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第十二章 異界の年明け
377.バレンタインへ-②
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僕はチョコ作りと言うよりも、クッキー作りがメインなので皆さんよりもちゃちゃっと進めてしまう。
バターと砂糖を混ぜたり、卵を加えたり。その次に砕いたチョコチップを入れて……とか。
途中、ちらっと皆さんを見るとファルミアさん以外は悪戦苦闘と言う言葉が似合っていた。アナさんは当然だけど、セリカさんが作っているのは……チョコパウンドケーキ。
大食らいのエディオスさんに満足していただけるようなお菓子に、とファルミアさんが選んだのです。
「ふゅゆぅ、ふゅゆゆ! ふ、ゆ、ゆぅ~!!」
クラウは出来ることがないからか、皆さんに応援歌のような歌で体を揺らしていた。最初は僕の頭の上に乗ってたけど、途中は大きくなった翼を使って宙に浮き……どこで覚えたのかわからない、チアリーダーのように手足をバタつかせている。
それが和むのか、皆さんも『うふふ』って笑ってくれましたが。
「クラウの応援よ? 頑張らなくては」
「そうですわ!」
「……頑張り、ます」
まだセリカさんはぎこちないけど、大好きな人のために作るお菓子だもの。絶対絶対喜んでもらえます。エディオスさんもセリカさんのことが大好きだから!!
「あ、そうだ」
クッキー生地をまとめる前に、ひとつ思いついたことができた。
貯蔵庫に行って、ちょっと失敬してから戻り……まな板の上でそれを砕いた。
「あら、カティ? ナッツ??」
ファルミアさんの作業はほとんど終わったのか、僕の方を覗き込んできた。
「はい。そのままでも食べてもらえますが、香ばしさもあった方がいいんじゃないかと思って」
甘いものを美味しく食べてもらえるような工夫はしますとも。
よく砕いて、チョコチップと一緒に生地によく混ぜて。
ボウルにまとめたら、濡れ布巾をかけて冷却の魔法で冷やす。
あとは、また棒状に伸ばして……包丁でカット。
これをまた軽く冷やしたら、オーブンこと窯の中に入れて焼きます。
「ふゅふゅぅう!!」
少しずつ、生地、チョコチップ、ナッツの甘くて香ばしい香りがしてくるので。
僕もだけど、クラウも嬉しくなってきた。
絶対美味しいものが、出来るはず!!
タイマーもないので、僕はクラウと一緒にしばらく窯の前で貼り付いていました。
「美味しくなぁれ」
「ふゅふゅ」
「セヴィルさん、食べてくれるかなあ?」
「ふゅ!」
ちょっと、不安に思ったことは……ある意味僕とセヴィルさんの恋のキューピッドになってくれたクラウが胸を張って頷いてくれた。
大きくなってから、またひとつ賢くなった気がするんだよね?
バターと砂糖を混ぜたり、卵を加えたり。その次に砕いたチョコチップを入れて……とか。
途中、ちらっと皆さんを見るとファルミアさん以外は悪戦苦闘と言う言葉が似合っていた。アナさんは当然だけど、セリカさんが作っているのは……チョコパウンドケーキ。
大食らいのエディオスさんに満足していただけるようなお菓子に、とファルミアさんが選んだのです。
「ふゅゆぅ、ふゅゆゆ! ふ、ゆ、ゆぅ~!!」
クラウは出来ることがないからか、皆さんに応援歌のような歌で体を揺らしていた。最初は僕の頭の上に乗ってたけど、途中は大きくなった翼を使って宙に浮き……どこで覚えたのかわからない、チアリーダーのように手足をバタつかせている。
それが和むのか、皆さんも『うふふ』って笑ってくれましたが。
「クラウの応援よ? 頑張らなくては」
「そうですわ!」
「……頑張り、ます」
まだセリカさんはぎこちないけど、大好きな人のために作るお菓子だもの。絶対絶対喜んでもらえます。エディオスさんもセリカさんのことが大好きだから!!
「あ、そうだ」
クッキー生地をまとめる前に、ひとつ思いついたことができた。
貯蔵庫に行って、ちょっと失敬してから戻り……まな板の上でそれを砕いた。
「あら、カティ? ナッツ??」
ファルミアさんの作業はほとんど終わったのか、僕の方を覗き込んできた。
「はい。そのままでも食べてもらえますが、香ばしさもあった方がいいんじゃないかと思って」
甘いものを美味しく食べてもらえるような工夫はしますとも。
よく砕いて、チョコチップと一緒に生地によく混ぜて。
ボウルにまとめたら、濡れ布巾をかけて冷却の魔法で冷やす。
あとは、また棒状に伸ばして……包丁でカット。
これをまた軽く冷やしたら、オーブンこと窯の中に入れて焼きます。
「ふゅふゅぅう!!」
少しずつ、生地、チョコチップ、ナッツの甘くて香ばしい香りがしてくるので。
僕もだけど、クラウも嬉しくなってきた。
絶対美味しいものが、出来るはず!!
タイマーもないので、僕はクラウと一緒にしばらく窯の前で貼り付いていました。
「美味しくなぁれ」
「ふゅふゅ」
「セヴィルさん、食べてくれるかなあ?」
「ふゅ!」
ちょっと、不安に思ったことは……ある意味僕とセヴィルさんの恋のキューピッドになってくれたクラウが胸を張って頷いてくれた。
大きくなってから、またひとつ賢くなった気がするんだよね?
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