時を止めるって聖女の能力にしてもチートすぎるんじゃないんでしょうか?

南 玲子

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サクラのこれから

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会議が終わりやっと帰れると思い、ほっと息をついた際にルーク補佐官に声をかけられた。

「サクラ様。殿下のお命を救っていただいてありがとうございました。お礼を申し上げます」
丁寧な礼をいただき、恐縮しながらいった。

「そ・・・そんなこと無いです。私こそアルに・・・アルフリード王子様にはエルドレッド王子から救っていただき、感謝しています」

ルーク補佐官は優しく笑いながら言う。

「殿下はこれからエルドレッド王子との対立を何とかしようと思っているらしいですよ。兄として彼との距離を縮めようといっておられました」

そうなんだ。エルドレッドは残念な奴だけど、アルフリードから歩み寄ればもしかしたらその態度も軟化するかも・・・。あんまり期待できそうにはないけれどもね。


「・・・それに女嫌いの殿下に恋を教えていただけて、本当に感謝してもしきれません」

私は一瞬ぎょっとしてルーク補佐官を見た。
なんでこの人知ってるの!!?

「今の殿下を見たら誰でもわかりますよ。かなりセシリア様に・・・いやサクラ様にご執心だということはね」
私の疑問を見透かしたように、笑顔で答える。私は恥ずかしさに何も言えなくなって俯く。

気づくと右側にアルフリード。左側にユーリ様。両脇にお二方がいらっしゃって、同時に私の腕を取っておっしゃいました。

「「セシリア、ルベージュ子爵家まで送っていくよ」」

見事にハモっている。

「殿下。セシリアは私の恋人ですので、私が送ります」
ユーリス様がそういって私の腕を引き寄せる。

「サクラはあの時オレとキスした。だからオレのものだ」
アルフレッド王子がしれっとした顔で言い返しながら、これまた私の腕を引き寄せる。

「私がファーストキスを奪いましたから、私のものです」
ユーリスは負けじと冷静を装いつつも、その嫉妬にかられた眼はぜんぜん隠せていない。

「オレは体も全部見たしな。責任をとるつもりだ」
ひょぇぇ!!やっぱり見てたんじゃない!!!
言い返そうとした私よりも先に、ユーリス様がドヤ顔で言い放つ。

「私は2回も見ましたから。私の勝ちです!」

「痛い!痛い!二人とも引っ張りすぎだって!!!」

お二人に両腕を引っ張られ、肩が悲鳴を上げる。
私の叫びにやっと自分達が何をしているのかに気がついたらしく、やっと私の両腕が解放される。
私は痛む肩をさすりながら念のため二人に尋ねた。


「あの・・・確認のため聞いておきますけど、私の将来の夢はお二人とも知っていますよね?」

「「知っていますよ。田舎でのんびり、子沢山の幸せな生活でしょう(だろ)」」

またハモっている。
この二人いつの間にか息がぴったりになっている。

本当に分かっているのかな?

私の今の持ち札。 チート能力。 少年の容姿。 住む家と仕事。 下僕の地位。 二人の恋人候補。

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