【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版

櫛田こころ

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第十五章 異界の夏に向けて

436.女としての悩み

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 ◆◇◆











 あと二ヶ月くらいで……夏!

 夏です!!



「……う~ん」


 僕はその日、お城のお部屋で姿見と睨めっこしていた。

 記憶の獲得、トリップじゃなくて転生。

 さらに、クラウとテレパシーが可能になっても……僕の身体の成長は、よくて中学生より少し下程度。

 同じような外見年齢の、この世界の神様であるフィーさんと比較したって、まだまだ小さい。

 胸も……ほんのちょい膨らんだ程度。

 手足はスラリ、お腹も特に膨らんでいない。

 顔は……目がびっくり色彩な虹色だけど、普段は魔法で隠しています。

 だから、金髪青目の外人少女にしか見えないんだ。

 ……お互い気持ちを確かめ合い……キッスをした関係にもなった婚約者さんはいるけど。


「ふーゅ?(カティア、どうかしたのー?)」


 お昼寝から起きたクラウが、すぐに僕の後ろにまで飛んできたんだ。


「……うん。もっと大きくなりたいなあって」
「ふゅ(大きく?)」
「……セヴィルさんと並んで、恥ずかしくない外見に!」


 ほとんどの人が……この世界では特別な関係である『御名手みなて』って公表しているのに!!

 僕は外見がちょっとだけ成長したこの姿だけど……大人じゃないから!!

 セヴィルさんと御名手って公式発表が出来ないんだよ!?

 だから……僕もきちんと恋する乙女(?)になったので体型が色々と気になるわけです!!


「ふゅふゅ(カティアは可愛いよ?)」
「可愛いだけじゃないんだ。……出来れば、綺麗になりたい」
「ふゅぅ(綺麗?)」
「たとえば……セリカさんみたいに!」


 あんな風に……綺麗で可愛らしい人には憧れる!!

 ファルミアさんやアナさんのような美女は無理だと思ってるし……せめて、とは思うけど。

 フツメンではないと常々言ってもらえているのなら!!

 少しでも美意識は向上したいものだ!!

 と言うわけで!!


「……え? お手入れ?」


 セリカさんをお部屋に呼んで、頼み込んだわけです!!


「はい! そんなにももちもちプルプルのお肌のお手入れとか!!」


 最近、少しずつ白くなっていっているセリカさんのお肌。

 これは絶対、何か秘訣があると思うんだ!!


「……特にしてないんだけど」


 と、お決まりのお返事しかいただけませんでした!?


「え、だって! お肌……少しずつ白くなって!!」
「あ、それ? それは……薬品のせいね?」
「……お薬ですか?」
「と言っても、シミとかを取るだけよ? カティアちゃんにはないから意味はないわね……」
「……なんと」


 ファンタジー要素満載の黑の世界だから、そんなチートアイテムがあるとは。

 けど……たしかに、僕の今の体にはニキビやシミはないから、意味ないんだよね?

 だとしたら、どうすればぁあ!?


「カティアちゃんの肌は充分綺麗でもちもちしていると思うけど?」


 ちょんちょんと触ってくださるので……僕は、ちょっと嬉しい。

 綺麗な人にそう言われるのなら、自信持っていいのかな?


「……そうですか?」
「ええ。……アナお姉様に、助言をもらうのもどーぉ?」
「あ」


 たしかにそうだ。

 セリカさんは将来的にアナさんの義姉さんになるけど……まだエディオスさんと結婚してないから、呼び名はそのまま。

 さておき、アナさんもサイノスさんと結婚する以前からも……日夜お手入れはされているだろう!

 アナさんに聞くべく、僕らはそちらの執務室に突撃することにした!!
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