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第十八章 バカンスも終わって
579.ほこり取り(フォックス視点)
しおりを挟む☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(フォックス視点)
カティアちゃんと宰相閣下の御名手だという発表だったが。
護衛も兼ねて部下らと潜んでいたが、こっちもこっちでめちゃくちゃ驚いていたから押さえるのに必死だったぜ。
それはともかくとして、貴族連中だが。
聞き耳を立てるあたり、カティアちゃんをセリカちゃんの時のように拐かそうとしてた馬鹿な輩がいたもんで。
切り替えさせた部下らに頼めば、後からほこりがぽんぽんと出るわ出るわ。
転生を成しても、色以外本来の身体に戻ったカティアちゃんの美貌はセリカちゃんに匹敵するくらいだからな。あの子が中層に遊びに行く時に見かけて、計画を立てた馬鹿どもはここで終わりだ。
陛下も危惧してただろうし、御名手だと名乗り上げようとしてた馬鹿どももこれで諦めがつくはず。
閣下が『本来』の御名手の儀式をしたこと。
神王陛下が認めたこと。
フィー様が何より、断言されたんだ。創世神が認めたのなら、お嬢さん方も閣下の御名手だと勝手に名乗り上げられない。フィー様の目、全然笑ってなかったし。
(住まいとかはどうなるんかねぇ?)
今は神王族側のゲストルームだが、閣下と婚姻すれば流石に変わってくるだろう。閣下の最悪な寝起きに対処出来るかは知らんが……まあ、あの子は結構しっかりしてるから大丈夫なはず。
夜のことは聞くのは野暮だかんな。子どもがいずれ出来たら、次代の宰相閣下となるだろうか? それはそれで楽しみだが。
(あのピッツァが食べられ無くなるのは、ちょっと残念だなあ)
異界の料理。
相当の美味。
ティラミスであれだったんだから、あの子は異界の料理をもっともっと知っているはず。
一番多く口に出来るのは陛下方だが、中層でもイシャール料理長が学び出したんで似たのは出ているしな。
あれもあれで美味いが、やっぱりカティアちゃんのは別格。
もう一度口にしたい気もするが、今は我慢しておこう。
とにかく、炙り出しが順調に進んで行ったんで、暗部らしく動くとしますか。
娘のシェイルも副将軍殿とそろそろ婚礼を考えてると言っていたから……そん時は、あいつが逆に頼みそうだけど。それなら、またそれまでの楽しみにして今成すべきことに励もう。
部下らが突撃したら、俺の出番なのでセリカちゃんの時みたく脅しから始めたのだった。
「あの子に手出しはさせねぇよ」
金の髪の愛し子は、閣下のものでもあるが皆の癒しの存在でもあるからな?
好き勝手な好色家に渡したりはさせねぇ!
俺にとっても、大事な友人のようなもんだからなあ?
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