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第十三章 神王の御名手
406.おじさんとお茶会
しおりを挟む「え? 御名手をシェイル達にも教える?」
「はい。どうでしょう?」
考えていたことをフォックスさんにお伝えすると、彼は『うーん』と首をひねられた。
「……おじさんとしては、あんまり賛成したくないなあ」
「ダメですか?」
「シャルロッタ嬢はともかく……うちのは基本的におしゃべりでしょ?」
「……はい」
「ふゅぅ」
お父さんだから、そこは良くご存知の通りで。
「あいつが完全に悪いわけじゃないけど……まあ、性質はどうしようもない。言いたくて仕方がないんだから」
「お気持ちは……よくわかります」
「でしょう? だーから、おじさんとしては完全に身体が戻ってからの方がいいと思うよ?」
「……そうします」
一番近しい人からこう言われちゃ、我慢するしかないや。
「ふゅ、ふゅーぅ!」
「そういや、改めて見ると……君らでかくなったねぇ?」
クラウがフォックスさんに抱っこをねだりに行くと、そんなことを言われた。
「僕はともかく、クラウは神力が安定したかもってフィーさんは言ってましたが」
「だろうねぇ? こんなちんまい身体なのに、神力が異常だ」
「フォックスさんはわかるんですか?」
「おじさん、一応長生きだからね?」
それはレストラーゼさん程じゃないけどって意味かな?
外見年齢はともかく、それはそうだった。
「僕は何でしょうねぇ?」
「うーん。おじさん、しょっちゅうはいないけど……考えられるとしたら」
「はい?」
「閣下への『愛』じゃ?」
「ぶふぉー!?」
思わず、紅茶噴いちゃったじゃまいか!?
「いや、だってさ? 気持ち確かめ合って間もないんでしょ? なら、その可能性も捨てきれないじゃん?」
「そ……うですが」
「あの小生意気なガキが陛下より先に御名手確定にも驚いたけど……まあ、幼児趣味じゃなくてホッとしたよ」
「! セヴィルさんの子供時代ですか?」
「お? さすが食いつきいいねぇ?」
「……そりゃ」
自分は覚えていないというか、まだ記憶は封印されているけど。
好きな相手の子供時代は気になるものです!
「うーん。どっから話そうかねぇ?」
僕が聞きたい雰囲気を出すと、フォックスさんもどれから話そうか首をひねった。
「大変失礼ですけど……セヴィルさん達が生まれる前から、フォックスさんは暗部のお仕事されていたんですか?」
「そうだよ? だから、裏事情は色々知ってるさ」
「…………じゃあ。セヴィルさんが、その。異界に行った時期は?」
「そこはごめん。マジで知らなかった」
「そうですか……」
じゃあ、どこを聞こうか僕もすっごく悩んじゃう。
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