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第十二章
第十二章「中学三年」5
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ああ、これは夢だ。
涼也は懐かしい部屋を見ながらそっと嘆息する。
最近よく見る夢。
いや、「前」の世界の夢だ。
家族がバラバラになり。
父も母ではない人を愛し。
片割れを失い。
母も亡くし。
苦しみと悲しみの詰まった夢。
その夢の中で自分は何をする訳もなく、ただ色のない世界をぼんやりと見て回るばかりだった。
後悔で息が詰まる。
絶望で目の前が真っ暗になる。
自分はまた間違いを犯しているのではないか。
家族は記憶通りバラバラになった。
いや、記憶よりも速かった。
父だって結局残業だと言いながらも、あの人に会っている。
全て「前」と変わりないのではないのではないか。
頑張っているけれども京也と同じ高校に行けず、「前」と同じ高校に行く事になる。
碧と樹だって喧嘩別れで終わってしまうのではないのか。
そして、また片割れを失ってしまい。
絶望と、後悔を抱えて生きていくしかないのではないのか。
ドロドロとしたものが体中にまとわりつき、身動きも、呼吸も出来なくなりそうになる。
少しでも、未来が変わっているという確証があれば…。
涼也は目覚めるその瞬間をただただ耐えるだけだった。
目指すべき光の先を彼は見失いつつあった。
涼也は懐かしい部屋を見ながらそっと嘆息する。
最近よく見る夢。
いや、「前」の世界の夢だ。
家族がバラバラになり。
父も母ではない人を愛し。
片割れを失い。
母も亡くし。
苦しみと悲しみの詰まった夢。
その夢の中で自分は何をする訳もなく、ただ色のない世界をぼんやりと見て回るばかりだった。
後悔で息が詰まる。
絶望で目の前が真っ暗になる。
自分はまた間違いを犯しているのではないか。
家族は記憶通りバラバラになった。
いや、記憶よりも速かった。
父だって結局残業だと言いながらも、あの人に会っている。
全て「前」と変わりないのではないのではないか。
頑張っているけれども京也と同じ高校に行けず、「前」と同じ高校に行く事になる。
碧と樹だって喧嘩別れで終わってしまうのではないのか。
そして、また片割れを失ってしまい。
絶望と、後悔を抱えて生きていくしかないのではないのか。
ドロドロとしたものが体中にまとわりつき、身動きも、呼吸も出来なくなりそうになる。
少しでも、未来が変わっているという確証があれば…。
涼也は目覚めるその瞬間をただただ耐えるだけだった。
目指すべき光の先を彼は見失いつつあった。
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