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ツンデレ女王様 アイシス
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今日もキアヌス騎士様、ギルア騎士様、ヘル騎士様、リューク騎士様が護衛を続けてくれている。アイシス様といえば、期待されているのは医療の腕と転移魔法なので、私の部屋に近い場所に部屋を与えられているらしいが、普段は適当に王城の中を歩き回っているらしい。
毎日最低1度は私の部屋にきて、少し話をしてから気まぐれにどこかにいってしまう。でも私は知っているのだ。キアヌス様が護衛の時間帯を狙って、アイシス様は私の部屋を訪れることを・・・。本当に素直じゃない女王様だ。
そのアイシス様が、いつものように自室で本を読んでいる私に会いに来た。けれど今回はいつもとは違うことを言い始めた。
「セシリア、ちょっといらっしゃい。一緒に中央庭園でお茶するわよ」
相変わらず高飛車に上から目線でおっしゃる。その赤いセクシーなドレスが今日も女王様ぶりを引き立てている。
「えっ・・・でも・・・あのぅ・・」
私は常に傍にいて護衛をしているユーリの方を見る。ユーリがアイシス様を冷たい目で見つめていう。
「王城の中央庭園は確かに比較的安全ですが、屋外は屋外です。襲撃者に目視されるリスクが高まります」
「大丈夫よ。騎士様4人全員が護衛してくれるように頼んでおいたから、少しくらいいいはずよ。それに私が中庭に護符魔法で王城の外からは見えないようにしておきましたわ。とにかく、セシリアいらっしゃい」
私は強引にアイシス様に腕を引っ張られて、中央庭園まで引きずられるように連れていかれた。部屋の前に4人の騎士様がいるのをみて、申し訳なくて頭を下げたが、騎士様達はにこやかにい笑ってアイシス様と私を囲むようについてきてくれた。
中央庭園につくと、私はまず感嘆の声を上げた。
「すごーーい!!素敵!!可愛い!!」
そこには色とりどりの花が咲き乱れていて、どの花も満開だった。その花々の間にティーテーブルが用意されていて、テーブルの上にはおいしそうなプチケーキやたくさんのお菓子がある。その傍のティーポットからは既に温かい紅茶が淹れてあるのだろう。湯気が立ち上っていた。しかも極めつけはその庭園を花の鉢植えで囲んで、中にウサギやらリスやらを何匹も放ってああった。
か・・・可愛いーーー!!ウサギのお尻のモフモフした部分ってつい触りたくなっちゃう!!
私は思わず近くの白くて長い毛をしたウサギを抱こうとしたら、アイシス様から待ったがかかった。しゅん・・・もふもふしたかった・・・。
「ウサギは後になさい。先にお茶にするわよ。ユーリス様もあちらで騎士様たちと一緒に護衛をしていてくださいな。わたくしセシリアと女同士のお話がありますの」
そういわれてユーリは私の方を見る。私は小さくて可愛らしいものを目の前にしてでれでれの顔で、ユーリをお願いのポーズで見た。ユーリは小さくため息をつくと、アイシス様の指示に従った。
「セシリア、何か不審なことがあったらすぐに言ってください。すぐ傍にいますから・・」
するとその話を聞いていたヘル騎士様があきれた顔で言った。
「ユーリス隊長。婚約者の命が狙われていて心配なのはわかりますが、束縛がきつすぎると逃げられてしまいますよ。それに彼女ももう一週間も自室の中だけでいて、息が詰まっているでしょう。今日くらいはゆっくりさせてあげてみてはいかがですか?」
そうなんだアイシス様も騎士様達も部屋に閉じこもってばかりの私を心配して、こんな素敵なお茶会を企画してくれたんだね。私は感動で胸が熱くなった。
そうしてアイシス様と二人きりのお茶の時間が始まった。人払いしてある為、誰もやる人がいないので私がポットから紅茶を注ぐ。鳥の声が花々の間から聞こえてくる、この和やかで素敵な時間に、突然アイシス様が爆弾発言をした。
「セシリア、あなた聖女なんでしょう」
私の手の中にあるティーポットの蓋が、音を立ててテーブルの上に落ちた。
・・・え?いまなんて言った女王様?!!
「・・・・・・・・・・」
私が無言で固まったままでいると、女王様が私が注いだばかりの紅茶を口に運びながらもう一度言った。
「あなた召喚された聖女なんでしょう?わたくしは貴方を転移魔法でイワノフ町に連れて行ったのよ。それと今回の事・・・。わたくしが分からない訳ないじゃないの。このお馬鹿。どうしてわたくしに早く打ち明けてくれなかったのかしら」
なんだかアイシス様は怒っていらっしゃるようだ。
話を要約すると、イワノフ町へ私と転移したすぐその後に、何故だか魔獣たちが大魔獣2体を含め崩壊し始めた。それだけなら偶然ともいえるが、極めつけはアルフリード王子が訓練場に突然現れて、クラマを転移魔法で王城まで連れ去ったことだ。タイミングも大神殿の聖女襲撃直後で、しかもその後、王国全勢力を上げてセシリアの身柄を襲撃者から護衛している。これだけの情報がそろっていれば容易に想像できることだ。
「ご・・・ごめんなさい。誰にも言っちゃいけないって言われてて・・・。でも、安心してください。私自分が聖女だって公表するつもりはありませんから、ルベージュ子爵家にご迷惑をおかけするようなことは・・・」
私の話の途中でアイシス様が被せる様に話し出した。
「あら・・・そんなことはどうでもいいのよ。むしろ大歓迎ですわ。我がルベージュ子爵家に聖女が滞在していたのよ。あなたのお部屋を、お金を取って公開してもいいわね、聖女饅頭や聖女人形を売り出すのもいい考えかも・・・うふふふ」
さすが女王様だ。考えることが常人離れしている。私がしきりに感心していると、アイシス様が私に紅茶を飲むように促してきた。私はお茶を一口飲んだ。
おいしい。今までに飲んだどんなお茶よりもおいしい。
「セシリア・・・」
女王様が似つかわしくない心配するような声で聞いてきた。はっとして目に手をやると、温かいものが頬を伝っているのが分かった。私は泣いていたのだ。
「うぅーーー女王様ぁー!!私、一生女王様についていきますぅー」
涙をこぼしながら必死の形相で訴える私の姿を見て、厚ぼったい赤い唇で妖艶な笑みを漏らしたかと思うと、いつもの女王様の顔になってアイシス様が言った。
「ふふふ、わたくしの可愛い下僕ですものね。簡単に逃したりはしないわよ」
相変わらずのツンデレ女王様に気持ちがほっこりした。中央庭園の隅で護衛をしているキアヌス様が、その光景を見て微笑んでいらっしゃるのが目の端で見えた。その日はおいしいお菓子や、可愛らしい動物たちに囲まれて、ほんの1刻ほどの時間だったがとても楽しい時を過ごした。もふもふも十分堪能して、満足な一日になった。
楽しいアイシス様とのお茶会が終わった後、ユーリが傍目にもわかるくらいに落ち込んでいるのが分かった。私の気持ちを気遣っていなかったと思って自分を責めているらしい。もしかしてヘル騎士様にまた何か言われたのかな?
「気にしないで、ユーリ。私はユーリにこれ以上ないくらい大事にしてもらっているよ。まあ今回のお茶会は確かに息抜きにはなったけど、本当はユーリも一緒に傍にいてほしかったな」
私は落ち込んでいるユーリを慰めるように、背中を見せたままでいるユーリの上着の裾を引っ張りながら言った。ユーリの体が一瞬、跳ねるようにぴくっとした。よし、もうひと押しだ。
「今度は一緒にお茶しようね。ユーリが好きなあの店のオリボレンも用意してもらおうよ。今度は紅茶味の新作が出たみたいだよ」
私がそういうと、新作オリボレンに惹かれたのかユーリは勢いよく私の方を振り向くと、両肩に手をのせて言った。
「本当ですか!絶対に約束ですよ!!」
「もちろんだよ!ユーリ!!」
そんなに新作オリボレンが食べたかったのか。そうだよね私のせいでユーリも王城に缶詰状態だものね。いつも穏やかなユーリがこんなに一所懸命になるなんて・・・。よし、今度は何が何でもオリボレンをお取り寄せしよう!!
潤んだ目で私を見つめるユーリを見て、決意を固めた。
毎日最低1度は私の部屋にきて、少し話をしてから気まぐれにどこかにいってしまう。でも私は知っているのだ。キアヌス様が護衛の時間帯を狙って、アイシス様は私の部屋を訪れることを・・・。本当に素直じゃない女王様だ。
そのアイシス様が、いつものように自室で本を読んでいる私に会いに来た。けれど今回はいつもとは違うことを言い始めた。
「セシリア、ちょっといらっしゃい。一緒に中央庭園でお茶するわよ」
相変わらず高飛車に上から目線でおっしゃる。その赤いセクシーなドレスが今日も女王様ぶりを引き立てている。
「えっ・・・でも・・・あのぅ・・」
私は常に傍にいて護衛をしているユーリの方を見る。ユーリがアイシス様を冷たい目で見つめていう。
「王城の中央庭園は確かに比較的安全ですが、屋外は屋外です。襲撃者に目視されるリスクが高まります」
「大丈夫よ。騎士様4人全員が護衛してくれるように頼んでおいたから、少しくらいいいはずよ。それに私が中庭に護符魔法で王城の外からは見えないようにしておきましたわ。とにかく、セシリアいらっしゃい」
私は強引にアイシス様に腕を引っ張られて、中央庭園まで引きずられるように連れていかれた。部屋の前に4人の騎士様がいるのをみて、申し訳なくて頭を下げたが、騎士様達はにこやかにい笑ってアイシス様と私を囲むようについてきてくれた。
中央庭園につくと、私はまず感嘆の声を上げた。
「すごーーい!!素敵!!可愛い!!」
そこには色とりどりの花が咲き乱れていて、どの花も満開だった。その花々の間にティーテーブルが用意されていて、テーブルの上にはおいしそうなプチケーキやたくさんのお菓子がある。その傍のティーポットからは既に温かい紅茶が淹れてあるのだろう。湯気が立ち上っていた。しかも極めつけはその庭園を花の鉢植えで囲んで、中にウサギやらリスやらを何匹も放ってああった。
か・・・可愛いーーー!!ウサギのお尻のモフモフした部分ってつい触りたくなっちゃう!!
私は思わず近くの白くて長い毛をしたウサギを抱こうとしたら、アイシス様から待ったがかかった。しゅん・・・もふもふしたかった・・・。
「ウサギは後になさい。先にお茶にするわよ。ユーリス様もあちらで騎士様たちと一緒に護衛をしていてくださいな。わたくしセシリアと女同士のお話がありますの」
そういわれてユーリは私の方を見る。私は小さくて可愛らしいものを目の前にしてでれでれの顔で、ユーリをお願いのポーズで見た。ユーリは小さくため息をつくと、アイシス様の指示に従った。
「セシリア、何か不審なことがあったらすぐに言ってください。すぐ傍にいますから・・」
するとその話を聞いていたヘル騎士様があきれた顔で言った。
「ユーリス隊長。婚約者の命が狙われていて心配なのはわかりますが、束縛がきつすぎると逃げられてしまいますよ。それに彼女ももう一週間も自室の中だけでいて、息が詰まっているでしょう。今日くらいはゆっくりさせてあげてみてはいかがですか?」
そうなんだアイシス様も騎士様達も部屋に閉じこもってばかりの私を心配して、こんな素敵なお茶会を企画してくれたんだね。私は感動で胸が熱くなった。
そうしてアイシス様と二人きりのお茶の時間が始まった。人払いしてある為、誰もやる人がいないので私がポットから紅茶を注ぐ。鳥の声が花々の間から聞こえてくる、この和やかで素敵な時間に、突然アイシス様が爆弾発言をした。
「セシリア、あなた聖女なんでしょう」
私の手の中にあるティーポットの蓋が、音を立ててテーブルの上に落ちた。
・・・え?いまなんて言った女王様?!!
「・・・・・・・・・・」
私が無言で固まったままでいると、女王様が私が注いだばかりの紅茶を口に運びながらもう一度言った。
「あなた召喚された聖女なんでしょう?わたくしは貴方を転移魔法でイワノフ町に連れて行ったのよ。それと今回の事・・・。わたくしが分からない訳ないじゃないの。このお馬鹿。どうしてわたくしに早く打ち明けてくれなかったのかしら」
なんだかアイシス様は怒っていらっしゃるようだ。
話を要約すると、イワノフ町へ私と転移したすぐその後に、何故だか魔獣たちが大魔獣2体を含め崩壊し始めた。それだけなら偶然ともいえるが、極めつけはアルフリード王子が訓練場に突然現れて、クラマを転移魔法で王城まで連れ去ったことだ。タイミングも大神殿の聖女襲撃直後で、しかもその後、王国全勢力を上げてセシリアの身柄を襲撃者から護衛している。これだけの情報がそろっていれば容易に想像できることだ。
「ご・・・ごめんなさい。誰にも言っちゃいけないって言われてて・・・。でも、安心してください。私自分が聖女だって公表するつもりはありませんから、ルベージュ子爵家にご迷惑をおかけするようなことは・・・」
私の話の途中でアイシス様が被せる様に話し出した。
「あら・・・そんなことはどうでもいいのよ。むしろ大歓迎ですわ。我がルベージュ子爵家に聖女が滞在していたのよ。あなたのお部屋を、お金を取って公開してもいいわね、聖女饅頭や聖女人形を売り出すのもいい考えかも・・・うふふふ」
さすが女王様だ。考えることが常人離れしている。私がしきりに感心していると、アイシス様が私に紅茶を飲むように促してきた。私はお茶を一口飲んだ。
おいしい。今までに飲んだどんなお茶よりもおいしい。
「セシリア・・・」
女王様が似つかわしくない心配するような声で聞いてきた。はっとして目に手をやると、温かいものが頬を伝っているのが分かった。私は泣いていたのだ。
「うぅーーー女王様ぁー!!私、一生女王様についていきますぅー」
涙をこぼしながら必死の形相で訴える私の姿を見て、厚ぼったい赤い唇で妖艶な笑みを漏らしたかと思うと、いつもの女王様の顔になってアイシス様が言った。
「ふふふ、わたくしの可愛い下僕ですものね。簡単に逃したりはしないわよ」
相変わらずのツンデレ女王様に気持ちがほっこりした。中央庭園の隅で護衛をしているキアヌス様が、その光景を見て微笑んでいらっしゃるのが目の端で見えた。その日はおいしいお菓子や、可愛らしい動物たちに囲まれて、ほんの1刻ほどの時間だったがとても楽しい時を過ごした。もふもふも十分堪能して、満足な一日になった。
楽しいアイシス様とのお茶会が終わった後、ユーリが傍目にもわかるくらいに落ち込んでいるのが分かった。私の気持ちを気遣っていなかったと思って自分を責めているらしい。もしかしてヘル騎士様にまた何か言われたのかな?
「気にしないで、ユーリ。私はユーリにこれ以上ないくらい大事にしてもらっているよ。まあ今回のお茶会は確かに息抜きにはなったけど、本当はユーリも一緒に傍にいてほしかったな」
私は落ち込んでいるユーリを慰めるように、背中を見せたままでいるユーリの上着の裾を引っ張りながら言った。ユーリの体が一瞬、跳ねるようにぴくっとした。よし、もうひと押しだ。
「今度は一緒にお茶しようね。ユーリが好きなあの店のオリボレンも用意してもらおうよ。今度は紅茶味の新作が出たみたいだよ」
私がそういうと、新作オリボレンに惹かれたのかユーリは勢いよく私の方を振り向くと、両肩に手をのせて言った。
「本当ですか!絶対に約束ですよ!!」
「もちろんだよ!ユーリ!!」
そんなに新作オリボレンが食べたかったのか。そうだよね私のせいでユーリも王城に缶詰状態だものね。いつも穏やかなユーリがこんなに一所懸命になるなんて・・・。よし、今度は何が何でもオリボレンをお取り寄せしよう!!
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