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第二章
《学ぶ 5》
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「おねーちゃん。」
「何?」
「おにーちゃん。」
「何だ?」
「ふふふ、なんでもなーい。」
セイラとカルムの間で手を繋いでもらっている少年は楽しそうに笑う。
セイラとカルムは互いに顔を見合わせ、何となく照れ臭そうに笑う。
「そういえば、君の名前は?」
「ジャック。」
「ジャックくんだね。」
「ん~。」
三人は街はずれまでやってくると、目の前にきょろきょろと周りを見渡しているシスターがいた。
「あっ、しすたー。」
「まあっ!」
少年の声が聞こえたのかシスターはこちらに気づき、焦った表情をこちらに向ける。
「ジャックっ!」
「しすたー。」
ジャックは二人の手を振りほどき、シスターに向かって走り出す。
「もう、どこに行っていたのよ。」
「ふ…ああ、ごめ…んなざい……。」
彼女と出会った事によりようやく心細さを思い出したのか、ジャックは泣きじゃくりだす。
「よかったね、ジャックくん。」
「よかったな。」
「あなたたちは?」
シスターはセイラたちが話しかけた事ではじめて、二人がいたことに気づく。
「ジャックくん、商業地区まで来てたので心配だからついてきました。」
「まあ、この子ったら。」
ポコリとシスターはジャックの頭を叩く。
「いたい。」
「当然でしょ、わたしはともかくこの方たちにご迷惑をかけたのよ。」
「あっ、いいんです、仕方ないですしね。」
「…しっかりしているんですね。」
ジャックとセイラたちを見て、シスターは何とも言えない顔をする。
「ジャックくん、もう一人で行っちゃだめだよ。」
「だって、ウノが…。」
「ウノ?」
「ウノがびょうきなんだもん、おくすり…。」
「………。」
シスターは何とも言えない顔をしながら、ジャックの頭を撫でる。
「大丈夫よ、そろそろ、先生が帰ってきてくださるわ。」
「くるしそう、なんだよ。」
「……。」
セイラは唇を噛み、そして、無意識に作られていた握り拳が震えていた。
「……。」
「カルム?」
そっと、震えていた手を覆うようにカルムが手を握る。
「あの、後で、私が診てもいいですか?」
「貴女は?」
「本でいろいろ勉強しましたし、薬草だっていくつか持っています、だから、もしかしたら、役に立てるかもしれません。」
「……。」
困ったような顔をするシスターにセイラは頭を下げる。
「お願いします、やらせてください。」
「ちょっと、お嬢さん。」
「お願いします、こいつにやらせてください。」
困っているシスターにダメ押しをするようにカルムも頭を下げる。
「で、でも、わたしたちにはお金が。」
「いりません。」
「でも。」
「……お願いします。」
「………………………分かったわ。」
頭を下げ続けるセイラに根負けしたシスターは了承の言葉を言う。
「ありがとうございます。」
「よかったな。」
「うん。」
セイラの脳裏にレミラのあの姿が思い浮かんだ、もし、あの時今みたいに薬草の知識やもっと色んな知識があれば彼女を少しでも救えたのかもしれないと思った。
その身代わりじゃないけれど、セイラはジャックが心配しているウノをどうにかしてあげたいと思った。
もし、痛みがあるのなら痛み止めでも。
熱があるのなら熱さましでもいい、ちょっとしたことでもいいから彼女は誰かの力になりたかったのだった。
「何?」
「おにーちゃん。」
「何だ?」
「ふふふ、なんでもなーい。」
セイラとカルムの間で手を繋いでもらっている少年は楽しそうに笑う。
セイラとカルムは互いに顔を見合わせ、何となく照れ臭そうに笑う。
「そういえば、君の名前は?」
「ジャック。」
「ジャックくんだね。」
「ん~。」
三人は街はずれまでやってくると、目の前にきょろきょろと周りを見渡しているシスターがいた。
「あっ、しすたー。」
「まあっ!」
少年の声が聞こえたのかシスターはこちらに気づき、焦った表情をこちらに向ける。
「ジャックっ!」
「しすたー。」
ジャックは二人の手を振りほどき、シスターに向かって走り出す。
「もう、どこに行っていたのよ。」
「ふ…ああ、ごめ…んなざい……。」
彼女と出会った事によりようやく心細さを思い出したのか、ジャックは泣きじゃくりだす。
「よかったね、ジャックくん。」
「よかったな。」
「あなたたちは?」
シスターはセイラたちが話しかけた事ではじめて、二人がいたことに気づく。
「ジャックくん、商業地区まで来てたので心配だからついてきました。」
「まあ、この子ったら。」
ポコリとシスターはジャックの頭を叩く。
「いたい。」
「当然でしょ、わたしはともかくこの方たちにご迷惑をかけたのよ。」
「あっ、いいんです、仕方ないですしね。」
「…しっかりしているんですね。」
ジャックとセイラたちを見て、シスターは何とも言えない顔をする。
「ジャックくん、もう一人で行っちゃだめだよ。」
「だって、ウノが…。」
「ウノ?」
「ウノがびょうきなんだもん、おくすり…。」
「………。」
シスターは何とも言えない顔をしながら、ジャックの頭を撫でる。
「大丈夫よ、そろそろ、先生が帰ってきてくださるわ。」
「くるしそう、なんだよ。」
「……。」
セイラは唇を噛み、そして、無意識に作られていた握り拳が震えていた。
「……。」
「カルム?」
そっと、震えていた手を覆うようにカルムが手を握る。
「あの、後で、私が診てもいいですか?」
「貴女は?」
「本でいろいろ勉強しましたし、薬草だっていくつか持っています、だから、もしかしたら、役に立てるかもしれません。」
「……。」
困ったような顔をするシスターにセイラは頭を下げる。
「お願いします、やらせてください。」
「ちょっと、お嬢さん。」
「お願いします、こいつにやらせてください。」
困っているシスターにダメ押しをするようにカルムも頭を下げる。
「で、でも、わたしたちにはお金が。」
「いりません。」
「でも。」
「……お願いします。」
「………………………分かったわ。」
頭を下げ続けるセイラに根負けしたシスターは了承の言葉を言う。
「ありがとうございます。」
「よかったな。」
「うん。」
セイラの脳裏にレミラのあの姿が思い浮かんだ、もし、あの時今みたいに薬草の知識やもっと色んな知識があれば彼女を少しでも救えたのかもしれないと思った。
その身代わりじゃないけれど、セイラはジャックが心配しているウノをどうにかしてあげたいと思った。
もし、痛みがあるのなら痛み止めでも。
熱があるのなら熱さましでもいい、ちょっとしたことでもいいから彼女は誰かの力になりたかったのだった。
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