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56 サンタさんが運んできてくれるのはね……? 前半R18 完
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二人が一つになった翌朝、ヨークトールはすぐさま二つの国に報告した。早く結婚したくて、式をこじんまりとしたいとわがままを言いながら。
しかしながら、王子の政略でもある結婚なのだから、大々的に式を挙げねばならないと説き伏せられた。
ヨークトールは、一度国に帰るよう散々言われていたが、アールトネン伯爵家で過ごしてシンディと片時も離れないままだった。仕方がなく彼の両親が、本人不在のまま全てを取り仕切る形で式の準備が急ピッチで進められたのである。
シンディもまた、ヨークトールが側にいる事で寂しい気持ちになど一瞬もならなかった。とても幸せな気分で、精力的に様々に降りかかる公式行事をこなしながら毎日のように愛された。
すでに、彼の事はアールトネン伯爵家で大歓迎されていた。出自も申し分ないどころか、王子である事を知りセパスチたちは自分たちの事以上に二人を祝福した。勿論、屋敷中どころか、領内が数日の間お祭り騒ぎになるほど。
仕事で疲れ果てないように、ヨークトールが寝食も忘れて仕事に夢中になる彼女を、無理やり仕事から引き離してベッドに連れ込み休ませる日々を送る。その際、彼女の負担になりすぎないように、愛と情熱をその肌と体内にしっかりと刻み付けた。
「あ、あん」
「ああ、シンディ。そのまましっかり手をついていて」
「あ、激しいっ! あん!」
ヨークトールはシンディ以外に経験がない。ないが、ガチャのグッズの使用法にともない、耳年魔のように知識だけは豊富なのだ。ゆっくりではあるが、様々な体位を、純真無垢な妻に今日も仕込んでいった。
今日は、ベッドの横に二人で立ち、後ろから彼女を責めた。不安定な体を、シンディがベッドに手を突いた状態で支えつつ、ヨークトールの大きな手が彼女の腰をしっかりと持ち大きく腰を振る。
内ももから膝まで、二人のつながった部分から泡を含んだ白い液が垂れている。
パンパン、 パチュパチュと、ヨークトールの腰の動きに合わせてリズミカルに淫靡な音が部屋の中に響いた。
「ここ、こうするといい?」
「は、はいっ……。ああ、きもち、いいです!」
素直に気持ちが良い時は、それを口に出すように躾けられ素直に応える妻の背中を見下ろして満足する。
そっと、左手で腰を沈めれば、お尻が上がり、きゅっと中が締まる。ベッドのシーツが擦れるように垂れ下がった胸の尖りを揺らしながら妻が中で快楽を拾い始めて達しようとするのが、締め付ける中の蠢きで分かった。
床についていた足をぐっと腰に抱えて持ち上げる。
下半身が宙に浮き不安定になったシンディは、必死で落ちないようにベッドのシーツにしがみついて体が折れないように力を入れた。
ヨークトールの逞しいものがしっかり締め付けられ、すぐに吐き出したくなるのを堪えつつ前後に体を揺らす。
「あ、ああ、わたくし、もう……!」
「いいよ、イって。僕もイくっ!」
揺らされる頭をシーツに埋もれさせながら彼女が啼いて達した。
その直後、搾り取られるように中が蠢き、その刺激に逆らわず奥深くに切っ先を当てながら沢山の白濁を注ぐ。
ずるりと自身を引き抜けば、本気で妻が感じていた白い粘液が纏わりついていた。自分だけが美しい彼女をこんな風にさせるのだと思うと支配出来た気になる。
ぼやけた思考の中、シンディは夢に旅立っていく。膝が折れるほど脱力した彼女の体をなんなく支えると、ヨークトールが寝室の横に作ったサウナに運び彼女を綺麗にした。
時々、眠ったままの彼女に、側位で起こさないようにゆっくり入り込んだりしつつ、いくら愛しても愛したらず飽きないその体を貪ったのであった。
※※※※
数年後、甘える小さな双子を、お互いの膝の上に一人ずつ乗せて絵本を一緒に読んでいた。
絵本に描かれている絵は、赤い服を着たふくよかなおじいさんがトナカイと共に夜空を飛んでいる。行く先々で恋人や夫婦を祝福しながらクリスマスのプレゼントを配っていた。
子供たちは、わくわくしながら大人になったらサンタさんが来てくれるのを楽しみにしつつ、うとうとしだす。
サンタさんを見たくて起きていたようだけれど瞼が下がり、夢の国に遊びに行くようだ。
二人はそっと子供たちをベッドに横たえ、子供部屋から寝室に移動する。
今日は、二人が出会った日だ。その日には、特別な事が起こる。
──本当に望むもの、願いがあったらね
大人になった時、サンタクロースがガチャを差し出して来たら、怖がらずに回してごらん。
きっと、あなたの願いを、あなただけのサンタさんが叶えてくれるから──
【R18】クリスマスプレゼントは、魅惑のガチャ~婚約者をNTRれた令嬢は、ガチャでサンタさんを引き当てたい!
──────完
物語はこれで完結です。お付き合いいただきありがとうございました。
小話でグッズたちを、明日にでも少々出すので興味のある方はそちらもよろしければどうぞお楽しみくださいませ。
しかしながら、王子の政略でもある結婚なのだから、大々的に式を挙げねばならないと説き伏せられた。
ヨークトールは、一度国に帰るよう散々言われていたが、アールトネン伯爵家で過ごしてシンディと片時も離れないままだった。仕方がなく彼の両親が、本人不在のまま全てを取り仕切る形で式の準備が急ピッチで進められたのである。
シンディもまた、ヨークトールが側にいる事で寂しい気持ちになど一瞬もならなかった。とても幸せな気分で、精力的に様々に降りかかる公式行事をこなしながら毎日のように愛された。
すでに、彼の事はアールトネン伯爵家で大歓迎されていた。出自も申し分ないどころか、王子である事を知りセパスチたちは自分たちの事以上に二人を祝福した。勿論、屋敷中どころか、領内が数日の間お祭り騒ぎになるほど。
仕事で疲れ果てないように、ヨークトールが寝食も忘れて仕事に夢中になる彼女を、無理やり仕事から引き離してベッドに連れ込み休ませる日々を送る。その際、彼女の負担になりすぎないように、愛と情熱をその肌と体内にしっかりと刻み付けた。
「あ、あん」
「ああ、シンディ。そのまましっかり手をついていて」
「あ、激しいっ! あん!」
ヨークトールはシンディ以外に経験がない。ないが、ガチャのグッズの使用法にともない、耳年魔のように知識だけは豊富なのだ。ゆっくりではあるが、様々な体位を、純真無垢な妻に今日も仕込んでいった。
今日は、ベッドの横に二人で立ち、後ろから彼女を責めた。不安定な体を、シンディがベッドに手を突いた状態で支えつつ、ヨークトールの大きな手が彼女の腰をしっかりと持ち大きく腰を振る。
内ももから膝まで、二人のつながった部分から泡を含んだ白い液が垂れている。
パンパン、 パチュパチュと、ヨークトールの腰の動きに合わせてリズミカルに淫靡な音が部屋の中に響いた。
「ここ、こうするといい?」
「は、はいっ……。ああ、きもち、いいです!」
素直に気持ちが良い時は、それを口に出すように躾けられ素直に応える妻の背中を見下ろして満足する。
そっと、左手で腰を沈めれば、お尻が上がり、きゅっと中が締まる。ベッドのシーツが擦れるように垂れ下がった胸の尖りを揺らしながら妻が中で快楽を拾い始めて達しようとするのが、締め付ける中の蠢きで分かった。
床についていた足をぐっと腰に抱えて持ち上げる。
下半身が宙に浮き不安定になったシンディは、必死で落ちないようにベッドのシーツにしがみついて体が折れないように力を入れた。
ヨークトールの逞しいものがしっかり締め付けられ、すぐに吐き出したくなるのを堪えつつ前後に体を揺らす。
「あ、ああ、わたくし、もう……!」
「いいよ、イって。僕もイくっ!」
揺らされる頭をシーツに埋もれさせながら彼女が啼いて達した。
その直後、搾り取られるように中が蠢き、その刺激に逆らわず奥深くに切っ先を当てながら沢山の白濁を注ぐ。
ずるりと自身を引き抜けば、本気で妻が感じていた白い粘液が纏わりついていた。自分だけが美しい彼女をこんな風にさせるのだと思うと支配出来た気になる。
ぼやけた思考の中、シンディは夢に旅立っていく。膝が折れるほど脱力した彼女の体をなんなく支えると、ヨークトールが寝室の横に作ったサウナに運び彼女を綺麗にした。
時々、眠ったままの彼女に、側位で起こさないようにゆっくり入り込んだりしつつ、いくら愛しても愛したらず飽きないその体を貪ったのであった。
※※※※
数年後、甘える小さな双子を、お互いの膝の上に一人ずつ乗せて絵本を一緒に読んでいた。
絵本に描かれている絵は、赤い服を着たふくよかなおじいさんがトナカイと共に夜空を飛んでいる。行く先々で恋人や夫婦を祝福しながらクリスマスのプレゼントを配っていた。
子供たちは、わくわくしながら大人になったらサンタさんが来てくれるのを楽しみにしつつ、うとうとしだす。
サンタさんを見たくて起きていたようだけれど瞼が下がり、夢の国に遊びに行くようだ。
二人はそっと子供たちをベッドに横たえ、子供部屋から寝室に移動する。
今日は、二人が出会った日だ。その日には、特別な事が起こる。
──本当に望むもの、願いがあったらね
大人になった時、サンタクロースがガチャを差し出して来たら、怖がらずに回してごらん。
きっと、あなたの願いを、あなただけのサンタさんが叶えてくれるから──
【R18】クリスマスプレゼントは、魅惑のガチャ~婚約者をNTRれた令嬢は、ガチャでサンタさんを引き当てたい!
──────完
物語はこれで完結です。お付き合いいただきありがとうございました。
小話でグッズたちを、明日にでも少々出すので興味のある方はそちらもよろしければどうぞお楽しみくださいませ。
応援ありがとうございます!
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