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第51話 ココロがひどくイタイ
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馬鹿なことをしたと、リーナは自分の家に戻って泣きながらベッドにダイブした。
思わせぶりな態度を取ったことは嘘じゃないにしても、自分を子ども扱いしているんじゃないかと思うような気遣いが癪に障ったのも嘘じゃない。
けれど、クルスの言葉の方が、今なら正しいのはよくわかった。子どもみたいな態度で勝手に好きな相手に寄り添うのは、彼には好みではなかったかもしれないし……一晩の誤ちだと彼には感じて、リーナを罪悪感から近くに置くだけはしてくれるだろうが。
それは、リーナの夢でもなんでもない。もっと素敵な恋心を育み、もっと素敵な愛の告白をしてからのお付き合いの方が健全であるし、文句もないはず。
なのに、結局は意地を張って、あんな子どもみたいな口づけぽいことと言い逃げをしてきてしまった。まったくと言って、馬鹿で愚かな女だと自分で反省したのだ。
しかし、相反するようにして、涙と鼻水が止まらないのは『失恋』したのではと思い込みも止まらないせいもある。あんなにも誠実な対応をしてくれたのに、少しむっとなって反発したリーナ自身が子どもそのものだった。
「……がっかり、してないかな。クーちゃん」
隣の敷地にはなれたものの。庭と畑も今回の異常事態で広くなったため、建物にも行くのがそれなりに大変。ひとりで住んでいるにしても、これから『領主』として関所向こうの浮浪者たちを導かなくてはいけないのだ。
王位につくのはもっぱらごめんだが、それでもクルスのように『炊き出し』をすることで気分を紛らわそうと身体を持ち上げた。彼がスープを得意としていたから、リーナは主菜や副菜になるようなものを作ろうと決め……顔を洗いに行くと、まあひどいくらいに泣き腫らしたそれのひどいこと。
「うっわ。向こうの『アイバ』に影響がなきゃいいけど」
泣き続けたことで、心に棘が刺さった感覚がまだ残っている。自分なりに完結したように見せて、結局は子どものように泣き続けて傷ついた『ように』したのだ。その結果はあまりにも子どもの癇癪と似ていて情けない。
しかし、『ハル神』に聞いた向こうの『アイバ』とやらは色々健康な状態じゃないらしいのは聞いていたので……無言の連絡版がまだその影響だとしたら、自分のせいではないかとリーナはまた反省モードに陥るしかない。
『ハル神』はこの家に来た感じはないし、リーナはリーナで今クルスに会うのは少しぎこちないと思ったため……結局は、逃避行するように炊き出し用の料理をたっぷり作り、味見で確認してから、クルスに謝ろうと決めて彼の敷地に向かった。
「……クーちゃん?」
「よぉ……」
あれからずっと玄関口に座っていたのか、うっすら雪化粧になったクルスがいた。苦笑いしているだけで、体調には問題なさそうだったが……今ここで、とリーナはちゃんと謝罪したのだ。
「ごめん!! 生意気言って、勝手なことして」
「お、おぅ? 別に、怒ってへんけど?」
「けど!! 寒いのにこんなとこいちゃ」
「リーナ」
「あ、はい」
「……まだ。うまい返事言えんけど。いっしょにその飯食べてええ? 腹ペコやねん」
「う、うん」
許す許さないとか決めるのはクルス自身にしても、やけにあっさりな感じなので拍子抜けしてしまったが。たしかに、料理は冷めないうちがいいというのでお邪魔させてもらうことにした。
連絡版をちらっと見に行ったが、やはり真っ黒のまま。あとで、リーナのとこの成樹に連絡を取れないか確かめることに決めた。なにも指示がないまま、クルスをひとりにすることがよくないことくらいは雰囲気抜きに思っただけだが。
思わせぶりな態度を取ったことは嘘じゃないにしても、自分を子ども扱いしているんじゃないかと思うような気遣いが癪に障ったのも嘘じゃない。
けれど、クルスの言葉の方が、今なら正しいのはよくわかった。子どもみたいな態度で勝手に好きな相手に寄り添うのは、彼には好みではなかったかもしれないし……一晩の誤ちだと彼には感じて、リーナを罪悪感から近くに置くだけはしてくれるだろうが。
それは、リーナの夢でもなんでもない。もっと素敵な恋心を育み、もっと素敵な愛の告白をしてからのお付き合いの方が健全であるし、文句もないはず。
なのに、結局は意地を張って、あんな子どもみたいな口づけぽいことと言い逃げをしてきてしまった。まったくと言って、馬鹿で愚かな女だと自分で反省したのだ。
しかし、相反するようにして、涙と鼻水が止まらないのは『失恋』したのではと思い込みも止まらないせいもある。あんなにも誠実な対応をしてくれたのに、少しむっとなって反発したリーナ自身が子どもそのものだった。
「……がっかり、してないかな。クーちゃん」
隣の敷地にはなれたものの。庭と畑も今回の異常事態で広くなったため、建物にも行くのがそれなりに大変。ひとりで住んでいるにしても、これから『領主』として関所向こうの浮浪者たちを導かなくてはいけないのだ。
王位につくのはもっぱらごめんだが、それでもクルスのように『炊き出し』をすることで気分を紛らわそうと身体を持ち上げた。彼がスープを得意としていたから、リーナは主菜や副菜になるようなものを作ろうと決め……顔を洗いに行くと、まあひどいくらいに泣き腫らしたそれのひどいこと。
「うっわ。向こうの『アイバ』に影響がなきゃいいけど」
泣き続けたことで、心に棘が刺さった感覚がまだ残っている。自分なりに完結したように見せて、結局は子どものように泣き続けて傷ついた『ように』したのだ。その結果はあまりにも子どもの癇癪と似ていて情けない。
しかし、『ハル神』に聞いた向こうの『アイバ』とやらは色々健康な状態じゃないらしいのは聞いていたので……無言の連絡版がまだその影響だとしたら、自分のせいではないかとリーナはまた反省モードに陥るしかない。
『ハル神』はこの家に来た感じはないし、リーナはリーナで今クルスに会うのは少しぎこちないと思ったため……結局は、逃避行するように炊き出し用の料理をたっぷり作り、味見で確認してから、クルスに謝ろうと決めて彼の敷地に向かった。
「……クーちゃん?」
「よぉ……」
あれからずっと玄関口に座っていたのか、うっすら雪化粧になったクルスがいた。苦笑いしているだけで、体調には問題なさそうだったが……今ここで、とリーナはちゃんと謝罪したのだ。
「ごめん!! 生意気言って、勝手なことして」
「お、おぅ? 別に、怒ってへんけど?」
「けど!! 寒いのにこんなとこいちゃ」
「リーナ」
「あ、はい」
「……まだ。うまい返事言えんけど。いっしょにその飯食べてええ? 腹ペコやねん」
「う、うん」
許す許さないとか決めるのはクルス自身にしても、やけにあっさりな感じなので拍子抜けしてしまったが。たしかに、料理は冷めないうちがいいというのでお邪魔させてもらうことにした。
連絡版をちらっと見に行ったが、やはり真っ黒のまま。あとで、リーナのとこの成樹に連絡を取れないか確かめることに決めた。なにも指示がないまま、クルスをひとりにすることがよくないことくらいは雰囲気抜きに思っただけだが。
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