31 / 73
第31話 実はちょっとオタク?
しおりを挟む
まさか、知り合いになった先輩が絶版扱いのゲームのプレイヤーだったとは。
ソーシャルゲームでもコマンドの安直過ぎが災いして、結局はユニーク数が稼げず。一年程度で辞してしまったゲームが、『戦極ロード』と言うもの。
基本的に、陣地拡大だけの優しめのゲームではあるが。キャラクターデザインが秀逸で人気。デザインを少し上乗せ出来るというキャラメイクは、『バトルスタイリッシュ』から得られる経験値や任務完了次第だ。
その中でも、藍葉が選んだのは奥州を統治したと言われる『伊達政宗』。逆に、宗ちゃんの素体に奈月が選んだのは『井伊直政』だ。どちらも関ヶ原では東軍と味方側とされている。
しかしながら、井伊直政は史実では討ち死にとかで天下統一前には存在していない。
それでも、子孫は生きながらえて政治家としては有名ではあるらしいが。奈月が宗ちゃんにとフィギュアを選んだ理由は『赤備え』と自負している。
「武田の赤備え継承が、真田なら。徳川側は井伊家なんだよね」
ゲームに起用されるのが少ない理由からも、今回はフィギュアが並んでいたため……選んだのだ。
咲夜は事情がわかっていないからか、ポカーンとしてしまったのでしまったと言い訳を並べてはみたものの。
「……奈月くんは、カッコいいのが好きなの?」
「……うん」
無いものねだりではあるが、細身と普通身長では引き締まった筋肉を求めてしまうのは仕方がないものか。可愛いと言われるばかりで、男らしさは程遠い。
「…………カッコいいと思うけどな」
ポツリと聞こえてしまったが、変に返答しようとするのはやめた。今からは、真剣にシェルターの実験をするからだ。宗ちゃんの端末にした井伊直政のフィギュアを、シェルターの中央に入れると。
「左右上下から、熱源が一気に来るのよ。温度調整をちゃんとしないと、素体が溶けるから気をつけて」
藍葉の説明を受けながら、ワイヤレスのキーボードを使って右から左に温度調整を始め。上下は咲夜に担当してもらうことにした。シェルターに遮られているせいで、擬似太陽の暑さはわからないが。
『……あちぃ』
と聞こえた気がして、急いで調整はしてみたが。横にいた咲夜がグラフをチェックしてくれていたため、大丈夫だと頷いてくれた。
「……やるな」
初回だが、クロードにも呟かれるくらいなら絶妙なタイミングだったのだろうか。幻聴が聞こえたにしても、温度を確認すれば砂漠よりも温暖化で常時『暑い』と感じる35℃超えの気温と同等だった。
「いい感じね? 今の調整だと、感覚的には百二十光年離れてても……シェルターの維持は保てるかどうかくらいね?」
「……宗ちゃんの改良は?」
「まだ無理にしない方がいいわ。耐久時間が100時間耐えれるかを縮小で計測しなくちゃ」
「……なるほど」
シェルターは半永久の救済措置だから……下手すれば、宇宙生活の必需品とも言える。現実世界ではどれだけ計測されているかわからないが、これは有益な情報だ。
(……けど、さっきの声)
宗ちゃんにしては低いし、幻聴にしてははっきり聞こえたので……並行世界側のコチラと現実側が何かリンクでもしていたのだろうか。
ひとまず、次の実験を教わることにした。
ソーシャルゲームでもコマンドの安直過ぎが災いして、結局はユニーク数が稼げず。一年程度で辞してしまったゲームが、『戦極ロード』と言うもの。
基本的に、陣地拡大だけの優しめのゲームではあるが。キャラクターデザインが秀逸で人気。デザインを少し上乗せ出来るというキャラメイクは、『バトルスタイリッシュ』から得られる経験値や任務完了次第だ。
その中でも、藍葉が選んだのは奥州を統治したと言われる『伊達政宗』。逆に、宗ちゃんの素体に奈月が選んだのは『井伊直政』だ。どちらも関ヶ原では東軍と味方側とされている。
しかしながら、井伊直政は史実では討ち死にとかで天下統一前には存在していない。
それでも、子孫は生きながらえて政治家としては有名ではあるらしいが。奈月が宗ちゃんにとフィギュアを選んだ理由は『赤備え』と自負している。
「武田の赤備え継承が、真田なら。徳川側は井伊家なんだよね」
ゲームに起用されるのが少ない理由からも、今回はフィギュアが並んでいたため……選んだのだ。
咲夜は事情がわかっていないからか、ポカーンとしてしまったのでしまったと言い訳を並べてはみたものの。
「……奈月くんは、カッコいいのが好きなの?」
「……うん」
無いものねだりではあるが、細身と普通身長では引き締まった筋肉を求めてしまうのは仕方がないものか。可愛いと言われるばかりで、男らしさは程遠い。
「…………カッコいいと思うけどな」
ポツリと聞こえてしまったが、変に返答しようとするのはやめた。今からは、真剣にシェルターの実験をするからだ。宗ちゃんの端末にした井伊直政のフィギュアを、シェルターの中央に入れると。
「左右上下から、熱源が一気に来るのよ。温度調整をちゃんとしないと、素体が溶けるから気をつけて」
藍葉の説明を受けながら、ワイヤレスのキーボードを使って右から左に温度調整を始め。上下は咲夜に担当してもらうことにした。シェルターに遮られているせいで、擬似太陽の暑さはわからないが。
『……あちぃ』
と聞こえた気がして、急いで調整はしてみたが。横にいた咲夜がグラフをチェックしてくれていたため、大丈夫だと頷いてくれた。
「……やるな」
初回だが、クロードにも呟かれるくらいなら絶妙なタイミングだったのだろうか。幻聴が聞こえたにしても、温度を確認すれば砂漠よりも温暖化で常時『暑い』と感じる35℃超えの気温と同等だった。
「いい感じね? 今の調整だと、感覚的には百二十光年離れてても……シェルターの維持は保てるかどうかくらいね?」
「……宗ちゃんの改良は?」
「まだ無理にしない方がいいわ。耐久時間が100時間耐えれるかを縮小で計測しなくちゃ」
「……なるほど」
シェルターは半永久の救済措置だから……下手すれば、宇宙生活の必需品とも言える。現実世界ではどれだけ計測されているかわからないが、これは有益な情報だ。
(……けど、さっきの声)
宗ちゃんにしては低いし、幻聴にしてははっきり聞こえたので……並行世界側のコチラと現実側が何かリンクでもしていたのだろうか。
ひとまず、次の実験を教わることにした。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
戦闘狂の水晶使い、最強の更に先へ
真輪月
ファンタジー
お気に入り登録をよろしくお願いします!
感想待ってます!
まずは一読だけでも!!
───────
なんてことない普通の中学校に通っていた、普通のモブAオレこと、澄川蓮。……のだが……。
しかし、そんなオレの平凡もここまで。
ある日の授業中、神を名乗る存在に異世界転生させられてしまった。しかも、クラスメート全員(先生はいない)。受験勉強が水の泡だ。
そして、そこで手にしたのは、水晶魔法。そして、『不可知の書』という、便利なメモ帳も手に入れた。
使えるものは全て使う。
こうして、澄川蓮こと、ライン・ルルクスは強くなっていった。
そして、ラインは戦闘を楽しみだしてしまった。
そしていつの日か、彼は……。
カクヨムにも連載中
小説家になろうにも連載中
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる