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第61話 クリスマスの日常へ?
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デザインの納品って、実は最低でも半年前から決めるってルーティンワークが多いんだよね?
打ち合わせが多々あり、公式発表までの各所準備も数ヶ月単位じゃ出来ない。とはいえ、シーズンに合わせたデザインはちゃんと考えるよー?
今年は、綺洞さんとの合同著作権である『波紋』はあるけど。前々から、似たデザインをしてきたおかげで納品は完了済み。
クリスマス前後のスケジュールも、ここ数年を考えればのんびり傾向かな? 普通の社会人であれば『嘘だろ!?』レベルで冬休みも余裕って感じ。
というか、この思考回路は日本人独特らしい。
勤勉さが強過ぎて、仕事をしなきゃって意識が強いみたい……。教えてもらったのは、ソウちゃんやヒューくんだけど。
『趣味とかやりたいことのために、仕事じゃないの??』
ここはもうお国柄としか言いようがない。百年は生きたけど、だらけたのは嫌だし……自炊バーサーカーだから困ってた。生きてるって感覚がしなかったもんね? デザインする以外の引きこもり生活……あれはあれで、よくない。
(クリスマス……かぁ。しかも、初彼との)
まだスケジュール確認されてないけど、多分そろそろだと思う。二週間前になって来た今日になっても、まだかなあ……とモーニングでも聞かれはしなかったが。
帰り道の途中、手を握られたんだよね? 引き止めてくるような力でぐっと掴まれた。
「綺洞さん?」
「……あのさぁ」
あのイメチェンした髪型は元に戻しても、綺洞さんはやっぱりカッコいいのは今更。照れた表情も合わさって……可愛い。こんな素敵な人を、ずっとズッ友って意識してたのに……恋で激変って凄いなあ。
とはいえ、質問にはちゃんと答えよう。
「うん?」
「……クリスマス、空いてる?」
「! うん! 仕事入れてないよ!」
「……じゃ、いっしょに過ごさない?」
「うん!!」
多分、綺洞さんにはすっごく勇気のいる言葉だったかもしれない。あたしが男でも同じだったかも。
でも、綺洞さんはちゃんと申し込んでくれたから……あたしは反転してから懐に飛び込んだ。
「どっか行きたい?」
「えー? 任せるじゃ荷が重い?」
「うーん。ボクのおまかせコースだと……うち来るとか?」
「テイクアウトして、二人きりでパーティー?」
「いいね? なんか、ホテルとかだと緊張しちゃうし」
「あたしもー」
陸音さんたちに頼むのもいいけど……流子ちゃんと過ごすために、早く店じまいする可能性が高いだろうし?
そこは、お互いに好きなテイクアウトをいっしょに買って……ホームパーティーしようということになった。例の勝負下着はお泊まりセットに入れといて、絶対忘れないよ!!
打ち合わせが多々あり、公式発表までの各所準備も数ヶ月単位じゃ出来ない。とはいえ、シーズンに合わせたデザインはちゃんと考えるよー?
今年は、綺洞さんとの合同著作権である『波紋』はあるけど。前々から、似たデザインをしてきたおかげで納品は完了済み。
クリスマス前後のスケジュールも、ここ数年を考えればのんびり傾向かな? 普通の社会人であれば『嘘だろ!?』レベルで冬休みも余裕って感じ。
というか、この思考回路は日本人独特らしい。
勤勉さが強過ぎて、仕事をしなきゃって意識が強いみたい……。教えてもらったのは、ソウちゃんやヒューくんだけど。
『趣味とかやりたいことのために、仕事じゃないの??』
ここはもうお国柄としか言いようがない。百年は生きたけど、だらけたのは嫌だし……自炊バーサーカーだから困ってた。生きてるって感覚がしなかったもんね? デザインする以外の引きこもり生活……あれはあれで、よくない。
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まだスケジュール確認されてないけど、多分そろそろだと思う。二週間前になって来た今日になっても、まだかなあ……とモーニングでも聞かれはしなかったが。
帰り道の途中、手を握られたんだよね? 引き止めてくるような力でぐっと掴まれた。
「綺洞さん?」
「……あのさぁ」
あのイメチェンした髪型は元に戻しても、綺洞さんはやっぱりカッコいいのは今更。照れた表情も合わさって……可愛い。こんな素敵な人を、ずっとズッ友って意識してたのに……恋で激変って凄いなあ。
とはいえ、質問にはちゃんと答えよう。
「うん?」
「……クリスマス、空いてる?」
「! うん! 仕事入れてないよ!」
「……じゃ、いっしょに過ごさない?」
「うん!!」
多分、綺洞さんにはすっごく勇気のいる言葉だったかもしれない。あたしが男でも同じだったかも。
でも、綺洞さんはちゃんと申し込んでくれたから……あたしは反転してから懐に飛び込んだ。
「どっか行きたい?」
「えー? 任せるじゃ荷が重い?」
「うーん。ボクのおまかせコースだと……うち来るとか?」
「テイクアウトして、二人きりでパーティー?」
「いいね? なんか、ホテルとかだと緊張しちゃうし」
「あたしもー」
陸音さんたちに頼むのもいいけど……流子ちゃんと過ごすために、早く店じまいする可能性が高いだろうし?
そこは、お互いに好きなテイクアウトをいっしょに買って……ホームパーティーしようということになった。例の勝負下着はお泊まりセットに入れといて、絶対忘れないよ!!
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