5 / 30
1.死
1.死1/4
しおりを挟む※注意※
・胸糞表現、最初に出てくる恋人の男性がクズ
・妊娠、出産に対して本来取るべき対応ができていない表現があり
・赤ちゃんが亡くなる表現あり
・赤ちゃんが捨てられる表現あり
・残酷、可哀想な表現あり
・モロ語あり
・血は繋がって無いが、母と子の性行為描写あり
1話目が特に胸糞となります。
飛ばして見る方は3話からお読みください。
★1/14に3話目をアップ予定です。
飛ばしてみる方はしばしお待ちください。
3話目からお読みいただいても問題ありません。ただ、話の特製上、他のページにも上記注意事項がはいる場合があります。
また、転生先の世界観として現在の野生動物と似ている弱肉強食の部分のある世界となります。そのため、赤ちゃんが離れる(捨てられる)様な表現があります。
妊娠、出産をされる方、適切な対応をお願いいたします。
――――――――――――――――――――
暗く静かな夜。
空を見上げれば雲で隠れて見えない星。
目の前には雑居ビルと、星よりも煌びやかな明かりが煌々とついている。
風が髪を揺らして、外にいるにはちょうど良い気候だった。
「あの子は、幸せだったかな……」
私の名前は、平松綾香23歳。
栄養士をしており、3年お付き合いしている男性がいた。
相手は27歳で、バリバリの商社マン。
大きな喧嘩もなく、順風満帆でそろそろ同棲を始めてもいいかも知れないと思っていた。
そんな中、妊娠。
少々怖さもあったが、これを機に同棲、結婚。
彼なら快く返事をしてくれるだろうし、とても優しい父になるだろう。
前回あってから2週間ぶり、妊娠検査薬を使用して妊娠がほぼ黒になってから1週間。
ドキドキしながら、今日は外食に来ている。
もともとお酒はほとんど飲まない私にも、当たり前のようにソフトドリンク以外にアルコールのページも見せながら、今日は何飲む?と聞いてくれる。
とても優しくてそんなところが大好きだった。
しかし、結果は違かった。
妊娠した事を伝えると、動揺して何度も事実であるか確認してきた。そして妊娠検査薬の画像を見せると何故か静かになって何もなかったかのように振る舞われた。
「そろそろ同棲しない?」
「え?…………いや、まだ俺仕事もっと頑張りたいんだよね。もう少し待てる?」
すでに妊娠していて同棲もない、結婚する気が無いのかも知れないと不安になりながらも終始笑顔のまま彼は帰って行った。
モヤモヤする自分と、不安になりながら無意識にお腹をさすった。
そしてその後連絡が途絶える。
もともと頻回ではなかったにしろ、あまりにも遅い。
電話も出ない。
お腹の子の事を認知してもらわなければならないことと、せっかく授かった命をこのままおろすという選択肢を取らないといけないのか毎日悩んだ。
連絡が取れないので彼のアパートへ行く。
電気が付いている事を確認してチャイムを押したが出ない。電話もしたが、当たり前に出ない。
置き手紙をして連絡が欲しい旨を伝えたが、連絡は無かった。
そしてこのまま中絶期間が徐々に迫ってくると、悪阻と重なって精神もボロボロになってきた。
彼が帰って来ているであろう時間にアパートに行ってチャイムを押す日々。
すると警察が程なくしてきた。
「え?なんですか?」
「家の前に知らない人がいるって通報受けてね。事情聞けますか?」
「え?え!?え?」
パトカーに連れられた。
3年もお付き合いしていたが、妊娠を知るや連絡が途絶えたとスマホの履歴も全部見せて警察の方にはわかってもらえた。
犯罪では無いので家庭裁判所か行政に相談するようにとの事であったが、ショックだったのはストーカーだと通報されていたことだ。
「気の毒だけど、これ以上家に押しかけるのはね。何回も来てると聞いているのですが」
「……はい。あの人が父親なのは間違いないんです。3年もお付き合いしていて、こんなことってありますか?!ストーカーって!妊娠してる事を言ったら捨てられるって!女ばっかりこういう目に……うっ……うぅ」
「そうだね。履歴とか見せてもらった限り本当のようだから、今回は申し訳ないけど口頭注意ってだけで帰ってもらうけど、これから毎回家に行くようなら接近禁止命令とか出されちゃう可能性もあるから……」
男の警察官が諭すようにゆっくり話しかける。
結構こういうことはあるそうで、相手を間違えてしまったと女性側が泣く泣く受け入れるしか今の法律では難しいそうだ。
「ここからは警察官としてじゃなくて、一個人としてだけど……。今回の事が平松さんの言っていることが全て事実だとしてね、あんな男が父親になって一緒に住んで子育てするってそんな事にならなくて良かったんじゃないかな?……ごめんなさいね。俺も子ども3人いるのよ。正直、腹が立つ。俺嫁さん大好きだからさ。子どもももちろん憎たらしい時あるけど大好きなのね」
「そうですよね。俺もまだ独身ですけど……一緒にならなくて正解かなと。こんな扱い受けて……」
泣き崩れて話せなくなってしまった私を運転席にいる警察官と、横に座っている中年の警察官が慰めてくれている。
「……ぐっ、ふっ、ぇっ………………私の見る目が無かったって事ですね……」
「……そうは言わないけど、人って色々な人がいるもんでね……。今回たまたまそれにあたっちゃったんだね。お腹の赤ちゃんのことを思って行動していたんだからね。悪阻これから酷くなってくるでしょう?一回車じゃなくて近くの警察署で落ち着くまで話しましょう」
諭されて彼のアパートからパトカーで管轄の警察署に向かった。
警察署に着くと個室に通されて、温かいお茶を出してもらった。
男性の警察官ではなく、今度は女性の警察官。
淡々と事務手続きと事情を再度とって、母親ダイアル、子どもの事相談センターなど色々な相談窓口を紹介された。
そして最後にまた彼のアパートに行かない事と、今後連絡をするなら弁護士を通した方がいい事を念押しされた。
――あぁ、どうしてこうもこっちが加害者のようになるのか。家の前で騒いだわけでもなく、30分以上彼のアパートの前にいたわけでもない。職場は知らないから連絡しようがないし……。本当に……………………ばかだなぁ。
女性警察官の話は最後の方上の空。
自分の不甲斐なさと、未来への不安、産むか中絶するか、自身の子どもの事ばかりが頭の中を駆け巡り何も考えられなくなってしまった。
「はい。はい……。わかりました。お手数おかけしました」
「はい。お体にお気をつけて……」
警察署を出たのは日を跨いでからだった。
――明日、仕事………………。
その後はもう何も考えなかった。
頼る親も居ない、行政に行ってみたらお金がないなら中絶しかないと言われる。ひとり親の制度を聞いたが、ひとりで育てられるか自信がない。コールセンターに電話したが、永遠と話中。仕事も休めないし、相手に逃げられたなんて知られたら職場にいれる程メンタルも強くない。
とうとう悪阻が酷くなり、職場で倒れてしまった。
2
あなたにおすすめの小説
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
転生先は男女比50:1の世界!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。
「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」
デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・
どうなる!?学園生活!!
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる