自己顕示欲の強い妹にプロデュースされる事になりました

白石マサル

文字の大きさ
153 / 167
第10章~彼氏彼女の事情~

都市伝説

しおりを挟む
 ネックレスを無くして泣き崩れる沙月を落ち着かせる為に近くのベンチに座らせる。
 俺も隣に座り、頭を撫でながら落ち着かせようとするが、一向に泣き止まない。

「うぐ……ひっく……、ごめん……なさい……ひっく」
「大丈夫、怒ってないから落ち着いて」
「でも……ひっく、友也さんからの……ひっく……プレゼントで……」

 沙月が此処まで取り乱すなんて。しかも俺からのプレゼントを無くして泣いている。
 プレゼントを渡した側としては嬉しくもあるが、今は落ち着いて貰わないと何もできない。

「沙月、落ち着け。ネックレスは俺が探し出してくる」
「でも……こんなに人が居るのに……ひっく」
「大丈夫だ、俺を信じろ!」
「……はい」
「よし! 俺は探しに行くから、沙月は此処で待っててくれ。いいな?」
「はい……無理しないでくださいね」
「ああ、分かってるよ。それじゃ行ってくる」

 沙月をベンチに残し、俺は来た道を辿る。
 でも闇雲に探しても見つけるのは困難だろう。
 こういう時は落とし物として届けられていないか案内所に聞くのが先だと思い、案内所に向かう。

 人混みを掻き分けてようやく案内所にたどり着いた。

「すみません、ネックレスの落とし物って届いていないですか?」
「ネックレスの落とし物ですね、確認しますので少々お待ちください」

 そう言って受付のお姉さんは裏の事務所のような所に入っていった。
 頼む! どうか届けられていてくれ!
 と願いながら暫く待つと、先程のお姉さんが戻って来た。

「お待たせいたしました。ネックレスの落とし物が一つありました」
「本当ですか!」
「確認の為、落としたネックレスはどういった形等していたでしょうか?」
「えっと、女性物のネックレスでハートの形をしています」
「そうですか、残念ながら此方で預かっているネックレスとは違うようです」
「そんな……」
「誠に申し訳ございません。スタッフには見つけたらこちらに届ける様に伝えますので、お客様の連絡先をお伺いしても宜しいでしょうか?」
「……分かりました」

 お姉さんに携帯の番号を伝えて案内所を後にする。
 案内所に届けられていなかったって事はまだ見つかっていないか、或いは……。
 いやいや、悪い方向に考えるのはよそう。取りあえず今日立ち寄った場所を順番に探すしかない。

 その後、今日立ち寄った場所へ行き、探して周ったがネックレスは見つからなかった。

「あとはコンテストの会場だけか」

 既に日が沈みかけている。
 完全に日が沈んだら探すのが困難になってしまう。
 焦る気持ちと無事に見つかって欲しいという気持ちが俺を掻き立てる。

 コンテスト会場に着くと、会場の解体作業が行われていた。
 作業をしている中でネックレスを探すのは流石に厳しい。
 だけど、作業員の人が見つけてくれているかもしれない。
 そう一縷の望みを掛けて、近くに居た作業員に話しかける。

「すみません、ネックレス落ちていませんでしたか?」
「ネックレス? 見てないなぁ」

 ここにも落ちてなかったか……。

「……そうですか、分かりました」

 お礼を言って探しに戻ろうと踵を返した時

「どこら辺に居たんだい?」

 と声を掛けられ、作業員の方へ向き直り

「えっと、あの辺ですね」
「あー、あの辺りの撤去はアイツがやったからアイツに聞いてみてくれ。おーい!」
「はい! ありがとうございます」

 俺達が座っていた場所を撤去したという作業員がこちらにやってくる。

「おやっさん、どうかしましたか?」
「お前あの辺撤去してただろ? ネックレス落ちてなかったか?」
「ネックレスっすか? あぁ、落ちてましたよ」
「っ!」

 そう言って作業員はネックレスを取り出した。
 間違いない! あれは俺が沙月にあげたネックレスだ!

「それです!」
「ん? もしかしてアンタの落とし物かい?」
「はい! 彼女が落としてしまいまして……ずっと探してたんです!」
「そりゃ大変だ。ほら、もう無くすなよ」

 そう言いながらネックレスを俺の手に乗せてくれた。
 俺は大事に握り締めながら

「ありがとうございます!」

 と深く頭を下げてお礼をし、沙月の元へと急いだ。


 沙月の座っているベンチに近づくにつれて、このままネックレスを渡していいのかと考えた。
 俺達は今喧嘩中だ。
 このままネックレスを返せば仲直り出来るかもしれない。
 だけど、中居の告白を見て、このままでいいとは思えなかった。
 中居があそこまで感情をむき出しにしたんだ、俺も自分の気持ちを素直に伝えないといけない気がする。じゃないと、俺と沙月は前に進めないと思うから。



 沙月の座っているベンチに近づき声を掛ける。

「沙月、待たせてごめん」
「友也さん! 遅いから心配しました。それで……ネックレスは?」
「その事なんだけど……沙月、ちょっと俺に付いてきて来てくれ」
「っ! ……は、はい」

 沙月を伴って歩き出す。
 向かっているのはアスレチック広場だ。
 そこは大人も子供も楽しめるアスレチックが並んでいるが、隣に芝生の公園がある。
 そこならある程度は二人きりになると見込んだのだ。
 

 しばらく歩いて目的地の芝生公園に着いた。
 近くには大きな観覧車があり、それを照らす夕日が綺麗だ。

「思ったより人がいるけど、この辺りは人が居なくて丁度いいな」
「……あの、どうしてここに? それにネックレスは……」

 不安そうに訊ねて来る沙月に向き直り

「沙月、話があるんだ」

 俺の真剣な表情を見て何かを察したのか、沙月は目に涙を溜めながらも真剣に向き合ってくれた。

「……沙月はいつも明るくて、いつも笑顔で……俺に色々な体験をさせてくれた。沙月も知っての通り俺は去年までボッチだった。そんな俺がこんなに可愛い彼女が出来て毎日が幸せだった」
「……私も毎日が幸せです」
「ありがとう。でも俺は今まで女の子と接して来なかったから沙月の思うような反応だったり行動だったり出来てなかったと思う」
「……そんな事は!」
「だけど俺は……」
「っ!」

 そこまで言って沙月を思いきり抱き締める。
 そしてそのまま耳元で、沙月にだけ聞こえる様に

「俺は沙月の事が好きだ! 至らない事もあるだろうけど、それでも……」

 そう言って身体を放す。
 そして首に掛かったネックレスを手で救い上げて


「俺と付き合ってくれないか?」

 
 俺の告白に目を丸くし、手に乗っているネックレスを見て沙月の頬に涙が伝う。

「友也さん……これって……」
「俺達にネックレスは欠かせないだろ? それより答えを聞かせて欲しい」

 沙月は手で涙を拭いながら

「……答えなんて決まってます」

 そう言って今度は沙月から抱き付き、俺の耳元で

「私も大好きです。不束者ふつつかものですがよろしくお願いします!」


 
 ようやく沙月が泣き止んで今は公園のベンチに座っている。
 手を繋ぎ、肩を寄せ合って夕日を眺めている。
 ただそれだけの事なのに今は凄く幸せだ。
 
「友也さんってキザというか、ロマンチストですよね」
「なんだよ急に」
「さっきの告白って、最初の告白と同じじゃないですか。それにわざわざ公園にまで移動して」
「わ、悪かったなロマンチストで!」
「私はそんな友也さんが好きなので問題ないです」
「ありがとう。俺も沙月のそういう所好きだぞ」
「……もう、恥ずかしいです」


 しばらくそうしていると、本格的に日が沈み始めた。
 気温も下がって来たのでそろそろ帰ろうと提案すると

「あの、最後に観覧車乗りませんか?」

 と言われたので、今は観覧車の列に並んでいる。
 俺達が並んでからぞくぞくと人が並んで結構な行列になっている。
 しかも並んでいるのはカップルばかりだ。

 ようやく俺達の番になりゴンドラに乗り込む。
 観覧車は乗った事がないので観覧車から見える風景に感動していると

「友也さん、この観覧車についての都市伝説って知ってますか?」
「都市伝説なんてあるのか。知らないな」
「えっとですね、カップルが宵闇にこの観覧車の天辺てっぺんでキスをすると永遠に結ばれるんです」
「そ、そんな都市伝説があったんだな、知らなかった」

 その話を聞いてから気恥ずかしくて会話が出来ない。
 これはあれだよな? 天辺に着いたらキスをしろっていう……。
 くそ! 考えると沙月の顔が見れない。
 だけどここはやっぱり男の俺からシた方がいいんだよな?

 等と考えていると

「……もうすぐ天辺ですね」
「そ、そうだな」

 段々と天辺が近づいてくる。
 日も殆ど沈んで辺りは濃い紫色に染まっている。


 そしてゴンドラが天辺に差し掛かった。
 すると宵闇の空を色とりどりの花が辺りを照らした。

「花火だ~! 綺麗~」
「ここって花火を打ち上げるんだな」

 花火の光に照らされた沙月の横顔は今まで見た中で一番綺麗だった

「綺麗だな」
「はい、来てよかったで……んっ!」

 俺は沙月の言葉を遮りキスをした。

「と、友也さん……」
「こ、これで永遠に結ばれるだろ?」
「……バカ」

 そう呟いて俯いてしまう沙月。
 マズイ。いきなりで怒らせちゃったかな?
 そう思い顔を覗き込むと、花火の所為か、沙月の頬は紅く染まっていた。


「……あんな伝説が無くたって、ずっと一緒なんだから……」


 そう呟きながら、ゆっくりと沙月は俺の首に腕をまわす。

 そして色鮮やかな花火を背景にもう一度キスをした。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

ツンデレ王子とヤンデレ執事 (旧 安息を求めた婚約破棄(連載版))

あみにあ
恋愛
公爵家の長女として生まれたシャーロット。 学ぶことが好きで、気が付けば皆の手本となる令嬢へ成長した。 だけど突然妹であるシンシアに嫌われ、そしてなぜか自分を嫌っている第一王子マーティンとの婚約が決まってしまった。 窮屈で居心地の悪い世界で、これが自分のあるべき姿だと言い聞かせるレールにそった人生を歩んでいく。 そんなときある夜会で騎士と出会った。 その騎士との出会いに、新たな想いが芽生え始めるが、彼女に選択できる自由はない。 そして思い悩んだ末、シャーロットが導きだした答えとは……。 表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_) ※以前、短編にて投稿しておりました「安息を求めた婚約破棄」の連載版となります。短編を読んでいない方にもわかるようになっておりますので、ご安心下さい。 結末は短編と違いがございますので、最後まで楽しんで頂ければ幸いです。 ※毎日更新、全3部構成 全81話。(2020年3月7日21時完結)  ★おまけ投稿中★ ※小説家になろう様でも掲載しております。

あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。

NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。 中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。 しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。 助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。 無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。 だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。 この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。 この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった…… 7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか? NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。 ※この作品だけを読まれても普通に面白いです。 関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】     【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】

社畜OLが学園系乙女ゲームの世界に転生したらモブでした。

星名柚花
恋愛
野々原悠理は高校進学に伴って一人暮らしを始めた。 引越し先のアパートで出会ったのは、見覚えのある男子高校生。 見覚えがあるといっても、それは液晶画面越しの話。 つまり彼は二次元の世界の住人であるはずだった。 ここが前世で遊んでいた学園系乙女ゲームの世界だと知り、愕然とする悠理。 しかし、ヒロインが転入してくるまであと一年ある。 その間、悠理はヒロインの代理を務めようと奮闘するけれど、乙女ゲームの世界はなかなかモブに厳しいようで…? 果たして悠理は無事攻略キャラたちと仲良くなれるのか!? ※たまにシリアスですが、基本は明るいラブコメです。

転生モブは分岐点に立つ〜悪役令嬢かヒロインか、それが問題だ!〜

みおな
恋愛
 転生したら、乙女ゲームのモブ令嬢でした。って、どれだけラノベの世界なの?  だけど、ありがたいことに悪役令嬢でもヒロインでもなく、完全なモブ!!  これは離れたところから、乙女ゲームの展開を楽しもうと思っていたのに、どうして私が巻き込まれるの?  私ってモブですよね? さて、選択です。悪役令嬢ルート?ヒロインルート?

身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~

湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。 「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」 夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。 公爵である夫とから啖呵を切られたが。 翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。 地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。 「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。 一度、言った言葉を撤回するのは難しい。 そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。 徐々に距離を詰めていきましょう。 全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。 第二章から口説きまくり。 第四章で完結です。 第五章に番外編を追加しました。

まずはお嫁さんからお願いします。

桜庭かなめ
恋愛
 高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。  4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。  総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。  いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。  デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!  ※特別編6が完結しました!(2025.11.25)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

処理中です...