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第四章 式典祭に乗じて
133.式典祭3日目ーミービスの料理ー
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僕もいただきますをしてからフライをひと口。
(ふぉおおおおお⁉︎)
何この美味しさ⁉︎
衣のサクサク加減と言うか、味付けと言うかなんて言えばいいんだろう。
マリウスさん達の絶品宮廷料理でひと月舌が慣れた僕でさえ、新鮮と言える衝撃を与えたこの白身魚のフライ。
パン粉とかつなぎの材料はきっとごく普通のものだろうに、それでも技術はマリウスさん達に劣らないくらいの腕前だ。
油から引き上げるタイミングとか、火の通し具合とかも絶妙。クラウが夢中になるのもわかるくらいおかわりしちゃう!
付け合わせのタルタルソースのような甘酸っぱいソースとの相性も抜群。これじゃなくてもシンプルに醤油とかこの前作ったウスターソースもいいだろうな……卓に醤油やソースの小瓶とかがないから少し残念。
「美味しいでふ!」
女将さんがまだいるうちに感想を言うと、彼女は白い歯を見せてにかっと笑ってくれた。
「ありがとね。そのフライはうちの人の得意料理なんだよ。そっちのマロ芋揚げたのも食べてごらん」
「はい」
「ふゅぅ」
クラウはともかく、屋台で色々味見した僕の胃袋を刺激してどんどん入っちゃうくらい、ここの料理は絶品揃いだ!
(こっちのジャガイモはハッシュポテトの俵形……こっちのサラダはイタリアンドレッシングかな? ちっともくどくないからいい箸休めになるぅ)
なんだか地球にいた頃のB級グルメを集めた感じだ。
マリウスさん達のも当然美味しいけど、なんて言うか家庭料理に近いのは少なかったからね。お城だからしょうがないけれど。
「よく食うな、カティア? そんな気に入ったのか?」
「う」
そう言えば、エディオスさんの前とかじゃここまでがっついたりしていなかったような。
ごくんと今食べてるのを飲み込んでエディオスさんを見れば、女将さんと一緒になっていい笑顔でいました。
「お前いつもは作る側で遠慮してたもんな? こう言うときくらいは食え食え」
「え、この子に手伝いさせてんのかい?」
「あー、違げぇよ。カティアも料理人だ」
「はぁ? こんなちっさい子が?」
「あ、はい……」
口にしちゃったことは取り消せれないので、僕も頷くしかない。
「エディが嘘つくことはそうないけど……ほんとかい?」
「えと……お、お惣菜パンとかですが」
「惣菜のパン?」
それ以上にどう説明していいか悩んでエディオスさんをチラ見したら、少しくらいはいいだろって感じに苦笑いしていた。
「薄く生地を伸ばして、ソースと具材を乗せたら窯で焼き上げるんです」
「具はわかるけど、ソース? エディも食べたことあるみたいだけど美味いのかい?」
「そこだけは、大将勝てるかわかんねぇぜ?」
「ほう、俺がか?」
「そうそう……げっ」
エディオスさんがちょっと得意げに言ったところで割り込んできたしっぶい男の人の声。
誰だときょろきょろ探してたら、僕もエディオスさんのように口が引くついたと思う。
年齢はマリウスさんが40代後半くらいなら、その少し上の50代前半。
白髪が少し混じった綺麗な角刈りの茶髪。肌は日本人の日焼けした感じとよく似た健康的な肌黒さ。
服はコックスーツじゃないけど、腰にサロンタイプのエプロンをつけた居酒屋風の店長さんって感じだ。
ただ、顔はちょっと険しくて怖いオーラがこっちにまで漂ってくるくらい風格ありまくりです。
「おや、あんた。出て大丈夫なのかい?」
「まあな。エディが来てるっつーから面見ようとしたが、随分面白れぇこと言ってんじゃねぇか?」
やっぱりこの人が店長さんのようです。
体格もシャツに隠れんばかりに鍛えられてて、一瞬鍛冶屋職人さん?とか疑っちゃうくらい腕っぷし強そう。
「よ、よぉ、大将……」
「マジで来てやがったか。ここ十数年くらい来なかったからとうとうどっかでくたばったかと思ってたぜ」
「忙しくて来れなかっただけだっつーの!」
「どーだか?」
エディオスさんが王様だって言えませんしね?
軽口を叩き合う店長さんとエディオスさんだったが、どこか楽しそうだ。店長さんは少し前まで気落ちしてたって女将さんが言っていた割には結構元気そう。
「あの二人は放っておいて、もっと食べなさい。それと料理人なら、うちの人の料理の感想も聞かせておくれ」
傍観してたら女将さんにそんなことを聞かれてしまいました。
「い、いいんですか?」
「ああ。料理人がここに来ることもあったんだが、例のデザートのせいで誰も来なくなってねぇ」
それについては非常に複雑な気持ちだ。
だからって、エディオスさんの許可なく謝罪や真実を告げても信じてもらえれるかわからない。
無難にご飯の感想を言うくらいで我慢しておこう。
「セリカもそこ隠れてないで来なさい。ああ、カティアちゃん達にあんたが得意なダイラジャムのクッキー持って来てやんなよ」
「え、えぇえ⁉︎」
どうやら、セリカさんは奥からこっちを覗いてたようです。
けれど、女将さんに発見されて最初は恥ずかしがってたが、ちょっとしてからジャムクッキーのお皿を持って渋々出て来ました。
「た、大将さんには敵いませんが……」
「なーに言ってんだい。あんたのそれは、一部じゃ結構人気あんだよ? さっきも隠れて買いに来る連中はいたしね」
「お、女将さんっ」
どうやら完全に閑古鳥は鳴いてないみたいだ。
味はまだ確かめてないけど、半分はセリカさんみたいな美人さんが作るからって言うのもあるだろう。美人さんの手料理は、男の人をターゲットにしやすいっていうのは先輩とツッコミ親友がよく言っていた。実際にレストランにはツッコミ親友と先輩くらいだったけど、時々僕を睨んでたのは何故かな?
それより、料理の感想の方だ。
フライとサラダはひとまず置いておいて、クラウが今かじってるガーリックバケット的なのを手に取った。
「ふぁ、すっごいバターが濃厚です!」
塩加減やにんにくの配合とかもちょうどよく、子供でも食べやすい。にんにくはあまり香りはしないから少量か匂わないにんにくを使ってるのかな?
「うちは手作りしてっからね。ちょっと手間はかかるが美味いだろう?」
「はいっ」
もくもく食べ進めれば、一個はあっという間だ。
その次は、さっき気になったオムレツのような卵焼き。
エディオスさんさし置いて食べていいかなと思ったけど、まだ店長さんと言い合ってるんで、女将さんが切り分けてくれました。
「カッツですね!」
「ふゅぅ!」
最近じゃマリウスさん達の朝食でも出る回数が減ったチーズオムレツ!
それが特大サイズ。クラウもバケットをかぷんと飲み込んでから一緒に声を上げた。切り分けてもらった時のチーズの伸び具合はテンション上がっちゃうもの。
「味はバター以外、塩と胡椒だけだよ。チャップはいるかい?」
「大丈夫です!」
「ふゅふゅ!」
エディオスさんの分を残してからお皿に乗せてもらい、クラウに少し食べさせてから僕も口に入れた。
(こ、これ、ちょっと冷めてても柔らかさが凄い!)
ふわっふわなのに、とろっと半熟で伸びるチーズとの絡み具合も絶妙。
塩加減もケチャップがなくても全然気にならなくて、胡椒のアクセントだけで十分だ。バターも惜しみなく使われてるからか表面は綺麗な黄身色で、柔らかいからフォークがなんなく通るし滑らかで濃厚。
マリウスさんには申し訳ないですが、正直こちらが好みになっちゃいそう。
「ふわとろ過ぎて美味しいですー」
「気に入ってくれたようだねぇ? あんた、この嬢ちゃん本当に料理人みたいだよ。直接味の感想はもらってないけど行儀良いし、味わって食べてくれてる」
「ほう?」
「う」
忘れてましたが、製作者目の前にいたんでした。
そろーって顔を上げれば、エディオスさんの側で軽口叩いていた店長さんが僕の方を凝視していました。
(ふぉおおおおお⁉︎)
何この美味しさ⁉︎
衣のサクサク加減と言うか、味付けと言うかなんて言えばいいんだろう。
マリウスさん達の絶品宮廷料理でひと月舌が慣れた僕でさえ、新鮮と言える衝撃を与えたこの白身魚のフライ。
パン粉とかつなぎの材料はきっとごく普通のものだろうに、それでも技術はマリウスさん達に劣らないくらいの腕前だ。
油から引き上げるタイミングとか、火の通し具合とかも絶妙。クラウが夢中になるのもわかるくらいおかわりしちゃう!
付け合わせのタルタルソースのような甘酸っぱいソースとの相性も抜群。これじゃなくてもシンプルに醤油とかこの前作ったウスターソースもいいだろうな……卓に醤油やソースの小瓶とかがないから少し残念。
「美味しいでふ!」
女将さんがまだいるうちに感想を言うと、彼女は白い歯を見せてにかっと笑ってくれた。
「ありがとね。そのフライはうちの人の得意料理なんだよ。そっちのマロ芋揚げたのも食べてごらん」
「はい」
「ふゅぅ」
クラウはともかく、屋台で色々味見した僕の胃袋を刺激してどんどん入っちゃうくらい、ここの料理は絶品揃いだ!
(こっちのジャガイモはハッシュポテトの俵形……こっちのサラダはイタリアンドレッシングかな? ちっともくどくないからいい箸休めになるぅ)
なんだか地球にいた頃のB級グルメを集めた感じだ。
マリウスさん達のも当然美味しいけど、なんて言うか家庭料理に近いのは少なかったからね。お城だからしょうがないけれど。
「よく食うな、カティア? そんな気に入ったのか?」
「う」
そう言えば、エディオスさんの前とかじゃここまでがっついたりしていなかったような。
ごくんと今食べてるのを飲み込んでエディオスさんを見れば、女将さんと一緒になっていい笑顔でいました。
「お前いつもは作る側で遠慮してたもんな? こう言うときくらいは食え食え」
「え、この子に手伝いさせてんのかい?」
「あー、違げぇよ。カティアも料理人だ」
「はぁ? こんなちっさい子が?」
「あ、はい……」
口にしちゃったことは取り消せれないので、僕も頷くしかない。
「エディが嘘つくことはそうないけど……ほんとかい?」
「えと……お、お惣菜パンとかですが」
「惣菜のパン?」
それ以上にどう説明していいか悩んでエディオスさんをチラ見したら、少しくらいはいいだろって感じに苦笑いしていた。
「薄く生地を伸ばして、ソースと具材を乗せたら窯で焼き上げるんです」
「具はわかるけど、ソース? エディも食べたことあるみたいだけど美味いのかい?」
「そこだけは、大将勝てるかわかんねぇぜ?」
「ほう、俺がか?」
「そうそう……げっ」
エディオスさんがちょっと得意げに言ったところで割り込んできたしっぶい男の人の声。
誰だときょろきょろ探してたら、僕もエディオスさんのように口が引くついたと思う。
年齢はマリウスさんが40代後半くらいなら、その少し上の50代前半。
白髪が少し混じった綺麗な角刈りの茶髪。肌は日本人の日焼けした感じとよく似た健康的な肌黒さ。
服はコックスーツじゃないけど、腰にサロンタイプのエプロンをつけた居酒屋風の店長さんって感じだ。
ただ、顔はちょっと険しくて怖いオーラがこっちにまで漂ってくるくらい風格ありまくりです。
「おや、あんた。出て大丈夫なのかい?」
「まあな。エディが来てるっつーから面見ようとしたが、随分面白れぇこと言ってんじゃねぇか?」
やっぱりこの人が店長さんのようです。
体格もシャツに隠れんばかりに鍛えられてて、一瞬鍛冶屋職人さん?とか疑っちゃうくらい腕っぷし強そう。
「よ、よぉ、大将……」
「マジで来てやがったか。ここ十数年くらい来なかったからとうとうどっかでくたばったかと思ってたぜ」
「忙しくて来れなかっただけだっつーの!」
「どーだか?」
エディオスさんが王様だって言えませんしね?
軽口を叩き合う店長さんとエディオスさんだったが、どこか楽しそうだ。店長さんは少し前まで気落ちしてたって女将さんが言っていた割には結構元気そう。
「あの二人は放っておいて、もっと食べなさい。それと料理人なら、うちの人の料理の感想も聞かせておくれ」
傍観してたら女将さんにそんなことを聞かれてしまいました。
「い、いいんですか?」
「ああ。料理人がここに来ることもあったんだが、例のデザートのせいで誰も来なくなってねぇ」
それについては非常に複雑な気持ちだ。
だからって、エディオスさんの許可なく謝罪や真実を告げても信じてもらえれるかわからない。
無難にご飯の感想を言うくらいで我慢しておこう。
「セリカもそこ隠れてないで来なさい。ああ、カティアちゃん達にあんたが得意なダイラジャムのクッキー持って来てやんなよ」
「え、えぇえ⁉︎」
どうやら、セリカさんは奥からこっちを覗いてたようです。
けれど、女将さんに発見されて最初は恥ずかしがってたが、ちょっとしてからジャムクッキーのお皿を持って渋々出て来ました。
「た、大将さんには敵いませんが……」
「なーに言ってんだい。あんたのそれは、一部じゃ結構人気あんだよ? さっきも隠れて買いに来る連中はいたしね」
「お、女将さんっ」
どうやら完全に閑古鳥は鳴いてないみたいだ。
味はまだ確かめてないけど、半分はセリカさんみたいな美人さんが作るからって言うのもあるだろう。美人さんの手料理は、男の人をターゲットにしやすいっていうのは先輩とツッコミ親友がよく言っていた。実際にレストランにはツッコミ親友と先輩くらいだったけど、時々僕を睨んでたのは何故かな?
それより、料理の感想の方だ。
フライとサラダはひとまず置いておいて、クラウが今かじってるガーリックバケット的なのを手に取った。
「ふぁ、すっごいバターが濃厚です!」
塩加減やにんにくの配合とかもちょうどよく、子供でも食べやすい。にんにくはあまり香りはしないから少量か匂わないにんにくを使ってるのかな?
「うちは手作りしてっからね。ちょっと手間はかかるが美味いだろう?」
「はいっ」
もくもく食べ進めれば、一個はあっという間だ。
その次は、さっき気になったオムレツのような卵焼き。
エディオスさんさし置いて食べていいかなと思ったけど、まだ店長さんと言い合ってるんで、女将さんが切り分けてくれました。
「カッツですね!」
「ふゅぅ!」
最近じゃマリウスさん達の朝食でも出る回数が減ったチーズオムレツ!
それが特大サイズ。クラウもバケットをかぷんと飲み込んでから一緒に声を上げた。切り分けてもらった時のチーズの伸び具合はテンション上がっちゃうもの。
「味はバター以外、塩と胡椒だけだよ。チャップはいるかい?」
「大丈夫です!」
「ふゅふゅ!」
エディオスさんの分を残してからお皿に乗せてもらい、クラウに少し食べさせてから僕も口に入れた。
(こ、これ、ちょっと冷めてても柔らかさが凄い!)
ふわっふわなのに、とろっと半熟で伸びるチーズとの絡み具合も絶妙。
塩加減もケチャップがなくても全然気にならなくて、胡椒のアクセントだけで十分だ。バターも惜しみなく使われてるからか表面は綺麗な黄身色で、柔らかいからフォークがなんなく通るし滑らかで濃厚。
マリウスさんには申し訳ないですが、正直こちらが好みになっちゃいそう。
「ふわとろ過ぎて美味しいですー」
「気に入ってくれたようだねぇ? あんた、この嬢ちゃん本当に料理人みたいだよ。直接味の感想はもらってないけど行儀良いし、味わって食べてくれてる」
「ほう?」
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