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第一章
ぬくもりを分け合う
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「寒くないか?」
「ええ、というか、そうしなくても、もともと寒くないけど…?」
ジェダイドは一度自分の部屋に戻ると毛布を一枚持ってきて、それを自分で羽織り、そして、私を抱きしめる。
「お前は……嫌だったのか?」
「……脈略がなくて本当に分からないのだけど。」
「……俺のとの婚約だよ。」
「……ジェダイドの方こそ、いいの?私なんかで。」
「お前がいい。」
ジェダイドはまっすぐに私を見る。
「知らない女なんていらない、お前がいい。」
「あっ。」
ジェダイドの言葉に私はハッとなる。
「前」の時だってうるさい女は嫌いだと言っていた、多分今以上に女嫌いが酷かった。
「前」は婚約者候補はいても婚約者がいなかったために、ジェダイドの地位や財力を求めて、多くの女性が群がったのだろう。
つまりは、今私という防波堤があれば彼は以前の彼よりは女性というものを見て、私以外の彼にふさわしい人を見つける事が出来るのではないか。
「マラカイト?」
急に静かになった私を心配した彼が私の名を呼ぶ。
「何でもない、分かった、貴方がいいのなら、私もいいよ。」
「そうか。」
「あっ、でも…。」
「どうした?」
「ううん、これはもう少ししてからでいいと思うから。」
私は先の計画を考えた時、少し困るような気がしたが、それでも、彼の母親や父親に相談すれば何とかなるような気がした。
どちらにしても、行うにしたら彼らの了承を得なくてはならないはずだから。
「そうなのか?」
「ええ。」
「……なあ、マラカイト。」
「何?」
「お前は何色が好きだ?」
「私?そうね。」
私は唇に手を当て、考える。
どの色も特に思い入れはない。
その時、風が吹き、漆黒の絹色のようなそれが揺れる。
「黒。」
「黒?」
「ええ、緑もいいけど、黒もいいわね。」
黒色の髪は彼の一族でもまずない色だ、それは黒は彼しか持ちえない色だと言える。
「…そうか、黒か。」
少し困ったような声を出すジェダイドに私は首を傾げる。
「どうしたの?」
「何でもない。ありがとう。」
「そう?」
「……。」
ジェダイドは私の肩に額を当てる。
「眠いの?」
「違う、もう少しだけこうしていいか?」
「いいよ。」
「……。」
私は背中から伝わる熱を感じながら、彼が満足するまで、数多ある星を数えた。
そして、六千を数えたころに、ようやく私は自室に戻ったのだった。
「ええ、というか、そうしなくても、もともと寒くないけど…?」
ジェダイドは一度自分の部屋に戻ると毛布を一枚持ってきて、それを自分で羽織り、そして、私を抱きしめる。
「お前は……嫌だったのか?」
「……脈略がなくて本当に分からないのだけど。」
「……俺のとの婚約だよ。」
「……ジェダイドの方こそ、いいの?私なんかで。」
「お前がいい。」
ジェダイドはまっすぐに私を見る。
「知らない女なんていらない、お前がいい。」
「あっ。」
ジェダイドの言葉に私はハッとなる。
「前」の時だってうるさい女は嫌いだと言っていた、多分今以上に女嫌いが酷かった。
「前」は婚約者候補はいても婚約者がいなかったために、ジェダイドの地位や財力を求めて、多くの女性が群がったのだろう。
つまりは、今私という防波堤があれば彼は以前の彼よりは女性というものを見て、私以外の彼にふさわしい人を見つける事が出来るのではないか。
「マラカイト?」
急に静かになった私を心配した彼が私の名を呼ぶ。
「何でもない、分かった、貴方がいいのなら、私もいいよ。」
「そうか。」
「あっ、でも…。」
「どうした?」
「ううん、これはもう少ししてからでいいと思うから。」
私は先の計画を考えた時、少し困るような気がしたが、それでも、彼の母親や父親に相談すれば何とかなるような気がした。
どちらにしても、行うにしたら彼らの了承を得なくてはならないはずだから。
「そうなのか?」
「ええ。」
「……なあ、マラカイト。」
「何?」
「お前は何色が好きだ?」
「私?そうね。」
私は唇に手を当て、考える。
どの色も特に思い入れはない。
その時、風が吹き、漆黒の絹色のようなそれが揺れる。
「黒。」
「黒?」
「ええ、緑もいいけど、黒もいいわね。」
黒色の髪は彼の一族でもまずない色だ、それは黒は彼しか持ちえない色だと言える。
「…そうか、黒か。」
少し困ったような声を出すジェダイドに私は首を傾げる。
「どうしたの?」
「何でもない。ありがとう。」
「そう?」
「……。」
ジェダイドは私の肩に額を当てる。
「眠いの?」
「違う、もう少しだけこうしていいか?」
「いいよ。」
「……。」
私は背中から伝わる熱を感じながら、彼が満足するまで、数多ある星を数えた。
そして、六千を数えたころに、ようやく私は自室に戻ったのだった。
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