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第十九章 輝かしい未来
610.変わるメンバー‐②
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変わったことはたくさんある。
たくさんの命が生まれたことにより、日常が大きく変化しているんだよね?
「よぉ?」
リュカルドくんの課題も無事に済んだことで、待っていたエイシアちゃんたちと着替えて厨房に向かう。そこには、マリウスさんやライガーさんじゃなくてイシャールさんが待ってくれていた。
百年も経っていないのに、イシャールさんは実力で昇進して今では上層厨房の料理長に就任しているのだ。
「お疲れ様です。今日も作りますよ」
「おう。お前さんのピッツァに関しては、俺はまだまだど素人だからな?」
「褒めすぎですよ」
「うちのシャルが懐妊中だかんな? 事実上の副料理長はお前さんだぞ?」
「まあ……中継ぎですが」
イシャールさんとシャルロッタさんは結婚して、今ではお子さんがたくさんいらっしゃる。今回の妊娠を含めると五人目……シャルロッタさん、愛されてますなあ。
は、さておき。副料理長は今、僕が代打を務めている状態。メインはリュカルドくんたちの家庭教師だから常駐しているわけではないけど。
「イシャール兄! 今日はなんのピッツァ作っていいんだ!?」
「待て待て。ピッツァ好きは親父似かもしれんが、慌てんな。材料選別は俺にもさせろ」
「え~」
エディオスさんのお子さんだからか、砕けた調子での会話は見ていて和むなあ。イシャールさんがかしこまるのって、僕の知る範囲だとディオスさんたちだからね? レストラーゼさんは色々違うけれど。
「私。キビットとオーラルソースのが作りたいです」
「んじゃ、それは候補のひとつだな」
「あ、ずりぃ! イシャール兄はエイシアに甘々すぎない!?」
「諦めろ。エイシアはいい子だしな?」
「母さんそっくりだからでしょ!」
「顔はな」
セリカさんのお兄さんでもあるから、甥っ子姪っ子に甘いのは仕方ないか。特に、エイシアちゃんはセリカさんに瓜二つだし?
そんな調子で作るピッツァの種類を決めてから、僕らは生地作りに取りかかろうとしたんだけど。
「カティア~!」
ふわふわほわほわの可愛い女の子が登場。
僕を呼び捨てしてるけど、フィーさんじゃなくてその子は人間化を実現させた僕の守護獣である『クラウ』本人です。
「どうしたの?」
「ぼくも手伝うよー!」
「……君も妊娠中でしょ?」
「卵はもうちょっとしたら産まれるから大丈夫!」
「根拠ない!」
人間化して、ディシャスと結婚しても食いしん坊なところは相変わらずなのです。
けど、人手が多いことも嬉しいが、ピッツァ回しが僕以上に得意なクラウがいると作業効率いいんだよね。
「我も手伝う!」
そして、クラウを心配して同じように人間化してきたディシャスもお出ましだ。
最初の頃とは違って、子どもサイズじゃなく二十代くらいの美青年に大変身出来るように修行したから、愛ってすごいねぇ?
なので、人数が増えたから手分けして取りかかることになったよ。
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