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作戦の失敗
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お腹に力を入れたので傷口が痛む。体を折り曲げるとダグラスが彼女を庇うようにその前に立った。
主人のピンチを察したのか、騎士達の翼竜たちは一斉に巨大化して周囲をシャーっと威嚇し始める。騎士も剣を構えて戦闘態勢をとった。
「やっぱりあなた。あの時の女刑事ね。日和佐 愛さん。まさかこんなところにあなたも来ているなんて思わなかったわ」
「新宮 塔子! どうしてこんな異世界に来てまで人を殺すんですか! もしあなたが本物の聖女なんだったらお願いしますから戦争を止めさせてください! 人が大勢死んでいるんです!」
愛が必死で叫んでも塔子の心には響かないようだ。塔子は表情も変えずに答える。
「それは私のせいじゃないわ。この人たちが私にそう望んだから……それに人はいづれ死ぬものだから仕方ないわ。それが早いか遅いかの違いではなくて?」
(くっ! 彼女と会話をしても全く話にならない。警視庁のプロファイラーが言ってたように、塔子は恐らくサイコパスなんだ)
愛は塔子を説得することを諦めると状況を確認する。どう楽観的に考えても絶望的な状況だ。
(地上も空も全部敵に包囲されてる! このままじゃ全滅だわ!)
ダグラスが悔しそうに叫んだ。
「くそっ! テレンス大司教に聖女……まさかエヴァンが帝国の裏切り者だったとはな」
テレンス大司教が司教杖を動かすと中についている鈴が鳴った。そうして彼は満足そうに語り始める。
「すべてはこの日のためです。本当なら護りの少なくなった王城を今夜襲うつもりでしたが、計画を変更しました。まさかもう一人異世界から召喚されていたとは思ってもみませんでしたからね。彼女を排除するのが先だとの判断です。弟にナイフで刺されてもまだ生きているようですが、魔力もないのにしぶといですね」
「貴様ぁっ……!!」
テレンスの言葉にダグラスは怒りをたぎらせる。ダグラスはこんな状況なのに、触れれば肌が切れてしまいそうなほどの覇気を全身から放った。
あまりの気迫に、安全な場所にいるはずのテレンス大司教が一歩後ずさる。そうしてそれを隠すように、彼は司教杖を頭上に大きく上に掲げると、神兵と神官たちに命令を下した。
「まずはそこの女に死んでもらいましょう。この世界に異世界から来た女性は聖女様以外必要ありません!」
それを合図に神兵と神官たちが、一気に愛に向かって襲い掛かってくる。静かな夜が一変して人の声と剣の鋭い音、そうして魔力の弾が生成されて飛んでくるブォォォンという音で埋め尽くされた。
ダグラスが応戦しようと愛を背にして剣を振りかぶる。するとトーマスやガイル、エグバートやモリスら騎士達がその前でそれぞれ剣を構えた。そうして彼らは敵をなぎ倒しながら口々に叫んだ。
「団長! アイは俺たちが守りますんで、テレンスと聖女を倒してください!」
「あいつらを倒せるのは団長しかいません! お願いしますっ!」
彼らの言葉にダグラスは頷いた。もう聖女を倒す銃弾はエヴァンに撃ち尽くされてしまった。ダグラスは愛と目を合わせてから口笛を吹いてミリリアを呼び寄せる。
「ミリリアっ!」
ダグラスはミリリアの足に掴まって空中へと舞う。空中に放たれる魔力の弾を、人間離れした素早い動きでよけながらテレンス大司教のいる方向に飛んでいく。
だが途中でエヴァンの乗った翼竜に邪魔をされ、ダグラスはミリリアとともに体勢を崩してしまった。愛は肝を冷やす。
「危ないっ! ダグラスっ!」
そのままミリリアに振り落とされるのかと思われたが、ダグラスはミリリアを一回転させて曲芸師のようにその背に飛び乗った。愛はほっと一息つく。ダグラスが叫んだ。
「エヴァン! また俺と戦う気か! どちらが強いかは知っているだろう! しかも今の俺は超絶機嫌が悪い! 手加減はできずに一気に殺してしまうぞ!」
「ダグラス騎士団長。私が本当の実力を抑えていたとは考えてもいないようですね。いいでしょう。騎士団の本当の実力者が誰だったのか試してみましょうか!」
空中でエヴァンとダグラスが互いの翼竜に乗って睨み合っている。愛が空を見上げてハラハラしていると、トーマスが愛の腕をつかんだ。
「アイ! ボケっとすんな! 死にたいのかっ!」
ハッと気が付くと周囲は敵だらけ。あるものは剣で、あるものは魔力の弾を発射して命を狙ってくる。
「きゃあっ!」
トーマスに庇われてすれすれのところで剣の攻撃をかわした。愛は安堵のため息をつく。
「あ、危なかった……」
「心配すんな、アイ。このくらいのピンチはいつものことだからよ! こんな攻撃、当たるわけないだろう!」
「何強がってんの、トーマス! 油断してるとまた死んじゃうよ! ほらっ、後ろががら空きっ!」
ガイルがトーマスの背後に立って神兵の剣を受ける。愛も何とかしたいが、あちこちからランダムに飛んでくる魔力の弾を避けるので精いっぱいだ。正直、兵士の剣にまで注意を配る余裕は全くない。
(こんなの空手や剣道が強かったって、どうにかできるレベルのものじゃない!)
そんな時、愛の目の前にハムスターと雀の混ざったようなハーブルが飛んできた。背中にはポーションの小瓶が括りつけられている。気が付くと、周囲にはそんな使役魔獣が何十匹といるよう。
「そ、そんな、まさかっ!」
悲しそうな眼をしたハーブルは、指で器用に何かのボタンを押すと、そのまま愛の頬をかすめるように飛んで背後にいるガイルに突っ込んでいった。
刹那――――鼓膜が震えるような爆発音。
愛は耳の奥がキーンとなって、目線の上まで土煙が吹きあがったので目を閉じた。けれどもそんな土煙も激烈な戦闘の風ですぐに消し去られる。
ようやく愛が目を開けると、硬い地面が抉れている場所の中心にガイルが血まみれで倒れている。そうして彼は苦しそうに血の混じった咳を吐いた。
「ごほっ! ぐっ!」
「ガイルさんっ!」
「馬鹿っ! アイ、勝手に動くなっ!」
トーマスの声が聞こえるが、アイはガイルに向かって夢中で走った。腹の傷が痛むがそれどころではない。
「ガイルさんっ! 大丈夫ですか! あぁ、こんな! 酷いっ!」
「アイ、後ろっ! くぅっ!」
ガイルは片腕を吹き飛ばされた状態なのに、残された手で剣を持ち魔力の弾を放って迫る敵兵を倒した。愛は防刃ベストを脱いで、ガイルの無くなった腕の付け根を応急処置で縛る。ガイルが痛みに顔を歪めた。
「エグバート! ヒッグスっ!」
あちこちで同じような爆発音が聞こえて騎士達が一人一人と倒れていった。爆発の威力はすさまじく、皆が血まみれになって虫の息だ。
ガイルの出血を止めようにも、腕だけでなくあちこちから血が噴き出してきてどうしようもない。
(酷い……酷い……血が止まらない……)
愛は怒りに全身を燃やす。けれども愛には何もできない。自分の無力さに腹が立って仕方がない。
「こんな……こんな……契約に逆らえない使役魔獣を使って爆弾を起爆させるなんて……許せない! 絶対に許さない!」
「アイ、聞いてっ! 僕の翼竜に乗ってアイだけでも逃げてっ!」
ガイルに腕を掴まれて、呆然としていた愛はハッと気が付く。
ガイルは血まみれでもう目の焦点すらあっていない。もう自分の命が助からないことは分かっているのだろう。なのに自分の命よりも愛のことを何より心配してくれている。
(翼竜で飛んでもどうせ結界が張られていて逃げ切れない。ガイルさんはもうそんな判断もできないほど錯乱してるんだ……)
愛は大粒の涙を流しながら、震える手でガイルの残ったほうの腕を力強く握り返した。
「ガイルさん……そんなのできません! 私だけ逃げるだなんて……!」
「駄目だっ! ここはもう無理だ! 僕じゃアイを庇いきれない!」
どこかから飛んできた魔力の弾が三方向から同時にガイルに向かってきている。すべての弾をよけきることは到底無理だ。
「ガイルさんっ! 危ないっ!」
愛はとっさにガイルの体を抱きしめた。
「アイ、この馬鹿っ!」
ガイルが怒って片手で愛の手を振り払おうとするが、愛はもうどうでもよかった。
(どうせ聖女を倒すことができなければ帝国は終わる。ナーデン神教に改宗させられるくらいならここで死んだ方がまし!)
その瞬間、ふとダグラスの顔が思い浮かんだ。
(あぁ、こんなところで死にたくなかった。ごめんねダグラス……先に逝っちゃうかもしれない)
愛は泣きながらダグラスの方を見た。彼はエヴァンとの戦いを終え、いまはテレンス大司教と聖女を相手に苦戦しているようだ。
体中から血を流しているが、その勢いはいつもよりも増して激しい。もしかしてダグラスなら本当に彼らを倒してくれるかもしれない。
なのに一瞬だけ……ほんの一瞬だけ愛は彼と目が合った。それだけなのに、互いの気持ちが通じたように思う。
(ダグラス! 愛してる! 私、あなたを愛してる!)
戦闘の音に紛れて聞こえないはずなのに、ダグラスの声が耳にしっかりと響いてきた。
「アイッ! 避けろっ!」
主人のピンチを察したのか、騎士達の翼竜たちは一斉に巨大化して周囲をシャーっと威嚇し始める。騎士も剣を構えて戦闘態勢をとった。
「やっぱりあなた。あの時の女刑事ね。日和佐 愛さん。まさかこんなところにあなたも来ているなんて思わなかったわ」
「新宮 塔子! どうしてこんな異世界に来てまで人を殺すんですか! もしあなたが本物の聖女なんだったらお願いしますから戦争を止めさせてください! 人が大勢死んでいるんです!」
愛が必死で叫んでも塔子の心には響かないようだ。塔子は表情も変えずに答える。
「それは私のせいじゃないわ。この人たちが私にそう望んだから……それに人はいづれ死ぬものだから仕方ないわ。それが早いか遅いかの違いではなくて?」
(くっ! 彼女と会話をしても全く話にならない。警視庁のプロファイラーが言ってたように、塔子は恐らくサイコパスなんだ)
愛は塔子を説得することを諦めると状況を確認する。どう楽観的に考えても絶望的な状況だ。
(地上も空も全部敵に包囲されてる! このままじゃ全滅だわ!)
ダグラスが悔しそうに叫んだ。
「くそっ! テレンス大司教に聖女……まさかエヴァンが帝国の裏切り者だったとはな」
テレンス大司教が司教杖を動かすと中についている鈴が鳴った。そうして彼は満足そうに語り始める。
「すべてはこの日のためです。本当なら護りの少なくなった王城を今夜襲うつもりでしたが、計画を変更しました。まさかもう一人異世界から召喚されていたとは思ってもみませんでしたからね。彼女を排除するのが先だとの判断です。弟にナイフで刺されてもまだ生きているようですが、魔力もないのにしぶといですね」
「貴様ぁっ……!!」
テレンスの言葉にダグラスは怒りをたぎらせる。ダグラスはこんな状況なのに、触れれば肌が切れてしまいそうなほどの覇気を全身から放った。
あまりの気迫に、安全な場所にいるはずのテレンス大司教が一歩後ずさる。そうしてそれを隠すように、彼は司教杖を頭上に大きく上に掲げると、神兵と神官たちに命令を下した。
「まずはそこの女に死んでもらいましょう。この世界に異世界から来た女性は聖女様以外必要ありません!」
それを合図に神兵と神官たちが、一気に愛に向かって襲い掛かってくる。静かな夜が一変して人の声と剣の鋭い音、そうして魔力の弾が生成されて飛んでくるブォォォンという音で埋め尽くされた。
ダグラスが応戦しようと愛を背にして剣を振りかぶる。するとトーマスやガイル、エグバートやモリスら騎士達がその前でそれぞれ剣を構えた。そうして彼らは敵をなぎ倒しながら口々に叫んだ。
「団長! アイは俺たちが守りますんで、テレンスと聖女を倒してください!」
「あいつらを倒せるのは団長しかいません! お願いしますっ!」
彼らの言葉にダグラスは頷いた。もう聖女を倒す銃弾はエヴァンに撃ち尽くされてしまった。ダグラスは愛と目を合わせてから口笛を吹いてミリリアを呼び寄せる。
「ミリリアっ!」
ダグラスはミリリアの足に掴まって空中へと舞う。空中に放たれる魔力の弾を、人間離れした素早い動きでよけながらテレンス大司教のいる方向に飛んでいく。
だが途中でエヴァンの乗った翼竜に邪魔をされ、ダグラスはミリリアとともに体勢を崩してしまった。愛は肝を冷やす。
「危ないっ! ダグラスっ!」
そのままミリリアに振り落とされるのかと思われたが、ダグラスはミリリアを一回転させて曲芸師のようにその背に飛び乗った。愛はほっと一息つく。ダグラスが叫んだ。
「エヴァン! また俺と戦う気か! どちらが強いかは知っているだろう! しかも今の俺は超絶機嫌が悪い! 手加減はできずに一気に殺してしまうぞ!」
「ダグラス騎士団長。私が本当の実力を抑えていたとは考えてもいないようですね。いいでしょう。騎士団の本当の実力者が誰だったのか試してみましょうか!」
空中でエヴァンとダグラスが互いの翼竜に乗って睨み合っている。愛が空を見上げてハラハラしていると、トーマスが愛の腕をつかんだ。
「アイ! ボケっとすんな! 死にたいのかっ!」
ハッと気が付くと周囲は敵だらけ。あるものは剣で、あるものは魔力の弾を発射して命を狙ってくる。
「きゃあっ!」
トーマスに庇われてすれすれのところで剣の攻撃をかわした。愛は安堵のため息をつく。
「あ、危なかった……」
「心配すんな、アイ。このくらいのピンチはいつものことだからよ! こんな攻撃、当たるわけないだろう!」
「何強がってんの、トーマス! 油断してるとまた死んじゃうよ! ほらっ、後ろががら空きっ!」
ガイルがトーマスの背後に立って神兵の剣を受ける。愛も何とかしたいが、あちこちからランダムに飛んでくる魔力の弾を避けるので精いっぱいだ。正直、兵士の剣にまで注意を配る余裕は全くない。
(こんなの空手や剣道が強かったって、どうにかできるレベルのものじゃない!)
そんな時、愛の目の前にハムスターと雀の混ざったようなハーブルが飛んできた。背中にはポーションの小瓶が括りつけられている。気が付くと、周囲にはそんな使役魔獣が何十匹といるよう。
「そ、そんな、まさかっ!」
悲しそうな眼をしたハーブルは、指で器用に何かのボタンを押すと、そのまま愛の頬をかすめるように飛んで背後にいるガイルに突っ込んでいった。
刹那――――鼓膜が震えるような爆発音。
愛は耳の奥がキーンとなって、目線の上まで土煙が吹きあがったので目を閉じた。けれどもそんな土煙も激烈な戦闘の風ですぐに消し去られる。
ようやく愛が目を開けると、硬い地面が抉れている場所の中心にガイルが血まみれで倒れている。そうして彼は苦しそうに血の混じった咳を吐いた。
「ごほっ! ぐっ!」
「ガイルさんっ!」
「馬鹿っ! アイ、勝手に動くなっ!」
トーマスの声が聞こえるが、アイはガイルに向かって夢中で走った。腹の傷が痛むがそれどころではない。
「ガイルさんっ! 大丈夫ですか! あぁ、こんな! 酷いっ!」
「アイ、後ろっ! くぅっ!」
ガイルは片腕を吹き飛ばされた状態なのに、残された手で剣を持ち魔力の弾を放って迫る敵兵を倒した。愛は防刃ベストを脱いで、ガイルの無くなった腕の付け根を応急処置で縛る。ガイルが痛みに顔を歪めた。
「エグバート! ヒッグスっ!」
あちこちで同じような爆発音が聞こえて騎士達が一人一人と倒れていった。爆発の威力はすさまじく、皆が血まみれになって虫の息だ。
ガイルの出血を止めようにも、腕だけでなくあちこちから血が噴き出してきてどうしようもない。
(酷い……酷い……血が止まらない……)
愛は怒りに全身を燃やす。けれども愛には何もできない。自分の無力さに腹が立って仕方がない。
「こんな……こんな……契約に逆らえない使役魔獣を使って爆弾を起爆させるなんて……許せない! 絶対に許さない!」
「アイ、聞いてっ! 僕の翼竜に乗ってアイだけでも逃げてっ!」
ガイルに腕を掴まれて、呆然としていた愛はハッと気が付く。
ガイルは血まみれでもう目の焦点すらあっていない。もう自分の命が助からないことは分かっているのだろう。なのに自分の命よりも愛のことを何より心配してくれている。
(翼竜で飛んでもどうせ結界が張られていて逃げ切れない。ガイルさんはもうそんな判断もできないほど錯乱してるんだ……)
愛は大粒の涙を流しながら、震える手でガイルの残ったほうの腕を力強く握り返した。
「ガイルさん……そんなのできません! 私だけ逃げるだなんて……!」
「駄目だっ! ここはもう無理だ! 僕じゃアイを庇いきれない!」
どこかから飛んできた魔力の弾が三方向から同時にガイルに向かってきている。すべての弾をよけきることは到底無理だ。
「ガイルさんっ! 危ないっ!」
愛はとっさにガイルの体を抱きしめた。
「アイ、この馬鹿っ!」
ガイルが怒って片手で愛の手を振り払おうとするが、愛はもうどうでもよかった。
(どうせ聖女を倒すことができなければ帝国は終わる。ナーデン神教に改宗させられるくらいならここで死んだ方がまし!)
その瞬間、ふとダグラスの顔が思い浮かんだ。
(あぁ、こんなところで死にたくなかった。ごめんねダグラス……先に逝っちゃうかもしれない)
愛は泣きながらダグラスの方を見た。彼はエヴァンとの戦いを終え、いまはテレンス大司教と聖女を相手に苦戦しているようだ。
体中から血を流しているが、その勢いはいつもよりも増して激しい。もしかしてダグラスなら本当に彼らを倒してくれるかもしれない。
なのに一瞬だけ……ほんの一瞬だけ愛は彼と目が合った。それだけなのに、互いの気持ちが通じたように思う。
(ダグラス! 愛してる! 私、あなたを愛してる!)
戦闘の音に紛れて聞こえないはずなのに、ダグラスの声が耳にしっかりと響いてきた。
「アイッ! 避けろっ!」
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