42 / 167
第四章~代償と恋路~
恋の行方
しおりを挟む
二人の姿が消えた後、俺達は迷路のアトラクションを迂回してゴールに向かう。
予定だったのだが、水樹の
「せっかくだから友也達もやれよ」
という言葉で、俺と楓は迷路を彷徨っている。
全員でゴールに居たら中居を騙した事がバレるという水樹の言い分は最もなんだけど、俺もハメられたんじゃないだろうかと勘ぐってしまう。
このネガティブ思考も変えないとな。外面だけ変わってもいずれボロがでる。
「また分かれ道だ。どっちだと思う?」
「ん~、右かな?」
「よし、行こう」
こんなやり取りを結構やったがまだゴールに着かない。もしかして迷ったか?
それに
「ずっと俺の言う方向に行ってるけど、言いたい事あったらちゃんと言えよ」
「言いたい事って?」
「こっちがいいとか、そういうの。ずっと俺の意見聞いてるだけだからさ」
「大丈夫! 私は友也君信じてるから」
と笑顔で答える。
無理してる様子も無く、心から俺を信じてくれているのがわかる。
ここは男として何としてもクリアしないとな。
ティローンッ
と二人同時に通知音が鳴った。
きっとグループLINEの通知だろう。
確認すると、水樹たちはゴール近くに待機していて、まだ中居達もゴールしてないらしい。
「中居達も苦戦してるみたいだな」
「かもね~。でも違う理由で遅れてるかもよ?」
「違う理由?」
「ほら、佳奈子が誕プレ渡してるかもしれないじゃない?」
「確かにな。このまま追いついたら二人から恨まれそうだ」
俺がそう言うと
「なら、ここで少し話さない?」
と言って、楓は足を止めた。
「そうだな、しばらく動かないでいるか」
「うん」
果たして及川はプレゼントをちゃんと渡せるのだろうか。
緊張して結局渡せなかったと言われても納得しちゃうかもな。
中居も素直に受け取るかどうか。
そんな事を考えていると、服の袖をツンツンッと引っ張られた。
「佳奈子達の事考えてたの?」
「うん、ちゃんとプレゼント渡せるかなって」
「佳奈子もここまで来たらきっと渡すよ。むしろ渡さなかったら私が怒る」
「ははは、怖そうだ」
肩が触れるか触れないかの距離で並んで話す。
最近は慣れてきたと思ったけどやっぱり緊張するな。
「ねぇ、友也君」
楓が呼びかけてくる。
だけどその声にはいつもの明るさが無かった。
「どうした?」
「正直に答えて欲しいんだけど……」
「うん」
「私と付き合ってから嫌がらせされてるよね?」
俺は一瞬ドキッとした。
やっぱり楓は気づいていたのか?
水樹と中居の言葉を信じるなら俺は嫌がらせをされてる事になる。
でも、それを正直に言っていいのだろうか?
楓の事だから自分の所為で俺が嫌な目に遭ってると考えるだろう。
俺が何と答えるか迷っている内に楓は
「やっぱりされてるんだね」
「ちょっとした事だし、それに水樹と中居が守ってやるって言ってくれてるから」
「二人が見える範囲からは無くなるって事だよね」
「そうだな。二人には感謝しなきゃ……」
「でも、二人が居ない時だったら? 登下校中とかさ」
「それは……」
楓の言う通りだ。常に二人が一緒な訳じゃない。
中学の時の虐めも上手く先生の目を盗んでやられていた。
「もしこれ以上酷くなる様なら私達別れよう」
やっぱりこうなるのか。
きっと自分の所為で傷つく俺を見たくないって思っての言葉なんだろうな。
でも、それは違う! 俺は去年までの俺じゃないんだ!
俺は楓の両肩を強く掴み、睨みつけるかのように見つめる。
「楓! 俺を馬鹿にするな。こうなる事位お前に告白した時から覚悟してたんだ!」
俺の怒気がこもった言葉を聞いて少したじろぐ楓
「でも、辛いでしょ?」
「そうだな、辛いかもしれない。その時は楓にいっぱい甘えるから覚悟しておけよ!」
「でも……あっ」
楓を強く抱きしめながら言う
「俺が信じられないか?」
と問うと、楓は必死に首を振り
「ううん、私が一番信頼してる人だよ」
「だったらもう心配するな」
「うん」
身体を放し見つめ合う。
どちらからともなく顔が近づいて行く。
楓が目を瞑り吐息が鼻にかかる。
もうあと数ミリで唇と唇が振れる。
と、その時
「あっ!」
と人の声がして二人して慌てて離れる。
くそ! せっかくのファーストキスのチャンスだったのに。
まぁこんな所じゃ仕方ないか。
と思っていると、楓が怒った様なトーンで
「隠れたって無駄だからね! 出てきなさい!」
そう言うと、通路の影から及川が顔を出した。
なんで及川がここに? 先に行ったはずなのに。
「ごめんね! 見るつもりは無かったの。道が分からなくてウロウロしてたら偶然見つけちゃって」
と両手を顔の前で合掌させて謝って来る及川。
すると
「こんなとこんでイチャつくな。こっちがハズいっちゅうの」
と中居も出てきた。
恥ずかしすぎて死にそうだ。
楓も顔を真っ赤にして抗議している。
「そもそも何で佳奈子が後から来るの? 一番最初に出発したのに」
楓の質問に中居が答える。
「私に任せてっつーから任せたら迷子になったんだよ」
「「あー」」
「ちょっと二人とも納得しないで!」
その後俺達は4人で行動し、無事にゴール出来た。
水樹に何で4人なの? と突っ込まれたが中居が事情を説明すると爆笑していた。
ちなみに俺と楓がキスしそうになってた事は隠してくれていた。さすがグループのリーダーだね。
今日はそこで終わりとなり、ターミナル駅まで戻って来た所で解散となった。
そして現在、グループチャットで及川にどこまで行ったのか聞いている所だ。
「じゃあ誕プレは渡せたんだな?」
「うん、ちゃんと渡したよ! 褒めて」
「うん、佳奈子はえらいえらい」
「その場面見たかったー」
渡せないんじゃないかと懸念していたが、キチンと渡せたようだ。
作戦成功を喜んでいると
「で、告白はしたの?」
と水樹が及川に投げ掛ける。
するとさっきまでのテンションが嘘の様に下がり、落ち込んだウサギのスタンプが張られ
「プレゼント渡すのが精一杯で告白なんて出来ませんでした」
「あちゃー、及川にはまだ早すぎたか」
「どういう意味よ!」
「まあまあ、佳奈子落ち着いて」
「青春だねー」
でも中居も中居だな。
「中居も及川も純情だな」
と俺が発言すると
「確かに! 及川はともかく和樹も奥手だからなー」
「ふふふ、普段威張ってるくせにねー」
「中居は素直になれないんだね! これがギャップ萌えとかいう奴なのかな?」
「和樹が萌えとかウケる」
「ふふふ」
「もう、皆笑い過ぎ!」
及川が怒ってしまったので謝る。
「とりあえず及川か和樹がその気になるまで俺達は温かく見守るか」
「そうだね~、頑張れ佳奈子!」
「恋バナならいつでも聞くからね」
と言った感じで、くっ付け作戦は終了した。
予定だったのだが、水樹の
「せっかくだから友也達もやれよ」
という言葉で、俺と楓は迷路を彷徨っている。
全員でゴールに居たら中居を騙した事がバレるという水樹の言い分は最もなんだけど、俺もハメられたんじゃないだろうかと勘ぐってしまう。
このネガティブ思考も変えないとな。外面だけ変わってもいずれボロがでる。
「また分かれ道だ。どっちだと思う?」
「ん~、右かな?」
「よし、行こう」
こんなやり取りを結構やったがまだゴールに着かない。もしかして迷ったか?
それに
「ずっと俺の言う方向に行ってるけど、言いたい事あったらちゃんと言えよ」
「言いたい事って?」
「こっちがいいとか、そういうの。ずっと俺の意見聞いてるだけだからさ」
「大丈夫! 私は友也君信じてるから」
と笑顔で答える。
無理してる様子も無く、心から俺を信じてくれているのがわかる。
ここは男として何としてもクリアしないとな。
ティローンッ
と二人同時に通知音が鳴った。
きっとグループLINEの通知だろう。
確認すると、水樹たちはゴール近くに待機していて、まだ中居達もゴールしてないらしい。
「中居達も苦戦してるみたいだな」
「かもね~。でも違う理由で遅れてるかもよ?」
「違う理由?」
「ほら、佳奈子が誕プレ渡してるかもしれないじゃない?」
「確かにな。このまま追いついたら二人から恨まれそうだ」
俺がそう言うと
「なら、ここで少し話さない?」
と言って、楓は足を止めた。
「そうだな、しばらく動かないでいるか」
「うん」
果たして及川はプレゼントをちゃんと渡せるのだろうか。
緊張して結局渡せなかったと言われても納得しちゃうかもな。
中居も素直に受け取るかどうか。
そんな事を考えていると、服の袖をツンツンッと引っ張られた。
「佳奈子達の事考えてたの?」
「うん、ちゃんとプレゼント渡せるかなって」
「佳奈子もここまで来たらきっと渡すよ。むしろ渡さなかったら私が怒る」
「ははは、怖そうだ」
肩が触れるか触れないかの距離で並んで話す。
最近は慣れてきたと思ったけどやっぱり緊張するな。
「ねぇ、友也君」
楓が呼びかけてくる。
だけどその声にはいつもの明るさが無かった。
「どうした?」
「正直に答えて欲しいんだけど……」
「うん」
「私と付き合ってから嫌がらせされてるよね?」
俺は一瞬ドキッとした。
やっぱり楓は気づいていたのか?
水樹と中居の言葉を信じるなら俺は嫌がらせをされてる事になる。
でも、それを正直に言っていいのだろうか?
楓の事だから自分の所為で俺が嫌な目に遭ってると考えるだろう。
俺が何と答えるか迷っている内に楓は
「やっぱりされてるんだね」
「ちょっとした事だし、それに水樹と中居が守ってやるって言ってくれてるから」
「二人が見える範囲からは無くなるって事だよね」
「そうだな。二人には感謝しなきゃ……」
「でも、二人が居ない時だったら? 登下校中とかさ」
「それは……」
楓の言う通りだ。常に二人が一緒な訳じゃない。
中学の時の虐めも上手く先生の目を盗んでやられていた。
「もしこれ以上酷くなる様なら私達別れよう」
やっぱりこうなるのか。
きっと自分の所為で傷つく俺を見たくないって思っての言葉なんだろうな。
でも、それは違う! 俺は去年までの俺じゃないんだ!
俺は楓の両肩を強く掴み、睨みつけるかのように見つめる。
「楓! 俺を馬鹿にするな。こうなる事位お前に告白した時から覚悟してたんだ!」
俺の怒気がこもった言葉を聞いて少したじろぐ楓
「でも、辛いでしょ?」
「そうだな、辛いかもしれない。その時は楓にいっぱい甘えるから覚悟しておけよ!」
「でも……あっ」
楓を強く抱きしめながら言う
「俺が信じられないか?」
と問うと、楓は必死に首を振り
「ううん、私が一番信頼してる人だよ」
「だったらもう心配するな」
「うん」
身体を放し見つめ合う。
どちらからともなく顔が近づいて行く。
楓が目を瞑り吐息が鼻にかかる。
もうあと数ミリで唇と唇が振れる。
と、その時
「あっ!」
と人の声がして二人して慌てて離れる。
くそ! せっかくのファーストキスのチャンスだったのに。
まぁこんな所じゃ仕方ないか。
と思っていると、楓が怒った様なトーンで
「隠れたって無駄だからね! 出てきなさい!」
そう言うと、通路の影から及川が顔を出した。
なんで及川がここに? 先に行ったはずなのに。
「ごめんね! 見るつもりは無かったの。道が分からなくてウロウロしてたら偶然見つけちゃって」
と両手を顔の前で合掌させて謝って来る及川。
すると
「こんなとこんでイチャつくな。こっちがハズいっちゅうの」
と中居も出てきた。
恥ずかしすぎて死にそうだ。
楓も顔を真っ赤にして抗議している。
「そもそも何で佳奈子が後から来るの? 一番最初に出発したのに」
楓の質問に中居が答える。
「私に任せてっつーから任せたら迷子になったんだよ」
「「あー」」
「ちょっと二人とも納得しないで!」
その後俺達は4人で行動し、無事にゴール出来た。
水樹に何で4人なの? と突っ込まれたが中居が事情を説明すると爆笑していた。
ちなみに俺と楓がキスしそうになってた事は隠してくれていた。さすがグループのリーダーだね。
今日はそこで終わりとなり、ターミナル駅まで戻って来た所で解散となった。
そして現在、グループチャットで及川にどこまで行ったのか聞いている所だ。
「じゃあ誕プレは渡せたんだな?」
「うん、ちゃんと渡したよ! 褒めて」
「うん、佳奈子はえらいえらい」
「その場面見たかったー」
渡せないんじゃないかと懸念していたが、キチンと渡せたようだ。
作戦成功を喜んでいると
「で、告白はしたの?」
と水樹が及川に投げ掛ける。
するとさっきまでのテンションが嘘の様に下がり、落ち込んだウサギのスタンプが張られ
「プレゼント渡すのが精一杯で告白なんて出来ませんでした」
「あちゃー、及川にはまだ早すぎたか」
「どういう意味よ!」
「まあまあ、佳奈子落ち着いて」
「青春だねー」
でも中居も中居だな。
「中居も及川も純情だな」
と俺が発言すると
「確かに! 及川はともかく和樹も奥手だからなー」
「ふふふ、普段威張ってるくせにねー」
「中居は素直になれないんだね! これがギャップ萌えとかいう奴なのかな?」
「和樹が萌えとかウケる」
「ふふふ」
「もう、皆笑い過ぎ!」
及川が怒ってしまったので謝る。
「とりあえず及川か和樹がその気になるまで俺達は温かく見守るか」
「そうだね~、頑張れ佳奈子!」
「恋バナならいつでも聞くからね」
と言った感じで、くっ付け作戦は終了した。
0
あなたにおすすめの小説
迷子を助けたら生徒会長の婚約者兼女の子のパパになったけど別れたはずの彼女もなぜか近づいてくる
九戸政景
恋愛
新年に初詣に来た父川冬矢は、迷子になっていた頼母木茉莉を助け、従姉妹の田母神真夏と知り合う。その後、真夏と再会した冬矢は真夏の婚約者兼茉莉の父親になってほしいと頼まれる。
※こちらは、カクヨムやエブリスタでも公開している作品です。
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
【本編、番外編完結】血の繋がらない叔父にひたすら片思いしていたいのに、婚約者で幼馴染なアイツが放っておいてくれません
恩田璃星
恋愛
蓮見千歳(はすみちとせ)は、血の繋がりのない叔父、遼平に少しでも女性として見てもらいと、幼い頃から努力を続けてきた。
そして、大学卒業を果たし千歳は、念願叶って遼平の会社で働き始めるが、そこには幼馴染の晴臣(はるおみ)も居た。
千歳が遼平に近づくにつれ、『一途な想い』が複雑に交錯していく。
第14回恋愛小説対象にエントリーしています。
※別タイトルで他サイト様掲載作品になります。
番外編は現時点でアルファポリス様限定で掲載しております。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
優しい雨が降る夜は
葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン
無自覚にモテる地味子に
余裕もなく翻弄されるイケメン
二人の恋は一筋縄ではいかなくて……
雨降る夜に心に届いた
優しい恋の物語
⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡
風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格
雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン
SSS級の絶世の超絶美少女達がやたらと俺にだけ見え見えな好意を寄せてくる件について。〜絶対に俺を攻略したいSSS級の美少女たちの攻防戦〜
沢田美
恋愛
「ごめんね、八杉くん」
中学三年の夏祭り。一途な初恋は、花火と共に儚く散った。
それ以来、八杉裕一(やすぎ・ゆういち)は誓った。「高校では恋愛なんて面倒なものとは無縁の、平穏なオタク生活を送る」と。
だが、入学した紫水高校には《楽園の世代》と呼ばれる四人のSSS級美少女――通称《四皇》が君臨していた。
• 距離感バグり気味の金髪幼馴染・神行胱。
• 圧倒的カリスマで「恋の沼」に突き落とす銀髪美少女・銀咲明日香。
• 無自覚に男たちの初恋を奪う、おっとりした「女神」・足立模。
• オタクにも優しい一万年に一人の最高ギャル・川瀬優里。
恋愛から距離を置きたい裕一の願いも虚しく、彼女たちはなぜか彼にだけ、見え見えな好意を寄せ始める。
教室での「あーん」に、放課後のアニメイトでの遭遇、さらには女神からの「一緒にホラー漫画を買いに行かない?」というお誘いまで。
「俺の身にもなれ! 荷が重すぎるんだよ!」
鋼の意志でスルーしようとする裕一だが、彼女たちの純粋で猛烈なアプローチは止まらない。
恋愛拒否気味な少年と、彼を絶対に攻略したい最強美少女たちの、ちょっと面倒で、でも最高に心地よい「激推し」ラブコメ、開幕!
貧乏貴族の俺が貴族学園随一の麗しき公爵令嬢と偽装婚約したら、なぜか溺愛してくるようになった。
ななよ廻る
恋愛
貴族のみに門戸を開かれた王国きっての学園は、貧乏貴族の俺にとって居心地のいい場所ではなかった。
令息令嬢の社交場。
顔と身分のいい結婚相手を見つけるための場所というのが暗黙の了解とされており、勉強をしに来た俺は肩身が狭い。
それでも通い続けているのは、端的に言えば金のためだ。
王国一の学園卒業という箔を付けて、よりよい仕事に就く。
家族を支えるため、強いては妹に望まない結婚をさせないため、俺には嫌でも学園に通う理由があった。
ただ、どれだけ強い決意があっても、時には1人になりたくなる。
静かな場所を求めて広大な学園の敷地を歩いていたら、薔薇の庭園に辿り着く。
そこで銀髪碧眼の美しい令嬢と出会い、予想もしなかった提案をされる。
「それなら、私と“偽装婚約”をしないかい?」
互いの利益のため偽装婚約を受け入れたが、彼女が学園唯一の公爵令嬢であるユーリアナ・アルローズと知ったのは後になってからだ。
しかも、ユーリアナは偽装婚約という関係を思いの外楽しみ始めて――
「ふふ、君は私の旦那様なのだから、もっと甘えてもいいんだよ?」
偽装婚約、だよな……?
※この作品は『カクヨム』『小説家になろう』『アルファポリス』に掲載しております※
※ななよ廻る文庫(個人電子書籍出版)にて第1巻発売中!※
俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。
数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。
トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。
俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる