【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版

櫛田こころ

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第十一章 異界の年の瀬

323.飲めない酒でも-①

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 ◆◇◆











 アナさんの風邪については、卵酒のお陰もあってすぐによくなったみたい。

 ぐっすり寝て、たくさん汗をかいて着替えてはまた寝てを繰り返したのもあり、治りは早かったようだ。日本酒もどき? がないと作りにくい飲み物だから……とは思ったが、国民に広めるにはいい機会だと。エディオスさんの命令でヴァスシードや近隣のお国経由で安く流通出来るようにするんだって。

 長命な人間さん達でも、風邪を引く事に変わりないから風邪対策が出来るのなら、大いに広めなくては。

 ただ、


「……お酒……飲めない!!」


 日本酒もどきのアルコール臭を嗅いだだけで、結構酔っ払っちゃうんだもの。

 あと、外見が小学生だからどっちにしても飲んじゃいけないけどね!?

 なので、ここは!!


「ホットワイン作らせてください!!」


 その日のおやつタイムの時に、皆さんの前で腰を折りました!!


「「「ワイン??」」」


 ほとんどの皆さんには聞き慣れない名前だったらしく、逆にはてなマークを浮かべた表情になっちゃった。


「ポワゾン酒のことでしょ??」


 フィーさんがコフィーを飲みながら答えると、エディオスさんが声を上げる前に。


「ダメだ、カティア」


 セヴィルさんから、即却下されちゃいました。


「……卵酒と一緒で、酒精の部分無くなりますよ??」
「しかし……万が一があれば」
「大丈夫です!」
「だが」
「大丈夫ですぅ!!」
「…………」


 僕の勢いに呑まれたのか、セヴィルさんは諦めたような表情になられた。

 あとは……と、エディオスさんやフィーさんを見れば、苦笑いされていた。


「ま、いいんじゃない? それって、ほとんどジュース??」
「そうですね。あったかいジュースと思って下されば」


 ただ、凝った作り方より少し変わり種でいこうと思います。

 前に貯蔵庫で良いもの見つけちゃったからだ!

 夕飯に間に合うように作ることになったので、マリウスさんに材料確保許可をもらいに行ったら。


「……ウルス米の酒で、あのようになられたんですよ??」


 ものすっごい渋いお顔になられた。


「大丈夫です!」
「いや、しかし……」
「大丈夫です!!」


 日本酒もどきの場合は、樽を開封した直後の強烈な匂いだったんだもの。まだ瓶程度のワインなら……多分大丈夫……なはず!!

 とりあえず、勢いで作らせてもらうことになり、お酒以外の材料を集めるのに貯蔵庫へとフィーさんとクラウと一緒に突撃!!
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