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結婚式
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結婚式の日はすぐにやってきた。私はといえばこの3日間何の手立てもないままに、毎日侍女の仕事をこなしながら、ドS王たちの勝負につき合わされた。精神的にも肉体的にもかなりハードな日々だったので、結婚式に対する計画は何も立てられなかった。
「おお、さすがにユリカには白が似合うな。怯えて震えるさまがウサギに似ていて愛らしい」
突然花嫁の更衣室に乱入しウェディングドレス姿の私を見たデューク王が、訳の分からない賛辞を贈る。私は豪華なウェディングドレスに身を包み、合計いくらするのか分からないほどの宝石をこれでもかと付けられて、これまたカーペットかと見まごうばかりのドレスの裾を引きずりながら立っている。
うん、これで結婚式の時にこいつと共に生きたり死んだりする覚悟はあるのか聞かれたとき、ノーっていえばいい。こうなったら当初の計画ままいこう。結婚を帳消しにしたとしても、侍女の仕事は正社員で永久就職のはずだから問題ない。この契約をした時レオールも同席していたから、証人もいる。誰にも文句は言わせない。
私は宝石の一杯ついたティアラを頭にのせて、ふらふらしながらもなんとか更衣室で出番を待っている。そこに健司まで現れた。こいつらは結婚前の花嫁を見ちゃダメだっていうの知らないのか!?
「綺麗だね、百合香。僕は結婚なんて形に拘ることはしないからね。いつでも好きな時に僕に抱かれるといいよ。デューク王では物足りないだろうからね」
健司はそういうとデューク王の方を挑発するような目で見る。
だから、私はデューク王と結婚するつもりもないし、あんたともよりを戻すつもりはない!私が貞子になったあの時の努力を帰せ!!
「ユリカ、すごく綺麗だわよ。ベールで顔がはっきり見えないところがいっそう素敵ね」
日本虹鳥のシューリが羽をばたつかせ、私の周りを飛び回りながら言う。それを愛しそうに見つめているドイールが私の頭の上に止まって、鏡を見ながら羽を広げてチェックしながら言う。重いんだけどこの日本鱗鷲・・・。
「結婚式に出るのは初めてだ。凄く緊張しているんだが、この羽が跳ねていたりしないだろうか?どうだ・・?昨夜は全然寝れなかったしな」
ドイールは緊張のし過ぎでガチガチになっていた。そこに日本黒犬のレオールが可愛らしい仕草でとことこ部屋に入ってきて、神妙な顔をして言う。
「今夜わしはユリカとデューク王の初夜の時に、敷布団にならないといけないんじゃろうか・・・?なんか変な液とかついたりせんかの?」
ぶほぉぉぉぉぉぉぉ!!!
私は一気に吹いた!何も飲んでなかったけど吹いた!
「あんた!馬鹿じゃないのぉぉぉぉぉ!!!」
慌てる私をよそに、ケンジ王はレオールの言ったセリフが聞こえていないデューク王に向かっていった。
「大丈夫だよ、レオール。デューク王は結婚式で花嫁に逃げられるから、そんなことにはならないよ」
そのセリフにレオールがいったことを適当に推測したらしいデューク王がケンジ王の方を見ていう。
「大丈夫だよ、レオール。私はこう見えても夜は何回でもできる方なんだ。私たちは今夜は激しくして眠れないけど、レオールは下で眠っていてくれていいからね。一度生きた毛皮の上でやってみたかったんだ」
ち・・・違う。どこもかしこも違う。でももういい、どうにでもしてください・・・。私はとにかくレオールを睨んでから、男どもを全員追い出した。最後に追い出したカミールが、頬を染めて喜んでいる表情をしていたのが印象的だった。下ネタ大好きおかまユニコーンめ!!
そうこうするうちに、侍女が私を呼びに来た。出番だ!!
「おお、さすがにユリカには白が似合うな。怯えて震えるさまがウサギに似ていて愛らしい」
突然花嫁の更衣室に乱入しウェディングドレス姿の私を見たデューク王が、訳の分からない賛辞を贈る。私は豪華なウェディングドレスに身を包み、合計いくらするのか分からないほどの宝石をこれでもかと付けられて、これまたカーペットかと見まごうばかりのドレスの裾を引きずりながら立っている。
うん、これで結婚式の時にこいつと共に生きたり死んだりする覚悟はあるのか聞かれたとき、ノーっていえばいい。こうなったら当初の計画ままいこう。結婚を帳消しにしたとしても、侍女の仕事は正社員で永久就職のはずだから問題ない。この契約をした時レオールも同席していたから、証人もいる。誰にも文句は言わせない。
私は宝石の一杯ついたティアラを頭にのせて、ふらふらしながらもなんとか更衣室で出番を待っている。そこに健司まで現れた。こいつらは結婚前の花嫁を見ちゃダメだっていうの知らないのか!?
「綺麗だね、百合香。僕は結婚なんて形に拘ることはしないからね。いつでも好きな時に僕に抱かれるといいよ。デューク王では物足りないだろうからね」
健司はそういうとデューク王の方を挑発するような目で見る。
だから、私はデューク王と結婚するつもりもないし、あんたともよりを戻すつもりはない!私が貞子になったあの時の努力を帰せ!!
「ユリカ、すごく綺麗だわよ。ベールで顔がはっきり見えないところがいっそう素敵ね」
日本虹鳥のシューリが羽をばたつかせ、私の周りを飛び回りながら言う。それを愛しそうに見つめているドイールが私の頭の上に止まって、鏡を見ながら羽を広げてチェックしながら言う。重いんだけどこの日本鱗鷲・・・。
「結婚式に出るのは初めてだ。凄く緊張しているんだが、この羽が跳ねていたりしないだろうか?どうだ・・?昨夜は全然寝れなかったしな」
ドイールは緊張のし過ぎでガチガチになっていた。そこに日本黒犬のレオールが可愛らしい仕草でとことこ部屋に入ってきて、神妙な顔をして言う。
「今夜わしはユリカとデューク王の初夜の時に、敷布団にならないといけないんじゃろうか・・・?なんか変な液とかついたりせんかの?」
ぶほぉぉぉぉぉぉぉ!!!
私は一気に吹いた!何も飲んでなかったけど吹いた!
「あんた!馬鹿じゃないのぉぉぉぉぉ!!!」
慌てる私をよそに、ケンジ王はレオールの言ったセリフが聞こえていないデューク王に向かっていった。
「大丈夫だよ、レオール。デューク王は結婚式で花嫁に逃げられるから、そんなことにはならないよ」
そのセリフにレオールがいったことを適当に推測したらしいデューク王がケンジ王の方を見ていう。
「大丈夫だよ、レオール。私はこう見えても夜は何回でもできる方なんだ。私たちは今夜は激しくして眠れないけど、レオールは下で眠っていてくれていいからね。一度生きた毛皮の上でやってみたかったんだ」
ち・・・違う。どこもかしこも違う。でももういい、どうにでもしてください・・・。私はとにかくレオールを睨んでから、男どもを全員追い出した。最後に追い出したカミールが、頬を染めて喜んでいる表情をしていたのが印象的だった。下ネタ大好きおかまユニコーンめ!!
そうこうするうちに、侍女が私を呼びに来た。出番だ!!
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