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第9章~ I wanna be with you ~
修学旅行②
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函館空港に着いた俺達はバスターミナルに移動してバスに乗り込む。
バスが走り出して少ししてから担任が
「これからどんぶり横丁に向かうぞー、そこで昼食を摂った後ホテルに向かうからなー」
とバス内に設置されているマイクを使い目的地を言う。
いつもなら此処で田口がテンション高く騒ぐのだろうが、空港で騒いだ為今はテンションを下げている。
「ふむ、どんぶり横丁ですか。なるほど、これは新鮮な魚介が食べれそうですね」
と田口が猫かぶりモードで言う。
田口の猫かぶりモードは無理してテンションを下げているからか、キャラが定まらない。
田口に対して水樹が座席から身を乗り出して
「いつまでそれ続けんだ? 聞いてるこっちは必死で笑いを我慢してるんだぞ」
「何処に笑う所があるのです? しかし、先生が居る限りは元には戻れないでしょうね」
それを聞いた水樹は顔を背けて笑いを耐えている。
そして中居が
「お前の彼女は笑ったりしないのか?」
と中居が若干失礼な質問をすると
「いえ、面白がってくれています。私は彼女が楽しそうならそれで良いかと思います」
「あ、ああ、そうか。よかったな」
と若干引き気味に返事をする。
今までのやり取りを見て思った事を口にする。
「やっぱりこの席だと話しづらくないか?」
「やっぱそうだよな。中居が絶対一番後ろがいいとか子供みたいな事言い出したからな」
「うっせぇ。一番後ろが落ち着くんだよ」
と言って腕を組み不機嫌オーラを出し始めた。
子供みたいと言われたのが気に入らないのだろう。
因みに席順はバスの一番後ろで、左から水樹・中居・俺・田口・前田・後藤となっている。
前田と後藤だけどのグループにも属していない。
その為か前田と後藤は二人きりの世界に入ってしまっている。
そして走る事およそ20分、目的地のどんぶり横丁に着いた。
バスから降りて整列すると、学年主任の先生が拡声器を使い説明を始める。
「えー。ここは戦後の闇市から始まった、日本で最も古い部類の市場で、近年は昔ながらの風情を残しながら改修も行われていて、どんぶり横丁市場などが出来た」
へー、どんぶり横丁はテレビで聞いた事があるな。
「今日はその中の朝日屋食堂さんの協力で昼食を摂る。くれぐれも迷惑を掛けない様に」
と言って拡声器を置く。
そしてクラスごとに担任の引率の元、移動が始まった。
食堂に着き、中に入るとクラス毎にテーブルが別れており、自分たちのクラスの席に座る。
ここでは席順は決まっていない為グループで集まって座る事になった。
店の中には大きな水槽や魚拓、剥製のような物が置かれていた。
皆も店内を見渡して「へ~、凄いね」と言っている。
そんな中、田口が
「皆さん御覧なさい! 水槽で鯛が泳いでいますよ!」
と言った瞬間、女性陣が一斉に噴き出した。
「ちょっと田口ー、何その喋り方は!」
と及川が笑いながら聞くと
「失礼、空港で担任の教諭からテンションを下げなければ帰すと言われてまして……」
「プッ! そ、そうなんだ。た、たい、タイヘンダネ」
と及川は爆笑寸前だ。
しかしバスの中で少しは耐性が付いたとはいえ、今のは俺も笑いそうになった。
その後は皆でお昼はどんな物が出て来るかで盛り上がり、田口が喋る度に笑いとの格闘を強いられた。
そうこうしている内に店員が大きな丼を運んできた。
丼にはこれでもかという程のイクラが乗っていた。
いや、普通にはみ出している。
これが北海道クオリティか!
「うわ~、すご~い!」
「私こんなに一杯のイクラ初めて見たよー」
「私もこんなの初めて~! っていうか食べきれるか心配になってきた」
と女性陣は文字通り溢れんばかりのイクラ丼を前に感嘆の声を挙げる。
その後に各々スマホを取り出し撮影し始めた。
その光景を見て
「写真撮りたい気持ちは分かるけど摂り過ぎじゃないか? そんな色んな角度から撮る必要もないだろ」
と言うと、女性陣はおろか男性陣にまで驚かれた。
「友也、お前もしかして知らないのか?」
「え? なにが?」
何の事だか分からないので聞き返すと、今度は及川が
「インスタグラムだよ! 本当に知らないの?」
「ん~、聞いたことがあるような気はするな。それで何をするんだ?」
「写真とか動画をアップしてみんなに見て貰うの! それで[いいね!] とか貰うんだよ!」
「それってTwitterと何処が違うんだ?」
「それは……とにかく! 今時の女子高生は皆やってるんだよ!」
「そ、そうなのか」
春休みの特訓から随分経って、文化祭で人気者になったけど俺はまだリア充に成れてなかったのか。
「もう、どうして楓と南が佐藤を好きなのか分かんないよ」
うっ! 何も言い返せない。
とその時
「私は周りに流されない友也君が好きだから」
「ハイハイ! 私もトモは今のままでいいと思う。今のトモを好きになったからね!」
と楓と南がフォローしてくれる。
嬉しいけどもうちょっと声の音量を下げて欲しい。
周りに凄い見られてますよ?
「それに友也君はキチンと心に芯があるし」
「それに凄い優しい目してるし」
「「そんな友也君・トモが大好きだから!」」
ヤバイ! 顔から火が出そうだ。
でもこんなにも俺の事を想ってくれてたんだな。
尚更早く二人に伝えないと。
と考えていると及川が
「はいはい、ごちそうさま。イクラ丼食べる前にお腹いっぱいだよ」
と言って肩を竦める。
その後は水樹に揶揄われながらも何事も無く昼食を済ませた。
バスが走り出して少ししてから担任が
「これからどんぶり横丁に向かうぞー、そこで昼食を摂った後ホテルに向かうからなー」
とバス内に設置されているマイクを使い目的地を言う。
いつもなら此処で田口がテンション高く騒ぐのだろうが、空港で騒いだ為今はテンションを下げている。
「ふむ、どんぶり横丁ですか。なるほど、これは新鮮な魚介が食べれそうですね」
と田口が猫かぶりモードで言う。
田口の猫かぶりモードは無理してテンションを下げているからか、キャラが定まらない。
田口に対して水樹が座席から身を乗り出して
「いつまでそれ続けんだ? 聞いてるこっちは必死で笑いを我慢してるんだぞ」
「何処に笑う所があるのです? しかし、先生が居る限りは元には戻れないでしょうね」
それを聞いた水樹は顔を背けて笑いを耐えている。
そして中居が
「お前の彼女は笑ったりしないのか?」
と中居が若干失礼な質問をすると
「いえ、面白がってくれています。私は彼女が楽しそうならそれで良いかと思います」
「あ、ああ、そうか。よかったな」
と若干引き気味に返事をする。
今までのやり取りを見て思った事を口にする。
「やっぱりこの席だと話しづらくないか?」
「やっぱそうだよな。中居が絶対一番後ろがいいとか子供みたいな事言い出したからな」
「うっせぇ。一番後ろが落ち着くんだよ」
と言って腕を組み不機嫌オーラを出し始めた。
子供みたいと言われたのが気に入らないのだろう。
因みに席順はバスの一番後ろで、左から水樹・中居・俺・田口・前田・後藤となっている。
前田と後藤だけどのグループにも属していない。
その為か前田と後藤は二人きりの世界に入ってしまっている。
そして走る事およそ20分、目的地のどんぶり横丁に着いた。
バスから降りて整列すると、学年主任の先生が拡声器を使い説明を始める。
「えー。ここは戦後の闇市から始まった、日本で最も古い部類の市場で、近年は昔ながらの風情を残しながら改修も行われていて、どんぶり横丁市場などが出来た」
へー、どんぶり横丁はテレビで聞いた事があるな。
「今日はその中の朝日屋食堂さんの協力で昼食を摂る。くれぐれも迷惑を掛けない様に」
と言って拡声器を置く。
そしてクラスごとに担任の引率の元、移動が始まった。
食堂に着き、中に入るとクラス毎にテーブルが別れており、自分たちのクラスの席に座る。
ここでは席順は決まっていない為グループで集まって座る事になった。
店の中には大きな水槽や魚拓、剥製のような物が置かれていた。
皆も店内を見渡して「へ~、凄いね」と言っている。
そんな中、田口が
「皆さん御覧なさい! 水槽で鯛が泳いでいますよ!」
と言った瞬間、女性陣が一斉に噴き出した。
「ちょっと田口ー、何その喋り方は!」
と及川が笑いながら聞くと
「失礼、空港で担任の教諭からテンションを下げなければ帰すと言われてまして……」
「プッ! そ、そうなんだ。た、たい、タイヘンダネ」
と及川は爆笑寸前だ。
しかしバスの中で少しは耐性が付いたとはいえ、今のは俺も笑いそうになった。
その後は皆でお昼はどんな物が出て来るかで盛り上がり、田口が喋る度に笑いとの格闘を強いられた。
そうこうしている内に店員が大きな丼を運んできた。
丼にはこれでもかという程のイクラが乗っていた。
いや、普通にはみ出している。
これが北海道クオリティか!
「うわ~、すご~い!」
「私こんなに一杯のイクラ初めて見たよー」
「私もこんなの初めて~! っていうか食べきれるか心配になってきた」
と女性陣は文字通り溢れんばかりのイクラ丼を前に感嘆の声を挙げる。
その後に各々スマホを取り出し撮影し始めた。
その光景を見て
「写真撮りたい気持ちは分かるけど摂り過ぎじゃないか? そんな色んな角度から撮る必要もないだろ」
と言うと、女性陣はおろか男性陣にまで驚かれた。
「友也、お前もしかして知らないのか?」
「え? なにが?」
何の事だか分からないので聞き返すと、今度は及川が
「インスタグラムだよ! 本当に知らないの?」
「ん~、聞いたことがあるような気はするな。それで何をするんだ?」
「写真とか動画をアップしてみんなに見て貰うの! それで[いいね!] とか貰うんだよ!」
「それってTwitterと何処が違うんだ?」
「それは……とにかく! 今時の女子高生は皆やってるんだよ!」
「そ、そうなのか」
春休みの特訓から随分経って、文化祭で人気者になったけど俺はまだリア充に成れてなかったのか。
「もう、どうして楓と南が佐藤を好きなのか分かんないよ」
うっ! 何も言い返せない。
とその時
「私は周りに流されない友也君が好きだから」
「ハイハイ! 私もトモは今のままでいいと思う。今のトモを好きになったからね!」
と楓と南がフォローしてくれる。
嬉しいけどもうちょっと声の音量を下げて欲しい。
周りに凄い見られてますよ?
「それに友也君はキチンと心に芯があるし」
「それに凄い優しい目してるし」
「「そんな友也君・トモが大好きだから!」」
ヤバイ! 顔から火が出そうだ。
でもこんなにも俺の事を想ってくれてたんだな。
尚更早く二人に伝えないと。
と考えていると及川が
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