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第21話 屋台の売り子さん
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「残念ながら子供服は買い取れないけど、こっちのは全部もらうわね」
その村にある古着屋に入って、マルガリータがどこからか取り出した服の山を店のカウンターに積み上げると、店主らしい年配の女性は苦笑しつつそう言った。
「えええ? 子供服、駄目ですか? めちゃくちゃ可愛いのに!」
マルガリータが例の簡易的な甲冑姿のまま、身体をくねらせつつ愛想を振りまく。そんな変人を目にしても、店主は笑顔のまま頷くだけだ。
「仕方ないのよ、需要がなければ売れないしね」
「需要って……」
わたしはマルガリータの腰の辺りからカウンターを見上げて首を傾げて見せる。すると、その女性は輝くような笑みをこちらに向けた。
ふとここで違和感を覚えたのは、この村の人たち、誰もが異様なまでに子供好きな感じだろうか、ということ。通りを歩いていても、誰もが微笑ましい表情でわたしを見る。それどころか、「お嬢ちゃん、旅人さんの連れかい?」と声をかけてきて。
――こんな小さかったら旅をするのも大変だろう、どうせならここに住まないか?
みたいなことを言う人も多いのだ。
何故だろうとわたしが眉を顰めていると、店主さんが少しだけ考えこんだ後に続けた。
「この村の様子は見た? 子供が少ないのよ」
「そう言えば」
わたしはさっきまで通ってきた大通りのことを思い出して頷いた。この村は妙に平和だと思っていたけれど、男性の姿が妙に少ないと感じた。歩いているのは女性ばかりだし、男性もどちらかというと若い人より年配の人が多かった。
「あんたたちも知ってるだろうけど、ここはレインデルス様の領地なんだけどね、男の子は兵役があって十三歳になると領主様のところの騎士団と魔術師団に入らされるのよ」
レインデルスの名前を聞いて、わたしの後ろでヴェロニカが息を呑んだ気配がする。それを何か勘違いしたのか、店主さんは同情するようにヴェロニカの方へ目をやってから軽く首を横に振り、肩を竦める。
「あんたのところももしかして、兄ちゃんか誰かが行ったのかい? とにかくね、領主様の命令だから逆らえないし、年頃の男の子が村から出て行ってしまってね。何だか知らないけど、危険なこともさせてるみたいなんだよ」
「危険なこと?」
「どういうことですか?」
わたしたちの声がそれぞれ重なる。
「うーん、魔物討伐って話なんだけどね。あまりにも任務が厳しいからほとんど逃げ出して帰ってこないって言われてる」
「……ええ?」
「おかしいと思うんだよ。中には真面目で責任感がある子もいてね、何があっても逃げ出さないと思うんだけど……」
――つまり、何かがあったのだと彼女は言いたいんだろう。
帰れない事情がある。
例えば、魔物討伐の最中に死んでしまったり、とか。
「任務中に人間が死んだら、領主様はその遺族に金を払うのが当然なんだけどね。どうやらそれを避けるために、逃げてるってことにしてるって噂よ……って、ああ、こんなことを言ってたのを誰かに聞かれたらまずいねえ」
急に、店主さんが慌てたように両手をぱたぱたと振り回した。そして、わたしたち以外には誰もいない店内をきょろきょろと見回してから、彼女はさらに声を顰めて言った。
「まあ、そんなこんなでね? 若い子がどんどんいなくなるから、結婚して子供を作る人間も少なくなってね。せっかく、他のところよりは随分と作物が育つ平和な村なのに、人が減る一方ってわけさ」
ヴェロニカだけじゃなく、わたしも眉間に皺を寄せていたらしい。気づいたらマルガリータがわたしの眉間に手袋をはめた指先をぎゅうぎゅう押し付けていて、皺を伸ばそうと努力していた。
そしてわたしたちは、服を売ったお金を手にして外へ出る。
店の前にとめてある荷馬車と、辺りをのんびりと歩く人たちの姿。平穏な空気の漂う村なのに、何となく今までとは同じ視点で見れない気がした。
「いらっしゃいませー!」
小さなお店の前から、元気のよい声が飛んでくる。
屋台と呼ぶより、キッチンカーという雰囲気の店だ。彼女の背後には料理ができる作業台と大きめのコンロがあり、少ないながらも調理器具が整然と並んでいる。
店先に派手な旗を下げているところも、お洒落なメニューボードが置いてあるのも雰囲気がいい。簡素な箱型の屋台であるけれど、女の子受けしそうな清潔さと、可愛らしい服装の女の子が売り子なのも素敵だ。
しかも、結構な美少女。
「美味しいですよ、どうですか? 野菜と好きなお肉を挟めるパンです!」
金色の髪の毛をお団子にしているその子は、わたしたちに狙いを定めたようで屋台のカウンターの中から色々とアピールをしてくる。つい、その誘惑に負けてふらふらと近寄ると、わたしの横でマルガリータが布製のお財布を取り出してスタンバイ。
巨大なソーセージやグリルチキンなどを挟むホットドッグみたいなやつと、ケバブみたいな巨大な肉をこんがり焼いたやつがメイン商品みたいだ。
ここでやっと、わたしのテンションがまた上がり始める。
魔力で作ったやつじゃない、本物の食べ物だ。全種類食べたい、と心の中で叫んでいると、それを察したマルガリータが買ってくれた。ありがとう、嬉しい!
わたしは店先に立ったまま我慢できずに、袋に入れてくれたサンドウィッチにかぶり付く。巨大肉から薄く削ぎ取ったやつを大量に挟んだサンドウィッチ。肉汁とグレイビーソースみたいなのが溢れてくるけれど、とっても美味しい!
っていうか、本物の肉ってこれだよこれ! この肉肉しさ! あんな、形成肉もどきの魔力の塊とは全然違う!
わたしはこの世の春が来たような気分になりつつ、あっという間に一つ目を食べつくした。
ヴェロニカも感動しながら無言で食べている。ヴェロニカはもっと食べるべき。太ってふくふくさせたいから、またマルガリータにお代わりを依頼して、辛いソースのかかったホットドッグも堪能する。
「美味しいいいいい……」
わたしが口元にソースをつけたまま言うと、カウンターの中から売り子の少女が微笑ましそうな笑みを浮かべて見下ろしてくる。
「可愛いですねえ。旅人さん、どこから来たんですか? この村に泊まるなら、いい宿がありますよ」
「どうしよう、泊まる?」
わたしがマルガリータを見上げると、彼女は少しだけ首を傾げた。
「うーん、それはちょっと考えましょう」
そう言えば、マルガリータは顔に仮面をつけているから皆の前で食事がとれないようだ。手にしたサンドウィッチの包みを大切そうに握ったまま、残念そうに息を吐いている。
うん、買い物を済ませたら村を出た方が良さそうだ。
「ランベルト、野菜持ってきたけどどこに置く?」
そこに、裏通りから大きな籠を抱えた二十歳前後の女性が声をかけてきた。籠の中にはたくさんの野菜が詰め込まれていて、その女性は前を見るのも難しそうだ。
でも、すぐに店先にわたしたちがいるのに気付いて『しまった』という表情で曖昧に笑う。
「姉さん、その辺りに置いておいて」
ランベルトと呼ばれたのはお団子ヘアの店番の少女だけど……何だか男の子みたいな名前だな、と思った。
新しく買ってもらったサンドウィッチをもぐもぐしつつ考えていると、少女はわたしたちの顔を見回して気まずそうにその鼻を指先で掻いた。
「聞かなかったことにしておいてください」
うん、何を?
「もしかして」
ヴェロニカが小声で訊いた。「男の子ですか?」
ふおっ!?
「そうなんです」
少女は声をさらに潜めて肯定した。「ええと……兵役逃れ、って言うかー」
なるほど、女装して女の子の振りをして、兵役に行かないようにしているのか。それは……褒められたことではないのかもしれないけれど、さっきの古着屋さんで聞いた噂を考えると仕方ないんだろうとも思う。
「後は純粋な趣味ですかね」
少女――いや女装男子は照れくさそうに笑う。「だって、女の子の方が売り上げ上がるし、わたし、女の子の服の方が似合うから」
――う、うん?
「それにここだけの話、結構女装してる男の子、この村に多いんですよ?」
――お、おう。
わたしたち三人、少しだけ微妙な気持ちになりつつ辺りを見回してみる。そう聞いてから改めて観察してみると、若い女性はどことなく背の高い人が多いし、痩せてはいても骨格ががっちりしている人ばかりに思えてくる。
男性が少ない村だと思っていたけれど、そういう事情があるのか。
っていうか、大丈夫なんだろうか、この村。色々な意味で不安になる。
「まあ、色々な事情があるのよ」
ランベルトという女装男子のお姉さんが、困ったような表情でわたしたちに声をかけてきたその時だった。
妙に、空気がざわついたというか、人々の叫びにも似た声が遠くから響いた。
一体何事だろう、とわたしたちがその声のする方へ目をやると、馬に乗った男の人たちが次々にこの村の中に駆けこんでくるのが見えた。
「えっ、帰ってきたの!?」
お姉さんが両手で口を押えてそう言った後、その方向へ走り出してしまう。女装男子ランベルトも、びっくりして言葉を失った後、店をそのままにしてお姉さんの後を追って走り出してしまった。
その村にある古着屋に入って、マルガリータがどこからか取り出した服の山を店のカウンターに積み上げると、店主らしい年配の女性は苦笑しつつそう言った。
「えええ? 子供服、駄目ですか? めちゃくちゃ可愛いのに!」
マルガリータが例の簡易的な甲冑姿のまま、身体をくねらせつつ愛想を振りまく。そんな変人を目にしても、店主は笑顔のまま頷くだけだ。
「仕方ないのよ、需要がなければ売れないしね」
「需要って……」
わたしはマルガリータの腰の辺りからカウンターを見上げて首を傾げて見せる。すると、その女性は輝くような笑みをこちらに向けた。
ふとここで違和感を覚えたのは、この村の人たち、誰もが異様なまでに子供好きな感じだろうか、ということ。通りを歩いていても、誰もが微笑ましい表情でわたしを見る。それどころか、「お嬢ちゃん、旅人さんの連れかい?」と声をかけてきて。
――こんな小さかったら旅をするのも大変だろう、どうせならここに住まないか?
みたいなことを言う人も多いのだ。
何故だろうとわたしが眉を顰めていると、店主さんが少しだけ考えこんだ後に続けた。
「この村の様子は見た? 子供が少ないのよ」
「そう言えば」
わたしはさっきまで通ってきた大通りのことを思い出して頷いた。この村は妙に平和だと思っていたけれど、男性の姿が妙に少ないと感じた。歩いているのは女性ばかりだし、男性もどちらかというと若い人より年配の人が多かった。
「あんたたちも知ってるだろうけど、ここはレインデルス様の領地なんだけどね、男の子は兵役があって十三歳になると領主様のところの騎士団と魔術師団に入らされるのよ」
レインデルスの名前を聞いて、わたしの後ろでヴェロニカが息を呑んだ気配がする。それを何か勘違いしたのか、店主さんは同情するようにヴェロニカの方へ目をやってから軽く首を横に振り、肩を竦める。
「あんたのところももしかして、兄ちゃんか誰かが行ったのかい? とにかくね、領主様の命令だから逆らえないし、年頃の男の子が村から出て行ってしまってね。何だか知らないけど、危険なこともさせてるみたいなんだよ」
「危険なこと?」
「どういうことですか?」
わたしたちの声がそれぞれ重なる。
「うーん、魔物討伐って話なんだけどね。あまりにも任務が厳しいからほとんど逃げ出して帰ってこないって言われてる」
「……ええ?」
「おかしいと思うんだよ。中には真面目で責任感がある子もいてね、何があっても逃げ出さないと思うんだけど……」
――つまり、何かがあったのだと彼女は言いたいんだろう。
帰れない事情がある。
例えば、魔物討伐の最中に死んでしまったり、とか。
「任務中に人間が死んだら、領主様はその遺族に金を払うのが当然なんだけどね。どうやらそれを避けるために、逃げてるってことにしてるって噂よ……って、ああ、こんなことを言ってたのを誰かに聞かれたらまずいねえ」
急に、店主さんが慌てたように両手をぱたぱたと振り回した。そして、わたしたち以外には誰もいない店内をきょろきょろと見回してから、彼女はさらに声を顰めて言った。
「まあ、そんなこんなでね? 若い子がどんどんいなくなるから、結婚して子供を作る人間も少なくなってね。せっかく、他のところよりは随分と作物が育つ平和な村なのに、人が減る一方ってわけさ」
ヴェロニカだけじゃなく、わたしも眉間に皺を寄せていたらしい。気づいたらマルガリータがわたしの眉間に手袋をはめた指先をぎゅうぎゅう押し付けていて、皺を伸ばそうと努力していた。
そしてわたしたちは、服を売ったお金を手にして外へ出る。
店の前にとめてある荷馬車と、辺りをのんびりと歩く人たちの姿。平穏な空気の漂う村なのに、何となく今までとは同じ視点で見れない気がした。
「いらっしゃいませー!」
小さなお店の前から、元気のよい声が飛んでくる。
屋台と呼ぶより、キッチンカーという雰囲気の店だ。彼女の背後には料理ができる作業台と大きめのコンロがあり、少ないながらも調理器具が整然と並んでいる。
店先に派手な旗を下げているところも、お洒落なメニューボードが置いてあるのも雰囲気がいい。簡素な箱型の屋台であるけれど、女の子受けしそうな清潔さと、可愛らしい服装の女の子が売り子なのも素敵だ。
しかも、結構な美少女。
「美味しいですよ、どうですか? 野菜と好きなお肉を挟めるパンです!」
金色の髪の毛をお団子にしているその子は、わたしたちに狙いを定めたようで屋台のカウンターの中から色々とアピールをしてくる。つい、その誘惑に負けてふらふらと近寄ると、わたしの横でマルガリータが布製のお財布を取り出してスタンバイ。
巨大なソーセージやグリルチキンなどを挟むホットドッグみたいなやつと、ケバブみたいな巨大な肉をこんがり焼いたやつがメイン商品みたいだ。
ここでやっと、わたしのテンションがまた上がり始める。
魔力で作ったやつじゃない、本物の食べ物だ。全種類食べたい、と心の中で叫んでいると、それを察したマルガリータが買ってくれた。ありがとう、嬉しい!
わたしは店先に立ったまま我慢できずに、袋に入れてくれたサンドウィッチにかぶり付く。巨大肉から薄く削ぎ取ったやつを大量に挟んだサンドウィッチ。肉汁とグレイビーソースみたいなのが溢れてくるけれど、とっても美味しい!
っていうか、本物の肉ってこれだよこれ! この肉肉しさ! あんな、形成肉もどきの魔力の塊とは全然違う!
わたしはこの世の春が来たような気分になりつつ、あっという間に一つ目を食べつくした。
ヴェロニカも感動しながら無言で食べている。ヴェロニカはもっと食べるべき。太ってふくふくさせたいから、またマルガリータにお代わりを依頼して、辛いソースのかかったホットドッグも堪能する。
「美味しいいいいい……」
わたしが口元にソースをつけたまま言うと、カウンターの中から売り子の少女が微笑ましそうな笑みを浮かべて見下ろしてくる。
「可愛いですねえ。旅人さん、どこから来たんですか? この村に泊まるなら、いい宿がありますよ」
「どうしよう、泊まる?」
わたしがマルガリータを見上げると、彼女は少しだけ首を傾げた。
「うーん、それはちょっと考えましょう」
そう言えば、マルガリータは顔に仮面をつけているから皆の前で食事がとれないようだ。手にしたサンドウィッチの包みを大切そうに握ったまま、残念そうに息を吐いている。
うん、買い物を済ませたら村を出た方が良さそうだ。
「ランベルト、野菜持ってきたけどどこに置く?」
そこに、裏通りから大きな籠を抱えた二十歳前後の女性が声をかけてきた。籠の中にはたくさんの野菜が詰め込まれていて、その女性は前を見るのも難しそうだ。
でも、すぐに店先にわたしたちがいるのに気付いて『しまった』という表情で曖昧に笑う。
「姉さん、その辺りに置いておいて」
ランベルトと呼ばれたのはお団子ヘアの店番の少女だけど……何だか男の子みたいな名前だな、と思った。
新しく買ってもらったサンドウィッチをもぐもぐしつつ考えていると、少女はわたしたちの顔を見回して気まずそうにその鼻を指先で掻いた。
「聞かなかったことにしておいてください」
うん、何を?
「もしかして」
ヴェロニカが小声で訊いた。「男の子ですか?」
ふおっ!?
「そうなんです」
少女は声をさらに潜めて肯定した。「ええと……兵役逃れ、って言うかー」
なるほど、女装して女の子の振りをして、兵役に行かないようにしているのか。それは……褒められたことではないのかもしれないけれど、さっきの古着屋さんで聞いた噂を考えると仕方ないんだろうとも思う。
「後は純粋な趣味ですかね」
少女――いや女装男子は照れくさそうに笑う。「だって、女の子の方が売り上げ上がるし、わたし、女の子の服の方が似合うから」
――う、うん?
「それにここだけの話、結構女装してる男の子、この村に多いんですよ?」
――お、おう。
わたしたち三人、少しだけ微妙な気持ちになりつつ辺りを見回してみる。そう聞いてから改めて観察してみると、若い女性はどことなく背の高い人が多いし、痩せてはいても骨格ががっちりしている人ばかりに思えてくる。
男性が少ない村だと思っていたけれど、そういう事情があるのか。
っていうか、大丈夫なんだろうか、この村。色々な意味で不安になる。
「まあ、色々な事情があるのよ」
ランベルトという女装男子のお姉さんが、困ったような表情でわたしたちに声をかけてきたその時だった。
妙に、空気がざわついたというか、人々の叫びにも似た声が遠くから響いた。
一体何事だろう、とわたしたちがその声のする方へ目をやると、馬に乗った男の人たちが次々にこの村の中に駆けこんでくるのが見えた。
「えっ、帰ってきたの!?」
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