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卯月之章 其二
029.浅はか
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____かなり衝撃的な事実を教えられたが、ルーラは写真を凝視し、ひたすらこう思っていた。
誰だこの人は、と。
ラヴィンの夢に出てきたのは、恐らく彼で間違いないだろう。しかし、顔立ちは全く同じでありながら、ルーラの知っているヤゲンとは程遠かった。あの顰めっ面は何処へやら、「死体より死んでいる」なんて絶対に口にしなさそうな善良そうな表情をしているではないか。これではもはや別人である。
(…本当に別人なのでは?)
そこでルーラはハッとした。ルーラの夢に出てきた方のヤゲンは、当初偽サホに絆されかけていたのを「死体より死んでいる」と言い罵倒したのだ。そんな人が大衆に「生きてさえいればいい」と説いているとは考え難い。
成る程別人か、と一人納得したところで、ルーラはまたしても疑問に突き当たった。
「…じゃあ俺が会ったほうは誰なんだ?!」
「えっ何急に大声あげて。ルーラもしかしてもう、かの方に会ったの?」
「いや会ってない、この人には会ってない! …そうだ、今その、かの方? はお前達の拠点にいるんだよな?」
「ああ、いるよ」
元々ルーラは、本人に話を聞きたくて神社まで赴いていた。そこでは会えなかったが、ここにいるではないか。
頷いた相手に詰め寄るように、ルーラは言い放つ。
「会わせてくれ! 話が聞きた…」
「バカバカバカ行くな行くな!!」
しかし言い終えるより早く、ルーラは突然誰かに耳元で叫ばれ、驚きのあまりベンチから転がり落ちた。
慌てて体を起こすと、ベンチの後ろからこちらに身を乗り出すラヴィンの姿があった。
「ラヴィン?! 何でここに!」
「いきなり飛び出してって怪しいなと思ったから、追いかけてきたんだよ。気付かなかったろ、同じ電車に乗ってたの」
その通りである。ずっと息切れしていたのと、時間を気にするあまり、他の乗客になんて目もくれていなかった。
「え、じゃあもしかしてずっとそこに…」
「悪りぃな、1日2回も盗み聞きして! でも、これは言わせてくれ」
ルーラが唖然としていると、ラヴィンはぎゅっと顔を顰めて、地面に座り込むルーラにすたすたと詰め寄ってきた。
「何やっとんのじゃお前は! こんなヤツに着いてくなんて冗談じゃない、もっと危機感持てよ!」
「いやあの、別に俺、加入する気は…」
「行くのがもうアウト! コイツのお前に対する態度見てたよな?! 絶対帰ってこれなくなるって!」
「散々な言い様だな、魔法使い」
ベンチの上から、低い声が差し込まれた。ルーラの腹の底がヒュッと冷えた。恐る恐るそちらを見ると、案の定その人が黒いオーラを発していた。
「さっきから人を詐欺師みたいに言うけどさ。お前なんぞに、俺達の何がわかるんだよ」
明らかに不機嫌になっているその顔からは、ルーラが先程反抗したときと同じ刺々しさを感じる。ルーラは先程のことを思い出し、どっと冷や汗をかいた。しかし、ラヴィンは臆せず立ち上がると、負けじと相手を睨み返した。背が高く、筋肉もそれなりにあるラヴィンがそうすると、かなりの圧があった。
「わかるよ。よくあるヤバいカルト宗教だろ。そんなとこに従弟を連れて行かれてたまるか。それに詐欺師なのはマジじゃん、紅夜 沙帆のフリして近付いてきたくせに」
「全部ルーラのためだ。大切な神童を一刻も早く保護するためには仕方なかった」
「神童って何だよ、神の子だとかふざけてんのか? そんなのあるわけないだろ」
「なら証明してみせようか? ねぇ、ルーラ」
ラヴィンと口論していたところ、急に話を振られてルーラは動揺した。嫌な予感しかしない。
「見せてあげなよ、仲間の印」
言われてルーラは、無意識にブレザーのポケットに触れてしまった。ラヴィンがそれに気付き、怪訝な顔をする。
「…そこに入ってるのって、確か」
「いやっ違う、これは」
「ルーラ? お前、この期に及んで何を隠して…」
そう言いかけたラヴィンの顔が、何故だか引き攣って見えた。しかしそれも一瞬、二人の会話を耳障りな笑い声が劈く。
「っふ、あっははははっ!」
通行人たちが驚いてこちらを見ている。相手は腹を抱え仰け反っていたかと思うと、喜色満面でラヴィンに言い放つ。
「信頼されてないなぁ、魔法使い!」
「…は?」
「何も知らされてないんだな。ルーラが目覚めた力のことも、あの夜何があったかも全て! それで家族面してるとか、本当に滑稽だ」
「…何の話だよ。おい、ルーラ…」
こちらを見下ろす瞳が、不安げに揺れている。
「やっぱ無理なんだよ、魔法使いと、そうじゃない奴が理解し合うなんざ!」
「そっそれは関係ない、魔法使いだからとかは一切! 俺はただ、これ以上巻き込みたくなくて」
「あは、要は遠ざけたかったんだよな? この数日で何か変わった気になってたんだろうけど、所詮根本はそのままなんだよ」
「だから俺はそんなつもりじゃ…!」
ルーラは咄嗟に口を挟むが、呆気なく退けられてしまう。すると、相手はまたラヴィンの方へ顔を向けた。
「ていうか、お前もお前じゃん? 盗み聞きするなんて、ワザと泳がせてたんだ。それってお前も、ルーラのこと信じてないってことじゃねぇの」
相手はラヴィンを嘲った。ゆらりと立ち上がると、立ち尽くすラヴィンに詰め寄り、意地悪くその顔を下から覗き込む。
「その程度の関係で、俺達の神童の従兄とか。気取ってんじゃねえよ、この魔法使いが」
地の底を這うような声だった。感じられたのは、痛いまでの魔法使いに対する憎しみと、ルーラに対する強い執着。
「何あれ、怖…ケンカ?」
「男子二人が女の子に言い負かされてる」
「一番背高い褐色の子、すごく顔色悪い。大丈夫かな」
先程の笑い声、そしてこの騒動を聞きつけ集まってきた通行人達が、こちらを遠巻きにチラチラと見ては、何か話している。今自分達は相当目立っているが、彼はそんなことお構いなしに再びケラケラと笑う。
「もう、ルーラまで萎縮することないって。ほらほら、来るんだろ? 場所教えるから着いてきて」
ルーラは、発言を取り消したかった。やっぱり行きたくないと。
目の前にいるのは、ただの人を凶悪な放火魔に変え、殺人を犯させることさえ厭わないような、本気の憎しみを抱える凶悪な人物だ。何故忘れていたのか、警戒を怠ったのか。関わるべきではなかった。先程その片鱗を目にした時点で、逃げ出すべきだった。
(逃げないと…)
しかし、体が動かない。ラヴィンもすっかり気圧されてしまったのか、動けない。
痺れを切らした相手に、ルーラは彼に腕を引かれた。決して強い力ではない。振り切って逃げることも出来そうだが、勇気が出なかった。もし怒らせたら、今度は何をされるかわからない。
恐怖がルーラを支配して、唇が震えた。思わず、ギュッと目を瞑った。
____カッ!
突然、ブレザーの右ポケットが熱くなった。そして次の瞬間、ルーラを掴む腕を突き刺すかの如く、一閃の雷光が垂直に走ったのだった。
驚きで跳ねる体。離れる手。ふっと足が軽くなったことに気が付き、ルーラは咄嗟にラヴィンの腕を掴んだ。そして回れ右すると、全力で駅舎の中へ駆け込んだ。
何度か人にぶつかりながら、脇目も振らず無我夢中で走る。途中、足が縺れて転びかけたが、そこを我に返ったラヴィンに、米俵のようにヒョイと担がれた。そして、ルーラの2倍程のスピードで、エスカレーターを駆け上っていった。
丁度ホームに来ていた適当な電車に、行き先も確認せずに駆け込み乗車。ふしゅう、と音を立てて閉まった扉を見届けて、二人は車内で倒れ込んだ。
追手は、いなかった。
誰だこの人は、と。
ラヴィンの夢に出てきたのは、恐らく彼で間違いないだろう。しかし、顔立ちは全く同じでありながら、ルーラの知っているヤゲンとは程遠かった。あの顰めっ面は何処へやら、「死体より死んでいる」なんて絶対に口にしなさそうな善良そうな表情をしているではないか。これではもはや別人である。
(…本当に別人なのでは?)
そこでルーラはハッとした。ルーラの夢に出てきた方のヤゲンは、当初偽サホに絆されかけていたのを「死体より死んでいる」と言い罵倒したのだ。そんな人が大衆に「生きてさえいればいい」と説いているとは考え難い。
成る程別人か、と一人納得したところで、ルーラはまたしても疑問に突き当たった。
「…じゃあ俺が会ったほうは誰なんだ?!」
「えっ何急に大声あげて。ルーラもしかしてもう、かの方に会ったの?」
「いや会ってない、この人には会ってない! …そうだ、今その、かの方? はお前達の拠点にいるんだよな?」
「ああ、いるよ」
元々ルーラは、本人に話を聞きたくて神社まで赴いていた。そこでは会えなかったが、ここにいるではないか。
頷いた相手に詰め寄るように、ルーラは言い放つ。
「会わせてくれ! 話が聞きた…」
「バカバカバカ行くな行くな!!」
しかし言い終えるより早く、ルーラは突然誰かに耳元で叫ばれ、驚きのあまりベンチから転がり落ちた。
慌てて体を起こすと、ベンチの後ろからこちらに身を乗り出すラヴィンの姿があった。
「ラヴィン?! 何でここに!」
「いきなり飛び出してって怪しいなと思ったから、追いかけてきたんだよ。気付かなかったろ、同じ電車に乗ってたの」
その通りである。ずっと息切れしていたのと、時間を気にするあまり、他の乗客になんて目もくれていなかった。
「え、じゃあもしかしてずっとそこに…」
「悪りぃな、1日2回も盗み聞きして! でも、これは言わせてくれ」
ルーラが唖然としていると、ラヴィンはぎゅっと顔を顰めて、地面に座り込むルーラにすたすたと詰め寄ってきた。
「何やっとんのじゃお前は! こんなヤツに着いてくなんて冗談じゃない、もっと危機感持てよ!」
「いやあの、別に俺、加入する気は…」
「行くのがもうアウト! コイツのお前に対する態度見てたよな?! 絶対帰ってこれなくなるって!」
「散々な言い様だな、魔法使い」
ベンチの上から、低い声が差し込まれた。ルーラの腹の底がヒュッと冷えた。恐る恐るそちらを見ると、案の定その人が黒いオーラを発していた。
「さっきから人を詐欺師みたいに言うけどさ。お前なんぞに、俺達の何がわかるんだよ」
明らかに不機嫌になっているその顔からは、ルーラが先程反抗したときと同じ刺々しさを感じる。ルーラは先程のことを思い出し、どっと冷や汗をかいた。しかし、ラヴィンは臆せず立ち上がると、負けじと相手を睨み返した。背が高く、筋肉もそれなりにあるラヴィンがそうすると、かなりの圧があった。
「わかるよ。よくあるヤバいカルト宗教だろ。そんなとこに従弟を連れて行かれてたまるか。それに詐欺師なのはマジじゃん、紅夜 沙帆のフリして近付いてきたくせに」
「全部ルーラのためだ。大切な神童を一刻も早く保護するためには仕方なかった」
「神童って何だよ、神の子だとかふざけてんのか? そんなのあるわけないだろ」
「なら証明してみせようか? ねぇ、ルーラ」
ラヴィンと口論していたところ、急に話を振られてルーラは動揺した。嫌な予感しかしない。
「見せてあげなよ、仲間の印」
言われてルーラは、無意識にブレザーのポケットに触れてしまった。ラヴィンがそれに気付き、怪訝な顔をする。
「…そこに入ってるのって、確か」
「いやっ違う、これは」
「ルーラ? お前、この期に及んで何を隠して…」
そう言いかけたラヴィンの顔が、何故だか引き攣って見えた。しかしそれも一瞬、二人の会話を耳障りな笑い声が劈く。
「っふ、あっははははっ!」
通行人たちが驚いてこちらを見ている。相手は腹を抱え仰け反っていたかと思うと、喜色満面でラヴィンに言い放つ。
「信頼されてないなぁ、魔法使い!」
「…は?」
「何も知らされてないんだな。ルーラが目覚めた力のことも、あの夜何があったかも全て! それで家族面してるとか、本当に滑稽だ」
「…何の話だよ。おい、ルーラ…」
こちらを見下ろす瞳が、不安げに揺れている。
「やっぱ無理なんだよ、魔法使いと、そうじゃない奴が理解し合うなんざ!」
「そっそれは関係ない、魔法使いだからとかは一切! 俺はただ、これ以上巻き込みたくなくて」
「あは、要は遠ざけたかったんだよな? この数日で何か変わった気になってたんだろうけど、所詮根本はそのままなんだよ」
「だから俺はそんなつもりじゃ…!」
ルーラは咄嗟に口を挟むが、呆気なく退けられてしまう。すると、相手はまたラヴィンの方へ顔を向けた。
「ていうか、お前もお前じゃん? 盗み聞きするなんて、ワザと泳がせてたんだ。それってお前も、ルーラのこと信じてないってことじゃねぇの」
相手はラヴィンを嘲った。ゆらりと立ち上がると、立ち尽くすラヴィンに詰め寄り、意地悪くその顔を下から覗き込む。
「その程度の関係で、俺達の神童の従兄とか。気取ってんじゃねえよ、この魔法使いが」
地の底を這うような声だった。感じられたのは、痛いまでの魔法使いに対する憎しみと、ルーラに対する強い執着。
「何あれ、怖…ケンカ?」
「男子二人が女の子に言い負かされてる」
「一番背高い褐色の子、すごく顔色悪い。大丈夫かな」
先程の笑い声、そしてこの騒動を聞きつけ集まってきた通行人達が、こちらを遠巻きにチラチラと見ては、何か話している。今自分達は相当目立っているが、彼はそんなことお構いなしに再びケラケラと笑う。
「もう、ルーラまで萎縮することないって。ほらほら、来るんだろ? 場所教えるから着いてきて」
ルーラは、発言を取り消したかった。やっぱり行きたくないと。
目の前にいるのは、ただの人を凶悪な放火魔に変え、殺人を犯させることさえ厭わないような、本気の憎しみを抱える凶悪な人物だ。何故忘れていたのか、警戒を怠ったのか。関わるべきではなかった。先程その片鱗を目にした時点で、逃げ出すべきだった。
(逃げないと…)
しかし、体が動かない。ラヴィンもすっかり気圧されてしまったのか、動けない。
痺れを切らした相手に、ルーラは彼に腕を引かれた。決して強い力ではない。振り切って逃げることも出来そうだが、勇気が出なかった。もし怒らせたら、今度は何をされるかわからない。
恐怖がルーラを支配して、唇が震えた。思わず、ギュッと目を瞑った。
____カッ!
突然、ブレザーの右ポケットが熱くなった。そして次の瞬間、ルーラを掴む腕を突き刺すかの如く、一閃の雷光が垂直に走ったのだった。
驚きで跳ねる体。離れる手。ふっと足が軽くなったことに気が付き、ルーラは咄嗟にラヴィンの腕を掴んだ。そして回れ右すると、全力で駅舎の中へ駆け込んだ。
何度か人にぶつかりながら、脇目も振らず無我夢中で走る。途中、足が縺れて転びかけたが、そこを我に返ったラヴィンに、米俵のようにヒョイと担がれた。そして、ルーラの2倍程のスピードで、エスカレーターを駆け上っていった。
丁度ホームに来ていた適当な電車に、行き先も確認せずに駆け込み乗車。ふしゅう、と音を立てて閉まった扉を見届けて、二人は車内で倒れ込んだ。
追手は、いなかった。
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