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第十六章 異界のバカンスのために
488.お勉強と合間に
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水着も無事に決まり。
あとは……バカンスに行くまで、お勉強の日々だ。
エディオスさんの即位式典より、お誕生日式典でのお城開放日数は少ないので。
僕は相変わらず、カイツさんとかに魔術の講義を受けながら……お出かけ日まで、勉強を頑張っているわけです。
今は、水の魔術!!
「うぅ……!」
「そうそう。そのまま維持して」
お部屋が濡れるといけないので、場所は屋外。
中庭で実践中です!
今は水の玉を作って……維持している真っ最中!!
これなんの役に立つの!?
「か、カイツ……先生!」
「うん?」
「これ……なんの役に!?」
「海に行くんだろう? 神王家のプライベートビーチだからって、まったく魔獣がいないわけじゃない。最低限の護身魔術は学んだ方がいい」
「……これが?」
「硬度が高い、水の玉だ。当たればそれなりに痛いよ」
試しに、池に投げてごらんと言われたので……エイっと投げてみれば。
ばしゃーん!! だけじゃなく……バリーン!! とも音が聞こえてきた!?
池を見れば……氷のように割れていた!?
「……ほぇ」
「まずまずだよ。両手で維持より、片手でできるようになったら……もっと命中率は上がるだろう」
「……攻撃」
「君の得意分野だと、斬切があるじゃないか」
「……あれは料理に使うので」
「…………その発想は普通ないよ」
けど、教えてくれたのはフィーさんなんだけどね?
とりあえず……夏に突入したから冷たいハーブティーなどで、水分補給をしてからは。
「順調そうね、カティ」
勉強が終わってからは……お腹ぺこぺこなので、お城に滞在中のファルミアとおやつ作りだ。
「……ちかれたよー」
「私の受けた指導よりマシよマシ。いきなり、殺す勢いで指導されないもの」
「……お家が暗部だったから?」
「そんなとこね」
とりあえず……今日のおやつは、ピッツァではなく『フィッシュ&チップス』だ。油っこいけど、粉物よりジャンキーなものが食べたくて!!
あと、レモンがあればってファルミアも食べたいって言ってくれたんだよね?
マリウスさんの個人厨房には、最近お世話になりっぱなしです!
「こんなにも魚使うのー?」
フィーさんも美味しいものって、嗅ぎつけたのか……手伝ってくれることに。まあ、大ぶりの切り身をそのまま揚げるって方法……この世界にはないみたいだから。
蒼の世界でも、ひと口サイズはあるけど……せっかくなので、豪快に調理しようと!!
ファルミアに選別してもらい、タラみたいな魚の切り身を使うのだ。
「エールを衣に使うとコクが違うのよね?」
「カティアいるのにー?」
「火を通すと、酒精はほぼなくなるわ」
「そうなんだ?」
フィーさんは、カレーは作れても細かい料理の知識は知らないようだ。レイアークさんとも仲良いのに、情報交換は曖昧なのかな?
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