満腹マッドサイエンティストはガリガリホムンクルスを満足させたい!〜錬金術の食事を美味いと言わせたいだけのスローライフ〜

櫛田こころ

文字の大きさ
93 / 94

32-2.パーティー集合(ガイウス視点)

しおりを挟む






 ★・☆・★(ガイウス視点)







 婚約パーティーだって!

 しかも、ここ最近誓約出来た三組全員の!!

 セリカちゃんもだけど、例の魔導具『恵の豊穣フィーク・シャイン』を正常に稼働させてから、初のお披露目。

 僕は先にマールと一緒にクロームの屋敷にお邪魔しちゃって、製法まで見せてもらったんだけど。


「はー? なんか、科学実験観てる気分」

「「「かがく??」」」

「えーっと、錬金術全般のことを。僕の前世の世界では科学って言ってたんだ?」

「ほう。興味深いな?」

「ここまで出来たら、クロームも科学者だよ?」

「そうか」


 二本のふっとい管にエーテル培養液を満たして、食材を入れたら『はい、どうぞ』的な展開で料理が出来ちゃうんだもん。

 もちろん、セリカちゃんの手料理もあるらしいけど。これは興味深いね?

 錬成だけで、料理をするのが夢だったクロームの夢が実現しちゃったんだから。

 あのバカ弟が、もう処刑されたディスケットから聞いた情報をもとに一度は不正なエーテル生成液を作って、クロームに渡ってしまったが。

 今回の件で気づかなければ、クロームはとっくに死んでしまっただろう。そのエーテル生成液がなければセリカちゃんも生まれていなかったしね?

 事態はどう動くのかわからない、と言う言葉がある通り予測がつかないことが多い。

 けど、全部解決した今は、思いっきりパーティーを楽しむだけだ!


「クローム! あとどのくらいで全部出来るんだい!?」

「そうだな。あと二種類くらいだろう」

「私の料理もほとんど終わっています」

「じゃ、チェスト達も来たらパーティーですね!」

「うん!」


 実は、バカ弟は当然来れないけど。残りの家族、つまりは父上に母上。あと末の妹のアイルンも呼んでいるんだよね?

 クローム達に伝えたら、予想済みだったのかそんなに驚かれなかったけど。マールは当然びっくり仰天な顔をしちゃった。


「へ、へへへ、陛下に王妃様がここに!?」

「そんなに驚かなくていいよ、マール? 陛下の肩書き取ったら、普通の父親達だよ?」

「そ、そうはおっしゃいましても、国王様達なんですよ?」

「そう? アークさんとは旧い仲だし? お忍びとかよく行っちゃうよ?」

「え?」

「……ガイウス。今もか?」

「今はどーだろ? 逆にアークさん呼んで晩酌してる可能性は高いけど」


 まあ、あくまで可能性だけどね?

 でも、時々登城する知らせがあったから、もしかしたらそうかも。

 とりあえず、時間も限られているので。僕達で屋敷の外を飾り付けしていたら。


「来たぞ」

「来ましたよ、ガイウス?」

「あ、父上に母上」

「アイもですわ!」



 とかなんとか準備してたら、三人ともやって来ちゃったよ。ミアの方は、チェストの家族と一緒に来るからまだだけど。


「……よく来てくださいました。陛下、皆々様」

「……ガイウスが世話になってるらしいな? クローム=アルケイディスよ」

「いえ、そんな。殿下のお力添えがなければ、私はとうに命を失っていました」

「あのバカ息子の方がすまなかったな」


 実は今も生きているんだよね~? は、ここでは言えないけどね?

 母上の方は、いつのまにかマールと挨拶を終えてハグしまくってんだけど!?


「母上!? なにしているんですか!?」

「だって。想像以上に愛らしい女性じゃないの。あなたが好きになるのもわかるわ~」

「お、おおおお、王妃様!?」

「母上ずるいです! アイもします!」

「もう少し~」

「母上!?」


 相変わらず、可愛いもの好きには目がないんだから!?

 そこだけは、マールや副ギルマスとよく似てるんだよね。え、僕ってマザコン?

 な訳ない!? と思いながら、出来るだけ痛くないようにしながら二人を引き剥がした。


「あらあら。……あら、そちらがアルメリアの息子かしら?」

「! はい、王妃様。クロームと申します」

「ふふ。アルメリアとは旧い仲なの。アルケイディスの家に嫁いでからは滅多に会うことができなかったけれど。そう、あの赤ん坊が私の息子と友人だったなんて」

「お忍びのことは基本的に、秘密でしたしね?」

「そうね。んもぉ、こんな素敵な友人がアルメリアの息子だったのなら、さっさと教えなさい」

「とは言いましてもね?」


 僕は実際目にしていないが、約一年前のクロームのでぶっちょぷりは絶対見せられなかっただろう。

 クローム自身も自覚しているのか、苦笑いしてたしね?


「アーク達もそろそろ来るのだろう? アルメリアもその中にいると聞いている。エスティア、積もる話はまた彼女とすれば良い」

「そうですわね、陛下」


 と言うわけで、ちょっとしてからクロームの両親達やチェスト達も来てくれてパーティーは開始になったんだけど。

 うちの母上もだけど、四十代超えてるはずなのに、異世界人ってなんで必要以上に歳を取らないんだろうと疑問に思うしか出来なかった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【第一部完結】転生99回目のエルフと転生1回目の少女は、のんびり暮らしたい!

DAI
ファンタジー
【第一部完結!】 99回のさよならを越えた、究極の『ただいま』 99回転生した最強エルフは、のんびり暮らしたいだけなのに――なぜか家族が増えていく。 99回も転生したエルフの魔法使いフィーネは、 もう世界を救うことにも、英雄になることにも飽きていた。 今世の望みはただひとつ。 ――森の奥の丸太小屋で、静かにのんびり暮らすこと。 しかしその願いは、 **前世が日本人の少女・リリィ(12歳)**を拾ったことで、あっさり崩れ去る。 女神の力を秘めた転生少女、 水竜の神・ハク、 精霊神アイリス、 訳ありの戦士たち、 さらには―― 猫だと思って連れ帰ったら王女だった少女まで加わり、 丸太小屋はいつの間にか“大所帯”に!? 一方その裏で、 魔神教は「女神の魂」と「特別な血」を狙い、 世界を揺るがす陰謀を進めていた。 のんびり暮らしたいだけなのに、 なぜか神々と魔王と魔神教に囲まれていくエルフ。 「……面倒くさい」 そう呟きながらも、 大切な家族を守るためなら―― 99回分の経験と最強の魔法で、容赦はしない。 これは、 最強だけど戦いたくないエルフと、 転生1回目の少女、 そして増え続ける“家族”が紡ぐ、 癒しと激闘の異世界スローライフファンタジー。

『推しの「貧乏騎士」を養うつもりでしたが、正体は「王弟殿下」だったようです。

とびぃ
ファンタジー
応援ありがとうございます。 本作は多くの方にお届けする準備のため、2月6日(金)で、一旦、非公開といたします。 今後の展開については、是非、各電子書籍ストアなどでチェックいただければ幸いです。 短い間でしたが、たくさんのハートとお気に入りを ありがとうございました。 〜「管理人のふり」をして別荘に連れ込まれましたが、過保護な溺愛が止まりません〜 【作品紹介】社畜根性が染み付いた悪役令嬢、推しの『モブ騎士』を養うつもりが、国の裏支配者に溺愛されていました!? ◆あらすじ 「貴方を、私が養います!」  前世はブラック企業の社畜、現世は借金のカタに「豚侯爵」へ売られそうになっていた伯爵令嬢エリーゼ。  絶望的な状況の中、彼女が起死回生の一手として選んだのは、夜会で誰の目にも留まらずに立っていた「推し」の『背景(モブ)騎士』への求婚だった!  実家を捨て、身分を捨て、愛する推しを支える慎ましいスローライフを夢見て駆け落ちしたエリーゼ。  しかし、彼女は知らなかった。  自分が拾ったその騎士の正体が、実は冷酷無比な『影の宰相』にして、国一番の権力者である王弟殿下レオンハルトその人であることを――! ◆見どころポイント ① 勘違いが止まらない!「福利厚生」という名の規格外な溺愛  逃避行の馬車は王族仕様の超高級車、新居は湖畔の豪華別荘、家事は精鋭部隊(暗殺者)が神速で完遂!  あまりの厚遇に「近衛騎士団の福利厚生ってすごいのね!」と斜め上の解釈で感動する元社畜のエリーゼと、そんな彼女を「俺の全権力を使って守り抜く」と誓うレオンハルト様の、噛み合っているようで全く噛み合っていない甘々な新婚(?)生活は必見です。 ② 伝説の魔獣も「わんこ」扱い!?  庭で拾った泥だらけの毛玉を「お洗濯(浄化魔法)」したら、出てきたのは伝説の終焉魔獣フェンリル!  「ポチ」と名付けられ、エリーゼの膝の上を巡ってレオンハルト様と大人気ないマウント合戦を繰り広げる最強のペット(?)との癒やしの日々も見逃せません。 ③ 迫りくる追手は、玄関先で「お掃除(物理)」  エリーゼを連れ戻そうと迫る実家の魔手や悪徳侯爵の刺客たち。  しかし、彼らがエリーゼの目に触れることはありません。なぜなら、最強の執事と「お掃除スタッフ」たちが、文字通り塵一つ残さず「処理」してしまうから!  本人が鼻歌交じりにお菓子を焼いている裏で、敵が完膚なきまでに叩き潰される爽快な「ざまぁ」展開をお楽しみください。 ◆こんな方におすすめ! すれ違い勘違いラブコメが好き! ハイスペックなヒーローによる重すぎる溺愛を浴びたい! 無自覚な主人公が、周りを巻き込んで幸せになる話が読みたい! 悪役たちがコテンパンにされるスカッとする展開が好き!

企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する 

namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。  転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。  しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。  凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。  詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。  それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。  「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」  前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。  痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。  そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。 これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜

あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい! ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット” ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで? 異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。 チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。 「────さてと、今日は何を読もうかな」 これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。 ◆小説家になろう様でも、公開中◆ ◆恋愛要素は、ありません◆

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

処理中です...