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2大ドS王 対 精霊ルミーア
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ユリカをレオールの背から降ろし、デュークは健司を誘って王城の屋根に上った。王城としては低い城だが、それでも地面から10メートルほどは高い位置にある。落ちたら一巻の終わりだ。デュークはレオールの背中の毛をしっかりと握った。
「おい、何をする気だ?デューク王、ここに何かあるのか?」
羽のあるユニコーンにまたがって手綱を握ったケンジが胡散臭そうに聞く。
「ここでお前の命でもルミーアに捧げようかと思ってね」
そういって微笑むと、ケンジも負けずに微笑み返した。ケンジは相変わらずの鋼の神経の持ち主だ。
「あなたは僕をみすみす死なせたりしないよ。せっかく会えた対等に戦える相手だからね。それに僕だって何も作戦がないわけではないしね」
「まあ、お前の事だからそうだろうと思っていたよ」
互いに視線を絡ませて微笑む。そこに白ライオンが大きな口を開けて生暖かい息を吐きながらやってきた。
「お前だな!ボクの洞窟を壊したのは・・・!!」
ケンジは怒りに燃えているルミーアの前に立ち、堂々たる様子でいった。
「そうだ、ルミーア。みんな私の仕業です。でも君、本当にこのままでいいのですか?一生を洞窟の中で暮らしていくつもりなのですか?」
王城の三角屋根の上に、何とか足をつけて銀の豹レオールが立っている。その背にはデュークがまたがり、その傍らにはユニコーンのカミーラがケンジを乗せて空中を飛んでいる。そうして彼らの目の前に白ライオンが立ちふさがるように威嚇しながら立っていた。
ピリピリした一触即発の状況の中、デュークは考えを巡らせた。とにかくユリカはシューリとドイールの傍に置いてきたからこれで安全だろう。万が一の事すら起きようがないはずだ。
デュークは何の策も無くこの場所に来たわけではない。この屋根は、彼が魔力を込めれば屋根全体を包み込むように触手が伸びて、敵を捕らえて地面に埋没するという魔方陣を敷いてある。ルミーアは飛べないようなので、恐らく触手に捉えられれば抵抗はできないはずだと確信していた。
だがケンジにも何か策があるようだ。デュークの策は百パーセント成功する類のものではない。自身の乗っているレオールとて跳べないのだ。共倒れになる可能性も秘めている。まずはケンジの作戦を見てから決断しよう。
「・・・どういうことだ?」
「寂しいからこうして洞窟から出てきたんでしょう?ルミーア、君は本心では引きこもっていたくはないのですよ。外は楽しいことが一杯あります。可愛いメスライオンだっているし、おいしい食べ物だってあるし、なんて言っても面白い女性は最高です!人生をバラ色にしてくれますよ」
ケンジの言葉に合わせてユニコーンのカミーラが幻覚を作り、おいしい食べ物や美人ライオンなどを空間に投影させた。
その映像を食い入るように見つめている白ライオンに、ケンジは最後の一手をかけた。
「私の守護精霊になる気はありませんか?そうすれば君に新しい世界を見せてあげましょう」
ルミーアが放心したまま固まって動かない。余程ケンジの演説に心を打たれたのだろうか?するとしばらくして小さく震えだしたかと思うと、突然静かに怒り始めた。
「ボクは・・・ボクは・・・新しい世界なんて・・・知りたくない・・ボクは・・安心して引きこもれる場所が欲しいだけなんだ!!!!」
最後の部分は怒りで我を忘れていたため、あまりよく聞き取れなかった。
言葉が理解できないデュークにも、ルミーアが完璧に怒っていることは理解できた。これはやばいと最終手段を取ろうと身構えた時だった。
「待ちなさい!!ラミーナ!!」
目の前に黒い鱗をもった巨大な竜が姿を現したと同時に、その背中に乗ったユリカが叫んだ。また名前を間違って覚えているようだ。
「引きこもりたければ、引きこもりなさい!!精霊だから特に食べる必要もないし、子孫を残す必要もない。引きこもっちゃいけない理由なんてこの世にこれっぽっちもないわ!」
ユリカはウェディングドレスのままドヤ顔で指をルミーアに突き付けて話す。
「君なら異世界の引きこもりチャンピオンになれるはずよ!君が引きこもって困る人なんてこの世には誰もいないんだから。レッツ引きこもり。万歳引きこもりよ!!」
「・・・ボクひきこもってていいの・・・?」
白ライオンが拍子抜けした顔で聞く。
「当然よ!引きこもりだって人権はあるのよ。引きこもらないと生きていけないのはあなたの個性よ!個性はのばさないとね!」
白ライオンが今までの怒りをどこかに置いてきたかのように、突然泣きそうな顔になっていう。
「・・・みんな、ボクがおかしいって・・・ボクは外に出なきゃダメだっていうんだ・・」
「君はおかしくなんかない!引きこもりたくなるのは人間にしかできない高等テクニックな防御本能よ。洞窟だったらいくらだってレオールが造ってくれるから、気にしないで引きこもってて頂戴!あ・・でも今すぐには無理だから、取り敢えず引きこもれる動物に変身するってのはどう?」
ユリカはしばらく考えを巡らせた後、何か思いついたようで目を光らせた。
「そうねぇ・・・。そうだ!!亀だ!今から君は日本国で産出された希少種、日本白亀よ!ほら、そこのデューク王に頭を下げてお願いしなさい。彼がいいって言ったら私の家族にしてあげるから」
ユリカはそういって、優しく白ライオンのたてがみを撫でた。白ライオンがその手に頭を寄せて気持ちのよさそうな表情をしたかと思ったらこういった。
「ボクの名前はルミーア。お姉さんにはボクの名前を呼んでほしい。ボクが守護精霊になってもいい?」
「私は百合香っていうの。もう3匹いるんだから、もう1匹増えても変わらないわ。よろしくねルミーア、次にいつ話せるか分からないけど・・ふふふ」
そういって互いに笑いあった。その後、怒りをすっかり収めたルミーアはデュークに頭を下げていった。
「ボクを王国に置いてもらってもいいですか?ボク引きこもりだけど、引きこもるならお姉さんの傍がいいんです」
デュークにはルミーアが何を言ったのかは分からなかったが、意図するところは分かっていたので、偉そうに胸を張って熟考するふりをしてからこういった。
「仕方がないな、ユリカが今晩私との夜の営みを頑張るというなら君を希少種の日本白亀として我が国に置いてあげよう」
ルミーアは顔を一瞬で明るくして喜んだ。
「ありがとうございます!!」
そう言ったかと思うと、次の瞬間20センチくらいの日本白亀になって首や手、全てを引っ込めた。それを両手に持ち、ユリカが満足そうな笑みを浮かべた。
やっと騒動が収まって安心したらだんだん冷静になってきたようだ。ルミーアが既に辺りに光を戻したので、太陽の陽光の中王城の一番高い位置である屋根の上にいるユリカには、現在の王城の有様が一瞬で見てとれた。先程まで笑っていたユリカの顔色が段々と青ざめていくのがわかる。
「これ、もしかしてすごい被害じゃない?教会は全部崩壊しちゃったし、庭は嵐が来たみたいに滅茶苦茶だし、明日私どれだけ片づけに時間がかかるのか考えるだけでも恐ろしいわ!!」
その言葉を聞いたデュークとケンジは互いに顔を見合わせると、次の瞬間大声を上げて笑い出した。
「「あはははははははは・・・」」
「おい、何をする気だ?デューク王、ここに何かあるのか?」
羽のあるユニコーンにまたがって手綱を握ったケンジが胡散臭そうに聞く。
「ここでお前の命でもルミーアに捧げようかと思ってね」
そういって微笑むと、ケンジも負けずに微笑み返した。ケンジは相変わらずの鋼の神経の持ち主だ。
「あなたは僕をみすみす死なせたりしないよ。せっかく会えた対等に戦える相手だからね。それに僕だって何も作戦がないわけではないしね」
「まあ、お前の事だからそうだろうと思っていたよ」
互いに視線を絡ませて微笑む。そこに白ライオンが大きな口を開けて生暖かい息を吐きながらやってきた。
「お前だな!ボクの洞窟を壊したのは・・・!!」
ケンジは怒りに燃えているルミーアの前に立ち、堂々たる様子でいった。
「そうだ、ルミーア。みんな私の仕業です。でも君、本当にこのままでいいのですか?一生を洞窟の中で暮らしていくつもりなのですか?」
王城の三角屋根の上に、何とか足をつけて銀の豹レオールが立っている。その背にはデュークがまたがり、その傍らにはユニコーンのカミーラがケンジを乗せて空中を飛んでいる。そうして彼らの目の前に白ライオンが立ちふさがるように威嚇しながら立っていた。
ピリピリした一触即発の状況の中、デュークは考えを巡らせた。とにかくユリカはシューリとドイールの傍に置いてきたからこれで安全だろう。万が一の事すら起きようがないはずだ。
デュークは何の策も無くこの場所に来たわけではない。この屋根は、彼が魔力を込めれば屋根全体を包み込むように触手が伸びて、敵を捕らえて地面に埋没するという魔方陣を敷いてある。ルミーアは飛べないようなので、恐らく触手に捉えられれば抵抗はできないはずだと確信していた。
だがケンジにも何か策があるようだ。デュークの策は百パーセント成功する類のものではない。自身の乗っているレオールとて跳べないのだ。共倒れになる可能性も秘めている。まずはケンジの作戦を見てから決断しよう。
「・・・どういうことだ?」
「寂しいからこうして洞窟から出てきたんでしょう?ルミーア、君は本心では引きこもっていたくはないのですよ。外は楽しいことが一杯あります。可愛いメスライオンだっているし、おいしい食べ物だってあるし、なんて言っても面白い女性は最高です!人生をバラ色にしてくれますよ」
ケンジの言葉に合わせてユニコーンのカミーラが幻覚を作り、おいしい食べ物や美人ライオンなどを空間に投影させた。
その映像を食い入るように見つめている白ライオンに、ケンジは最後の一手をかけた。
「私の守護精霊になる気はありませんか?そうすれば君に新しい世界を見せてあげましょう」
ルミーアが放心したまま固まって動かない。余程ケンジの演説に心を打たれたのだろうか?するとしばらくして小さく震えだしたかと思うと、突然静かに怒り始めた。
「ボクは・・・ボクは・・・新しい世界なんて・・・知りたくない・・ボクは・・安心して引きこもれる場所が欲しいだけなんだ!!!!」
最後の部分は怒りで我を忘れていたため、あまりよく聞き取れなかった。
言葉が理解できないデュークにも、ルミーアが完璧に怒っていることは理解できた。これはやばいと最終手段を取ろうと身構えた時だった。
「待ちなさい!!ラミーナ!!」
目の前に黒い鱗をもった巨大な竜が姿を現したと同時に、その背中に乗ったユリカが叫んだ。また名前を間違って覚えているようだ。
「引きこもりたければ、引きこもりなさい!!精霊だから特に食べる必要もないし、子孫を残す必要もない。引きこもっちゃいけない理由なんてこの世にこれっぽっちもないわ!」
ユリカはウェディングドレスのままドヤ顔で指をルミーアに突き付けて話す。
「君なら異世界の引きこもりチャンピオンになれるはずよ!君が引きこもって困る人なんてこの世には誰もいないんだから。レッツ引きこもり。万歳引きこもりよ!!」
「・・・ボクひきこもってていいの・・・?」
白ライオンが拍子抜けした顔で聞く。
「当然よ!引きこもりだって人権はあるのよ。引きこもらないと生きていけないのはあなたの個性よ!個性はのばさないとね!」
白ライオンが今までの怒りをどこかに置いてきたかのように、突然泣きそうな顔になっていう。
「・・・みんな、ボクがおかしいって・・・ボクは外に出なきゃダメだっていうんだ・・」
「君はおかしくなんかない!引きこもりたくなるのは人間にしかできない高等テクニックな防御本能よ。洞窟だったらいくらだってレオールが造ってくれるから、気にしないで引きこもってて頂戴!あ・・でも今すぐには無理だから、取り敢えず引きこもれる動物に変身するってのはどう?」
ユリカはしばらく考えを巡らせた後、何か思いついたようで目を光らせた。
「そうねぇ・・・。そうだ!!亀だ!今から君は日本国で産出された希少種、日本白亀よ!ほら、そこのデューク王に頭を下げてお願いしなさい。彼がいいって言ったら私の家族にしてあげるから」
ユリカはそういって、優しく白ライオンのたてがみを撫でた。白ライオンがその手に頭を寄せて気持ちのよさそうな表情をしたかと思ったらこういった。
「ボクの名前はルミーア。お姉さんにはボクの名前を呼んでほしい。ボクが守護精霊になってもいい?」
「私は百合香っていうの。もう3匹いるんだから、もう1匹増えても変わらないわ。よろしくねルミーア、次にいつ話せるか分からないけど・・ふふふ」
そういって互いに笑いあった。その後、怒りをすっかり収めたルミーアはデュークに頭を下げていった。
「ボクを王国に置いてもらってもいいですか?ボク引きこもりだけど、引きこもるならお姉さんの傍がいいんです」
デュークにはルミーアが何を言ったのかは分からなかったが、意図するところは分かっていたので、偉そうに胸を張って熟考するふりをしてからこういった。
「仕方がないな、ユリカが今晩私との夜の営みを頑張るというなら君を希少種の日本白亀として我が国に置いてあげよう」
ルミーアは顔を一瞬で明るくして喜んだ。
「ありがとうございます!!」
そう言ったかと思うと、次の瞬間20センチくらいの日本白亀になって首や手、全てを引っ込めた。それを両手に持ち、ユリカが満足そうな笑みを浮かべた。
やっと騒動が収まって安心したらだんだん冷静になってきたようだ。ルミーアが既に辺りに光を戻したので、太陽の陽光の中王城の一番高い位置である屋根の上にいるユリカには、現在の王城の有様が一瞬で見てとれた。先程まで笑っていたユリカの顔色が段々と青ざめていくのがわかる。
「これ、もしかしてすごい被害じゃない?教会は全部崩壊しちゃったし、庭は嵐が来たみたいに滅茶苦茶だし、明日私どれだけ片づけに時間がかかるのか考えるだけでも恐ろしいわ!!」
その言葉を聞いたデュークとケンジは互いに顔を見合わせると、次の瞬間大声を上げて笑い出した。
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