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第1章
第八十九話 検討会 その三
風呂でのアイディアだしは止まらない。箱魔法の基本は四角の面の組み合わせで立体を形作る、当然ひし形など尖った形にもできるし、薄くすることもできる、
箱魔法に硬度は堅め、魔法耐性も強めの付直方体を作り、真横からみて、ひし形に変形させながら、薄くしていくと、鋭利な刃物になる……アイテムボックスから不要な防具を放り投げる。空中でプロペラのように回転させて切ると切れ味は抜群だった。
中距離攻撃としては強化版の圧縮火炎球(マグマボール)連弾と箱魔法の刃物化が使えそうなので実戦で投入してみよう。
続いて遠距離攻撃について検討してみる。
遠距離——例えばこの島全土を戦闘地域とする場合。高所から巨大な強化版圧縮火炎球(マグマボール)を対象の街に投下して大量殺戮は可能だ。しかし壊してはいけない建物や、殺してはいけない人たちがいることを考えると局所的に状況を見て個々に倒してしていかなければならないことの方が多い。
ふとカラルを見る。
現地から離れた場所から攻撃を行う。俺も同じようなことをしているが、はたから見ているとテレビ無しでテレビゲームをしているようだ。
……テレビゲームか。
俺が見ている映像を可視化できないだろうか……例えば戦略ゲームのようなユニット配置情報、そして現場の映像。目を閉じて集中すると、頭の中ではそれらの情報を個々に確認することができる。
具現化してみよう。
フラットパネルのような薄く黒い箱魔法を一つ作る。極私的絶対王国(マイキングダム)内部をスキャニング能力で集計情報出す。そのイメージをその黒い表面に投影させる。
——黒い箱魔法に日本語で表記された情報が浮かび上がる。やった成功だ!
そして二つ目のフラットパネルを作り、敵の位置を俯瞰する3D映像を投影させる。各個体を点で表示していて、それぞれの動きが分かるようにするが画面が小さいな。十メートルほどの巨大ディスプレイで街全体が入った。
さらに三つ目のフラットパネルを作り、実際にカラルが見ている現場の映像を投影する。
カラルは湯船の斜め前方に表示されたフラットパネルに視線が釘付けになった。
「素晴らしいわ。わらわが見ているものを画面に映しだしているのね。ただ書かれている文字が読めないわ……」
集計情報をはじめ、ユニット位置情報のそれぞれの個々の名称は俺の頭の中を映像化しているので、すべて日本語表記だった。
「そうだな、あれは俺の元いた世界の言語だ。今はあれで我慢してくれ」
戦術管制(タクティクスコンソール)とでも名付けるか。”賢さ”パラメーターを上げるとパソコンでの演算みたいなことができるようになってしまった。
「俺が倒していってもいいか?」
「ええ、どうぞ」
集計情報を表示させているパネルを見る。敵や味方の区別がつかないので、人族、獣人族、竜人族を青色文字に着色するイメージを思い浮かべると、反映された。そして魔人やモンスターなどは赤色文字に変更する。
その配色をそのままパネル2のユニット位置情報に反映する。カラルの攻撃で赤色の点がせわしなくうごめいている。
パネル1の集計情報によると二百人は捕らわれている人だと思われる。パネル2のユニット配置情報では大きなホールで固まって管理されていることがわかり、青い点の周りには赤い点がいくつもあった。
まずはパネル1から魔人以外のモンスター百体ずつの"絶命"を命じ殲滅を開始する。
MPの減り具合は一回につき1000から2000程度を消費している。それをおよそ十秒間隔で敵を倒していく。しばらくすると敵にこの場所がばれたようだ。俺が作業している間、カラルもボーっとしているわけではなかった。
「魔人が二体、飛行魔法でこちらに近づいてくるわ」
位置情報のパネルの映像を見て戦況を伝えてくれている。情報を共有することでこちらが拾えない範囲を教えてもらえる可視化することでのメリットだ。
一旦、作業を中止して、迎撃準備に入る。早速、先ほど考案した箱魔法の刃物化と強化版圧縮火炎球(マグマボール)での連続爆撃を試してみよう。
極私的絶対王国(マイキングダム)で魔人を十秒ほど束縛する。地上にいるときは地面の踏ん張りがあり、かなり力強く抵抗をするためMP消費が激しいのだが、浮遊魔法で移動している分には抵抗が弱く、MP消費も抑えられている。
なるほど相手を浮かせば抵抗する力も弱まり、MP消費が少なくなるのか。
二体とも抑えこんでいる間に、一体の目の前にアズアフィアの炎の力を借りた強化版圧縮火炎球(マグマボール)をずらっとならべ、高速で撃ちこむと跡形もなく消し去ることができた。
もう一体には三メートルくらいの箱魔法の刃物化したもので脳天から振り下ろすと、真っ二つになり数秒後に光の塵となって消え去った。
俺の中では魔人はもう恐ろしいと思う敵ではなくなった。
箱魔法に硬度は堅め、魔法耐性も強めの付直方体を作り、真横からみて、ひし形に変形させながら、薄くしていくと、鋭利な刃物になる……アイテムボックスから不要な防具を放り投げる。空中でプロペラのように回転させて切ると切れ味は抜群だった。
中距離攻撃としては強化版の圧縮火炎球(マグマボール)連弾と箱魔法の刃物化が使えそうなので実戦で投入してみよう。
続いて遠距離攻撃について検討してみる。
遠距離——例えばこの島全土を戦闘地域とする場合。高所から巨大な強化版圧縮火炎球(マグマボール)を対象の街に投下して大量殺戮は可能だ。しかし壊してはいけない建物や、殺してはいけない人たちがいることを考えると局所的に状況を見て個々に倒してしていかなければならないことの方が多い。
ふとカラルを見る。
現地から離れた場所から攻撃を行う。俺も同じようなことをしているが、はたから見ているとテレビ無しでテレビゲームをしているようだ。
……テレビゲームか。
俺が見ている映像を可視化できないだろうか……例えば戦略ゲームのようなユニット配置情報、そして現場の映像。目を閉じて集中すると、頭の中ではそれらの情報を個々に確認することができる。
具現化してみよう。
フラットパネルのような薄く黒い箱魔法を一つ作る。極私的絶対王国(マイキングダム)内部をスキャニング能力で集計情報出す。そのイメージをその黒い表面に投影させる。
——黒い箱魔法に日本語で表記された情報が浮かび上がる。やった成功だ!
そして二つ目のフラットパネルを作り、敵の位置を俯瞰する3D映像を投影させる。各個体を点で表示していて、それぞれの動きが分かるようにするが画面が小さいな。十メートルほどの巨大ディスプレイで街全体が入った。
さらに三つ目のフラットパネルを作り、実際にカラルが見ている現場の映像を投影する。
カラルは湯船の斜め前方に表示されたフラットパネルに視線が釘付けになった。
「素晴らしいわ。わらわが見ているものを画面に映しだしているのね。ただ書かれている文字が読めないわ……」
集計情報をはじめ、ユニット位置情報のそれぞれの個々の名称は俺の頭の中を映像化しているので、すべて日本語表記だった。
「そうだな、あれは俺の元いた世界の言語だ。今はあれで我慢してくれ」
戦術管制(タクティクスコンソール)とでも名付けるか。”賢さ”パラメーターを上げるとパソコンでの演算みたいなことができるようになってしまった。
「俺が倒していってもいいか?」
「ええ、どうぞ」
集計情報を表示させているパネルを見る。敵や味方の区別がつかないので、人族、獣人族、竜人族を青色文字に着色するイメージを思い浮かべると、反映された。そして魔人やモンスターなどは赤色文字に変更する。
その配色をそのままパネル2のユニット位置情報に反映する。カラルの攻撃で赤色の点がせわしなくうごめいている。
パネル1の集計情報によると二百人は捕らわれている人だと思われる。パネル2のユニット配置情報では大きなホールで固まって管理されていることがわかり、青い点の周りには赤い点がいくつもあった。
まずはパネル1から魔人以外のモンスター百体ずつの"絶命"を命じ殲滅を開始する。
MPの減り具合は一回につき1000から2000程度を消費している。それをおよそ十秒間隔で敵を倒していく。しばらくすると敵にこの場所がばれたようだ。俺が作業している間、カラルもボーっとしているわけではなかった。
「魔人が二体、飛行魔法でこちらに近づいてくるわ」
位置情報のパネルの映像を見て戦況を伝えてくれている。情報を共有することでこちらが拾えない範囲を教えてもらえる可視化することでのメリットだ。
一旦、作業を中止して、迎撃準備に入る。早速、先ほど考案した箱魔法の刃物化と強化版圧縮火炎球(マグマボール)での連続爆撃を試してみよう。
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なるほど相手を浮かせば抵抗する力も弱まり、MP消費が少なくなるのか。
二体とも抑えこんでいる間に、一体の目の前にアズアフィアの炎の力を借りた強化版圧縮火炎球(マグマボール)をずらっとならべ、高速で撃ちこむと跡形もなく消し去ることができた。
もう一体には三メートルくらいの箱魔法の刃物化したもので脳天から振り下ろすと、真っ二つになり数秒後に光の塵となって消え去った。
俺の中では魔人はもう恐ろしいと思う敵ではなくなった。
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