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第五章 旅立ち
身震い
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木々がさざめく音、そして、魔物たちの悲鳴。ここに来て聞こえてくるのはそんな音だけ。別に立ち止まっているというわけではない。逆に順調に進んでいるように感じる。魔物の数もそれほど多くない、それはそれで気になるのだが
「アシオン、本当にこの道であってるのか?」
「ああ、ここからじゃないといけないぜ。何だビス、オレのこと疑ってるのかよ」
「別にそんなわけじゃないが。プロウバの森はよく来ていたから森のだいたいの全体図は記憶している。北に抜ける道なんてなかったと思ってな」
「はははっ、それは知ってるって言わないんじゃないか」
「ちょっとアシオンさん、ビスさんに向かって何てこと言うんですか」
「なんだお前、さっきから。突っかかってきやがって」
また始まってしまった、まあ、今回は原因をつくったのは俺なんだが。と言っても大体こういうことが起きるのはなぜか俺がらみなのだ。男にモテても嬉しくないぞ
「まあまあ、俺は気にしてないからそんなにいら立つな、ソエル」
「ビスさんがそういうなら」
「けっ、いい」
「アシオンやめろ」
「・・・ふん」
少し余裕が出てきたらこの有様だ。パヴィは魔物そっちのけでそこら辺に落ちているものに興味を示しているし。誰かと気が合いそうだなとも思ってしまう。本当にこの二人を連れてきてよかったのだろうか。ツァールに言ったことが一瞬頭をよぎる、やるならここしかないか
「パヴィ何を見てるんだ?」
「あっ、いえぇ何でもありません~。それよりすみません~」
「別にいいよ。今は魔物も少ないし、ただ緊張感は持ってくれよ」
「はいぃ、気をつけますぅ」
「それより、その手に持ってるものはなんだ?」
パヴィの手は握りしめられていたのだ。その握り拳には妙な膨らみがある。急にパヴィがキョロキョロし出し、そして行き場をなくした握り拳も右往左往している
「あ、あのこれはぁ・・・すみません~‼別に持ち帰る気はなかったんですぅ」
パヴィが俺に突き出してきたのは石だった。何の変哲もない石というわけではなくそこら辺には決して落ちていることはなかろう、外側は水色で中心が円状に光輝いてる石であった。それは見覚えのあるものでもあった。おそらく口ではああいっているが絶対に持ち帰ろうとしていただろう
「だから俺は別に気にしないって。それより何でそれを持ち帰ろうとしたんだ?」
「いつも落ちているものより純度が高かったものでついぃ。これ使えるんですよぉ。ビスさんもお守り代わりにもっておくといいかもしれません~。ただ、一度使うと真っ黒になって使い物にならなくなってしまうですけどぉ」
話しが見えてこない。持ち帰ろうとしていた理由はなんとなくわかった。ただ、俺が持っていた方がいいとは一体どういうことだ?・・・真っ黒になるってもしかして
「おい、それって」
「パヴィ何をやっている。ビスさんを困らせているのか?」
聞こうとした時、運悪くソエルがやってきてしまった。パヴィは手に持っていたものを急いでカバンにしまい込み、何もなかったかのように振る舞っている
「いえぇ、なにもぉ。ちょっとビスさんとお話していただけですよぉ」
「羨ましい・・・じゃなかった、それならいいけど。ビスさんをあまり困らせるなよ」
そう言ってソエルはまたもとの位置に戻っていった。お前が言うか、と思ってしまったことは心のなかに留めておこう
「うぜーですぅ」
何か風に乗って何かが聞こえてきたような。俺の心の声が出てきてしまったのだろうか。ただ、若干内容が違うような気もする。もし、言葉を発しているとしたら近くにいるやつしか考えられないのだが、そんな言葉が出てくるとは思えない
「なんか言ったかパヴィ?」
「いいえぇ、何も言ってませんよぉ」
パヴィは満面の笑みでこちらを見てくる。うん、これはあれだ、触れてはいけないやつだ
「そうだよな。俺の勘違いだった、忘れてくれ。ははっ」
「それよりぃ、ビスさん~。実はこれうまくできれば人工的に作れるかもしれないんですぅ。まだ、うまくいったことはないんですけどぉ」
目を輝かせながらそんなことを言ってくる。おそらく、レーグル王国にいた時はそんなこと話せるやつはいなかったのだろう。それが爆発してしまっているのかものすごい勢いで俺に近づいてくる。私の話を聞いてくださいと言わんばかりに。
聞くのはいいのだが、いきなりのことであるのと同時にパヴィがそんな風に迫ってくるとは思わず驚いてしまい、体が固まってしまった。そんななか、レーグル王国を出発してから感じてきた殺気のどれよりも凄まじいものが感じられた。思わず身震いしてしまう
「アシオン、本当にこの道であってるのか?」
「ああ、ここからじゃないといけないぜ。何だビス、オレのこと疑ってるのかよ」
「別にそんなわけじゃないが。プロウバの森はよく来ていたから森のだいたいの全体図は記憶している。北に抜ける道なんてなかったと思ってな」
「はははっ、それは知ってるって言わないんじゃないか」
「ちょっとアシオンさん、ビスさんに向かって何てこと言うんですか」
「なんだお前、さっきから。突っかかってきやがって」
また始まってしまった、まあ、今回は原因をつくったのは俺なんだが。と言っても大体こういうことが起きるのはなぜか俺がらみなのだ。男にモテても嬉しくないぞ
「まあまあ、俺は気にしてないからそんなにいら立つな、ソエル」
「ビスさんがそういうなら」
「けっ、いい」
「アシオンやめろ」
「・・・ふん」
少し余裕が出てきたらこの有様だ。パヴィは魔物そっちのけでそこら辺に落ちているものに興味を示しているし。誰かと気が合いそうだなとも思ってしまう。本当にこの二人を連れてきてよかったのだろうか。ツァールに言ったことが一瞬頭をよぎる、やるならここしかないか
「パヴィ何を見てるんだ?」
「あっ、いえぇ何でもありません~。それよりすみません~」
「別にいいよ。今は魔物も少ないし、ただ緊張感は持ってくれよ」
「はいぃ、気をつけますぅ」
「それより、その手に持ってるものはなんだ?」
パヴィの手は握りしめられていたのだ。その握り拳には妙な膨らみがある。急にパヴィがキョロキョロし出し、そして行き場をなくした握り拳も右往左往している
「あ、あのこれはぁ・・・すみません~‼別に持ち帰る気はなかったんですぅ」
パヴィが俺に突き出してきたのは石だった。何の変哲もない石というわけではなくそこら辺には決して落ちていることはなかろう、外側は水色で中心が円状に光輝いてる石であった。それは見覚えのあるものでもあった。おそらく口ではああいっているが絶対に持ち帰ろうとしていただろう
「だから俺は別に気にしないって。それより何でそれを持ち帰ろうとしたんだ?」
「いつも落ちているものより純度が高かったものでついぃ。これ使えるんですよぉ。ビスさんもお守り代わりにもっておくといいかもしれません~。ただ、一度使うと真っ黒になって使い物にならなくなってしまうですけどぉ」
話しが見えてこない。持ち帰ろうとしていた理由はなんとなくわかった。ただ、俺が持っていた方がいいとは一体どういうことだ?・・・真っ黒になるってもしかして
「おい、それって」
「パヴィ何をやっている。ビスさんを困らせているのか?」
聞こうとした時、運悪くソエルがやってきてしまった。パヴィは手に持っていたものを急いでカバンにしまい込み、何もなかったかのように振る舞っている
「いえぇ、なにもぉ。ちょっとビスさんとお話していただけですよぉ」
「羨ましい・・・じゃなかった、それならいいけど。ビスさんをあまり困らせるなよ」
そう言ってソエルはまたもとの位置に戻っていった。お前が言うか、と思ってしまったことは心のなかに留めておこう
「うぜーですぅ」
何か風に乗って何かが聞こえてきたような。俺の心の声が出てきてしまったのだろうか。ただ、若干内容が違うような気もする。もし、言葉を発しているとしたら近くにいるやつしか考えられないのだが、そんな言葉が出てくるとは思えない
「なんか言ったかパヴィ?」
「いいえぇ、何も言ってませんよぉ」
パヴィは満面の笑みでこちらを見てくる。うん、これはあれだ、触れてはいけないやつだ
「そうだよな。俺の勘違いだった、忘れてくれ。ははっ」
「それよりぃ、ビスさん~。実はこれうまくできれば人工的に作れるかもしれないんですぅ。まだ、うまくいったことはないんですけどぉ」
目を輝かせながらそんなことを言ってくる。おそらく、レーグル王国にいた時はそんなこと話せるやつはいなかったのだろう。それが爆発してしまっているのかものすごい勢いで俺に近づいてくる。私の話を聞いてくださいと言わんばかりに。
聞くのはいいのだが、いきなりのことであるのと同時にパヴィがそんな風に迫ってくるとは思わず驚いてしまい、体が固まってしまった。そんななか、レーグル王国を出発してから感じてきた殺気のどれよりも凄まじいものが感じられた。思わず身震いしてしまう
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