アナスタシス・フルム

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第3章 祭壇の謎

不思議

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「そんなの簡単だよ。カバンに入れちゃえばいいんだ。」


俺もそれは考えた。ただ、それでも、体に触れているということにならないだろうか。


「ああ、もう。いいや。試してみるだけだ‼」


俺はフロワストーンを取り、思い切ってカバンに入れた。すると、触っていた時の体の奥底から冷やされる感じがなくなる。


「うおっ‼マジか。今回は本当にお手柄だぞ、レクス。」


「”今回は”っていうのは気になるけど。でも、褒められると嬉しいなぁ。」


レクスは鼻を掻き、褒められたことがまんざらでもない感じで誇らしそうだった。


「二人して何よ。どうかしたの?」


ディタはまだ気づいてない様子で、俺に問いかけてくる。さっきみたいにしようとしたが、ディタに言われたことを思い出し今回は”スッと”いうことにした。


「カバンに入れたら、フロワストーンを触った時の感覚がなくなったんだよ。」


信じていない様子ではあったが、疑いの目をしながらも俺の言ったことを試すようだ。


「本当だ。」


「だから言っただろ。まあ、今回はレクスのお手柄だ。褒めてやってくれよ。」


「うーん。仕方ないわね。よくやったわね、レクス。」


「何で一瞬迷ったの⁉でも、えへへ。」


ディタにも褒められてレクスは上機嫌だった。ちょっと鼻が伸びている気がするが、まあ今回はいいだろう。


「それにしても、あったのは二つだけか。」


「それがどうしたの?フォルクさんにやるんだから、二個もあれば十分じゃない。」


「そうなんだけど、俺たちの最終目的は火山の神殿だろ。それに物語に”熱に苦しめられる”って書いてあっただろう。だから、これがあったら、役に立つかなと思って。」


ディタは目を丸くしている。そうだろ、そうだろ。驚きだろう。俺もこれを思いついた時は天才じゃねぇと思ったよ。


「なるほどね。それにしても、あなたがそんなこと思いつくなんてね、驚きだわ。」


そっちかよ。・・・まあ、いいんだけどね。この伸びた鼻が行き場がなく恥ずかしさでバレない程度に徐々に縮める。いつもこんな感じだったんだな、レクス。今度からは気をつける乗ってやるからな。


「何?ロガ。そんなにボクを見て。それにしても、ロガは本当に特別なダンジョンのことになると勘が冴えるよね。」


ボカ


「何で⁉褒めたのに。」


やっぱりさっきのはなしだ、忘れよう。


「もしかしたら、他の場所にもあるかもしれない。探すか。」


「そうね。そうしたほうがいいかもしれないわね。」


ディタも俺の考えに同意してくれた。


「そうなると、あと三つ必要か。」


「そんなに必要あらへんと思うわ。」


「何でだ?フォルクさんに一つやるとするだろ、そしたら一つ残る。ここには4人?いるから、そしたらあと三つ必要だろ。計算間違ってるか?」


「いやおうとるよ。ただ、ウチとレクスはんはいらへんのよ。」


「いやいや。さすがにそんなことないだろ。お前たちだって暑さは感じるだろ。現にこのダンジョンに入ってから寒がってたじゃねぇか。だから必要ないなんてことはない‼」


「優しいなぁ、ロガはんは。でも、そんなんちゃうねん。」


「なんだよ。もったいぶらないで教えてくれよ。」


そう言葉にしてはたとある言葉を思い出す。まあ、今気づいたところで前のことはやり直せないからな。今度からなるべく気をつけるようにしよう。さっきからこんなんばっかだな。


「ウチ、ディタが持った瞬間冷たさを感じてん。レクスはんも同じやろ?」


「え?う、うん。言われてみればそうだったかも。」


「そうなのか。でも、どういうことだ?・・・ああ!!わかんねぇ‼」


「考えても無駄だと思うわ。それより早くもう一つ探しましょう。」


「・・・そうだな。」



心残りではあるが、今考えなくてもいいことだと思い直す。レクスたちは俺たちがフロワストーンに触れれば同じように冷たさを感じる、その事実だけで十分だ。俺たちは、他にフロワストーンがないかどうか探した。
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