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二話 憑き人
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俺がサツキさんと出会ったのは、今から一年ほど前だ。出会った、というか――正確には拾われたと表現する方がきっと正しい。
サツキさんに見出だされ、俺の人生は一変した。あれからまだ一年、もしくはもう一年。事態の変わりぶりに今さらながら驚いてしまう。
サツキさんに見つけてもらう前、俺はどん底の底の底にいた。
物心ついた頃から人ならぬ存在が見えていた。
幼い頃はそれが何なのか理解しておらず、恐怖心も芽生えていなかった。言葉を覚え、見たものを他人に伝えられるようになると、まず困惑させたのは両親だった。そんなものいないよ、と諭されるのだが、俺にははっきりと見えているのだから納得できようはずもない。小学校に上がり、己の目には他の同級生と違うものが見えているのだ、と理解するまでに俺はたくさんの失敗をしでかした。この世ならぬ存在がそこらじゅうにいると声高に主張して回るなど、今考えれば愚かとしか言い様のない行為だ。
それからは視える者が辿るお決まりのパターンだった。俺は周囲から嘘つき呼ばわりされ、疎まれ、遠まきにされ、仲間外れにされた。つまり、俺は完全にコミュニティから孤立したのだ。
自分には友達と呼べる人はひとりもいない。誰かを好きになったこともない。というより、自分に誰かを好きになる資格などないと思っている。俺が口を開くとみんな嫌そうにする。俺なんて、存在しない方がいい人間なのだ。
唯一、両親との関係が最悪でなかったことだけが不幸中の幸いだろうか。彼らは腫れ物に触るような扱いをしつつも、テーブルを囲んで食事を摂ったり、球技で遊んでくれたりした。ただ、休日に遠出してテーマパークで遊ぶことなどは一回もできなかった。俺が、変なものを見て怖がる可能性が高いからだ。
なんとか高校を卒業した後、俺は地元を出て都会にやってきた。家族との関係が悪化したわけではない。彼らの真綿のような優しさが苦しくなったのだ。きっと両親も、おかしな息子が家を出てほっとしたに違いないと思う。俺はあんな優しい人たちのそばにいるべきじゃない。
――だが、その判断が正しかったのかどうか、今となっては分からない。俺は過去のいつかの時点で、この世から去っていた方が皆のためだったのかもしれない。汚水と生ゴミの臭いがする路地に座り込みながら、ぼんやりとそんなことを思う。
もう何日もまともに食べていなかった。都会に出てから職を転々としていたが、細々と続けていた清掃のバイトもこのほどクビになってしまった。人とそれ以外の存在の区別がつかないのだから、仕事が長続きするはずがない。にこやかだった同僚の目が、化け物を見る目に変わる様を、一体何回見てきただろう。そのうえ泣きっ面に蜂で、再開発のために立ち退きを要求され、格安のオンボロアパートという住まいも失っていた。
ふらふらと彷徨った挙げ句に辿りついた、じめじめとした汚らしいコンクリートの地面にうずくまる。秋口の夕方が暮れようとしていた。鴉の鳴き声が俺を苛む。惨めだ。こんなの、もはや人間じゃない。野良犬だって俺ほどは惨めじゃないはずだ。
心臓の周りからひたひたとどす黒い感情が侵食してくる。この刺すように冷たい感情が、絶望というものだろうか。
何もかも分からなくなって、何もかもどうでもよくなった。あまりに馬鹿野郎しい。なぜこんなに頑張って生きてきたんだろう。なぜ生きなきゃいけないんだろう。生きてたって、何の見返りも、希望も、成し遂げたい夢だってないのに。
別にいいか、生きなくたって。薄汚れた獣は獣らしく、野垂れ死ぬのがお似合いだ。
「こんなところにいたんだ? 捜したんだよお」
思考を分断して突然割り込んできた声に、はっとする。
俯けていた顔を反射的に上げると、そこにはやたら胡散臭い男がいて、腰を屈めてこちらを覗きこんでいるのだった。カラーサングラスを無造作に外した相手が俺をしげしげと見てくる。妙に間延びした声と裏腹に、その人物の目つきは鋭い。
それ以上に視界に飛び込んでくるのが、柄シャツに幾何学模様のセットアップという、柄オン柄の攻撃的な服装だった。辺りは薄暗いのに、周囲を威圧するような派手な模様がはっきりと見える。
思考回路がさっと切り替わる。まずい。明らかにカタギではないチンピラに、こんな逃げ場のない場所で絡まれてしまうなんて。咄嗟に腕を前に持ってきて自らの体を抱くようにする――そして、内心で自分を嗤った。先刻まで死んでもいいやと自暴自棄になっていたのに、実際に身に危険が及んだらちゃんと防衛本能が働くなんて、人間とは皮肉な存在である。
男はよく見れば最初の印象より若かった。おそらく俺より年下の青年だ。だからといって、危機的状況が変わるわけでもない。
青年は目元を弓形に緩ませた。爽やかさはなく、キツネみたいな胡散臭さがさらにいや増す。
「初めまして。ぼくサツキっていいます。よろしくねえ」
「あ、あの……俺、金とか全然持ってないんで……」
「んー? 金って?」相手はぱちぱちと目をまたたく。「やー、清掃業やってる逸材がいるってうちらの情報網で話題になってたんだけど、パッと見ですごいって分かるね! 予想以上だよ。話に聞いてたより全然素晴らしいよ、君」
「はあ……?」
なんだか話が噛み合っていない。というか、何を言われているのかまったく理解できない。
――とりあえず、危害を加えられそうな感じではないかも。
となれば俺が取るべき行動はひとつだ。そろそろと立ち上がりながら相手の出方をうかがう。三十六計逃げるに如かず。
しかし、逃走は叶わなかった。一歩を踏み出す前に、当の青年が「ぎゃっ」と蛙が潰れたような叫び声を上げ、ひしと俺に抱きついてきたからだ。
え、なに、何? 身内以外の人間にこんなに接近されたのは初めてだ。なぜだかどぎまぎしてしまう。それにこの人、なんだかすごくいい匂いがする……なんて、うっとりしてる場合じゃないだろ。
イレギュラーすぎる状況に思考停止している俺の腕の中で、相手は泣きべそをかくぎりぎり一歩手前といった様子で面を上げた。顔が近い、近すぎる。俺の方が少し背が高いものの、初対面でしていい顔の距離ではない。
「ごめ、今そこにっ、虫が飛んできて!」
「え? 虫……ですか?」
至近距離から思わぬ言葉が飛び出てきて、目をしばたたいてしまう。この人、虫が苦手なんだ……この世に何も怖いものなんてないような外見なのに。
チンピラみたいな男がテンパっているのが妙に可笑しくて、ふっと笑ってしまう。そうしてから、笑うのなんていつぶりだろう、と心臓のあたりががすっと冷める。数年ぶりの笑みで、俺の口の端は引きつれのように不恰好に歪んでいた。
目の前の青年は落ち着きを取り戻したらしく、ややばつが悪そうな顔でごめんねえ、と軽く手を合わせる。
「初対面なのに変なとこ見せちゃったね。ぼく、足が六本以上ある生き物が苦手でさあ。それで、本題なんだけど」
す、とサツキと名乗った男が右手を伸ばす。何かを貰い受けようとするように、掌を上にして。
「君をスカウトしに来ました。良かったら事務所で話さない?」
「…………はい?」
スカウトって、なんだ? まさか芸能事務所のスタッフではあるまいし。もしかして、ヤクザの舎弟になれということなのか。
返事ができず困惑していると、
「あ、ちなみに反社じゃないからそこは安心して。ぼくのこのナリで誤解されがちだけど」
相手は上目遣いでこちらを見ながら「君さ、視える人でしょう?」と問うた。
その少しだけ低くなった声音に息を飲む。なぜ分かったのか。もしかしてこの人も〝同業者〟なのか。内心の疑念を読んだかのように、男はサングラスをかけ直しながら「ぼくも視えるんだよねえ」といたずらっぽく笑う。
「良かったらゆっくり話をしない? 詳しく内容を説明したいからさ」
「……行きます」
得体の知れない誘い。そのはずなのに。
俺は自分がためらいなくうなずいたことに驚いていた。
どうして是と答えたのかと問われたら――自分以外の視える人間の話を聞いてみたい。咄嗟にそう思ったからに相違なかった。
サツキさんに見出だされ、俺の人生は一変した。あれからまだ一年、もしくはもう一年。事態の変わりぶりに今さらながら驚いてしまう。
サツキさんに見つけてもらう前、俺はどん底の底の底にいた。
物心ついた頃から人ならぬ存在が見えていた。
幼い頃はそれが何なのか理解しておらず、恐怖心も芽生えていなかった。言葉を覚え、見たものを他人に伝えられるようになると、まず困惑させたのは両親だった。そんなものいないよ、と諭されるのだが、俺にははっきりと見えているのだから納得できようはずもない。小学校に上がり、己の目には他の同級生と違うものが見えているのだ、と理解するまでに俺はたくさんの失敗をしでかした。この世ならぬ存在がそこらじゅうにいると声高に主張して回るなど、今考えれば愚かとしか言い様のない行為だ。
それからは視える者が辿るお決まりのパターンだった。俺は周囲から嘘つき呼ばわりされ、疎まれ、遠まきにされ、仲間外れにされた。つまり、俺は完全にコミュニティから孤立したのだ。
自分には友達と呼べる人はひとりもいない。誰かを好きになったこともない。というより、自分に誰かを好きになる資格などないと思っている。俺が口を開くとみんな嫌そうにする。俺なんて、存在しない方がいい人間なのだ。
唯一、両親との関係が最悪でなかったことだけが不幸中の幸いだろうか。彼らは腫れ物に触るような扱いをしつつも、テーブルを囲んで食事を摂ったり、球技で遊んでくれたりした。ただ、休日に遠出してテーマパークで遊ぶことなどは一回もできなかった。俺が、変なものを見て怖がる可能性が高いからだ。
なんとか高校を卒業した後、俺は地元を出て都会にやってきた。家族との関係が悪化したわけではない。彼らの真綿のような優しさが苦しくなったのだ。きっと両親も、おかしな息子が家を出てほっとしたに違いないと思う。俺はあんな優しい人たちのそばにいるべきじゃない。
――だが、その判断が正しかったのかどうか、今となっては分からない。俺は過去のいつかの時点で、この世から去っていた方が皆のためだったのかもしれない。汚水と生ゴミの臭いがする路地に座り込みながら、ぼんやりとそんなことを思う。
もう何日もまともに食べていなかった。都会に出てから職を転々としていたが、細々と続けていた清掃のバイトもこのほどクビになってしまった。人とそれ以外の存在の区別がつかないのだから、仕事が長続きするはずがない。にこやかだった同僚の目が、化け物を見る目に変わる様を、一体何回見てきただろう。そのうえ泣きっ面に蜂で、再開発のために立ち退きを要求され、格安のオンボロアパートという住まいも失っていた。
ふらふらと彷徨った挙げ句に辿りついた、じめじめとした汚らしいコンクリートの地面にうずくまる。秋口の夕方が暮れようとしていた。鴉の鳴き声が俺を苛む。惨めだ。こんなの、もはや人間じゃない。野良犬だって俺ほどは惨めじゃないはずだ。
心臓の周りからひたひたとどす黒い感情が侵食してくる。この刺すように冷たい感情が、絶望というものだろうか。
何もかも分からなくなって、何もかもどうでもよくなった。あまりに馬鹿野郎しい。なぜこんなに頑張って生きてきたんだろう。なぜ生きなきゃいけないんだろう。生きてたって、何の見返りも、希望も、成し遂げたい夢だってないのに。
別にいいか、生きなくたって。薄汚れた獣は獣らしく、野垂れ死ぬのがお似合いだ。
「こんなところにいたんだ? 捜したんだよお」
思考を分断して突然割り込んできた声に、はっとする。
俯けていた顔を反射的に上げると、そこにはやたら胡散臭い男がいて、腰を屈めてこちらを覗きこんでいるのだった。カラーサングラスを無造作に外した相手が俺をしげしげと見てくる。妙に間延びした声と裏腹に、その人物の目つきは鋭い。
それ以上に視界に飛び込んでくるのが、柄シャツに幾何学模様のセットアップという、柄オン柄の攻撃的な服装だった。辺りは薄暗いのに、周囲を威圧するような派手な模様がはっきりと見える。
思考回路がさっと切り替わる。まずい。明らかにカタギではないチンピラに、こんな逃げ場のない場所で絡まれてしまうなんて。咄嗟に腕を前に持ってきて自らの体を抱くようにする――そして、内心で自分を嗤った。先刻まで死んでもいいやと自暴自棄になっていたのに、実際に身に危険が及んだらちゃんと防衛本能が働くなんて、人間とは皮肉な存在である。
男はよく見れば最初の印象より若かった。おそらく俺より年下の青年だ。だからといって、危機的状況が変わるわけでもない。
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「初めまして。ぼくサツキっていいます。よろしくねえ」
「あ、あの……俺、金とか全然持ってないんで……」
「んー? 金って?」相手はぱちぱちと目をまたたく。「やー、清掃業やってる逸材がいるってうちらの情報網で話題になってたんだけど、パッと見ですごいって分かるね! 予想以上だよ。話に聞いてたより全然素晴らしいよ、君」
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しかし、逃走は叶わなかった。一歩を踏み出す前に、当の青年が「ぎゃっ」と蛙が潰れたような叫び声を上げ、ひしと俺に抱きついてきたからだ。
え、なに、何? 身内以外の人間にこんなに接近されたのは初めてだ。なぜだかどぎまぎしてしまう。それにこの人、なんだかすごくいい匂いがする……なんて、うっとりしてる場合じゃないだろ。
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「え? 虫……ですか?」
至近距離から思わぬ言葉が飛び出てきて、目をしばたたいてしまう。この人、虫が苦手なんだ……この世に何も怖いものなんてないような外見なのに。
チンピラみたいな男がテンパっているのが妙に可笑しくて、ふっと笑ってしまう。そうしてから、笑うのなんていつぶりだろう、と心臓のあたりががすっと冷める。数年ぶりの笑みで、俺の口の端は引きつれのように不恰好に歪んでいた。
目の前の青年は落ち着きを取り戻したらしく、ややばつが悪そうな顔でごめんねえ、と軽く手を合わせる。
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「あ、ちなみに反社じゃないからそこは安心して。ぼくのこのナリで誤解されがちだけど」
相手は上目遣いでこちらを見ながら「君さ、視える人でしょう?」と問うた。
その少しだけ低くなった声音に息を飲む。なぜ分かったのか。もしかしてこの人も〝同業者〟なのか。内心の疑念を読んだかのように、男はサングラスをかけ直しながら「ぼくも視えるんだよねえ」といたずらっぽく笑う。
「良かったらゆっくり話をしない? 詳しく内容を説明したいからさ」
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