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第69話 幕間16 フェルディナント
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「お兄さんたちは王都で仕事してるのー?」
シンシアはこの店の従業員だからか、テーブルの上の料理が減るとすぐに厨房に声をかけて新しい料理を追加する。それと、この店ではよく飲まれているらしい酒のジョッキと。
その酒の味は、知らないはずなのにどこか懐かしい感じがした。
俺の身体は竜神ということだから、浴びるほど飲んでも酔いはしないのだろう。しかし、気分だけでも酩酊感を覚えたいと思いながらジョッキを空けていく。
俺の隣に座っているシェルトは随分と静かだ。料理を食べている様子は見せているが、酒には口をつけない。マジでつまらない男だと思う。
「んー、王都に行きたいとは思ってるけど」
俺はそこで、シンシアに向かって曖昧に返事を返す。
王都ってどこだっけ?
シェルトに聞いた時は、確か黒竜神と白竜神で縄張りみたいなのがあって、それはちょうど王都で区切られているんだとか。
ってことは、今いるこの村から考えると、王都とやらはめちゃくちゃ遠いだろう。何しろ、この村は北の竜の神殿から一番近い村なのだから。
「遠いものねー」
シンシアが俺の前の席にまた座り、一緒にお酒を飲みだした。「でもきっと、いつかは行くんでしょ? 行商人なら絶対に行かなきゃいけないわよね。こんな村でせこせこ働いてたって、大した稼ぎにはならないでしょーし」
「んー、まあ、そうかな」
俺はまた曖昧に笑う。
行かなきゃいけない、か。
確かにそうかもしれないけど、そこに到達するまで魔力をまき散らす旅があるわけで。時間がかかることは間違いない。俺もそんなに真面目に魔力をまくだけで終わらせたくないし、せっかくだから色々なところを見て回りたい。
でもなあ。
こんなことをしていたら、いつになってもシルフィアに会えない気がする。
あの池を媒介して彼女のことを覗き見するのも、シェルトにやりすぎは駄目だって言われているし。
しかし、ここで思いついたことが一つある。
王都がいわゆる縄張りの仕切り線みたいになっているのならば、俺とシルフィアが王都で暮らしていれば、そこで毎日会えるんじゃないかって。
何も、馬鹿真面目に神殿とかいう洞窟に引きこもっていなくてもいいじゃないか。運命の相手とやらに毎日会えない方がおかしいだろ。会える場所に家を作れば、会いたい時に好きなだけ会える。
いい考えだと思う。
「王都に家が欲しいよなあ」
ぽつりとそんなことを呟くと、シンシアが急に身を乗り出してきた。
「王都に家! すっごいわねえ! やっぱり憧れるわよね!?」
「お、おう」
俺は思わず身を後ろにそらした。
何だかよく解らないが圧が凄い。
「わたしも、王都に行ってみたいのよね!」
彼女はその睫毛ばさばさの目をキラキラと輝かせて続けた。「やっぱり、こんな田舎の村じゃ何も楽しいことないし! やってくるのは野蛮な男ばっかりじゃない!?」
「失礼じゃねーか」
隣の席から声が飛んできた。
盗み聞きされてるのか、と一瞬だけ思ったが、シンシアの声が大きすぎるだけのようだ。
「あんたに言ってないわよ、うっさいわねえ」
シンシアは目元を赤く染めて唇を尖らせた。どうやら酔いが回り始めているらしく、絡み酒になりつつある。口を挟んできた男を睨むと、やがて舌を出して笑った。
「ねえフェル」
そして、シンシアが俺に視線を戻してくる。「商売の仲間に女手って必要じゃない? あたし、何でもできるわよ? 料理だって洗濯だって、雑用なら何でもするし! フェルたちが何を売ってるのか知らないけど、商品知識さえ与えてくれたらお客さんに売り込んでやるわよ!」
「いや、そういうのは間に合ってるっつーか」
俺はため息をつきながら空になったジョッキをテーブルに置いた。考えなしにこの女に関わったのは失敗だった。
やっぱ、駄目だな。
女ってのは、もうちょっと控えめな方がいい。
口うるさいタイプは苦手だ。ヒステリー持ちは特に……。
――あいつみたいな女は駄目だ。
ふと、頭の中に何か映像がよぎった気がした。
何かを思い出せそうで思い出せないもどかしさ。
これは何だろう。
派手な化粧の女の影がちらつく。
……ああ、確か俺はその女に……騙されたんだ。
唐突に思い出した声。それは俺がこの世界では聞いたことのない声だった。
『あなたはいつも口ばっかり』
『わたしの話、聞いてる?』
『本当にあなたって役立たず』
俺はその声から逃げた、気がする。
『疲れてるんだから黙っててくれ』
『その話、今する必要ある?』
『っていうか、お前、もうちょっと女らしくしたら?』
何だこれ。
俺は何を考えてる? 何があった? 何でこんなに胸がざわつくんだろう。
俺は唐突に席から立って、額とこめかみに手をやって頭痛に似た苛立ちを抑え込もうとした。でも、周りが騒々しすぎてイラつく。そのまま店を出て行くと、後ろからシンシアの慌てたような声が飛んできた。
「どうしたの?」
椅子ががたつく音がして、たた、という女の足音が背後に響く。後をついてきたのか、とうんざりしながら振り向く俺の手をシンシアが掴んだ。
「待って。何か怒った?」
「別に」
俺が彼女から視線を外すと、シェルトがテーブルの上に金を置いたのが目に入る。シェルトは俺が体調悪そうにしているというのに気にした様子もなく、ただ淡々とすべきことをする。それもムカつく。お前は俺の下僕なんだろ? 助けろよ。
「悪い。ちょっと、悪酔いしたから」
俺ができるだけ苛立ちを見せないように苦心しながら言っても、目の前の女は空気を読んだりする頭はないようだった。
「だったら、どこかで休んでいく? ねえ、もう宿は取ってるの? お勧めの宿屋を紹介するわよ?」
――ああ、本当に面倒くさい。
俺は彼女の手を振り払うと、そのまま店の外に出て細い路地を歩き始めた。
昼間だからこんな裏道でも人通りは多く、賑やかな笑い声や呼び声が色々なところから聞こえてくる。
大通りに出ればそれはもっと強くなり、人気のある店の前はたくさんの人が集まっているせいで歩きにくくなる。
「この先にある宿屋がお勧めでね」
シンシアが俺の隣に立って、その細い腕を上げて遠くに見える建物を指さした。
つい、俺はため息をこぼしてしまう。
どこまでついてくるんだ、この女。
その男に媚びた甘えるような声が妙に耳障りに聞こえてきて、段々と俺は――。
がつ、と俺の右手が女の細い首を掴んだ。人間の姿をしているから爪はそれほど伸びていないが、ぎりぎりとその柔肌に食い込む。
シンシアが悲鳴を上げようとして息を吸い込むも、俺の指がその喉を潰そうとしているせいでどうにもできないようだった。
「フェルディナント様」
切羽詰まったようなシェルトの声が辺りに響いた瞬間、全ての音が俺の周りから消えた。
俺たち三人が立っている場所の空間だけ切り取られたように、薄い膜のかかったようなぼんやりした空気が漂う。辺りを見回すと、人通りの多かったはずの大通りは妙に静かだった。
「誰かに見られたらどうなるとお思いですか」
シェルトが俺の手首を掴み、そっとシンシアから引きはがす。その途端、女が地面に崩れ落ち、喉を押さえながら壊れた笛のような音を上げる。座り込んだままの女が涙を浮かべながら俺を見上げて、つい笑ってしまった。
「お前、何様だよ? うるさいんだよ」
俺の相手はシルフィアだけでいいんだ。あの美少女は、まさに俺の理想ともいえる。化粧なんてしなくても可愛いし、男が守ってやりたいと感じるくらいの儚さもある。自分の守護者の背後に隠れているような、あの一歩下がってる感じもいい。
ああいうのが俺のための女なんだ。
お前みたいなのはいらないんだよ。
ひゅうひゅうというシンシアの呼吸音。
シェルトの苦々し気な表情と、そのため息。
「……記憶を消して放り出しますから」
やがてシェルトがシンシアの傍に膝を突き、怯えたように身をすくませる彼女の額に手を伸ばした。俺の知らない魔法が発動し、シンシアの全身を包み込む。シンシアの苦し気な呼吸が落ち着き、その目がゆっくりと閉じられていく。
派手な光が弾けていても、この空間は閉ざされているから誰も気づかない。便利な魔法だな、と思いながらシェルトの様子を見つめていると。
「できれば、主として尊敬できる行動をお願いしたいものです」
フードに隠れて見えないシェルトの顔が、少しだけ歪んでいるように思えてつい笑ってしまう。
尊敬?
尊敬ねえ?
何をしようが俺がこの世界では竜神とかいう存在には変わりない。
俺がこの世界において一番上に立つのが決められていて、シェルトもその女も、俺以下の存在なんだ。
「まあ、魔力をこの世界に流せば全部チャラだろ」
俺はそう言って胸を張る。「この世界では、俺が神なんだから。俺の願いが叶う場所なんだから」
とにかく、さっさと役目を済ませて王都を目指そう。
で、何とかシルフィアとまた会うんだ。シルフィアを手に入れたら、きっと俺は幸せになれる。
前とは違う、幸せな生活を送れるんだ。
シンシアはこの店の従業員だからか、テーブルの上の料理が減るとすぐに厨房に声をかけて新しい料理を追加する。それと、この店ではよく飲まれているらしい酒のジョッキと。
その酒の味は、知らないはずなのにどこか懐かしい感じがした。
俺の身体は竜神ということだから、浴びるほど飲んでも酔いはしないのだろう。しかし、気分だけでも酩酊感を覚えたいと思いながらジョッキを空けていく。
俺の隣に座っているシェルトは随分と静かだ。料理を食べている様子は見せているが、酒には口をつけない。マジでつまらない男だと思う。
「んー、王都に行きたいとは思ってるけど」
俺はそこで、シンシアに向かって曖昧に返事を返す。
王都ってどこだっけ?
シェルトに聞いた時は、確か黒竜神と白竜神で縄張りみたいなのがあって、それはちょうど王都で区切られているんだとか。
ってことは、今いるこの村から考えると、王都とやらはめちゃくちゃ遠いだろう。何しろ、この村は北の竜の神殿から一番近い村なのだから。
「遠いものねー」
シンシアが俺の前の席にまた座り、一緒にお酒を飲みだした。「でもきっと、いつかは行くんでしょ? 行商人なら絶対に行かなきゃいけないわよね。こんな村でせこせこ働いてたって、大した稼ぎにはならないでしょーし」
「んー、まあ、そうかな」
俺はまた曖昧に笑う。
行かなきゃいけない、か。
確かにそうかもしれないけど、そこに到達するまで魔力をまき散らす旅があるわけで。時間がかかることは間違いない。俺もそんなに真面目に魔力をまくだけで終わらせたくないし、せっかくだから色々なところを見て回りたい。
でもなあ。
こんなことをしていたら、いつになってもシルフィアに会えない気がする。
あの池を媒介して彼女のことを覗き見するのも、シェルトにやりすぎは駄目だって言われているし。
しかし、ここで思いついたことが一つある。
王都がいわゆる縄張りの仕切り線みたいになっているのならば、俺とシルフィアが王都で暮らしていれば、そこで毎日会えるんじゃないかって。
何も、馬鹿真面目に神殿とかいう洞窟に引きこもっていなくてもいいじゃないか。運命の相手とやらに毎日会えない方がおかしいだろ。会える場所に家を作れば、会いたい時に好きなだけ会える。
いい考えだと思う。
「王都に家が欲しいよなあ」
ぽつりとそんなことを呟くと、シンシアが急に身を乗り出してきた。
「王都に家! すっごいわねえ! やっぱり憧れるわよね!?」
「お、おう」
俺は思わず身を後ろにそらした。
何だかよく解らないが圧が凄い。
「わたしも、王都に行ってみたいのよね!」
彼女はその睫毛ばさばさの目をキラキラと輝かせて続けた。「やっぱり、こんな田舎の村じゃ何も楽しいことないし! やってくるのは野蛮な男ばっかりじゃない!?」
「失礼じゃねーか」
隣の席から声が飛んできた。
盗み聞きされてるのか、と一瞬だけ思ったが、シンシアの声が大きすぎるだけのようだ。
「あんたに言ってないわよ、うっさいわねえ」
シンシアは目元を赤く染めて唇を尖らせた。どうやら酔いが回り始めているらしく、絡み酒になりつつある。口を挟んできた男を睨むと、やがて舌を出して笑った。
「ねえフェル」
そして、シンシアが俺に視線を戻してくる。「商売の仲間に女手って必要じゃない? あたし、何でもできるわよ? 料理だって洗濯だって、雑用なら何でもするし! フェルたちが何を売ってるのか知らないけど、商品知識さえ与えてくれたらお客さんに売り込んでやるわよ!」
「いや、そういうのは間に合ってるっつーか」
俺はため息をつきながら空になったジョッキをテーブルに置いた。考えなしにこの女に関わったのは失敗だった。
やっぱ、駄目だな。
女ってのは、もうちょっと控えめな方がいい。
口うるさいタイプは苦手だ。ヒステリー持ちは特に……。
――あいつみたいな女は駄目だ。
ふと、頭の中に何か映像がよぎった気がした。
何かを思い出せそうで思い出せないもどかしさ。
これは何だろう。
派手な化粧の女の影がちらつく。
……ああ、確か俺はその女に……騙されたんだ。
唐突に思い出した声。それは俺がこの世界では聞いたことのない声だった。
『あなたはいつも口ばっかり』
『わたしの話、聞いてる?』
『本当にあなたって役立たず』
俺はその声から逃げた、気がする。
『疲れてるんだから黙っててくれ』
『その話、今する必要ある?』
『っていうか、お前、もうちょっと女らしくしたら?』
何だこれ。
俺は何を考えてる? 何があった? 何でこんなに胸がざわつくんだろう。
俺は唐突に席から立って、額とこめかみに手をやって頭痛に似た苛立ちを抑え込もうとした。でも、周りが騒々しすぎてイラつく。そのまま店を出て行くと、後ろからシンシアの慌てたような声が飛んできた。
「どうしたの?」
椅子ががたつく音がして、たた、という女の足音が背後に響く。後をついてきたのか、とうんざりしながら振り向く俺の手をシンシアが掴んだ。
「待って。何か怒った?」
「別に」
俺が彼女から視線を外すと、シェルトがテーブルの上に金を置いたのが目に入る。シェルトは俺が体調悪そうにしているというのに気にした様子もなく、ただ淡々とすべきことをする。それもムカつく。お前は俺の下僕なんだろ? 助けろよ。
「悪い。ちょっと、悪酔いしたから」
俺ができるだけ苛立ちを見せないように苦心しながら言っても、目の前の女は空気を読んだりする頭はないようだった。
「だったら、どこかで休んでいく? ねえ、もう宿は取ってるの? お勧めの宿屋を紹介するわよ?」
――ああ、本当に面倒くさい。
俺は彼女の手を振り払うと、そのまま店の外に出て細い路地を歩き始めた。
昼間だからこんな裏道でも人通りは多く、賑やかな笑い声や呼び声が色々なところから聞こえてくる。
大通りに出ればそれはもっと強くなり、人気のある店の前はたくさんの人が集まっているせいで歩きにくくなる。
「この先にある宿屋がお勧めでね」
シンシアが俺の隣に立って、その細い腕を上げて遠くに見える建物を指さした。
つい、俺はため息をこぼしてしまう。
どこまでついてくるんだ、この女。
その男に媚びた甘えるような声が妙に耳障りに聞こえてきて、段々と俺は――。
がつ、と俺の右手が女の細い首を掴んだ。人間の姿をしているから爪はそれほど伸びていないが、ぎりぎりとその柔肌に食い込む。
シンシアが悲鳴を上げようとして息を吸い込むも、俺の指がその喉を潰そうとしているせいでどうにもできないようだった。
「フェルディナント様」
切羽詰まったようなシェルトの声が辺りに響いた瞬間、全ての音が俺の周りから消えた。
俺たち三人が立っている場所の空間だけ切り取られたように、薄い膜のかかったようなぼんやりした空気が漂う。辺りを見回すと、人通りの多かったはずの大通りは妙に静かだった。
「誰かに見られたらどうなるとお思いですか」
シェルトが俺の手首を掴み、そっとシンシアから引きはがす。その途端、女が地面に崩れ落ち、喉を押さえながら壊れた笛のような音を上げる。座り込んだままの女が涙を浮かべながら俺を見上げて、つい笑ってしまった。
「お前、何様だよ? うるさいんだよ」
俺の相手はシルフィアだけでいいんだ。あの美少女は、まさに俺の理想ともいえる。化粧なんてしなくても可愛いし、男が守ってやりたいと感じるくらいの儚さもある。自分の守護者の背後に隠れているような、あの一歩下がってる感じもいい。
ああいうのが俺のための女なんだ。
お前みたいなのはいらないんだよ。
ひゅうひゅうというシンシアの呼吸音。
シェルトの苦々し気な表情と、そのため息。
「……記憶を消して放り出しますから」
やがてシェルトがシンシアの傍に膝を突き、怯えたように身をすくませる彼女の額に手を伸ばした。俺の知らない魔法が発動し、シンシアの全身を包み込む。シンシアの苦し気な呼吸が落ち着き、その目がゆっくりと閉じられていく。
派手な光が弾けていても、この空間は閉ざされているから誰も気づかない。便利な魔法だな、と思いながらシェルトの様子を見つめていると。
「できれば、主として尊敬できる行動をお願いしたいものです」
フードに隠れて見えないシェルトの顔が、少しだけ歪んでいるように思えてつい笑ってしまう。
尊敬?
尊敬ねえ?
何をしようが俺がこの世界では竜神とかいう存在には変わりない。
俺がこの世界において一番上に立つのが決められていて、シェルトもその女も、俺以下の存在なんだ。
「まあ、魔力をこの世界に流せば全部チャラだろ」
俺はそう言って胸を張る。「この世界では、俺が神なんだから。俺の願いが叶う場所なんだから」
とにかく、さっさと役目を済ませて王都を目指そう。
で、何とかシルフィアとまた会うんだ。シルフィアを手に入れたら、きっと俺は幸せになれる。
前とは違う、幸せな生活を送れるんだ。
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