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第5章 異常気象の正体
信じる
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俺の予想は一つ目の山だ。ただ、勘でしかない。レクスのことをとやかく言う筋合いはないのかもしれない。一つ言えることはここで迷っている暇はないということだ
「このままじゃ熱さにやられる。どこでもいいから行かないか」
「そうね。でもどこにすればいいかしらね・・・ロガはどこだと思う?」
そうディタに問われて口が固まってしまった。俺が選ぶ道はおそらく一番過酷を極める道だろうから。いっそのこと一番楽そうな三番目の山を言おうか、それが近道だというのならそうした方が楽か。まあ、正解かどうかはわからないけど
「・・・俺は一番目の山だと思う」
「そう。じゃああの山に行きましょう」
「へ?」
驚きの言葉が返ってきて気の抜けた言葉が出てしまう。てっきり嫌な顔をされ反対されるかと思っていた。現実は真顔であっけない言葉が返ってきただけだった
「あの山に行きましょうってそんなに簡単に決めていいのかよ。それに一番目の山だと思ったのも俺の勘だぞ」
「その勘信じてあげるわよ。それにあんたさっき言ったでしょ。“このままじゃ熱さにやられる”って」
“信じる”という言葉。こんなに嬉しくて、それでいて何かに捉われているような感覚がする言葉だ。おそらく一人で行動していた時はこんな感情にはならなかっただろう。ただ、なんと言っていいかわからず口が噤んでしまう
「間違っていたっていいじゃない。そしたら次挑戦すればいいのよ。死ななければ何度だって挑戦できるんだから」
そんなディタの言葉を聞いて自然と言葉が出てきた。その極端な言葉に勇気が出たのかもしれない
「はははっ、そうだな」
「何で笑うのよ・・・それに別に私も面倒臭くてあんたの意見に乗ったわけじゃないんだからね」
なぜかディタは俺から目を背けた。笑ったのがいけなかったのだろうか
「わかってるよそれは」
「だ、だったらすぐそう言いなさいよ・・・なんか恥ずかしいじゃない」
また怒らせてしまっただろうか。一瞬こちらを向いた時顔が真っ赤になっていたような気がする。まあ、熱さでそうなったのかもしれないが。それに言葉尻がうまく聞き取れなくて何を言われたのか気になってしまった
「ごめん。最後の方なんて言ったんだ?」
「な、何でもいいでしょ。それより早く行くわよ」
ディタは俺の問いに答えずにスタスタと一番目の山に向かっていく。ただ、動きがおかしいような・・・そんなことを考えている暇はなかった。ドンドンディタとの距離ができ始めた
「おい、ちょっと待ってくれよ」
「このままじゃ熱さにやられる。どこでもいいから行かないか」
「そうね。でもどこにすればいいかしらね・・・ロガはどこだと思う?」
そうディタに問われて口が固まってしまった。俺が選ぶ道はおそらく一番過酷を極める道だろうから。いっそのこと一番楽そうな三番目の山を言おうか、それが近道だというのならそうした方が楽か。まあ、正解かどうかはわからないけど
「・・・俺は一番目の山だと思う」
「そう。じゃああの山に行きましょう」
「へ?」
驚きの言葉が返ってきて気の抜けた言葉が出てしまう。てっきり嫌な顔をされ反対されるかと思っていた。現実は真顔であっけない言葉が返ってきただけだった
「あの山に行きましょうってそんなに簡単に決めていいのかよ。それに一番目の山だと思ったのも俺の勘だぞ」
「その勘信じてあげるわよ。それにあんたさっき言ったでしょ。“このままじゃ熱さにやられる”って」
“信じる”という言葉。こんなに嬉しくて、それでいて何かに捉われているような感覚がする言葉だ。おそらく一人で行動していた時はこんな感情にはならなかっただろう。ただ、なんと言っていいかわからず口が噤んでしまう
「間違っていたっていいじゃない。そしたら次挑戦すればいいのよ。死ななければ何度だって挑戦できるんだから」
そんなディタの言葉を聞いて自然と言葉が出てきた。その極端な言葉に勇気が出たのかもしれない
「はははっ、そうだな」
「何で笑うのよ・・・それに別に私も面倒臭くてあんたの意見に乗ったわけじゃないんだからね」
なぜかディタは俺から目を背けた。笑ったのがいけなかったのだろうか
「わかってるよそれは」
「だ、だったらすぐそう言いなさいよ・・・なんか恥ずかしいじゃない」
また怒らせてしまっただろうか。一瞬こちらを向いた時顔が真っ赤になっていたような気がする。まあ、熱さでそうなったのかもしれないが。それに言葉尻がうまく聞き取れなくて何を言われたのか気になってしまった
「ごめん。最後の方なんて言ったんだ?」
「な、何でもいいでしょ。それより早く行くわよ」
ディタは俺の問いに答えずにスタスタと一番目の山に向かっていく。ただ、動きがおかしいような・・・そんなことを考えている暇はなかった。ドンドンディタとの距離ができ始めた
「おい、ちょっと待ってくれよ」
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