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誘拐の終焉
ダニエルが自身の両手を上げてするりと動かした途端に、縛られていた縄が手品のように床に落ちる。そうして天使の微笑みを浮かべながら私に視線を合わせたままで、ダニエルが優しい声をだす。
「・・・これはね、もうずいぶん前から外れていたんだ。僕は子供のころから手首の関節を自由に外せるように訓練してあるんだよ。知らなかったでしょう?昔からよく悪い奴らに狙われていたからね」
周囲は誘拐犯と助けに来た兵士らが、激しく剣を組み交わしながら大きな金属音を立てて戦っている。木で組まれた天井からは小さな埃が落ちてきて、天井から下がった蝋燭立てがぶらぶらと揺れて蝋燭からの光が勢いよく寄せては返してゆく。
「ダニエル、貴方はいつでも逃げられたのにわざと捕まっていたのね。それって騎士団に潜入している他国のスパイを炙り出すためなの?・・・例えばフリオ騎士様とか・・・」
「そうだよ。奴らは二十四年前に前国王のヘンドリクス四世と取り交わした幻の誓約書を欲しがった。そこには彼らの国が有利になる条約が細かく設定されていたからね。あれが奴らの手に入ったら王国は彼らの属国になるくらいのものだ。ああ・・・泣かないで・・・エミリー」
そういって目の前に立ったダニエルは、私の頬に指を当てて流れ出てくる涙を拭き取る。とめどなく溢れてくる涙を、自分では止めることが出来なかった。次から次へと流れ出てくる熱い水滴が、髪から垂れる冷たい水と共にダニエルの指を濡らしていく。
「教会の牧師様は貴方の側の人間なのでしょう?あんな高価なネックレスを付けた私に提示した金額があまりに低すぎたわ。私が払える金額を予め知っていたようだったもの」
「どうしてエミリーは彼を敵側の人間だとは思わなかったの?その可能性もあったよね」
指では到底拭いきれない水分に諦めたのか、ダニエルは涙を拭うことをやめた。そうして私の濡れた髪を何度も両手で優しく撫でる。その手首には縄で擦れた傷が無数についていて、血が滲んでいた。
「だったら初めに教会の地下の廟に行ったときに私は攫われていたはずよ。それにフリオ騎士様は怪しすぎたもの。私が貴方の部屋でテーブルクロスを探しているといったのに本棚や机の中をあんなにも念入りに探すだなんて、よほど私が馬鹿だとでも思ったのかしら。だから牧師様が今日も私の事を尾けてきていたのは知っていたのよ。すぐに助けが来るだろうことも・・・」
「エミリー、もう泣き止んで欲しい。君の泣き顔を他の男に見せたくはないんだ」
両頬に手を置いてじっくりと私の顔を見つめたダニエルは、大きな溜息を零してそのまま胸の中に抱きしめた。懐かしいダニエルの匂いがして安心する。
両手が使えないのがもどかしくて額をダニエルの胸に痛いほどに押し付けてやった。髪が濡れているのでダニエルの隊長服には水の染みが出来ている。
手首の拘束を解いてくれと頼んでも、恐らくダニエルはそう簡単には解いてくれないだろう・・・最近このドS男の行動が分かってきた自分が恐ろしい。涙が全然止まらないのもその理由は薄々分かっていた。でも認めたくはない・・・。
「これは首が痛くて泣いているのよ。絶対にさっきのナイフで皮膚が切れて血が出ているはずだわ。だって凄く痛いもの・・・」
「君の首は全然切れていないよ。君の肌は白くて綺麗なままだ・・・僕の付けた噛み痕しか残ってやしないよ」
そういってダニエルは私の首筋にキスをおとした。温かい唇の感触が冷えた体を温めるように何度も肌に触れる。
ふと気が付くと周囲は戦闘が終わったようで静かになっていた。天井から絶えず聞こえてきていた乱闘の音も全く聞こえなくなっている。
ダニエルの体の隙間から唯一見える床の部分に視線を向けると、いくつかの靴が私たちを取り囲んでいるのが見えた。あれ程止められなかった涙がすっと引いていくのが分かる。
「あ・・・あの・・・ダニエル・・?」
私は一瞬で正気に戻ってダニエルから離れようとするが、ダニエルがしっかりと私の肩を抱いているので離れられない。ささやかな抵抗として靴の踵でダニエルの足を踏んでみた。顔を苦痛で歪めながらも、ダニエルは私の肩を抱く腕に力を込めたままこういった。
「大丈夫だよ、彼らは僕の手の者たちだ。騎士団に潜入していた隣国のスパイたちも一人残さず捕えたらしい。誰なのか見当はついていたけど証拠がなかったからね。エミリーのお陰で奴らを正式に追い詰めることが出来そうだ」
腰は両手でがっちりホールドされているが、顔だけは自由に動かせるようになったので周囲を見てみると、そこには三名の武装をした知らない男性の顔があった。
かなり優秀な人たちなのだろう。あれ程の人数を相手にしたにも関わらず、傷一つ負っていない。顔を一様に下げて目線はダニエルに向けて、次の指示を粛々として待っているようだ。
「あの・・・ところでアレはどこにあるのかしら?」
私は他の人には聞こえないくらいの小さい声でダニエルに聞いてみた。するととぼけたような笑みを浮かべてダニエルが大きな声で答える。
「幻の誓約書はもうこの世に存在しないよ。僕がとっくに燃やしてしまったからね。あんな危ないものをこの世に存在させておくことに意味はない。うまく使えば王になることも可能なのだろうけど、僕は君を手に入れること以外に興味はないからね」
「ち・・違うわよ。アレよ!分かっているんでしょう?!」
あまりにも焦って大きな声を思わず出してしまった。
「ああ、あれは僕が肌身離さずに上着の下に隠し持っているよ。君に会えない間はあれで我慢をしていたんだ。どうしたの見てみたいの?」
「ここで出したら首に噛みつくわよ!そうしてすっぽんみたいに絶対に離さないんだから!とにかくアレは誰もいない所で速やかに私に返してちょうだい!」
「あれの所有権は僕にあるよ。それに騎士団に行ってはいけないといったはずなのに約束を破ったみたいだね、エミリー。という事はいま君が履いているのも貰わないといけないよ」
「あ・・・あれは・・・だって貴方が私のっ・・・!!」
「どんな理由でも駄目だよ。そこまでして僕の身が心配だったんだね。やっぱり君は僕を愛しているのでしょう?」
そういって愛しさ極まれりといった満足そうな笑みを浮かべる。私は思い切り蔑んだ目をして、ダニエルの輝く緑の双眸を見てからはっきりと言葉を紡いだ。
「違うわ、ダニエル。貴方の事はちっとも心配じゃなかったもの。逆に誘拐犯の方が気の毒に思ったものだわ。私はクライブ様が連日あなたの捜索に身を削っていらっしゃるのを見かねて、貴方を助けに来たのよ。『ありがとうございました、エミリー様』と地面に這いつくばって感謝してくれたなら満足よ」
するとダニエルは長い睫毛を揺らめかせたかと思ったらため息をついて、私の腰から両手を離して距離を取った。そうしてほんの少し低いトーンで話し始めた。
「僕のいない間にまたノーグローブと会ったのか。どれほど僕を怒らせれば気が済むんだい?エミリー」
「そうね、その冷静な顔が少しでも崩せたら気が済むかもしれないわ。クライブ様は立派で素敵な騎士様だもの。少なくとも私のアレを無理やり奪ったりはしないわ」
私は早くあの使用済みのアレを返せと言わんばかりに体を前に寄せて詰め寄った。とにかく他の人に見つかる前に、早く処分しておきたい一心だった。
「・・・分かった・・・負けたよエミリー。これを返せばいいんでしょう?」
そうして私を残念そうな目で見てから、ダニエルは騎士服の上着のボタンをいきなり外しだした。指で器用に上着の裏地の隙間に挟んでおいたらしい私のドロワーズを引っ張りだす。
でも後ろ手に両手を縛られたままの私には、それをダニエルの手から取り上げて隠すことはできない。周囲の男性たちの視線がそれに注がれていることだけは見なくても分かった。
「ちょっ!まっ!!!」
もう私には残された選択肢は他にない。すぐにダニエルの腕の中に体を飛び込ませて、自分の体を張ってドロワーズを周囲の視線から隠す。体でドロワースを隠しながら顔を真上に上げてダニエルを見る。
私の可哀想なドロワースはダニエルと私の体の間に挟まっているだけだ。私の体が離れればすぐに風をまとって、ふわりと床に落下していく筈だ。そんなことは絶対に起こさせる訳にいかない!!
「ダニエル!このまま私を抱き上げて連れて帰って頂戴!」
「それは命令なの?お願いなの?エミリー・・・」
勝ち誇ったような天使の笑顔で私に質問するダニエルの顔を見て、私は勇ましく頭を振りかぶって大きな声で答えた。
「命令に決まっているでしょう!ダニエル!年上女性は敬うべきなのよ!」
私は大きな声で言い切った。
「・・・これはね、もうずいぶん前から外れていたんだ。僕は子供のころから手首の関節を自由に外せるように訓練してあるんだよ。知らなかったでしょう?昔からよく悪い奴らに狙われていたからね」
周囲は誘拐犯と助けに来た兵士らが、激しく剣を組み交わしながら大きな金属音を立てて戦っている。木で組まれた天井からは小さな埃が落ちてきて、天井から下がった蝋燭立てがぶらぶらと揺れて蝋燭からの光が勢いよく寄せては返してゆく。
「ダニエル、貴方はいつでも逃げられたのにわざと捕まっていたのね。それって騎士団に潜入している他国のスパイを炙り出すためなの?・・・例えばフリオ騎士様とか・・・」
「そうだよ。奴らは二十四年前に前国王のヘンドリクス四世と取り交わした幻の誓約書を欲しがった。そこには彼らの国が有利になる条約が細かく設定されていたからね。あれが奴らの手に入ったら王国は彼らの属国になるくらいのものだ。ああ・・・泣かないで・・・エミリー」
そういって目の前に立ったダニエルは、私の頬に指を当てて流れ出てくる涙を拭き取る。とめどなく溢れてくる涙を、自分では止めることが出来なかった。次から次へと流れ出てくる熱い水滴が、髪から垂れる冷たい水と共にダニエルの指を濡らしていく。
「教会の牧師様は貴方の側の人間なのでしょう?あんな高価なネックレスを付けた私に提示した金額があまりに低すぎたわ。私が払える金額を予め知っていたようだったもの」
「どうしてエミリーは彼を敵側の人間だとは思わなかったの?その可能性もあったよね」
指では到底拭いきれない水分に諦めたのか、ダニエルは涙を拭うことをやめた。そうして私の濡れた髪を何度も両手で優しく撫でる。その手首には縄で擦れた傷が無数についていて、血が滲んでいた。
「だったら初めに教会の地下の廟に行ったときに私は攫われていたはずよ。それにフリオ騎士様は怪しすぎたもの。私が貴方の部屋でテーブルクロスを探しているといったのに本棚や机の中をあんなにも念入りに探すだなんて、よほど私が馬鹿だとでも思ったのかしら。だから牧師様が今日も私の事を尾けてきていたのは知っていたのよ。すぐに助けが来るだろうことも・・・」
「エミリー、もう泣き止んで欲しい。君の泣き顔を他の男に見せたくはないんだ」
両頬に手を置いてじっくりと私の顔を見つめたダニエルは、大きな溜息を零してそのまま胸の中に抱きしめた。懐かしいダニエルの匂いがして安心する。
両手が使えないのがもどかしくて額をダニエルの胸に痛いほどに押し付けてやった。髪が濡れているのでダニエルの隊長服には水の染みが出来ている。
手首の拘束を解いてくれと頼んでも、恐らくダニエルはそう簡単には解いてくれないだろう・・・最近このドS男の行動が分かってきた自分が恐ろしい。涙が全然止まらないのもその理由は薄々分かっていた。でも認めたくはない・・・。
「これは首が痛くて泣いているのよ。絶対にさっきのナイフで皮膚が切れて血が出ているはずだわ。だって凄く痛いもの・・・」
「君の首は全然切れていないよ。君の肌は白くて綺麗なままだ・・・僕の付けた噛み痕しか残ってやしないよ」
そういってダニエルは私の首筋にキスをおとした。温かい唇の感触が冷えた体を温めるように何度も肌に触れる。
ふと気が付くと周囲は戦闘が終わったようで静かになっていた。天井から絶えず聞こえてきていた乱闘の音も全く聞こえなくなっている。
ダニエルの体の隙間から唯一見える床の部分に視線を向けると、いくつかの靴が私たちを取り囲んでいるのが見えた。あれ程止められなかった涙がすっと引いていくのが分かる。
「あ・・・あの・・・ダニエル・・?」
私は一瞬で正気に戻ってダニエルから離れようとするが、ダニエルがしっかりと私の肩を抱いているので離れられない。ささやかな抵抗として靴の踵でダニエルの足を踏んでみた。顔を苦痛で歪めながらも、ダニエルは私の肩を抱く腕に力を込めたままこういった。
「大丈夫だよ、彼らは僕の手の者たちだ。騎士団に潜入していた隣国のスパイたちも一人残さず捕えたらしい。誰なのか見当はついていたけど証拠がなかったからね。エミリーのお陰で奴らを正式に追い詰めることが出来そうだ」
腰は両手でがっちりホールドされているが、顔だけは自由に動かせるようになったので周囲を見てみると、そこには三名の武装をした知らない男性の顔があった。
かなり優秀な人たちなのだろう。あれ程の人数を相手にしたにも関わらず、傷一つ負っていない。顔を一様に下げて目線はダニエルに向けて、次の指示を粛々として待っているようだ。
「あの・・・ところでアレはどこにあるのかしら?」
私は他の人には聞こえないくらいの小さい声でダニエルに聞いてみた。するととぼけたような笑みを浮かべてダニエルが大きな声で答える。
「幻の誓約書はもうこの世に存在しないよ。僕がとっくに燃やしてしまったからね。あんな危ないものをこの世に存在させておくことに意味はない。うまく使えば王になることも可能なのだろうけど、僕は君を手に入れること以外に興味はないからね」
「ち・・違うわよ。アレよ!分かっているんでしょう?!」
あまりにも焦って大きな声を思わず出してしまった。
「ああ、あれは僕が肌身離さずに上着の下に隠し持っているよ。君に会えない間はあれで我慢をしていたんだ。どうしたの見てみたいの?」
「ここで出したら首に噛みつくわよ!そうしてすっぽんみたいに絶対に離さないんだから!とにかくアレは誰もいない所で速やかに私に返してちょうだい!」
「あれの所有権は僕にあるよ。それに騎士団に行ってはいけないといったはずなのに約束を破ったみたいだね、エミリー。という事はいま君が履いているのも貰わないといけないよ」
「あ・・・あれは・・・だって貴方が私のっ・・・!!」
「どんな理由でも駄目だよ。そこまでして僕の身が心配だったんだね。やっぱり君は僕を愛しているのでしょう?」
そういって愛しさ極まれりといった満足そうな笑みを浮かべる。私は思い切り蔑んだ目をして、ダニエルの輝く緑の双眸を見てからはっきりと言葉を紡いだ。
「違うわ、ダニエル。貴方の事はちっとも心配じゃなかったもの。逆に誘拐犯の方が気の毒に思ったものだわ。私はクライブ様が連日あなたの捜索に身を削っていらっしゃるのを見かねて、貴方を助けに来たのよ。『ありがとうございました、エミリー様』と地面に這いつくばって感謝してくれたなら満足よ」
するとダニエルは長い睫毛を揺らめかせたかと思ったらため息をついて、私の腰から両手を離して距離を取った。そうしてほんの少し低いトーンで話し始めた。
「僕のいない間にまたノーグローブと会ったのか。どれほど僕を怒らせれば気が済むんだい?エミリー」
「そうね、その冷静な顔が少しでも崩せたら気が済むかもしれないわ。クライブ様は立派で素敵な騎士様だもの。少なくとも私のアレを無理やり奪ったりはしないわ」
私は早くあの使用済みのアレを返せと言わんばかりに体を前に寄せて詰め寄った。とにかく他の人に見つかる前に、早く処分しておきたい一心だった。
「・・・分かった・・・負けたよエミリー。これを返せばいいんでしょう?」
そうして私を残念そうな目で見てから、ダニエルは騎士服の上着のボタンをいきなり外しだした。指で器用に上着の裏地の隙間に挟んでおいたらしい私のドロワーズを引っ張りだす。
でも後ろ手に両手を縛られたままの私には、それをダニエルの手から取り上げて隠すことはできない。周囲の男性たちの視線がそれに注がれていることだけは見なくても分かった。
「ちょっ!まっ!!!」
もう私には残された選択肢は他にない。すぐにダニエルの腕の中に体を飛び込ませて、自分の体を張ってドロワーズを周囲の視線から隠す。体でドロワースを隠しながら顔を真上に上げてダニエルを見る。
私の可哀想なドロワースはダニエルと私の体の間に挟まっているだけだ。私の体が離れればすぐに風をまとって、ふわりと床に落下していく筈だ。そんなことは絶対に起こさせる訳にいかない!!
「ダニエル!このまま私を抱き上げて連れて帰って頂戴!」
「それは命令なの?お願いなの?エミリー・・・」
勝ち誇ったような天使の笑顔で私に質問するダニエルの顔を見て、私は勇ましく頭を振りかぶって大きな声で答えた。
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