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北斗サイド
うん、ファンタジーっ!
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『…………。』
「おい、聞いているのかよっ!」
無言の向こうに俺が思わず怒鳴ると何故かスピカの方が反応する。
「は、はいっ!」
「……お前じゃない。」
『ぷっ、ふふふふ。』
「あん?姉貴聞いているのか?」
何故か電話の向こうで笑っている姉に俺の苛立ちは収まる事がない。
『ああ、笑った、笑った、それにしても、北斗が電話してくれたって事は、ようやく気付いたって事かしら?』
「ああ?ようやく気付いたって何んだよっ!」
意味深な言葉を吐く姉に俺は声のトーンを殺すのを忘れる。
『そんなにかっかしていると、近くの子不審がると思うわよ?それでもいいのかしら?』
姉の言葉に俺は思わずスピカを見てしまった。
姉が言うように不審、というか、憐れんでいるような目をしている彼女に俺は気づいたら声を掛けていた。
「おい。」
「えっ……。」
戸惑っている彼女は愛想笑いを浮かべる。
というか、俺はそもそも姉に話を聞きたかったのだから、彼女を気にかけている余裕はないのだ。
「…姉貴、このゲームは何だよ。」
『このゲームって何の事かしらね?』
絶対に分かってって言っている姉に俺はぶちぎれそうになるのを何とか堪えて言う。
「……だから、この七色何チャラだよ。」
『ああ、やっぱり、そっちの事ね。貴方が思っている通り、わたしの予知の能力を生かし、私の友達と築き上げた最大傑作よ。因みに攻略キャラクターは貴方を含めた面々よ。』
「……はぁ!?」
マジかよ、つーか、似ているじゃなくて、マジ俺本人なのかよ、うわ…ありえねぇ。
こんな甘いセリフ、しらふで言えるかよ。
『まあ、正しく言えば色々見えすぎたから、纏めるために作ったんだけどね。ああ、安心しなさいよ、ゲームと同じで決して貴方のルートで行くとは言えないわよ。でも、貴方のルートの可能性ももちろんあるわよ。』
「……マジかよ……。」
『そりゃそうでしょ、人生の分岐点は数多あるのを貴方だって知っているでしょ?』
姉の力を知っているので納得はする、納得は。
「まあ、その通りだけどさ……。」
『認めたくはないと思うんなら、貴方が気を付ければいい話じゃない。』
「ああ……。」
『もう、元気ないわね、で、可愛くない弟は私に文句を言いたいのは分かったけど、他に何かあったわけ?』
流石、自分の姉だ、鋭い。
「うん……。」
『………もう、調子狂うわ、そうそう、これを見たって事は分かっていると思うけどサンプルを取りたいから、しっかりと観察お願いね。』
「はぁ、わーたよ。」
やっぱり、こき使われるのだと、俺は疲れ切ってしまう。
『報告の書類はかすみ宛に送ってちょうだいね。』
「うん……。」
『できればいいんだけど、週末くらいに一本電話をくれたら嬉しいわ。』
「ああ………。」
絶対嫌な事を押し付ける気なんだろうな、と俺は心の中でそっと呟く。
『そうそう、今朝占ってみたらさ、貴方、今日運命の出会いがあるそうよ。』
「っ!」
『…………あらら、その反応もしかして?』
明らかに楽しんでいる姉に、俺は不貞腐れる。
「うっせっ!」
『ふふふ、わたしとしては可愛い妹が良いわ、出来れば嘘の吐けないような、可愛い子、出来れば今は髪が短くてもいいけど、伸ばせば綺麗な髪の子がいいわ。』
俺はフッとスピカを見てしまった、肩まである髪、伸ばせばきっとサラサラで風が吹いて靡けば……。
『ふふふ、なるほど、近くにいるよね?』
「この馬鹿姉貴っ!」
ばれてしまった、俺は慌てて電話を切ってしまったが、かなりやばかったかもしれない。
「北斗、大丈夫?」
俺を心配してくれるスピカに俺は本音を漏らす。
「………大丈夫じゃないけど、大丈夫だ。」
「どっちよ。」
ジト目で俺を見てくるが、今の俺にはそんな余裕はない。
「はぁ……。」
取り敢えず、息を吐き、気持ちを切り替える、そうでもしないとやってられない。
「何かついている?」
「いや。」
「なら、何で見つめるの?」
「……。」
傾げるスピカの髪がサラサラと揺れ、姉の言葉が思い起こされる。
「いや……。」
言いよどむ俺にスピカは無駄だと分かったのか小さく肩を竦めた。
「話したくないのなら仕方ないね。」
ありがたいのだが、何だろう、この上から目線は……。
「で、お姉さん何を言っていたの?」
「ああ。」
姉の言葉を色々思いだし、正直頭痛がする。
本来ならば部外者にあまり話したくはない内容だってある、しかし、彼女は幽霊みたいな存在だし、それに、今回の件に関しては部外者ではないとは言い切れない。
俺は彼女にばれないようにそっと溜息を零す。
「本当はあんまり外部の人間には離してはいけないんだけどな…、そうも言ってられねぇから話すがーー。」
取り敢えず、そう前置きをして、姉の能力をばらす。
「姉貴には予知能力があるんだ。」
「えっ?」
驚くスピカに俺は姉の受け売り言葉を話しだす。
「まあ、予知と言っても姉貴曰く人には様々な分岐点が合って、どのような道に行くかはその人次第なんだと。
そんでもって、姉貴はその数多ある分岐点の先をランダムに見る事が出来るんだが、今回は何故だか複数の分岐点が見え、その上、様々な人の方向性が見えた。
姉貴はそれを姉貴のダチに話してそれじゃ、ゲームにしよう、という話になって姉貴の予知した未来がゲームという形で世間に出回っているらしい。」
「えっ!それって、いいわけっ!」
「いいわけが、あるかよ。」
そう、いい訳があるはずがない、こんな悪趣味なモノを世に出回って、真に受けてこっちを混乱させる人間がいたらどうするつもりなんだ、あの姉は…。
「姉貴は予知する事は出来るけど、いくつか条件があるんだ。
一つは自分や身内の事は見れない事。
一つは予知した内容を直接はその予知した関係者に話せない事。
一つは……まあ、これはいいな。」
一応言いかけた条件、それは誰かの死期だけは見れない事、死別以外の別れは見れるが、どうしても、誰かが死ぬのだけは分からない。
しかし、会話の一部でそんな話が入ったら別だが、それは特殊な場合で、それ以外は見れないのだ。
「ちょっと待って。」
首を捻ったスピカは俺を見上げる。
「何だ?」
「身内の事を見れないのに、何でお姉さんは北斗の事を見れたの?」
「それは抜け道だな。」
「抜け道?」
今回の事は姉が意図的に俺の事を見たわけじゃない、だけど、見れてしまった、それは抜け道があったからだ。
「ああ、姉貴が予知した事はこの学校で起きる事、だったから。」
「……つまり、「学校」で起きる事を見たからたまたま、そこに身内の北斗が入り込んでいたとう事?」
意外にもスピカは俺の少ない言葉で理解した。
「そうだ。それで、姉貴も人の子だったから、その夢の事を何とか俺に知らせたかった、でも、直接関係者には話せない。」
多分、そうだろう、もし、いや、違うだろうけど、スピカにはせめていい姉として伝えていてやろう。
「直接じゃなければ、いいという事で、ゲームという形でそれを知らせようとした。」
「まあな、でも、知らせる気があるのなら何で俺が全く手を出さないものにしたのか、そこだけは分からないがな。」
俺の少しおどけた調子にスピカは苦笑する。
「でも、良いお姉さんだね。」
「なんとも言えないな。」
これは本気だ、あの姉を良い姉と呼べるだろうか、いや、呼べないな。
「ふふふ。」
急に笑い出す、スピカに俺は何事だと思った。
でも、そのあまりにも綺麗な笑顔に顔が熱くなる。
「何だよ。」
「何でもありませーん。」
「……。」
多分何か勘違いしている彼女に俺の目が座る。
「そう言えば。」
「何だよ。」
「入学式大丈夫?」
「やべっ!」
てっきり話題を変える方便でも言われるのだと思ったら、ガチの話しだった。
マジで時間やべぇかも。
「忘れてた。」
「あー…頑張って。」
憐れんでいるスピカに俺は恨みの篭った目を向ける。
「お前、他人事だと思って。」
「だって、思いっきり他人事ですから。」
「くそっ!」
文句を言いたかったでも、そんな余裕は俺には残されてはいない。
取り敢えず、俺は地面を蹴って駆けだす。
そんな俺の背中に何とも言えない視線が突き刺さり、振り返ると、そこには今にも泣きだしそうなスピカの姿があった。
「おい、スピカっ!」
「えっ?」
「終わったら来るから、どっか行くんじゃねぇぞ。」
「――っ!」
もっと、彼女と話がしたい、でも、今は時間がない。
だから、俺は彼女と約束を交わす。
「待っているから、絶対に来てね。」
「ああっ!」
俺は取り敢えず彼女に約束をして、走り出す。
「おい、聞いているのかよっ!」
無言の向こうに俺が思わず怒鳴ると何故かスピカの方が反応する。
「は、はいっ!」
「……お前じゃない。」
『ぷっ、ふふふふ。』
「あん?姉貴聞いているのか?」
何故か電話の向こうで笑っている姉に俺の苛立ちは収まる事がない。
『ああ、笑った、笑った、それにしても、北斗が電話してくれたって事は、ようやく気付いたって事かしら?』
「ああ?ようやく気付いたって何んだよっ!」
意味深な言葉を吐く姉に俺は声のトーンを殺すのを忘れる。
『そんなにかっかしていると、近くの子不審がると思うわよ?それでもいいのかしら?』
姉の言葉に俺は思わずスピカを見てしまった。
姉が言うように不審、というか、憐れんでいるような目をしている彼女に俺は気づいたら声を掛けていた。
「おい。」
「えっ……。」
戸惑っている彼女は愛想笑いを浮かべる。
というか、俺はそもそも姉に話を聞きたかったのだから、彼女を気にかけている余裕はないのだ。
「…姉貴、このゲームは何だよ。」
『このゲームって何の事かしらね?』
絶対に分かってって言っている姉に俺はぶちぎれそうになるのを何とか堪えて言う。
「……だから、この七色何チャラだよ。」
『ああ、やっぱり、そっちの事ね。貴方が思っている通り、わたしの予知の能力を生かし、私の友達と築き上げた最大傑作よ。因みに攻略キャラクターは貴方を含めた面々よ。』
「……はぁ!?」
マジかよ、つーか、似ているじゃなくて、マジ俺本人なのかよ、うわ…ありえねぇ。
こんな甘いセリフ、しらふで言えるかよ。
『まあ、正しく言えば色々見えすぎたから、纏めるために作ったんだけどね。ああ、安心しなさいよ、ゲームと同じで決して貴方のルートで行くとは言えないわよ。でも、貴方のルートの可能性ももちろんあるわよ。』
「……マジかよ……。」
『そりゃそうでしょ、人生の分岐点は数多あるのを貴方だって知っているでしょ?』
姉の力を知っているので納得はする、納得は。
「まあ、その通りだけどさ……。」
『認めたくはないと思うんなら、貴方が気を付ければいい話じゃない。』
「ああ……。」
『もう、元気ないわね、で、可愛くない弟は私に文句を言いたいのは分かったけど、他に何かあったわけ?』
流石、自分の姉だ、鋭い。
「うん……。」
『………もう、調子狂うわ、そうそう、これを見たって事は分かっていると思うけどサンプルを取りたいから、しっかりと観察お願いね。』
「はぁ、わーたよ。」
やっぱり、こき使われるのだと、俺は疲れ切ってしまう。
『報告の書類はかすみ宛に送ってちょうだいね。』
「うん……。」
『できればいいんだけど、週末くらいに一本電話をくれたら嬉しいわ。』
「ああ………。」
絶対嫌な事を押し付ける気なんだろうな、と俺は心の中でそっと呟く。
『そうそう、今朝占ってみたらさ、貴方、今日運命の出会いがあるそうよ。』
「っ!」
『…………あらら、その反応もしかして?』
明らかに楽しんでいる姉に、俺は不貞腐れる。
「うっせっ!」
『ふふふ、わたしとしては可愛い妹が良いわ、出来れば嘘の吐けないような、可愛い子、出来れば今は髪が短くてもいいけど、伸ばせば綺麗な髪の子がいいわ。』
俺はフッとスピカを見てしまった、肩まである髪、伸ばせばきっとサラサラで風が吹いて靡けば……。
『ふふふ、なるほど、近くにいるよね?』
「この馬鹿姉貴っ!」
ばれてしまった、俺は慌てて電話を切ってしまったが、かなりやばかったかもしれない。
「北斗、大丈夫?」
俺を心配してくれるスピカに俺は本音を漏らす。
「………大丈夫じゃないけど、大丈夫だ。」
「どっちよ。」
ジト目で俺を見てくるが、今の俺にはそんな余裕はない。
「はぁ……。」
取り敢えず、息を吐き、気持ちを切り替える、そうでもしないとやってられない。
「何かついている?」
「いや。」
「なら、何で見つめるの?」
「……。」
傾げるスピカの髪がサラサラと揺れ、姉の言葉が思い起こされる。
「いや……。」
言いよどむ俺にスピカは無駄だと分かったのか小さく肩を竦めた。
「話したくないのなら仕方ないね。」
ありがたいのだが、何だろう、この上から目線は……。
「で、お姉さん何を言っていたの?」
「ああ。」
姉の言葉を色々思いだし、正直頭痛がする。
本来ならば部外者にあまり話したくはない内容だってある、しかし、彼女は幽霊みたいな存在だし、それに、今回の件に関しては部外者ではないとは言い切れない。
俺は彼女にばれないようにそっと溜息を零す。
「本当はあんまり外部の人間には離してはいけないんだけどな…、そうも言ってられねぇから話すがーー。」
取り敢えず、そう前置きをして、姉の能力をばらす。
「姉貴には予知能力があるんだ。」
「えっ?」
驚くスピカに俺は姉の受け売り言葉を話しだす。
「まあ、予知と言っても姉貴曰く人には様々な分岐点が合って、どのような道に行くかはその人次第なんだと。
そんでもって、姉貴はその数多ある分岐点の先をランダムに見る事が出来るんだが、今回は何故だか複数の分岐点が見え、その上、様々な人の方向性が見えた。
姉貴はそれを姉貴のダチに話してそれじゃ、ゲームにしよう、という話になって姉貴の予知した未来がゲームという形で世間に出回っているらしい。」
「えっ!それって、いいわけっ!」
「いいわけが、あるかよ。」
そう、いい訳があるはずがない、こんな悪趣味なモノを世に出回って、真に受けてこっちを混乱させる人間がいたらどうするつもりなんだ、あの姉は…。
「姉貴は予知する事は出来るけど、いくつか条件があるんだ。
一つは自分や身内の事は見れない事。
一つは予知した内容を直接はその予知した関係者に話せない事。
一つは……まあ、これはいいな。」
一応言いかけた条件、それは誰かの死期だけは見れない事、死別以外の別れは見れるが、どうしても、誰かが死ぬのだけは分からない。
しかし、会話の一部でそんな話が入ったら別だが、それは特殊な場合で、それ以外は見れないのだ。
「ちょっと待って。」
首を捻ったスピカは俺を見上げる。
「何だ?」
「身内の事を見れないのに、何でお姉さんは北斗の事を見れたの?」
「それは抜け道だな。」
「抜け道?」
今回の事は姉が意図的に俺の事を見たわけじゃない、だけど、見れてしまった、それは抜け道があったからだ。
「ああ、姉貴が予知した事はこの学校で起きる事、だったから。」
「……つまり、「学校」で起きる事を見たからたまたま、そこに身内の北斗が入り込んでいたとう事?」
意外にもスピカは俺の少ない言葉で理解した。
「そうだ。それで、姉貴も人の子だったから、その夢の事を何とか俺に知らせたかった、でも、直接関係者には話せない。」
多分、そうだろう、もし、いや、違うだろうけど、スピカにはせめていい姉として伝えていてやろう。
「直接じゃなければ、いいという事で、ゲームという形でそれを知らせようとした。」
「まあな、でも、知らせる気があるのなら何で俺が全く手を出さないものにしたのか、そこだけは分からないがな。」
俺の少しおどけた調子にスピカは苦笑する。
「でも、良いお姉さんだね。」
「なんとも言えないな。」
これは本気だ、あの姉を良い姉と呼べるだろうか、いや、呼べないな。
「ふふふ。」
急に笑い出す、スピカに俺は何事だと思った。
でも、そのあまりにも綺麗な笑顔に顔が熱くなる。
「何だよ。」
「何でもありませーん。」
「……。」
多分何か勘違いしている彼女に俺の目が座る。
「そう言えば。」
「何だよ。」
「入学式大丈夫?」
「やべっ!」
てっきり話題を変える方便でも言われるのだと思ったら、ガチの話しだった。
マジで時間やべぇかも。
「忘れてた。」
「あー…頑張って。」
憐れんでいるスピカに俺は恨みの篭った目を向ける。
「お前、他人事だと思って。」
「だって、思いっきり他人事ですから。」
「くそっ!」
文句を言いたかったでも、そんな余裕は俺には残されてはいない。
取り敢えず、俺は地面を蹴って駆けだす。
そんな俺の背中に何とも言えない視線が突き刺さり、振り返ると、そこには今にも泣きだしそうなスピカの姿があった。
「おい、スピカっ!」
「えっ?」
「終わったら来るから、どっか行くんじゃねぇぞ。」
「――っ!」
もっと、彼女と話がしたい、でも、今は時間がない。
だから、俺は彼女と約束を交わす。
「待っているから、絶対に来てね。」
「ああっ!」
俺は取り敢えず彼女に約束をして、走り出す。
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