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第二章~新しい生活~
グループ2 【挿絵あり】
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SHRでは明日のLHRで各委員会やらを決めると言う事だけ伝えられた。
そして各々が帰り支度をしたり、集まって喋ったりしている中、俺はどうするべきか悩んでいた。
新島と及川はグループに入りなよと言ってくれたが、やはり不安もある。
今までぼっちだった俺が本当にグループに入れるのか。
入ったとしてどう接すればいいか分からない。
俺がどうするか考えていると、隣から声を掛けられた。
「どうしたの佐藤? 行くよ」
といって、半ば強引に俺を引っ張っていく。
窓際に中居や水樹、新島の姿があった。
その集団に近づくにつれて、見た事のない男も混じっていた。
恐らく今日仲良くなったか、中居の部活仲間だろう。
いずれにしても俺はほぼ部外者に近い。
新島や及川はどうサポートしてくれるのだろう?
他人に頼ってる時点でリア充には程遠いなと実感する。
「やっほー、佐藤連れてきたよー!」
何かその言い方だと俺が呼び出し食らったみたいに感じるな。
「おー、佐藤よろしくな! まさかお前が俺達のグループに入るとは思わなかったよ」
最初に反応したのは水樹だった。
俺もまさかこのグループにこんなに早く入るとは思ってなかったよ。
「あー、マジで変わったなお前」
中居がと少し威圧感を感じる言い方で言ってくる。
威圧感は俺が勝手に感じてるだけかもだけど。
「え? どゆこと? この佐藤? ってのそんなに変わってんの?」
と中居達に聞いている人物がいるが、俺の記憶に居ない。
誰? という意味を込めて水樹に視線を送ると
「あぁ、こいつは田口っていって同じサッカー部なんだよ」
と教えてくれた。
「1年の時は違うクラスだったから、これからよろしく~佐藤君」
「ああ、こちらこそ」
と軽く挨拶を交わすと、再び田口は俺がどう変わったのか中居達に聞き始めた。
「佐藤は1年の時あまり人と関わろうとしてなくて、それでいて殆ど喋らない印象だったな」
「まぁ、キモヲタ全開だったな」
と、水樹と中居に説明される。
「佐藤君が?! いやいや、今の感じからは全然想像出来ないんだけど!」
と田口が嬉しい事を言ってくれる。
やっぱり第三者から認められるのは気持ちいいな。
「だよね~! 今はすっごいイケメンになってるしね~」
と、ここで漸く新島が会話に参加してきた。
「だしょ? 佐藤君マジイケメンで困るわ~」
と田口が意味不明な事を言い出したが水樹が
「なんでお前が困るんだよ」
と軽快に突っ込んだ。
これも会話のテクニックなんだろうな。 勉強になる。
「いや~、自分で言うのもなんだけど俺って顔は平凡じゃん?、このグループって女子はみんなカワイイし水樹と和樹くんもイケメンだから俺だけ浮いちゃうよ~」
と泣き真似しながら言い、周りの笑いを取っている。
「まあまあ、田口にもいつか春が来るよ! 強く生きて!」
「えぇ~、俺ってそんな残念な感じなの?!」
と、新島とやり取りしているのを見て気づいた。
田口はこのグループではお調子者キャラでやってるんではないか? と。
そういうキャラを演じる事でグループに馴染んでいるんじゃないだろうか。
そう考えるとリア充って実は大変なんだな。
「そういえば佐藤」
「え、な、なに?」
と、いきなり水樹に声を掛けられた。
ビックリして少し昔の俺が出てしまった。
「下の名前ってなんていうんだ?」
と、聞いてきた。
まぁ、俺のフルネーム知ってるの家族除けばめぐぐらいだからしょうがないな。
あ。 なんか涙出そう。
「友也だよ。 佐藤友也」
「ふ~ん」
と気のない返事をした後
「これからよろしくな、友也」
と下の名前で呼ばれた。
名前呼ばれただけなのに感動してしまう。
そんな俺を見て及川が
「佐藤あかくなってる~」
「ち、違うって」
「まだまだ根っこは変わってないんだね~」
と揶揄われてしまった。
すぐ赤くなるのは昔からだからこればっかりはどうしようもない。
「そういえば南は~?」
と、及川が新島に尋ねた。
「お手洗い行ってくるって言ってたんだけど遅いね」
と新島が答えると
「まぁ、水瀬だからな~」
と水樹が言うと、ひと笑い起きた。
どうやらこのグループにはもう一人いるらしい。
「でも、そろそろ来るんじゃない?」
という言葉の通り、一人の女子がこちらにやってきた。
長い黒髪をポニーテールにしていて、髪と一緒に胸も揺れている。
スカートから伸びる足はスラッとしていて、軽快な足取りでこちらにやって来る。
「いや~待たせちゃった?」
「スゲー待った」
「ごめんごめん、友達とつい話し込んじゃって」
中居の不機嫌オーラも気にせず、ごめんね~と皆に謝っている。
すると俺に気づいた様で
「あ! 噂のイケメンじゃん! どうしてここに居るの?!」
と驚いている。
え? 俺って噂になってんの?
という疑問を
「説明が面倒だから取りあえず帰ろうぜ」
という中居の一言で吹き飛んだ。
このメンツで帰るのか。
田口曰く、イケメン美少女軍団だからな、凄い目立ちそうだ。
俺がそんな事考えてる間、水瀬南はずっと俺の事を見ていた。
き、気まずい。
こうして俺達は学校を後にした。
そして各々が帰り支度をしたり、集まって喋ったりしている中、俺はどうするべきか悩んでいた。
新島と及川はグループに入りなよと言ってくれたが、やはり不安もある。
今までぼっちだった俺が本当にグループに入れるのか。
入ったとしてどう接すればいいか分からない。
俺がどうするか考えていると、隣から声を掛けられた。
「どうしたの佐藤? 行くよ」
といって、半ば強引に俺を引っ張っていく。
窓際に中居や水樹、新島の姿があった。
その集団に近づくにつれて、見た事のない男も混じっていた。
恐らく今日仲良くなったか、中居の部活仲間だろう。
いずれにしても俺はほぼ部外者に近い。
新島や及川はどうサポートしてくれるのだろう?
他人に頼ってる時点でリア充には程遠いなと実感する。
「やっほー、佐藤連れてきたよー!」
何かその言い方だと俺が呼び出し食らったみたいに感じるな。
「おー、佐藤よろしくな! まさかお前が俺達のグループに入るとは思わなかったよ」
最初に反応したのは水樹だった。
俺もまさかこのグループにこんなに早く入るとは思ってなかったよ。
「あー、マジで変わったなお前」
中居がと少し威圧感を感じる言い方で言ってくる。
威圧感は俺が勝手に感じてるだけかもだけど。
「え? どゆこと? この佐藤? ってのそんなに変わってんの?」
と中居達に聞いている人物がいるが、俺の記憶に居ない。
誰? という意味を込めて水樹に視線を送ると
「あぁ、こいつは田口っていって同じサッカー部なんだよ」
と教えてくれた。
「1年の時は違うクラスだったから、これからよろしく~佐藤君」
「ああ、こちらこそ」
と軽く挨拶を交わすと、再び田口は俺がどう変わったのか中居達に聞き始めた。
「佐藤は1年の時あまり人と関わろうとしてなくて、それでいて殆ど喋らない印象だったな」
「まぁ、キモヲタ全開だったな」
と、水樹と中居に説明される。
「佐藤君が?! いやいや、今の感じからは全然想像出来ないんだけど!」
と田口が嬉しい事を言ってくれる。
やっぱり第三者から認められるのは気持ちいいな。
「だよね~! 今はすっごいイケメンになってるしね~」
と、ここで漸く新島が会話に参加してきた。
「だしょ? 佐藤君マジイケメンで困るわ~」
と田口が意味不明な事を言い出したが水樹が
「なんでお前が困るんだよ」
と軽快に突っ込んだ。
これも会話のテクニックなんだろうな。 勉強になる。
「いや~、自分で言うのもなんだけど俺って顔は平凡じゃん?、このグループって女子はみんなカワイイし水樹と和樹くんもイケメンだから俺だけ浮いちゃうよ~」
と泣き真似しながら言い、周りの笑いを取っている。
「まあまあ、田口にもいつか春が来るよ! 強く生きて!」
「えぇ~、俺ってそんな残念な感じなの?!」
と、新島とやり取りしているのを見て気づいた。
田口はこのグループではお調子者キャラでやってるんではないか? と。
そういうキャラを演じる事でグループに馴染んでいるんじゃないだろうか。
そう考えるとリア充って実は大変なんだな。
「そういえば佐藤」
「え、な、なに?」
と、いきなり水樹に声を掛けられた。
ビックリして少し昔の俺が出てしまった。
「下の名前ってなんていうんだ?」
と、聞いてきた。
まぁ、俺のフルネーム知ってるの家族除けばめぐぐらいだからしょうがないな。
あ。 なんか涙出そう。
「友也だよ。 佐藤友也」
「ふ~ん」
と気のない返事をした後
「これからよろしくな、友也」
と下の名前で呼ばれた。
名前呼ばれただけなのに感動してしまう。
そんな俺を見て及川が
「佐藤あかくなってる~」
「ち、違うって」
「まだまだ根っこは変わってないんだね~」
と揶揄われてしまった。
すぐ赤くなるのは昔からだからこればっかりはどうしようもない。
「そういえば南は~?」
と、及川が新島に尋ねた。
「お手洗い行ってくるって言ってたんだけど遅いね」
と新島が答えると
「まぁ、水瀬だからな~」
と水樹が言うと、ひと笑い起きた。
どうやらこのグループにはもう一人いるらしい。
「でも、そろそろ来るんじゃない?」
という言葉の通り、一人の女子がこちらにやってきた。
長い黒髪をポニーテールにしていて、髪と一緒に胸も揺れている。
スカートから伸びる足はスラッとしていて、軽快な足取りでこちらにやって来る。
「いや~待たせちゃった?」
「スゲー待った」
「ごめんごめん、友達とつい話し込んじゃって」
中居の不機嫌オーラも気にせず、ごめんね~と皆に謝っている。
すると俺に気づいた様で
「あ! 噂のイケメンじゃん! どうしてここに居るの?!」
と驚いている。
え? 俺って噂になってんの?
という疑問を
「説明が面倒だから取りあえず帰ろうぜ」
という中居の一言で吹き飛んだ。
このメンツで帰るのか。
田口曰く、イケメン美少女軍団だからな、凄い目立ちそうだ。
俺がそんな事考えてる間、水瀬南はずっと俺の事を見ていた。
き、気まずい。
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