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第十七章 異界のバカンス旅行
525.ど肝抜かれまくり(セヴィル視点)
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エディオス達に、散々に揶揄われていたのは……カティアについて。
あれだけの美少女に、変貌してしまったのだ。……俺なんかが横に立っていいのかと烏滸がましく思ってしまうくらいに。
顔立ちも、これでもかと美しい……。
失礼だろうが、セリカやファルミアなど霞むくらいだ。美醜の良し悪しに、自分は無頓着だと思っていたが……愛する存在が出来ると、こうも感じ方が違うのか。恋とは末恐ろしいものだな。己にそこまでの感情があったとは……。
「おい、ゼル。城に戻ったら、フィーが記憶いじるだろうけどよ? カティアがめちゃくちゃ人気になるんじゃねぇか?」
「あの美貌だからなあ? セリカと同等かそれ以上……糞反吐連中をさらに炙り出すきっかけにはなるだろうが」
「けどー? ゼル一筋でしょ? 俺達も助けるし、エディがさっさと御名手の発表しても……ばーかな奴らは出そうだね?」
「「うんうん」」
などと、勝手なことを言いまくるが。それらがカティアに降り掛かる災悪となるなら、俺とて容赦はしない。セリカ同様に、不貞な奴らの欲望に捕まらせてたまるか!
そう決めていると、腕に異様に柔らかいものが触れてきたのだ。
クラウが元(?)の姿に戻ったと思ったら。
「……え、えへ?」
カティアだった。
どういう理由かわからないが……あの豊満過ぎる胸を水着を身につけていても、俺の腕に押しつけ……というか抱きついてきた?
照れた表情も大変愛らしいが……何故、今そのようなことを?
ここにエディオスらがいなければ、即座に唇を奪いたいくらいの愛らしい行動に、心臓を鷲掴みされそうになったのだから!?
「お? カティア? ゼルにアピールか?」
エディオスが揶揄うように言うと、カティアは首を縦に振った。
「……こ、恋人として……ちゃんと、横に立てるんだなあって」
だから、その破壊力で俺を殺す気か!?
感動が身体を駆け巡っていて、抱きしめることも俺には出来なかった……。
「あーらら? セヴィル、顔真っ赤っかじゃん。異界渡りしてきたばっかのカティアに会った時以上ー」
成長したフィルザス神がそう言うのなら、今の俺はひどく情け無い表情なのだろう。
エディオスらにも笑われたが、困り出したカティアを……俺は腕を引いてそっと抱きしめることで、顔を隠した。
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