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第20話 森を抜けた先の村
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「ううううう、馬ぁぁぁぁー!」
マルガリータが森の真ん中で野生の馬を見つけて叫んでいる。地面に倒れて手を前に伸ばした格好で。
うん、知ってた。
村へのプチ旅行は、こんな感じで進んでいた。マルガリータが戦力外になったところで、凄い能力を発揮してくれたのはヴェロニカである。我々の存在を見かけて逃げ出した野生の馬に向けて、ヴェロニカは小さな声で歌いながら近づいていく。そして、彼女の歌を聴いた馬はあっという間に警戒心を解き、向こうからこちらに近づいてくれたというわけだ。
凄い、ヴェロニカさん、格好いい!
わたしが荷馬車の荷台に座ったまま拍手していると、ヴェロニカは照れたように頭を掻いた。
何とか立ち上がったマルガリータが、馬を手懐けて荷馬車に繋ぐ。その後、元々の魔道具の馬は解体して魔力として吸収したらしく、魔力が少し戻って体調がよくなったらしいマルガリータが笑顔でこちらに顔を向けた。
「さあ、行きましょう! きっと、もう少しで到着ですから!」
わたしがそれに頷いている横で、少しだけヴェロニカが不安そうに眉を顰めている。それに気づいてわたしが首を傾げると、はっとしたように彼女は息を呑んだ。
「あ、すみません。ちょっと……その、不安で」
ぎこちなく笑う彼女と、思わず顔を見合わせてしまうわたしとマルガリータ。
そしてマルガリータが、ばしばしとヴェロニカの肩を叩きながら明るく言った。
「何があっても守ってあげますからご安心を!」
「いえ、それは心配してません!」
両手を軽く振りながら、慌てて否定する彼女。何か説明しようと口をもごもごさせるけれど、結局は肩を落として黙り込んでしまう。
――うーむ。
まあ、話したくなるまで待つということでいいかな。無理やり聞き出しても……。
わたしはそんなことを考えつつ、荷台に乗り込んできたヴェロニカの隣に腰を下ろし、そっと身を寄せた。
マルガリータが御者台に乗って馬をのんびりと走らせていると、ヴェロニカがそっとわたしに目を向けた。
「白竜神様は……その、神様ですよね?」
彼女の言葉は若干、揺らぎがある。何を言いたいのか自分でも解っていないという感じだろうか。
「そうみたいだよ? あまり自覚はないけど」
わたしはできるだけ頭空っぽ、という感じの笑みを作る。その方が彼女も話しやすいかな、と思ったから。
「……悪いことを考えてしまう人間には、罰が下るんでしょうか」
「んん?」
「わたし……その」
ヴェロニカは気まずそうにわたしから目をそらし、そっとため息を吐いた。「南の竜の神殿の巫女としては、ふさわしくないのかもしれないって思うんです」
「ふさわしくない?」
「いえ、その! 神歌を捧げるというのは別として! その、つまり……」
彼女は苦し気にその可愛らしい顔を歪ませて俯いた。「神に仕える者なら、もっと綺麗な心を持っていなければいけないって思うんです。わたし、どうしても母を殺した……彼らを許せないから。天罰どころか、死んでしまえって思うというか」
彼女の最後の方の言葉は小さくなって聞き取りにくかった。
でも、彼女の思いは伝わってくるし、彼女のその感情には共感してしまう。
「それは仕方ないでしょ? 大切な誰かを不当に奪われたら」
わたしがそう言うと、ヴェロニカは小さく唸った。
「わたしにも天罰は下りませんか? ただ思うだけなら許してもらえるかもしれないと?」
「死は平等なんですよ」
そこに、御者台から静かな声が飛んできた。その声の主であるマルガリータは、いつになく真剣だ。
「悪い人間も、いい人間も、死ぬときは死ぬんです」
「ちょっと、マルちゃん?」
表情を曇らせたヴェロニカに気づき、わたしが慌てて口を挟んだけれどマルガリータはこちらの感情を読んだかのように続ける。
「恨みだって平等なんです。敵を討ちたいと思うのだって当たり前です。時には、実際に実行する場合だってあります。でもそんなの、人間なら当然じゃないですか? 問題は、その後ですよ。罪を償うかどうか。ただ相手の命を奪って喜ぶような人間にならなければいいじゃないですか」
「喜ぶような……?」
ヴェロニカは複雑そうに眉を顰めた。「もしも彼らに天罰が下っていたら、きっと喜んでしまいます。もしも村で……あの人たちのその後の様子が聞けたら。そして天罰が下っていたと解ったら、嬉しく思うんじゃないかって。逆に、天罰が下っていなかったら、わたしは」
わたしは無言で彼女の手を握った。
びくりと肩を震わせた彼女は、そっとわたしの手を握り返してくる。
そして、その目尻に涙を浮かべた。
「間違いなく天罰は下ってますね」
御者台から小さな笑い声が響いた。「シルフィア様の魔力はとんでもないですから。だから、あなたが手を下す必要はありません」
「そうでしょうか」
「はい」
ヴェロニカはそこで唇を噛んだ後、小さく頷いた。
そしてわたしは、村に行ったらヴェロニカの家――レインデルス家とやらの情報を誰かから聞き出してみようと決めていた。知っている人がいればいいのだけれど。
森を抜けた先に、広い草原が広がった。そして小さな村の存在も遠くから見て取れた。
近づくにつれ、それがどんな村なのか解る。広大な畑、果樹園。草原の草を食べている牛の群れ、わたしの日本での知識と知っているものよりも二回りほど大きいサイズの羊の群れ。
牧羊犬らしき動物と一緒にいる人間たちと、剣を腰から下げた人間。森からやってくる狼みたいな生き物と戦っている光景も見えた。
その頃には、わたしも身に着けていたマントのフードを目深に被り、頭から生えている角を隠している。だから、こちら側は完全に人間に見えただろう。
村に近づいていくと、剣を下げた男性たちが馬に飛び乗ってこちらにやってくる。
「よう、旅人かい?」
彼らのリーダーらしき年配の男性が、馬上からじろじろとこちらを見下ろしてきた。「女だけで移動とは、ちょっと危険じゃないかね?」
「わたしがめちゃくちゃ強いから大丈夫ですう」
御者台からお気楽な声が飛ぶと、相手が苦笑した。
今のマルガリータは女戦士という感じの格好だけど、細身だから弱そうに見えるのも仕方ないだろう。
「まあ、ここのところ魔物の出没も少なくなってるからな。でもまあ、護衛が必要なら村で誰かに声をかけるといい。報酬次第だが、手伝えると思うぜ?」
「ご親切にどうもー。っていうか、こちらは食料の買い出しに来たんですよ。野菜とか肉とか、いや、買い出しよりも先にご飯食べましょう、ご飯。きっと美味しいものがありますよ、ここ!」
マルガリータが途中で我々の方に顔を向け、テンションアゲアゲでそう言うと、おじさんも気の良さそうな笑顔で頷いた。
「ああ、お勧めは村の中央にある飯屋だな。後は、軽く食べるなら屋台みたいなところもあるし」
「屋台」
わたしはつい、期待の声を上げる。屋台というイメージで思い浮かぶのは焼きそば、たこ焼き、お好み焼き。アメリカンドッグにフランクフルト、チョコバナナ。
考えるとお腹が空いてきた。
でも残念ながら、きっとこの世界にはそんなものは存在しないだろう。じゃあ何があるかなあ、とそわそわしていると、おじさんがわたしを見て相好を崩した。どうやら子供好きらしい。
「可愛い子連れだな。お腹空かせてるみたいだから、早く行ってやれ」
「もちろんです!」
マルガリータはすぐに頷いて、馬に軽くムチを当てる。そして、わたしたちは村の中に入ることになったのだ。
そこはとても、平和そうな村だった。
魔物から襲われるのを防ぐために高い塀に囲まれているけれど、道を行きかう人たちはどこかのんびりとしていて、旅人であるわたしたちの馬車が入っていってもそれほど警戒した様子は見せなかった。
「いい匂ーい」
わたしは鼻をくんくんさせながら、辺りに漂う香ばしい匂いの元を探す。ちょうどお昼時らしく、たくさんの家から色々な匂いが漂う。
肉の焼ける匂い、スパイス的な香り、シチューみたいな優しい香りも。
はっ!
もしかしたら、ここで唐揚げも食べられるのでは!?
フライドチキンでもいい、食べたい!
「あ、でも」
唐突にわたしは気づいたことを口にした。「マルちゃん、お金って持ってる?」
「えっ」
マルガリータが御者台の上で硬直した後、短く言った。「大丈夫、作れます」
――偽札!? 偽金!?
わたしが口を開けて何か叫びだす前に、マルガリータが慌てて手を振った。
「大丈夫です、魔法でたくさん服を作ったでしょう? 売ってお金にしますから」
うん、それを聞いて安心しました。
マルガリータが森の真ん中で野生の馬を見つけて叫んでいる。地面に倒れて手を前に伸ばした格好で。
うん、知ってた。
村へのプチ旅行は、こんな感じで進んでいた。マルガリータが戦力外になったところで、凄い能力を発揮してくれたのはヴェロニカである。我々の存在を見かけて逃げ出した野生の馬に向けて、ヴェロニカは小さな声で歌いながら近づいていく。そして、彼女の歌を聴いた馬はあっという間に警戒心を解き、向こうからこちらに近づいてくれたというわけだ。
凄い、ヴェロニカさん、格好いい!
わたしが荷馬車の荷台に座ったまま拍手していると、ヴェロニカは照れたように頭を掻いた。
何とか立ち上がったマルガリータが、馬を手懐けて荷馬車に繋ぐ。その後、元々の魔道具の馬は解体して魔力として吸収したらしく、魔力が少し戻って体調がよくなったらしいマルガリータが笑顔でこちらに顔を向けた。
「さあ、行きましょう! きっと、もう少しで到着ですから!」
わたしがそれに頷いている横で、少しだけヴェロニカが不安そうに眉を顰めている。それに気づいてわたしが首を傾げると、はっとしたように彼女は息を呑んだ。
「あ、すみません。ちょっと……その、不安で」
ぎこちなく笑う彼女と、思わず顔を見合わせてしまうわたしとマルガリータ。
そしてマルガリータが、ばしばしとヴェロニカの肩を叩きながら明るく言った。
「何があっても守ってあげますからご安心を!」
「いえ、それは心配してません!」
両手を軽く振りながら、慌てて否定する彼女。何か説明しようと口をもごもごさせるけれど、結局は肩を落として黙り込んでしまう。
――うーむ。
まあ、話したくなるまで待つということでいいかな。無理やり聞き出しても……。
わたしはそんなことを考えつつ、荷台に乗り込んできたヴェロニカの隣に腰を下ろし、そっと身を寄せた。
マルガリータが御者台に乗って馬をのんびりと走らせていると、ヴェロニカがそっとわたしに目を向けた。
「白竜神様は……その、神様ですよね?」
彼女の言葉は若干、揺らぎがある。何を言いたいのか自分でも解っていないという感じだろうか。
「そうみたいだよ? あまり自覚はないけど」
わたしはできるだけ頭空っぽ、という感じの笑みを作る。その方が彼女も話しやすいかな、と思ったから。
「……悪いことを考えてしまう人間には、罰が下るんでしょうか」
「んん?」
「わたし……その」
ヴェロニカは気まずそうにわたしから目をそらし、そっとため息を吐いた。「南の竜の神殿の巫女としては、ふさわしくないのかもしれないって思うんです」
「ふさわしくない?」
「いえ、その! 神歌を捧げるというのは別として! その、つまり……」
彼女は苦し気にその可愛らしい顔を歪ませて俯いた。「神に仕える者なら、もっと綺麗な心を持っていなければいけないって思うんです。わたし、どうしても母を殺した……彼らを許せないから。天罰どころか、死んでしまえって思うというか」
彼女の最後の方の言葉は小さくなって聞き取りにくかった。
でも、彼女の思いは伝わってくるし、彼女のその感情には共感してしまう。
「それは仕方ないでしょ? 大切な誰かを不当に奪われたら」
わたしがそう言うと、ヴェロニカは小さく唸った。
「わたしにも天罰は下りませんか? ただ思うだけなら許してもらえるかもしれないと?」
「死は平等なんですよ」
そこに、御者台から静かな声が飛んできた。その声の主であるマルガリータは、いつになく真剣だ。
「悪い人間も、いい人間も、死ぬときは死ぬんです」
「ちょっと、マルちゃん?」
表情を曇らせたヴェロニカに気づき、わたしが慌てて口を挟んだけれどマルガリータはこちらの感情を読んだかのように続ける。
「恨みだって平等なんです。敵を討ちたいと思うのだって当たり前です。時には、実際に実行する場合だってあります。でもそんなの、人間なら当然じゃないですか? 問題は、その後ですよ。罪を償うかどうか。ただ相手の命を奪って喜ぶような人間にならなければいいじゃないですか」
「喜ぶような……?」
ヴェロニカは複雑そうに眉を顰めた。「もしも彼らに天罰が下っていたら、きっと喜んでしまいます。もしも村で……あの人たちのその後の様子が聞けたら。そして天罰が下っていたと解ったら、嬉しく思うんじゃないかって。逆に、天罰が下っていなかったら、わたしは」
わたしは無言で彼女の手を握った。
びくりと肩を震わせた彼女は、そっとわたしの手を握り返してくる。
そして、その目尻に涙を浮かべた。
「間違いなく天罰は下ってますね」
御者台から小さな笑い声が響いた。「シルフィア様の魔力はとんでもないですから。だから、あなたが手を下す必要はありません」
「そうでしょうか」
「はい」
ヴェロニカはそこで唇を噛んだ後、小さく頷いた。
そしてわたしは、村に行ったらヴェロニカの家――レインデルス家とやらの情報を誰かから聞き出してみようと決めていた。知っている人がいればいいのだけれど。
森を抜けた先に、広い草原が広がった。そして小さな村の存在も遠くから見て取れた。
近づくにつれ、それがどんな村なのか解る。広大な畑、果樹園。草原の草を食べている牛の群れ、わたしの日本での知識と知っているものよりも二回りほど大きいサイズの羊の群れ。
牧羊犬らしき動物と一緒にいる人間たちと、剣を腰から下げた人間。森からやってくる狼みたいな生き物と戦っている光景も見えた。
その頃には、わたしも身に着けていたマントのフードを目深に被り、頭から生えている角を隠している。だから、こちら側は完全に人間に見えただろう。
村に近づいていくと、剣を下げた男性たちが馬に飛び乗ってこちらにやってくる。
「よう、旅人かい?」
彼らのリーダーらしき年配の男性が、馬上からじろじろとこちらを見下ろしてきた。「女だけで移動とは、ちょっと危険じゃないかね?」
「わたしがめちゃくちゃ強いから大丈夫ですう」
御者台からお気楽な声が飛ぶと、相手が苦笑した。
今のマルガリータは女戦士という感じの格好だけど、細身だから弱そうに見えるのも仕方ないだろう。
「まあ、ここのところ魔物の出没も少なくなってるからな。でもまあ、護衛が必要なら村で誰かに声をかけるといい。報酬次第だが、手伝えると思うぜ?」
「ご親切にどうもー。っていうか、こちらは食料の買い出しに来たんですよ。野菜とか肉とか、いや、買い出しよりも先にご飯食べましょう、ご飯。きっと美味しいものがありますよ、ここ!」
マルガリータが途中で我々の方に顔を向け、テンションアゲアゲでそう言うと、おじさんも気の良さそうな笑顔で頷いた。
「ああ、お勧めは村の中央にある飯屋だな。後は、軽く食べるなら屋台みたいなところもあるし」
「屋台」
わたしはつい、期待の声を上げる。屋台というイメージで思い浮かぶのは焼きそば、たこ焼き、お好み焼き。アメリカンドッグにフランクフルト、チョコバナナ。
考えるとお腹が空いてきた。
でも残念ながら、きっとこの世界にはそんなものは存在しないだろう。じゃあ何があるかなあ、とそわそわしていると、おじさんがわたしを見て相好を崩した。どうやら子供好きらしい。
「可愛い子連れだな。お腹空かせてるみたいだから、早く行ってやれ」
「もちろんです!」
マルガリータはすぐに頷いて、馬に軽くムチを当てる。そして、わたしたちは村の中に入ることになったのだ。
そこはとても、平和そうな村だった。
魔物から襲われるのを防ぐために高い塀に囲まれているけれど、道を行きかう人たちはどこかのんびりとしていて、旅人であるわたしたちの馬車が入っていってもそれほど警戒した様子は見せなかった。
「いい匂ーい」
わたしは鼻をくんくんさせながら、辺りに漂う香ばしい匂いの元を探す。ちょうどお昼時らしく、たくさんの家から色々な匂いが漂う。
肉の焼ける匂い、スパイス的な香り、シチューみたいな優しい香りも。
はっ!
もしかしたら、ここで唐揚げも食べられるのでは!?
フライドチキンでもいい、食べたい!
「あ、でも」
唐突にわたしは気づいたことを口にした。「マルちゃん、お金って持ってる?」
「えっ」
マルガリータが御者台の上で硬直した後、短く言った。「大丈夫、作れます」
――偽札!? 偽金!?
わたしが口を開けて何か叫びだす前に、マルガリータが慌てて手を振った。
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