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第五章 旅立ち
連絡手段
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道は入り組んでいた。階段をあがったり下がったり、はたまた真っ直ぐな道が続いたり。それに俺の部屋に続く道はは登りであった。それも、来た道と同じような傾斜の。それに、途中途中に分かれ道がいくつも存在している。他の道もこんななのだろうか。これでは間違うのは当然だと思う。俺は覚えられるのか。メイユはすごいな。まあ、辿り着けているかどうかはわからないが
「サジュさんは全部道を覚えているんですか?」
「ええ、まあ。何年もここに住んでいますからね。それぐらいは当然です」
本当にそうだろうか。俺は何年いても覚えられそうにない。地図があったところで、それでも迷ってしまうだろう。道の違いがわからない、同じ道をぐるぐる回っているようにしか思えないのだ
「・・・ここから出さない気とかではないので安心してください。もし、そうなら全力でアシオンさんを止めていましたから」
サジュさんは怖いことを言う。まあ、その考えは一瞬頭をよぎったのだが
「そんなこと思ってませんよ。それにしても、むやみに部屋から出られそうにないですね」
「それなら大丈夫です。呼んでいただければお向かえに行きますから。方法は部屋に着いたら教えますね」
「助かります・・・それにしても何でこんなに入り組んでいるんですか?」
「攻め込まれた時のためですよ。いついかなる時どういう状況に陥っても生き延びられるようにと先人たちが作り出したそうです。みんなその時が来なければいいな、なんて思っていたら来てしまいましたけど」
「そうなんですか。確かにこの道が敵を撒けそうです。先人に頭が上がらないんじゃないですか?」
そう俺がいうと、サジュは眉を八の字にし、どっちつかずな表情をしている。この道の存在をいいと思っているのか悪いと思っているのかわからない
「そう、ですよね。まあ、来なければこれの有難さに気付かなかったでしょう。今までは面倒臭いと思ってましたから・・・ああ、これは内緒ですよ。母は、ああ言ってますが、他の人たちに知られればまずいですから」
サジュも大変な立場のようだ。板挟みというやつだろう。まあ、移動手段としてはあまりいいとは言えないしな。みんな内心思っていても言葉にしていないだけかもしれない
「わかってますよ」
「ちょっと話過ぎちゃいましたね。ビスさんといるとつい話したくなってしまって」
俺も何だか話たくなってしまう。勝手に親近感が湧いてしまっていた
「あ、ここです。どうぞなかへ」
中に入ると、豪華とまではいかないがなかなか設備は整っていた。そこに異様なものがあった
「もしかして連絡手段てあれですか?」
「そうです。あの木の根を引っ張って下さい。そうすれば私に連絡入ります」
どういう仕組みなのだろうか。木の根を引っ張っただけで連絡がいく何て
「不思議ですね」
「外から来た人にとって見たらそうなのかもしれません」
そして一通り部屋の説明をしてくれ、サジュは部屋を去っていった。おそらくアシオンのことが気になるのだろう
「サジュさんは全部道を覚えているんですか?」
「ええ、まあ。何年もここに住んでいますからね。それぐらいは当然です」
本当にそうだろうか。俺は何年いても覚えられそうにない。地図があったところで、それでも迷ってしまうだろう。道の違いがわからない、同じ道をぐるぐる回っているようにしか思えないのだ
「・・・ここから出さない気とかではないので安心してください。もし、そうなら全力でアシオンさんを止めていましたから」
サジュさんは怖いことを言う。まあ、その考えは一瞬頭をよぎったのだが
「そんなこと思ってませんよ。それにしても、むやみに部屋から出られそうにないですね」
「それなら大丈夫です。呼んでいただければお向かえに行きますから。方法は部屋に着いたら教えますね」
「助かります・・・それにしても何でこんなに入り組んでいるんですか?」
「攻め込まれた時のためですよ。いついかなる時どういう状況に陥っても生き延びられるようにと先人たちが作り出したそうです。みんなその時が来なければいいな、なんて思っていたら来てしまいましたけど」
「そうなんですか。確かにこの道が敵を撒けそうです。先人に頭が上がらないんじゃないですか?」
そう俺がいうと、サジュは眉を八の字にし、どっちつかずな表情をしている。この道の存在をいいと思っているのか悪いと思っているのかわからない
「そう、ですよね。まあ、来なければこれの有難さに気付かなかったでしょう。今までは面倒臭いと思ってましたから・・・ああ、これは内緒ですよ。母は、ああ言ってますが、他の人たちに知られればまずいですから」
サジュも大変な立場のようだ。板挟みというやつだろう。まあ、移動手段としてはあまりいいとは言えないしな。みんな内心思っていても言葉にしていないだけかもしれない
「わかってますよ」
「ちょっと話過ぎちゃいましたね。ビスさんといるとつい話したくなってしまって」
俺も何だか話たくなってしまう。勝手に親近感が湧いてしまっていた
「あ、ここです。どうぞなかへ」
中に入ると、豪華とまではいかないがなかなか設備は整っていた。そこに異様なものがあった
「もしかして連絡手段てあれですか?」
「そうです。あの木の根を引っ張って下さい。そうすれば私に連絡入ります」
どういう仕組みなのだろうか。木の根を引っ張っただけで連絡がいく何て
「不思議ですね」
「外から来た人にとって見たらそうなのかもしれません」
そして一通り部屋の説明をしてくれ、サジュは部屋を去っていった。おそらくアシオンのことが気になるのだろう
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