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第五章 旅立ち
勝手な行動
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長の家は予想外の大きさだった。大きさというかないというか。目の前にあるのは大きい木だけだった。サジュに問うこともできずアシオンに聞いてみる。一度来ているのだから何かわかるかもしれない
「ここで合ってるのか?」
「はははっ、驚いたか。でも、なかを見たらもっと驚くぞ」
「どうかしましたか?」
気を使って小声で話したのに、アシオンのやつ周りにも聞こえるように話しやがった。そのせいでサジュに気付かれてしまった
「いやな、ビスが」
「いえ、何でもありません」
「・・・安心して下さい。私たちの家は表に出ているものだけではありませんから」
そういうと、顔を元に戻し、また進みだした。表情で何を思っていたのかわかってしまったたしい。それにしても表に出ているだけではないとはどういうことだろうか
「地下に家があるのよ」
「地下?」
「何で言うんだ、メイユ。驚く顔がみたかったのによ」
「あらそうだったの。ごめんなさいね」
メイユは謝っているものの、全然申し訳ないとは一ミリも思っていないようで、顔は真顔のままだった
「何でも、外の景観を守るためらしいわよ。だから地下に人の住むスペースをつくったそうなの。ほら木の根元隙間が見えるでしょ。あそこから入るのよ」
「本当だ」
「中は案外広いから、誰かさんみたいに、迷わないようにした方がいいわよ」
「おい、誰かさんて誰だよ」
「さあ、誰でしょう」
「お二人とも喧嘩はやめてください。着きましたよ」
「サジュさんあれは喧嘩しているわけじゃないですよ。ただ、イチャイチャしてるだけです」
「誰がイチャイチャしてるんだよ」「誰がイチャイチャしてるんですか」
「ほらね」
さっきまで臍を曲げていたアシオンは、どこかにいってしまっていた。それどころか何だか楽しそうだ。はははっ、何か呼吸が少し苦しいのは気のせいだろうか
「はははっ、皆さん仲がいいですね・・・さあ、どうぞなかに入ってください。ってあれもうお一人いませんでしたか?」
「え?」
辺りを見渡すと確かに一人足りない。パヴィがどこにもいないのだ。いつの間にいなくなったのか・・・おそらくあの時か。あの木のところでは俺の少し後ろを歩いていたと思っていたが、風の音に紛れて茂みに隠れたのか
「私探してきますので、皆さんは家のなかに入っていてください」
「大丈夫ですよ。そのうちここにきますよ」
「でも、あの方は道をわからないですよね?仲間が、迷っているかもしれないんですよ、心配じゃないんですか?」
何か誤解を与えてしまったらしく、サジュは目を細め軽蔑の眼差しをこちらに向けてくる
「あ、いえ。そういうわけではなくてですね。おそらくですけど、ソエルと一緒に戻ってくると思いますよ。もしくはソエルの少し後に戻ってくるかもしれません」
「それはどういう・・・ああそういうことですか。でもそれはそれでまずい気が」
「気にしすぎですよ。レスプケ様とソエルが何を話しているのかはわかりませんが、別にあの子は聞いた内容を悪用するような子ではないです。もし本当に迷っているのであれば、ソエルが帰ってきてから探しても遅くはないと思います。まあ、あの子も子どもではないんです。自力でここに辿り着くかもしれませんし、それにすれ違いになったらそれはそれで面倒臭いでしょう」
「そうですね。あなたがそういうなら、そうします」
何とか俺の言葉を分かってくれたみたいで、細目を止めてくれた。それにしても、パヴィの動きはいつも予想ができないな
「ここで合ってるのか?」
「はははっ、驚いたか。でも、なかを見たらもっと驚くぞ」
「どうかしましたか?」
気を使って小声で話したのに、アシオンのやつ周りにも聞こえるように話しやがった。そのせいでサジュに気付かれてしまった
「いやな、ビスが」
「いえ、何でもありません」
「・・・安心して下さい。私たちの家は表に出ているものだけではありませんから」
そういうと、顔を元に戻し、また進みだした。表情で何を思っていたのかわかってしまったたしい。それにしても表に出ているだけではないとはどういうことだろうか
「地下に家があるのよ」
「地下?」
「何で言うんだ、メイユ。驚く顔がみたかったのによ」
「あらそうだったの。ごめんなさいね」
メイユは謝っているものの、全然申し訳ないとは一ミリも思っていないようで、顔は真顔のままだった
「何でも、外の景観を守るためらしいわよ。だから地下に人の住むスペースをつくったそうなの。ほら木の根元隙間が見えるでしょ。あそこから入るのよ」
「本当だ」
「中は案外広いから、誰かさんみたいに、迷わないようにした方がいいわよ」
「おい、誰かさんて誰だよ」
「さあ、誰でしょう」
「お二人とも喧嘩はやめてください。着きましたよ」
「サジュさんあれは喧嘩しているわけじゃないですよ。ただ、イチャイチャしてるだけです」
「誰がイチャイチャしてるんだよ」「誰がイチャイチャしてるんですか」
「ほらね」
さっきまで臍を曲げていたアシオンは、どこかにいってしまっていた。それどころか何だか楽しそうだ。はははっ、何か呼吸が少し苦しいのは気のせいだろうか
「はははっ、皆さん仲がいいですね・・・さあ、どうぞなかに入ってください。ってあれもうお一人いませんでしたか?」
「え?」
辺りを見渡すと確かに一人足りない。パヴィがどこにもいないのだ。いつの間にいなくなったのか・・・おそらくあの時か。あの木のところでは俺の少し後ろを歩いていたと思っていたが、風の音に紛れて茂みに隠れたのか
「私探してきますので、皆さんは家のなかに入っていてください」
「大丈夫ですよ。そのうちここにきますよ」
「でも、あの方は道をわからないですよね?仲間が、迷っているかもしれないんですよ、心配じゃないんですか?」
何か誤解を与えてしまったらしく、サジュは目を細め軽蔑の眼差しをこちらに向けてくる
「あ、いえ。そういうわけではなくてですね。おそらくですけど、ソエルと一緒に戻ってくると思いますよ。もしくはソエルの少し後に戻ってくるかもしれません」
「それはどういう・・・ああそういうことですか。でもそれはそれでまずい気が」
「気にしすぎですよ。レスプケ様とソエルが何を話しているのかはわかりませんが、別にあの子は聞いた内容を悪用するような子ではないです。もし本当に迷っているのであれば、ソエルが帰ってきてから探しても遅くはないと思います。まあ、あの子も子どもではないんです。自力でここに辿り着くかもしれませんし、それにすれ違いになったらそれはそれで面倒臭いでしょう」
「そうですね。あなたがそういうなら、そうします」
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