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第十八章 バカンスも終わって
596.チャンスを忘れてた
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「……待ってくださいまし?」
「待って、カティアちゃん?!」
お城に帰り、女性二人に囲まれるのは想定内だったが。
おふたりには、僕とセヴィルさんのお泊まりデートについて色々言及されたいのだろう。
特に、『ピーピー』の部分については。
「は……はい」
聞きたいことはわかったが、おふたりの反応は怖い。
気迫とかがえげつないのです!!
美女のドアップが二つもあるのが怖い!!
「身体の不調が見受けられませんわ!? ゼルお兄様と、何も!!」
「何にも、夜とか他の時間に求められなかったの!!?」
「……………………はい」
先に経験されているおふたりには丸わかりなので……クラウを抱っこしながら頷けば、それぞれぷんすかぷんとお怒りになられた!?
「何故ですのぉおお!?」
「ゼルお兄様は不毛なの!?」
「違いますから!!?」
言うつもりはなかったけど、セヴィルさんが如何に僕の気持ちを優先して我慢してくださっているのを……お伝えしました。
それを全部言うと、アナさんたちは思いっきりため息を吐いた。
「……カティアちゃん」
「……カティアさん」
「……はい。僕が悪いんです」
「悪いとは申しておりませんわ!」
「女の気持ちを優先してくださる、ゼルお兄様は素晴らしいわ! けど……カティアちゃんは我慢してない?」
「我慢??」
何を? と首を傾げたら、カティアさんにぽんぽんと胸の辺りを叩かれた。
「ここよ。お兄様の御名手として正式に発表されたのよ? 気持ちも交わしたのなら……口付け以上の何かをしたいと思わない?」
「そ、それ以上?」
「女とて人間ですわ。カティアさんもゼルお兄様に触れてみたい……となりません?」
「えぇえ?」
セヴィルさんに、触れたい気持ち。
いい匂いはするし、肌はすべすべ。顔は文句なしにかっこいいし綺麗。僕なんかには勿体無い人だけど……僕だって、大好き以上にあ、愛しています。
だから、触りたいって気持ち……は、正直言ってある!
めっちゃある!!
僕の婚約者さんだって、ちゃんとなったんだから……ありまくります!!
簡単に浮かぶのに……僕はなんてもったいないことをしたんだ!?
『ピーピー』はともかく、たっくさんペタペタするチャンスあったのにぃい!?
「……カティアさん。お兄様の御名手の自覚を得たばかりなので、チャンスを逃しましたわね」
「……もう一度作ったら?」
「いけないわ。あと半年で、あなたとエディお兄様の婚姻式なのよ? 宰相としての采配が必要とされるわ」
「そ、そうだったわ」
「……せ、せめて」
一回拒否した……同棲だけでも考えようか、と呟いたら。
アナさんたちに抱っこされ、僕とクラウは何故か中層に連れて行かれたのです!?
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