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2大ドS会談
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「お前、私の王妃に何のようなんだ?」
デューク王が両腕を胸の前で組んで、健司の前に立ってのけぞりながら言う。デューク王は185センチの長身だから私はかなり見上げないといけないのだけど、健司のほうは182センチあるので、あまりのけぞり効果は期待できそうにない。
「結婚式は5日後でしょう。まだ婚約者の筈ですが?」
健司がデューク王の威嚇に負けず、ひょうひょうと答えると、デューク王がまたまた負けじと言い返す。
「私の推定未来の王妃だよ。後5日で、嫌なのに自らねだって私の物になる予定のユリカだ。嫁姑問題も順調で、あまりに私の母上と仲睦まじくて私が嫉妬してしまいそうだよ。ははは・・ところで君は誰なんだね?」
あんたさっき ケンジ・レンジョウ って自分で言ってたじゃないよ!!すると健司が自己紹介をしていないのにやっと気が付いたような顔をして軽く礼をしながらいう。
「ああ、挨拶が遅れましたね。初めまして、ケンジ・レンジョウ、ブレダ独裁王国の国王です。百合香の初めての男で、元彼でもあります」
ちょっとなんて紹介の仕方するのよ!!しかも何気に自分で独裁国家だって認めたね。さすが地球代表のドS野郎・・・。するとデューク王が蔑むような目つきをして言った。
「お前がブレダ王国を政略した話は聞き及んでいる。どうだ私の力のおこぼれで王になれた気分は・・・」
再び健司がしれっとした顔で言い返す。
「そうですね。どこかの国の王様がブレダ王国の反対勢力にかなりの武器と情報を流してくれていて助かりました」
どこかの国としか言わなかったけれど、私にはどこの国か分かった。うん。そんなことする王様ってねぇ。しかも元婚約者の国なのに・・・いや元ブレダ王国産の肉塊・・むにゃむにゃ
「その上、兵士の使う井戸水に進行が遅い毒が混入されていましてね。体調を崩している兵が続出していましたので、井戸水を浄化してから万病に効く薬だといって適当に小麦粉の粉を与えておいたら、兵士にかなり崇拝されましてね。それからは赤子の手をひねるように簡単に王位を頂戴しました」
「そうか。それは運がよかったな」
デューク王は未だに蔑んだような笑顔を貼り付けながら言った。健司が続ける。
「そういえば王女のエリョリーナでしたか?彼女がデューク王のことを猟奇殺人鬼だといっていましたが本当なんでしょうか?」
「失礼だな・・・私は殺人は趣味じゃない。あっさり殺してしまうと面白くないじゃないか。大体1ヶ月は苦痛に苦しんで死んでもらうのが理想なんだが、なかなかうまくいかなくて結局生きながらえてしまうんだ。この微妙なさじ加減が難しいね」
「そうですね。私もブレダ国王以下を船に乗せて荒海に流す刑にしたのですが、隣国のデルミア農国に流れ着いたようで、そこで王女と麦を作っているらしいです」
そう健司が言った後、二人は互いに目を逸らさないまま大声で笑い始めた。
「「はははははは!!!」」
怖い・・・怖すぎるドS同士の会話・・・。その後デューク王が私の肩を抱き寄せて言った。
「ところでユリカはお前の元彼女というではないか、やはり顔が気持ち悪くて性格が気分が悪いといわれて振られたのか?」
健司も負けじと私の右手を取り、自分の両手ではさみながら言い返す。
「そうですね。振られた気ではありませんでしたよ。一人で遊んでいるように思わせておいて、実は僕に手のひらの中で転がされて遊ばれていたのに気がついていない・・・という感じで泳がせていましたからね。あと少しで僕の嫁にしようとしたところに異世界に召還されて、いま腹黒ドS王の嫁にされそうになっています」
健司が私の手の甲にキスをしながら言う。それを見てデューク王が私の体をぐいっと両腕で引き寄せて、後ろから抱きつく形になるようにしてそれを阻止する。
「それは気の毒だね。残念だがユリカはもう私のものだ。歯のおうとつの具合もこの間31本分覚えたところだ。この間なんか、デュークずっと好きなの。抱いて欲しい。といってねだってきたよ。可愛い女だね全く」
ひいーーーー。それは私の闇歴史なの!!忘れてくださいーーー!しかも私の台詞のところだけどうして裏声なの?!!その上、どうして親知らず1本抜いている事まで分かったの!!
健司も負けじと私の右腕を持って自分のほうに引き寄せる。もうデューク王と健司の距離のほうが恋人同士の距離になっている。私はそれに挟まれているだけみたいな。
「へえ、でも僕はもう4年間も百合香と恋人同士だったからね。寝技は34通り試してあるし、百合香から押し倒された事は4年間で5回もあった」
いやーーーっ!!この会話。私の居場所無さ過ぎる!!そういえばこの二人超似たもの同士なんだよね。もしかしたらものすごく気が合うんじゃないの!!
私は二人が会話に夢中なうちに、こっそりこの羞恥プレイから逃れようとしたところを二人に、それぞれに腕を引っ張られながら質問された。
「「ユリカ!お前はこいつと僕と、どっちを選ぶんだ??!!」」
私は迷わず即決して即答した。ここはもちろん、これでしょ!!!
「私はベン・スミス近衛兵を選びます」
鳩が豆鉄砲を食らったみたいな顔をしている二人を残して、チャンスとばかりに私はその場から逃げ出した。
地球代表ドSと異世界代表ドSの2大会談。なんて心臓に悪いんだ・・・。ふぅ・・・。
デューク王が両腕を胸の前で組んで、健司の前に立ってのけぞりながら言う。デューク王は185センチの長身だから私はかなり見上げないといけないのだけど、健司のほうは182センチあるので、あまりのけぞり効果は期待できそうにない。
「結婚式は5日後でしょう。まだ婚約者の筈ですが?」
健司がデューク王の威嚇に負けず、ひょうひょうと答えると、デューク王がまたまた負けじと言い返す。
「私の推定未来の王妃だよ。後5日で、嫌なのに自らねだって私の物になる予定のユリカだ。嫁姑問題も順調で、あまりに私の母上と仲睦まじくて私が嫉妬してしまいそうだよ。ははは・・ところで君は誰なんだね?」
あんたさっき ケンジ・レンジョウ って自分で言ってたじゃないよ!!すると健司が自己紹介をしていないのにやっと気が付いたような顔をして軽く礼をしながらいう。
「ああ、挨拶が遅れましたね。初めまして、ケンジ・レンジョウ、ブレダ独裁王国の国王です。百合香の初めての男で、元彼でもあります」
ちょっとなんて紹介の仕方するのよ!!しかも何気に自分で独裁国家だって認めたね。さすが地球代表のドS野郎・・・。するとデューク王が蔑むような目つきをして言った。
「お前がブレダ王国を政略した話は聞き及んでいる。どうだ私の力のおこぼれで王になれた気分は・・・」
再び健司がしれっとした顔で言い返す。
「そうですね。どこかの国の王様がブレダ王国の反対勢力にかなりの武器と情報を流してくれていて助かりました」
どこかの国としか言わなかったけれど、私にはどこの国か分かった。うん。そんなことする王様ってねぇ。しかも元婚約者の国なのに・・・いや元ブレダ王国産の肉塊・・むにゃむにゃ
「その上、兵士の使う井戸水に進行が遅い毒が混入されていましてね。体調を崩している兵が続出していましたので、井戸水を浄化してから万病に効く薬だといって適当に小麦粉の粉を与えておいたら、兵士にかなり崇拝されましてね。それからは赤子の手をひねるように簡単に王位を頂戴しました」
「そうか。それは運がよかったな」
デューク王は未だに蔑んだような笑顔を貼り付けながら言った。健司が続ける。
「そういえば王女のエリョリーナでしたか?彼女がデューク王のことを猟奇殺人鬼だといっていましたが本当なんでしょうか?」
「失礼だな・・・私は殺人は趣味じゃない。あっさり殺してしまうと面白くないじゃないか。大体1ヶ月は苦痛に苦しんで死んでもらうのが理想なんだが、なかなかうまくいかなくて結局生きながらえてしまうんだ。この微妙なさじ加減が難しいね」
「そうですね。私もブレダ国王以下を船に乗せて荒海に流す刑にしたのですが、隣国のデルミア農国に流れ着いたようで、そこで王女と麦を作っているらしいです」
そう健司が言った後、二人は互いに目を逸らさないまま大声で笑い始めた。
「「はははははは!!!」」
怖い・・・怖すぎるドS同士の会話・・・。その後デューク王が私の肩を抱き寄せて言った。
「ところでユリカはお前の元彼女というではないか、やはり顔が気持ち悪くて性格が気分が悪いといわれて振られたのか?」
健司も負けじと私の右手を取り、自分の両手ではさみながら言い返す。
「そうですね。振られた気ではありませんでしたよ。一人で遊んでいるように思わせておいて、実は僕に手のひらの中で転がされて遊ばれていたのに気がついていない・・・という感じで泳がせていましたからね。あと少しで僕の嫁にしようとしたところに異世界に召還されて、いま腹黒ドS王の嫁にされそうになっています」
健司が私の手の甲にキスをしながら言う。それを見てデューク王が私の体をぐいっと両腕で引き寄せて、後ろから抱きつく形になるようにしてそれを阻止する。
「それは気の毒だね。残念だがユリカはもう私のものだ。歯のおうとつの具合もこの間31本分覚えたところだ。この間なんか、デュークずっと好きなの。抱いて欲しい。といってねだってきたよ。可愛い女だね全く」
ひいーーーー。それは私の闇歴史なの!!忘れてくださいーーー!しかも私の台詞のところだけどうして裏声なの?!!その上、どうして親知らず1本抜いている事まで分かったの!!
健司も負けじと私の右腕を持って自分のほうに引き寄せる。もうデューク王と健司の距離のほうが恋人同士の距離になっている。私はそれに挟まれているだけみたいな。
「へえ、でも僕はもう4年間も百合香と恋人同士だったからね。寝技は34通り試してあるし、百合香から押し倒された事は4年間で5回もあった」
いやーーーっ!!この会話。私の居場所無さ過ぎる!!そういえばこの二人超似たもの同士なんだよね。もしかしたらものすごく気が合うんじゃないの!!
私は二人が会話に夢中なうちに、こっそりこの羞恥プレイから逃れようとしたところを二人に、それぞれに腕を引っ張られながら質問された。
「「ユリカ!お前はこいつと僕と、どっちを選ぶんだ??!!」」
私は迷わず即決して即答した。ここはもちろん、これでしょ!!!
「私はベン・スミス近衛兵を選びます」
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