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秘められた力①
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朝食を食べ終わるとさっそく荒野へと向かった。転移魔法【天国への門】であっという間に到着する。もちろんパメラは目を輝かせた。
「すごいですわ! これが転移魔法、初めて体感しましたわ。なんか、うにょっとしてちょっと気持ちが悪いですけど……」
「最初はみんなそうなる。だが、すぐに慣れるさ」
この辺りは植物がほとんど生えていない。岩だけがゴロゴロと転がっている無人の荒野になっている。そのため魔物の数は少なく、近くに住んでいる人はいない。付近に利用価値が高い資源も無いため、人が足を踏み入れることは滅多にない。
魔法の練習をするのには持ってこいの場所であった。
「それじゃ、パメラ、肩慣らしに水魔法と氷魔法を使って見せてもらおうか」
「分かりましたわ!」
そう言ってパメラは大人の頭よりも一回り大きな水の塊と氷の塊を作って見せた。なるほど、初級魔法でこれだけの大きさのものを作り出せるのなら、魔法の素養はそれなりにあるみたいだな。
「いいぞ、パメラ。この分だと、冒険者としても十分にやっていけるな」
「え、エル様のパートナーとして、ふさわしいですか?」
「え? あ、ああ、うん、いいんじゃないかな?」
わぁいとパメラが手放しで喜んだ。それを横目にシロがコッソリと話しかけてきた。
「そんなこと言って良いの? 余計に話がこじれるんじゃないの?」
「そうは言うがな、シロ。ここで断ったらきっとパメラは落ち込むぞ? そうなったら、どうやって機嫌を直すつもりなんだ?」
「なるほど、すでに尻に敷かれているわけですね」
何を言うんだ、シロ。これは立派な世渡り術だぞ。わざわざ彼女を悲しませる必要はない。あの落ち込んで小さくなった背中を見ると、なぜか抱きしめたくなるんだよ。
「よし、じゃあ、他の上位属性の魔法を試してみるとしよう。そうだな、まずは光属性からにしよう。この属性は周囲を明るくしたり、穢れを浄化したりするのが得意な属性だ。まずは一番簡単な周囲を明るくすることができる【小さな世界】を試してみようか」
そうして俺は【小さな世界】をパメラに教えた。俺は全属性を使いこなすことができるため、当然のことながらその魔法を使える。
何度かコツを教えると、パメラの手元が少し明るくなった。
「で、できました! やりましたよ、エル様!」
「おめでとう。これでパメラは上位属性二つ持ちだな。それじゃ、次は雷にしよう。この属性は光属性と性質が近いから、パメラが使える可能性は十分にある。最初は【静かな雷】だ。この魔法はちょっとパリッとして、相手をビックリさせる魔法だ」
そう言って試しにパメラに対して使った。パチッと小さな音がした。毛糸でできた上着を脱ぐときに生じるものと同じようなものである。
「ひうっ! あれ、ビックリしましたけどそれほど痛くはないですね。不思議です」
「威力を弱めて使った。威力を高めれば相手をしばらく動けなくさせることもできる便利な魔法だぞ。それじゃ、練習だ」
使うときのコツや、イメージを教えながらパメラを導いてゆく。ときには手をとり、魔力を流し、パメラの体の中で動かしたりした。こうしてパメラとしばらく練習を続ける。
「【静かな雷】! できました! やりましたよ!」
「上出来だ。上位属性三つ持ちは珍しいぞ。胸を張ってもいい」
エヘン、とパメラがその胸を張った。その腕の中ではパメラの魔法によってモッサリに毛が膨らんだシロが迷惑そうにこちらを見ていた。膨らんだシロも可愛いぞ。あとでちゅるとろをあげるから許してくれ。
その後はお昼の休憩を挟んで闇、空間属性の魔法を練習したが使えるようにはならなかった。すでに光、雷属性を新たに使えるようになっていたためか、パメラに落ち込んだ様子はなかった。
「すごいですわ! これが転移魔法、初めて体感しましたわ。なんか、うにょっとしてちょっと気持ちが悪いですけど……」
「最初はみんなそうなる。だが、すぐに慣れるさ」
この辺りは植物がほとんど生えていない。岩だけがゴロゴロと転がっている無人の荒野になっている。そのため魔物の数は少なく、近くに住んでいる人はいない。付近に利用価値が高い資源も無いため、人が足を踏み入れることは滅多にない。
魔法の練習をするのには持ってこいの場所であった。
「それじゃ、パメラ、肩慣らしに水魔法と氷魔法を使って見せてもらおうか」
「分かりましたわ!」
そう言ってパメラは大人の頭よりも一回り大きな水の塊と氷の塊を作って見せた。なるほど、初級魔法でこれだけの大きさのものを作り出せるのなら、魔法の素養はそれなりにあるみたいだな。
「いいぞ、パメラ。この分だと、冒険者としても十分にやっていけるな」
「え、エル様のパートナーとして、ふさわしいですか?」
「え? あ、ああ、うん、いいんじゃないかな?」
わぁいとパメラが手放しで喜んだ。それを横目にシロがコッソリと話しかけてきた。
「そんなこと言って良いの? 余計に話がこじれるんじゃないの?」
「そうは言うがな、シロ。ここで断ったらきっとパメラは落ち込むぞ? そうなったら、どうやって機嫌を直すつもりなんだ?」
「なるほど、すでに尻に敷かれているわけですね」
何を言うんだ、シロ。これは立派な世渡り術だぞ。わざわざ彼女を悲しませる必要はない。あの落ち込んで小さくなった背中を見ると、なぜか抱きしめたくなるんだよ。
「よし、じゃあ、他の上位属性の魔法を試してみるとしよう。そうだな、まずは光属性からにしよう。この属性は周囲を明るくしたり、穢れを浄化したりするのが得意な属性だ。まずは一番簡単な周囲を明るくすることができる【小さな世界】を試してみようか」
そうして俺は【小さな世界】をパメラに教えた。俺は全属性を使いこなすことができるため、当然のことながらその魔法を使える。
何度かコツを教えると、パメラの手元が少し明るくなった。
「で、できました! やりましたよ、エル様!」
「おめでとう。これでパメラは上位属性二つ持ちだな。それじゃ、次は雷にしよう。この属性は光属性と性質が近いから、パメラが使える可能性は十分にある。最初は【静かな雷】だ。この魔法はちょっとパリッとして、相手をビックリさせる魔法だ」
そう言って試しにパメラに対して使った。パチッと小さな音がした。毛糸でできた上着を脱ぐときに生じるものと同じようなものである。
「ひうっ! あれ、ビックリしましたけどそれほど痛くはないですね。不思議です」
「威力を弱めて使った。威力を高めれば相手をしばらく動けなくさせることもできる便利な魔法だぞ。それじゃ、練習だ」
使うときのコツや、イメージを教えながらパメラを導いてゆく。ときには手をとり、魔力を流し、パメラの体の中で動かしたりした。こうしてパメラとしばらく練習を続ける。
「【静かな雷】! できました! やりましたよ!」
「上出来だ。上位属性三つ持ちは珍しいぞ。胸を張ってもいい」
エヘン、とパメラがその胸を張った。その腕の中ではパメラの魔法によってモッサリに毛が膨らんだシロが迷惑そうにこちらを見ていた。膨らんだシロも可愛いぞ。あとでちゅるとろをあげるから許してくれ。
その後はお昼の休憩を挟んで闇、空間属性の魔法を練習したが使えるようにはならなかった。すでに光、雷属性を新たに使えるようになっていたためか、パメラに落ち込んだ様子はなかった。
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