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セイアレストの戦闘
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「仕方ないですね。貴方を倒してから頭の中の伝心記録を見せてもらいましょう。どの道、アルフリード王子には死んでいただかないといけないですからね」
そう、たおやかに笑うと首の十字架に手をかけた。その十字架はセイアレスの魔力に呼応して大きな十字の形をした武器に変わった。
「それが聖魔鑓か・・・」
大神官に代々受け継がれるその武器は聖魔鑓と呼ばれ、王子のアルフリードさえ初めて目にするものだった。伝説級の代物だ。
そこにあるだけでものすごい魔力を感じる。
「せめてものはなむけに苦しまずにあの世に送って差し上げましょう」
そういうと聖魔鑓に魔力を込めて、アルフリードに向けて放った。
寸前で防御魔法で光の盾を出して、なんとか最初の一撃をかわす。だが受け止めたときの衝撃で腕が痺れて、次の攻撃が遅れる。
なんて力だ。この衝撃ではいくら高位魔法の盾でも数回食らえば使い物にならなくなる。
「考えている暇はありませんよ。この聖魔鑓はこのレベルの攻撃をいろいろ形を変えて出せるのです」
セイアレスがアルフリードが放った攻撃をかわしながら、第2撃を放った。
光の剣が分裂し小さな光の棒になってアルフリードを襲う。自分の立っている床に爆発魔法を起動させ、その衝撃でセイアレスの攻撃をかわそうとする。自分の攻撃で自身が傷つくことも分かってはいたが、このまま攻撃に当れば完全に負ける。躊躇なく行動に移した。
「ほう・・・実戦を知らない唯の若造とばかり思っていましたが、そんな戦い方ができるとはさすがですね」
セイアレスが余裕の表情で、言い放つ。アルフリードは今回の戦闘で初めて床に膝をついた。
かわしきれなかった数本の光の矢がアルフリードの体をかすめていった為、腕と太ももからは血が流れ出した。医療魔法で出血を止める。
伝説の聖武器、聖魔鑓にももちろん弱点はある。聖魔鑓はその膨大な破壊力を誇るが、そのために必要な魔力は、神官達が毎日少しずつ自身の魔力を注いだ物だ。撃つ数には制限があるはずだ。
おそらく後、数回が限度だろう。
だがオレのほうも高位魔法を練るのはもう限界に近い。考えているうちに、次の攻撃がくる。
聖魔鑓での攻撃に備えていたところに、突然、鑓自体での攻撃が来た。まさか魔法を使わずに攻撃してくるとは思いもよらなかったのだが、なんとか寸前で剣で止めた。鑓と剣が重なり合い、大きな金属音が辺りに響く。
一瞬の隙を突いてアルフリードが、隠し持っていた魔石を空中に放った。ものすごい閃光が辺りを包む。
「うっ!!目が・・・」
閃光によって、セイアレスの視覚がほんの数秒奪われた。その瞬間を逃さず、アルフリードは最後の高位魔法をセイアレスに向かって放った。セイアレスも聖魔鑓で、アルフリードがいるらしい方向に向かって魔力全開で応戦する。
ドッカーーーーーン!!!
エルドレッドが瞬間、自分の周りに防御魔法を張らなければ彼の命は危なかっただろう。大爆音のあと、エルドレッドが辺りを見回すと、城の天井が吹き飛ばされている惨状を目にした。
王城の東棟の半分が跡形も無くなっていて、室内にいるはずの彼が見上げると、そこには太陽と空中に浮かんだまま時を止めている鳥があった。
「化け物か・・・あいつら・・・」
そんな言葉が自然に口をついて出てくる。
莫大なエネルギーの魔力同士のぶつかり合いの後、その場は打って変わったように静寂が訪れていた。
エルドレッドが勝敗を確認するように周囲を見渡すと、そこにはセイアレスが立っていた。
彼は、今までの冷静沈着な様子からは想像もできないような、憤怒に満ちた顔でアルフリードの傍らに立っていた。大神官のみに許されたオレンジ色の聖衣はところどころ破けて、爆発によって黒く汚れている。その白い腕からは負傷したのか血が滴り落ちていた。
アルフリードはそんな彼の方をなんとか見ていたが、全身に焼け付くような痛みを感じた後アルフリードは力なく地面に倒れこんだ。
体から大量の血液が流れ出るのを感じる。もう脚に力が入らず、立つこともできそうに無かった。
セイアレスがまるで犬の首を持ち上げるように、アルフリードの頭に手をやる。
「わたしの勝ちです。さあ聖女の居場所を教えてもらいますよ」
そう、たおやかに笑うと首の十字架に手をかけた。その十字架はセイアレスの魔力に呼応して大きな十字の形をした武器に変わった。
「それが聖魔鑓か・・・」
大神官に代々受け継がれるその武器は聖魔鑓と呼ばれ、王子のアルフリードさえ初めて目にするものだった。伝説級の代物だ。
そこにあるだけでものすごい魔力を感じる。
「せめてものはなむけに苦しまずにあの世に送って差し上げましょう」
そういうと聖魔鑓に魔力を込めて、アルフリードに向けて放った。
寸前で防御魔法で光の盾を出して、なんとか最初の一撃をかわす。だが受け止めたときの衝撃で腕が痺れて、次の攻撃が遅れる。
なんて力だ。この衝撃ではいくら高位魔法の盾でも数回食らえば使い物にならなくなる。
「考えている暇はありませんよ。この聖魔鑓はこのレベルの攻撃をいろいろ形を変えて出せるのです」
セイアレスがアルフリードが放った攻撃をかわしながら、第2撃を放った。
光の剣が分裂し小さな光の棒になってアルフリードを襲う。自分の立っている床に爆発魔法を起動させ、その衝撃でセイアレスの攻撃をかわそうとする。自分の攻撃で自身が傷つくことも分かってはいたが、このまま攻撃に当れば完全に負ける。躊躇なく行動に移した。
「ほう・・・実戦を知らない唯の若造とばかり思っていましたが、そんな戦い方ができるとはさすがですね」
セイアレスが余裕の表情で、言い放つ。アルフリードは今回の戦闘で初めて床に膝をついた。
かわしきれなかった数本の光の矢がアルフリードの体をかすめていった為、腕と太ももからは血が流れ出した。医療魔法で出血を止める。
伝説の聖武器、聖魔鑓にももちろん弱点はある。聖魔鑓はその膨大な破壊力を誇るが、そのために必要な魔力は、神官達が毎日少しずつ自身の魔力を注いだ物だ。撃つ数には制限があるはずだ。
おそらく後、数回が限度だろう。
だがオレのほうも高位魔法を練るのはもう限界に近い。考えているうちに、次の攻撃がくる。
聖魔鑓での攻撃に備えていたところに、突然、鑓自体での攻撃が来た。まさか魔法を使わずに攻撃してくるとは思いもよらなかったのだが、なんとか寸前で剣で止めた。鑓と剣が重なり合い、大きな金属音が辺りに響く。
一瞬の隙を突いてアルフリードが、隠し持っていた魔石を空中に放った。ものすごい閃光が辺りを包む。
「うっ!!目が・・・」
閃光によって、セイアレスの視覚がほんの数秒奪われた。その瞬間を逃さず、アルフリードは最後の高位魔法をセイアレスに向かって放った。セイアレスも聖魔鑓で、アルフリードがいるらしい方向に向かって魔力全開で応戦する。
ドッカーーーーーン!!!
エルドレッドが瞬間、自分の周りに防御魔法を張らなければ彼の命は危なかっただろう。大爆音のあと、エルドレッドが辺りを見回すと、城の天井が吹き飛ばされている惨状を目にした。
王城の東棟の半分が跡形も無くなっていて、室内にいるはずの彼が見上げると、そこには太陽と空中に浮かんだまま時を止めている鳥があった。
「化け物か・・・あいつら・・・」
そんな言葉が自然に口をついて出てくる。
莫大なエネルギーの魔力同士のぶつかり合いの後、その場は打って変わったように静寂が訪れていた。
エルドレッドが勝敗を確認するように周囲を見渡すと、そこにはセイアレスが立っていた。
彼は、今までの冷静沈着な様子からは想像もできないような、憤怒に満ちた顔でアルフリードの傍らに立っていた。大神官のみに許されたオレンジ色の聖衣はところどころ破けて、爆発によって黒く汚れている。その白い腕からは負傷したのか血が滴り落ちていた。
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体から大量の血液が流れ出るのを感じる。もう脚に力が入らず、立つこともできそうに無かった。
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