはりエルフ族にとって魔法は切っても切り離せない関係にあるようだ。それもそうか。生まれながらにして魔法が使えるのだからな。俺たちのように魔法が使えたらラッキー、という状況とは違うのだ。
「ねえねえ、魔法を発射する武器って、私が持ってる魔法銃みたいなものなのかな?」
マリアが腰のホルダーから相棒の魔法銃を引き抜いた。確かにさっきのベンジャミンの話だと、似たような武器を使っているのだろう。昔は高度な文明を持っていたみたいだし、残っていてもおかしくはないな。
「魔法銃? 初めて聞く名前の武器だが――これがそうなのか。うむ、私では分からないな。これから捜索隊のメンバーと会うことになっている。そのときに聞いてみよう」
魔法銃を観察したベンジャミンだったが、特に何の反応も示さなかった。魔法を発射する武器なんて、眉唾物だと思っているのかも知れないな。
「その捜索隊に会うのは、私たちとベンジャミンだけなのかしら?」
「他にも何人かの族長が参加することになってる。だが安心してくれて大丈夫だよ、リリア。君の父親は呼んでいないからな」
それを聞いてホッとした表情を見せるリリア。よほど父親には会いたくないらしい。これは俺も会わない方が良いのかも知れないな。
「二日後に会合が予定されている。それまではゆっくりとしていってくれ」
こうして俺たちはしばらくの間、エルフの国に滞在することになった。
二日後、俺たちは青の森にあるエルフの里を離れ、ベンジャミンと共にエンシェント・エルフが隠れ住んでいた場所から最も近いエルフの里へと移動していた。
「何という馬車だ。こんな馬車があるだなんて思ってもみなかったよ。エルフ族ももっと他国に行って、技術や知識、情報を収集する必要があるかも知れないな」
感心そうにベンジャミンが言った。
「ベンジャミン、この馬車は私の旦那様が中心になって作ったのよ」
「何だと!? まさかこれほどの物を作る技術を身につけているとは驚きだな」
得意げに言ったリリアの言葉に、ベンジャミンが盛大に驚いた。
そんなに驚くべきことなのだろうか。俺としてはそれほど大したことないと思うんだけどな。
それに、確かに俺が中心になって作ったかも知れないが、ほとんどの知識は他のメンバーあってのことだしな。俺一人で作ったわけではない。
俺たちが乗った異様に揺れない馬車は無事に目的地まで到着した。このエルフの里は深緑の森と呼ばれているらしい。確かにそこら中に生えている木々や下草も、濃い緑色をしている。
残念ながら、錬金術素材としては一般的なものと性質は変わらないみたいだった。残念。また新しい何かが作れるかと思ったのにな。
「おお、来たかベンジャミン」
「フロスト、遅れてしまったかな?」
「そんなことはないぞ。後ろにいるのが今回の危機を未然に知らせてくれた客人たちか」
「そうだ」
ベンジャミンは俺たちをフロストさんに紹介した。見た目はベンジャミンとほぼ同じである。俺たちはそれぞれ挨拶をすると、フロストさんの屋敷へと入って行った。そしてやはり、フロストさんはリリアを見て驚いた。
「リリアか! 随分と立派になったものだ。あんなに可愛かったリリアがこんなおてんば娘になるとは思ってもみなかったよ」
「ちょっと、その言い方はないでしょう!」
そうだぞ、フロスト。リリアは今も可愛いからな。おてんばなのはきっとあれだ。生まれつきだよ。
「リリア? 本当にリリアなの!?」
「え? お、お母様!?」
え? リリアのかーちゃんも来てるのか?
……うん。ベンジャミンはウソは言ってないな。父親は呼んでないって言っていたからな。そこに母親も呼んでないとは言っていない。
「リリア、無事で良かったわ。あなたが出て行ってからまったく音沙汰がないから心配していたのよ」
リリアにリリアと瓜二つの双子のようなエルフが抱きついている。当のリリア本人はまだ困惑しているようで、どうしたら良いのか分からない様子でアワアワとしていた。
きっとリリアは二度と両親に会うつもりはなかったのだろう。リリアに一体何があったのかは聞いたことがないし、本人が言いたくないのなら、わざわざ話してもらう必要はないと思っている。リリアを嫌な気分にさせたくはないからな。
「ちょっとお母様、こんなことをしている場合じゃないわ!」
そう言ってリリアは何とか母親から離れると、俺の後ろへと隠れた。もちろん身長差ゆえに、完全に隠れることはできてはいないが。
「えっと、そちらのドワーフ? さんはどなたかしら?」
リリアの母親の疑問に、ベンジャミンが答えた。
「以前に話した、ミスリルゴーレムを倒して我が里を救ってくれた冒険者パーティーだよ。エルフの国の危機について助言してくれたのも彼らだ」
ベンジャミンの紹介に、俺は一歩前に出た。
「俺の名前はダナイ。パーティー名、「ダナイと愉快な仲間たち」のリーダーを務めている。苦情があるなら俺に言ってくれ」
その場にいたエルフたちの注目が一気に集まった。後ろでは何やらアベルとマリアがささやき合っている。
「ねえ、アベル。そんな名前のパーティーだったっけ?」
「確かにマリアは愉快な仲間かも……あいたっ!」
どうやらアベルはマリアに蹴りを入れられたようである。声に振り向くとアベルが涙目になっていた。対してリリアは未だにこわばった表情で俺の肩をわしづかみしている。
指が食い込んでちょっと痛い。今の状況を本気で嫌がっているようである。
「早いところ、作戦会議と行きたいところなんだが?」
俺はベンジャミンの方を見た。それを見たベンジャミンは慌てて作戦会議をするために用意されていたテーブルに案内してくれた。
「彼らはその古文書で記してあった場所よりもさらに奥地で発見されたよ。まるで隠れるかのように住みついていたよ」
すでに風化しつつある廃墟をたどる旅は大変だったようである。見つけた廃墟から同心円状に捜査範囲をひたすら広げてゆく。探知の魔法があるとはいえ、相当な労力だったことだろう。古文書がなければ、もっと時間がかかっていたことだろう。
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「捜索隊長の話では、高度な文明はすでに持っていないだろうということだったよ」
「良かった。エンシェント・エルフが病原体を広げたわけではないのね」
リリアの言葉に、ベンジャミンが声を詰まらせた。
「それがね、どうも怪しいらしいんだよ。こちらからの対話は拒否。例の呪文封じによって、こちら側に攻撃も辞さない様子だった。何か隠しているのではないか、というのが族長たちの見方だ」
「そんな……きっと何か意味があるのよ」
なおもエンシェント・エルフの無実を信じたいリリア。だがベンジャミンは首を左右に振った。
「別の種族ならまだしも、枝分かれしたとは言え、私たちは同じエルフ族だよ。それを拒絶するとなると、知られたくない何かがあるんだよ。わざわざ大森林の奥地に隠れて住む必要はないしね」
ベンジャミンは残念そうな顔をしている。すでにベンジャミンの中では犯人候補として認識されているのだろう。ベンジャミンはエルフ族の族長だ。エンシェント・エルフとエルフ族。どちらを守るかと問われれば、自分たちが所属するエルフ族を取るだろう。
「それでも少しくらいは話すことができたんじゃないですか?」
まったく会話ができなかったということはあるまい。少しくらいは何か情報があるはずだ。
「こちらが近づこうとすると、攻撃をしてきたらしい」
「攻撃? 弓矢でですか?」
リリアが首をかしげた。弓矢はエルフ族の得意な武器だ。弓矢で攻撃されたくらいなら、それこそ想定内だろう。
「それが……魔法を発射する武器だったそうだよ。こちら側は魔法が使えないのに、エンシェント・エルフ側は魔法を放つことができる。それで分が悪いと判断して、一度戻ってきたのさ」
「それでその情報をこちら側にすぐに伝えてくれたんですね」
「そう言うことだ。魔法が使えないというのは、これまで誰も体験したことがなくてね。みんな恐怖しているんだよ。だから魔法が使えなくても気にしない君たちの力が必要だったんだ」
やはりエルフ族にとって魔法は切っても切り離せない関係にあるようだ。それもそうか。生まれながらにして魔法が使えるのだからな。俺たちのように魔法が使えたらラッキー、という状況とは違うのだ。
「ねえねえ、魔法を発射する武器って、私が持ってる魔法銃みたいなものなのかな?」
マリアが腰のホルダーから相棒の魔法銃を引き抜いた。確かにさっきのベンジャミンの話だと、似たような武器を使っているのだろう。昔は高度な文明を持っていたみたいだし、残っていてもおかしくはないな。
「魔法銃? 初めて聞く名前の武器だが――これがそうなのか。うむ、私では分からないな。これから捜索隊のメンバーと会うことになっている。そのときに聞いてみよう」
魔法銃を観察したベンジャミンだったが、特に何の反応も示さなかった。魔法を発射する武器なんて、眉唾物だと思っているのかも知れないな。
「その捜索隊に会うのは、私たちとベンジャミンだけなのかしら?」
「他にも何人かの族長が参加することになってる。だが安心してくれて大丈夫だよ、リリア。君の父親は呼んでいないからな」
それを聞いてホッとした表情を見せるリリア。よほど父親には会いたくないらしい。これは俺も会わない方が良いのかも知れないな。
「二日後に会合が予定されている。それまではゆっくりとしていってくれ」
こうして俺たちはしばらくの間、エルフの国に滞在することになった。
二日後、俺たちは青の森にあるエルフの里を離れ、ベンジャミンと共にエンシェント・エルフが隠れ住んでいた場所から最も近いエルフの里へと移動していた。
「何という馬車だ。こんな馬車があるだなんて思ってもみなかったよ。エルフ族ももっと他国に行って、技術や知識、情報を収集する必要があるかも知れないな」
感心そうにベンジャミンが言った。
「ベンジャミン、この馬車は私の旦那様が中心になって作ったのよ」
「何だと!? まさかこれほどの物を作る技術を身につけているとは驚きだな」
得意げに言ったリリアの言葉に、ベンジャミンが盛大に驚いた。
そんなに驚くべきことなのだろうか。俺としてはそれほど大したことないと思うんだけどな。
それに、確かに俺が中心になって作ったかも知れないが、ほとんどの知識は他のメンバーあってのことだしな。俺一人で作ったわけではない。
俺たちが乗った異様に揺れない馬車は無事に目的地まで到着した。このエルフの里は深緑の森と呼ばれているらしい。確かにそこら中に生えている木々や下草も、濃い緑色をしている。
残念ながら、錬金術素材としては一般的なものと性質は変わらないみたいだった。残念。また新しい何かが作れるかと思ったのにな。
「おお、来たかベンジャミン」
「フロスト、遅れてしまったかな?」
「そんなことはないぞ。後ろにいるのが今回の危機を未然に知らせてくれた客人たちか」
「そうだ」
ベンジャミンは俺たちをフロストさんに紹介した。見た目はベンジャミンとほぼ同じである。俺たちはそれぞれ挨拶をすると、フロストさんの屋敷へと入って行った。そしてやはり、フロストさんはリリアを見て驚いた。
「リリアか! 随分と立派になったものだ。あんなに可愛かったリリアがこんなおてんば娘になるとは思ってもみなかったよ」
「ちょっと、その言い方はないでしょう!」
そうだぞ、フロスト。リリアは今も可愛いからな。おてんばなのはきっとあれだ。生まれつきだよ。
「リリア? 本当にリリアなの!?」
「え? お、お母様!?」
え? リリアのかーちゃんも来てるのか?
……うん。ベンジャミンはウソは言ってないな。父親は呼んでないって言っていたからな。そこに母親も呼んでないとは言っていない。
「リリア、無事で良かったわ。あなたが出て行ってからまったく音沙汰がないから心配していたのよ」
リリアにリリアと瓜二つの双子のようなエルフが抱きついている。当のリリア本人はまだ困惑しているようで、どうしたら良いのか分からない様子でアワアワとしていた。
きっとリリアは二度と両親に会うつもりはなかったのだろう。リリアに一体何があったのかは聞いたことがないし、本人が言いたくないのなら、わざわざ話してもらう必要はないと思っている。リリアを嫌な気分にさせたくはないからな。
「ちょっとお母様、こんなことをしている場合じゃないわ!」
そう言ってリリアは何とか母親から離れると、俺の後ろへと隠れた。もちろん身長差ゆえに、完全に隠れることはできてはいないが。
「えっと、そちらのドワーフ? さんはどなたかしら?」
リリアの母親の疑問に、ベンジャミンが答えた。
「以前に話した、ミスリルゴーレムを倒して我が里を救ってくれた冒険者パーティーだよ。エルフの国の危機について助言してくれたのも彼らだ」
ベンジャミンの紹介に、俺は一歩前に出た。
「俺の名前はダナイ。パーティー名、「ダナイと愉快な仲間たち」のリーダーを務めている。苦情があるなら俺に言ってくれ」
その場にいたエルフたちの注目が一気に集まった。後ろでは何やらアベルとマリアがささやき合っている。
「ねえ、アベル。そんな名前のパーティーだったっけ?」
「確かにマリアは愉快な仲間かも……あいたっ!」
どうやらアベルはマリアに蹴りを入れられたようである。声に振り向くとアベルが涙目になっていた。対してリリアは未だにこわばった表情で俺の肩をわしづかみしている。
指が食い込んでちょっと痛い。今の状況を本気で嫌がっているようである。
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