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第十三章 神王の御名手
398.おじいちゃんの暴走
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色々ありましたが、ひとまずは。
「な、ななな、なんじゃと……!!?」
離宮から、レストラーゼさんだけをお呼びして……場所もアナさんのお部屋のまま、彼に僕らに起きた出来事を全部お伝えしました。
「全部、ほんとだよ? レスト?」
代表して、ざっくり説明されたのはフィーさんでした。
「え……エディ……エディオス、よ」
「あ?」
サイノスさんではなく、イシャールさんに首根っこを掴まれたままのエディオスさんは、カッコ悪い姿勢ではありましたがきちんとお返事されたよ?
「ま……誠、なのか? お前さんと……セリカが!?」
「…………事実だ。御名手だし、セリカ以外選ぶつもりもない」
「……エディお兄様」
セリカさんが涙ぐんでいるのに、エディオスさんは優しい微笑みを返されたよ? 格好は非常にカッコ悪いけど。
「…………これは!!」
「待った!?」
レストラーゼさんが何故か駆け出そうとしたのに、フィーさんが服の裾を踏んづけて……レストラーゼさんは絨毯の上に倒れた。お孫さんもだけど、やっぱりおじいさんもおじいさんだなあと、行動の似た感じに納得。
「何故じゃ!? フィー!!」
「いきなりディオ達に伝えに行こうとしないでよ!? 識札では伝えていいけど、呼んでどんちゃん騒ぎしたら面倒じゃないか!!」
「じゃが……じゃが!? 現神王の妃になるのじゃぞ!!? セリカが!!?」
「嬉しいだろうけど、抑えてよ?」
「ぬぅ……」
デュアリスさん達のどんちゃん騒ぎは想像出来ないけど、大喜びされるのはわかるかも。ジャスティンさんは冷静な態度が印象的だったけど……収穫祭以来会っていないからなあ?
僕の体がおっきくなったことで……記憶はフィーさんに弄られるだろうから、意識し過ぎないように注意しなきゃ。
「とりあえず? エディとセリカの発表は日を改めて。ディオ達にも顔合わせする日は決めようよ? 今日はその衣装決めてただけだけど」
「そこに……カティアちゃんの封印のほころびか?」
僕のところに来ると、レストラーゼさんはじーっと見つめてきたのです。
「…………僕もどうしてかはわかりません」
「良い、良い。無闇に解けたわけではないようだしの? 身体に影響はないかね? 痛みなどは?」
「いえ。これといって」
クラウをぎゅっと抱きしめながら答えると、レストラーゼさんは優しい笑顔で僕の頭を撫でてくださった。ちょっとだけ距離が近くなったかと思うけど、レストラーゼさんは背が高いからあんまりわかんないや?
「ほっほ。順調なら良いことじゃ。……ゼルの様子は、カティアちゃんを見てからずっとあのままか?」
「…………はい」
セヴィルさんは、僕が少し大きくなってから……ずっと顔を赤くして僕から目を逸らしています。気持ちはわからなくもないけど……ちょっとだけ淋しい。
「ふゅぅ、ふーゅぅ!!」
すると、クラウが僕の腕の中からするりと抜けて……セヴィルさんの方に飛んでいくと顔面にダイレクトにアタックしたのだった!?
「クラウ!?」
「ふゅふゅぅ!!」
ぐいーっと、クラウがセヴィルさんのほっぺを引っ張る様子が。
なんだかおかし過ぎて、つい僕もだけど……皆さんも一緒に声を上げて笑い出すのだった。
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