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第10章~彼氏彼女の事情~
コンテスト
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水樹と友華さんが帰り、俺と沙月、及川、中居だけになってしまった。
今日ずっと水樹達が俺達を廻していたので、二人が居なくなってしまってかなり不安だ。
というか、二人が居なくなってから会話が全く無くなっている。これは非常にマズイ。
マズイと分かっていても声が掛けられない。
さっきまで自然に話せていたのが嘘のようだ。
会話が無いままアテも無く園内を歩いていると、園内アナウンスが流れた。
『本日は御来園誠にありがとうございます。16時より、ふれあい広場の特設ステージにて、カップル限定コンテストを開催いたします。優勝カップルには皇帝ホテルのディナー招待券が贈呈されますので、奮ってご参加下さい』
カップル限定コンテスト? っていうか皇帝ホテルって言ったら海外のVIPも絶賛するほどの高級ホテルじゃないか! そこのディナーに招待って気前良すぎだろ。
そんな事を考えていると、俺の前を歩いていた及川が立ち止まった。
どうしたんだ? と思い様子をみるとプルプルと震えている。それに何か小声で呟いている。
「及川、大丈夫か?」
「……皇帝……ディナー……」
「ん? どうしたんだ?」
「皇帝ホテルのディナー」
「あぁ、さっきアナウンスで言ってたな」
及川は飢えた野獣の様な目をして中居に向かって行くと
「和樹! コンテスト出るよ!」
「はぁ?」
「突っ立ってる場合じゃないでしょ! ほら、早く行くよ」
「ちょ、お、おい」
中居に有無を言わせずに腕を引っ張って歩いて行く。
助けようかと思い間に入ろうとしたら及川に睨まれて動けなかった。
今の及川を止めるのは、この場の誰にも出来ないだろう。
中居が及川に連れ去られるのを見ていると沙月が話しかけて来た。
「佳奈子先輩どうしちゃったんですか?」
「俺にも分からない。ただ、園内アナウンスを聞いてから急変したと思う」
「園内アナウンス……もしかして!」
「何か分かったのか?」
「優勝賞品の皇帝ホテルのディナーですよ!」
「でも、あそこまで変わるものか?」
「皇帝ホテルのミートパスタが目的なんじゃないですかね? テレビで特集されてましたし」
「っ!? なるほど、あり得るかもな」
「とりあえず追いかけましょう! 今の佳奈子先輩は危険です」
「そうだな。全く、ミートパスタ好きも程々にして欲しいよ」
及川の目的が分かり、俺と沙月は慌てて二人を追いかけた。
コンテスト会場に着くと、思っていたよりも人が集まっていた。
だが、全員が参加者ではないようで、観覧席と思われる場所に移動していた。
中居達の姿を探したが見当たらないので電話してみると、既に参加者の控室に居るらしい。
こうなったら見届けるしかないので、俺も席の確保に専念する事にした。
コンテスト開始時間になると、ステージに司会者と思われる女性がミニスカサンタの姿で現れるた。
『大変お待たせいたしました! これより⦅ベストカップルコンテスト⦆を開催しまーす!』
うおおおぉぉぉ!
『世間では、クリスマスは恋人達の日ではなく、只の平日だ! と騒ぐ輩も居ますが……』
『クリスマスは恋人の日だー! 文句あるかー!』
そうだそうだ!
『そうですよねー。クリスマスは恋人と過ごしてなんぼです』
『そして今日は、クリスマスに相応しいベストカップルを決めるぞーーー!!』
うおおおぉぉぉ!
『では早速、自分達こそがベストカップルだと自負している参加者に登場してもらいましょー!』
え? なにこれ? 何かヤバめな宗教みたいになってるんですけど……。
司会の人も怖い物知らずだな、恋人のいない人全員敵にする発言するなんて大丈夫なのか?
観客も観客で異様にボルテージ高いし……。
そんな事を考えている間に、ステージ上に5組のカップルが並んでいた。
言う迄もないが、その内の一組は中居と及川だ。
中居の顔がここからでも分かる位赤くなっているのが分かるが、あれは羞恥じゃなく怒りで赤くなってると直ぐに分かった。滅茶苦茶及川の事睨んでるし。
『以上の5組が参加者になりまーす! 羞恥心は何処へ行ってしまったんでしょうかー』
はははははっ!
『それではカップルの皆さんは番号の書かれている席に着席してください』
あの司会者は殺されても文句言えないだろ。煽ってる様にしか聞こえないぞ。
司会者の指示通り席に座っていく。どうやら中居達は5番らしい。
『それでは本格的にベストカップルコンテストを始めたいと思います』
『皆さんには開始前にアンケートを書いて頂きましたが、問題はアンケートから出題されます』
『但し! 出題される問題は恋人が書いたアンケートの内容です!』
『真のベストカップルならお互いの事は何でも分かる筈です! 皆さん張り切って答えて下さい!』
アンケートまで書かされたのか。
でも司会者の壊れっぷりにしてはまともなクイズだな。
「友也さん友也さん!」
「どうした?」
「な、中居先輩の様子が……」
「……これは駄目かもしれないな」
さっきまで怒りで顔が真っ赤になっていたけど、問題の内容を聞いた途端真っ青になっていた。
今日ずっと水樹達が俺達を廻していたので、二人が居なくなってしまってかなり不安だ。
というか、二人が居なくなってから会話が全く無くなっている。これは非常にマズイ。
マズイと分かっていても声が掛けられない。
さっきまで自然に話せていたのが嘘のようだ。
会話が無いままアテも無く園内を歩いていると、園内アナウンスが流れた。
『本日は御来園誠にありがとうございます。16時より、ふれあい広場の特設ステージにて、カップル限定コンテストを開催いたします。優勝カップルには皇帝ホテルのディナー招待券が贈呈されますので、奮ってご参加下さい』
カップル限定コンテスト? っていうか皇帝ホテルって言ったら海外のVIPも絶賛するほどの高級ホテルじゃないか! そこのディナーに招待って気前良すぎだろ。
そんな事を考えていると、俺の前を歩いていた及川が立ち止まった。
どうしたんだ? と思い様子をみるとプルプルと震えている。それに何か小声で呟いている。
「及川、大丈夫か?」
「……皇帝……ディナー……」
「ん? どうしたんだ?」
「皇帝ホテルのディナー」
「あぁ、さっきアナウンスで言ってたな」
及川は飢えた野獣の様な目をして中居に向かって行くと
「和樹! コンテスト出るよ!」
「はぁ?」
「突っ立ってる場合じゃないでしょ! ほら、早く行くよ」
「ちょ、お、おい」
中居に有無を言わせずに腕を引っ張って歩いて行く。
助けようかと思い間に入ろうとしたら及川に睨まれて動けなかった。
今の及川を止めるのは、この場の誰にも出来ないだろう。
中居が及川に連れ去られるのを見ていると沙月が話しかけて来た。
「佳奈子先輩どうしちゃったんですか?」
「俺にも分からない。ただ、園内アナウンスを聞いてから急変したと思う」
「園内アナウンス……もしかして!」
「何か分かったのか?」
「優勝賞品の皇帝ホテルのディナーですよ!」
「でも、あそこまで変わるものか?」
「皇帝ホテルのミートパスタが目的なんじゃないですかね? テレビで特集されてましたし」
「っ!? なるほど、あり得るかもな」
「とりあえず追いかけましょう! 今の佳奈子先輩は危険です」
「そうだな。全く、ミートパスタ好きも程々にして欲しいよ」
及川の目的が分かり、俺と沙月は慌てて二人を追いかけた。
コンテスト会場に着くと、思っていたよりも人が集まっていた。
だが、全員が参加者ではないようで、観覧席と思われる場所に移動していた。
中居達の姿を探したが見当たらないので電話してみると、既に参加者の控室に居るらしい。
こうなったら見届けるしかないので、俺も席の確保に専念する事にした。
コンテスト開始時間になると、ステージに司会者と思われる女性がミニスカサンタの姿で現れるた。
『大変お待たせいたしました! これより⦅ベストカップルコンテスト⦆を開催しまーす!』
うおおおぉぉぉ!
『世間では、クリスマスは恋人達の日ではなく、只の平日だ! と騒ぐ輩も居ますが……』
『クリスマスは恋人の日だー! 文句あるかー!』
そうだそうだ!
『そうですよねー。クリスマスは恋人と過ごしてなんぼです』
『そして今日は、クリスマスに相応しいベストカップルを決めるぞーーー!!』
うおおおぉぉぉ!
『では早速、自分達こそがベストカップルだと自負している参加者に登場してもらいましょー!』
え? なにこれ? 何かヤバめな宗教みたいになってるんですけど……。
司会の人も怖い物知らずだな、恋人のいない人全員敵にする発言するなんて大丈夫なのか?
観客も観客で異様にボルテージ高いし……。
そんな事を考えている間に、ステージ上に5組のカップルが並んでいた。
言う迄もないが、その内の一組は中居と及川だ。
中居の顔がここからでも分かる位赤くなっているのが分かるが、あれは羞恥じゃなく怒りで赤くなってると直ぐに分かった。滅茶苦茶及川の事睨んでるし。
『以上の5組が参加者になりまーす! 羞恥心は何処へ行ってしまったんでしょうかー』
はははははっ!
『それではカップルの皆さんは番号の書かれている席に着席してください』
あの司会者は殺されても文句言えないだろ。煽ってる様にしか聞こえないぞ。
司会者の指示通り席に座っていく。どうやら中居達は5番らしい。
『それでは本格的にベストカップルコンテストを始めたいと思います』
『皆さんには開始前にアンケートを書いて頂きましたが、問題はアンケートから出題されます』
『但し! 出題される問題は恋人が書いたアンケートの内容です!』
『真のベストカップルならお互いの事は何でも分かる筈です! 皆さん張り切って答えて下さい!』
アンケートまで書かされたのか。
でも司会者の壊れっぷりにしてはまともなクイズだな。
「友也さん友也さん!」
「どうした?」
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