夢みる少女の物語  (彼女はオタク男サイドストーリー)

tsuusan

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謹慎生活も長くなり、彼女は少し、落ち着きを、とり戻しつつあった。


ある日、会社から電話があった。


謹慎が解けて、別の担当マネージャーが付き、小さい仕事が少し入っているとの事だった。


彼女は、小さい仕事でも、一生懸命頑張っていた。



人気アイドルの頃とは違い、仕事は少なく、時間に余裕のある彼女は、よくネット動画を見ていた。


元々、アイドルが好きな彼女


いろんな子たちを見ては、可愛いと思っていた。

その中で特に目を引く可愛い女の子がいた。


新人アイドルの 愛


彼女は愛の動画を見る。

可愛い声。

独特の雰囲気で舞う姿。

彼女は愛のファンになった。

毎日、愛の動画を見る彼女。

見るたび、凄まじい勢いで、人気者になって行く愛。


彼女は愛の大ファンになり大好きになった。



小さな仕事でも、一生懸命やる彼女。


いつかまた、人気アイドルに戻る事を夢みていた。


だが、世間の風は、あまりにも、冷たく、鋭かった。


人気転落に漬け込み、週刊誌の、事実無根のデマ記事。

転落アイドル、AVデビュー間近か?

撮影終わる!

自宅に男を連れ込みハーレム状態!?


などの、彼女を傷つけるものばかりだった。


それを真にうける輩もいる。


彼女に誹謗中傷の言葉を浴びせる奴もいた。


もろくなっている彼女の心は、折れかかっていた。


もう…辞めたい…。


彼女はそう、思うようになった。


ある日のこと、

担当マネージャーが、嬉しい仕事が入ったと伝える。

それは、人気アイドル 愛の単独ライブ、ゲスト出演。


彼女は、その仕事は、不安だったが、大好きな愛と
一緒のステージに立てる嬉しさが勝ち、了承した。


大好きな愛に会える日を、彼女は楽しみにしていた。


打ち合わせの日。


彼女はドキドキしながら廊下をあるく。


反対側から愛が歩いてくる。


目が合う二人…。


愛は、どこか遠くを見ているような目をしていた。

笑顔で彼女はあいさつをした。


愛は、はっ、と我にかえった顔になり、あいさつを彼女に返した。


打ち合わせしている時も、

リハーサルをしている時も、

愛は、言葉なく、彼女をただ見つめる。

彼女は、もっと仲良くいろいろ話したかったのだが、

愛の雰囲気は、話しかけれるものでは、なかった。


ライブ本番

彼女は裏で、控えている時、思っていた。

自分が、ステージの上にあがったら、ブーイングの嵐になってしまうのではないかと…。


不安で心が押しつぶされそうになっていた。


愛が、ゲスト紹介して、名前を呼ぶ。


彼女は精一杯の笑顔でステージに立った。


愛のファンたちは、彼女にも、声援を浴びせる。

彼女は、ほっとして、嬉しくなり、歌とダンスを披露した。


ライブが終わり、彼女は心から満足して、すごく嬉しかった。

久しぶりの大きなステージ。

大好きな愛との共演。


彼女は、お礼の挨拶をしに愛の楽屋へ向かう。

楽屋には、大道と愛の二人だった。


彼女は笑顔で、愛に、お礼の挨拶をした。


その時、愛は、挨拶を返さず、どこか悲しそうな顔して、大道に二人で話したいと言う。

彼女は、愛と二人でお話しできると思い、少し、わくわくしていた。

ところが、愛からでてきた言葉は、彼女の予想しない、心につき刺さるものだった。

「どうして男に走ったの?」


「俺を裏切った…。」


彼女は、突然言われて、なんて言い返して良いか、言葉の整理が追い付かない。


愛は、今の彼女にとって、トドメとなる言葉を言う。


「アイドル辞めたら?」



聞いた瞬間、涙が溢れてくる。

彼女は、今すぐ、この場を離れたくなった。

愛にお辞儀と挨拶をして、楽屋をでた。


泣きながら戻ると、担当マネージャーや他の人が心配してしまう。


彼女は、トイレにこもり、涙をふいた。

帰りの車で、彼女は、担当マネージャーに、辞めることを伝える。

マネージャーは、彼女を説得したが、受け入れる事はなかった。


彼女を自宅におくった後、マネージャーは、先輩社員の大道に相談した。













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