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気持ち
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携帯の、アラーム音が聞こえる。ゆっくりと身体を起こし、アラームを止める。ふう、と息を吐くと勢いよくベッドから降り、薄い水色のカーテンを開ける。空は綺麗な青空だった。最近、晴れる事が多くなった。まだ4月だとゆうのに、外に出ると少し汗ばんでしまう。日焼け止め、そろそろ買っておこうかな。学校の帰りにでも薬局に寄っておこう。
そんな事を思いながら、化粧ポーチを手に取り、芽生は洗面所へと向かう。
鏡を見る。ヘアバンドを手に取ると、洗顔を始める。洗顔用の石鹸は、パッケージが可愛いかったのと、好きなモデルさんがCMで紹介していたやつで、速攻で買ったものだった。今着けてるヘアバンドも、友達でお揃いで買ったやつだ。洗顔を終え、顔を拭くと、化粧ポーチへと手を伸ばす。中を開けると可愛いデザインの化粧道具が顔を出す。どれも、雑誌で紹介されてたり、今人気の商品などばっかりだ。芽生はできるだけ、流行りには敏感でいたかった。他の子達よりも可愛くいたかった。
今日はどうしようかな?いつもよりも、女の子っぽくしてみようかな?淡いピンク色のリップを取り出す。普段はあまりつけない色だった。髪の毛は少し巻いて、おろしてみよう。セーターは、白にして、春っぽくしてみよう。芽生はそう考えると、ワクワクした。
気づいてくれるかな?何か言ってくれるかな?
そう思いながら、芽生はファンデーションに手をとった。いつも、この時間は、1人の事だけを想って身支度をする。
制服に着替え、リビングへと向かう。
「あ、芽生。おはよう。テーブルの上にご飯あるから食べちゃって」母がスーツ姿でバタバタしながら言う。芽生の家は母子家庭で、母は朝から晩まで仕事詰めだった。「おはよう。ご飯ありがとう、明日は私作るよ」席に着きながら食パンを手に取る。パンの上にはべーコンと目玉焼きがのっており、美味しそうだった。
「本当?助かるわー、最近忙しくなってきて……亜弓?そろそろ起きなさーい!」母は妹の部屋に向かって怒鳴る。
「ほんと、最近ギリギリまで寝てるんだから。いっつも慌てて学校行くくせに」母はぶつぶつと文句を言う。
芽生はテレビに表示されてる時間を見る。7時2分。
後28分で会える。自然と、口元がにやける。
「………おはよ」妹の亜弓がリビングに来て言う。
亜弓はまだ中学3年生で、芽生とは違いセーラー服を来ている。
「おはよ」芽生はそう返すとテレビに目をやる。
女優の結婚の発表がされていた。学校では、この話しで持ち切りになるだろうな。
亜弓がパンを手に取りながら言う。
「お姉ちゃん、今日ケバくない?」「…うるっさい、ほっといてよ」ムッとしながら言う。
「なんか、気合い入ってる」「いいからアンタはさっさとご飯食べな」母が亜弓の頭を叩く。
「ごちそうさま」芽生が手を合わせると母は「はーい」と答えながら髪をいわく。
そんなに派手かな?やっぱりセーターは灰色に変えようかな。芽生は悩みながら食器を台所に持っていく。「あ、占い始まったよ」亜弓が言う。
テレビに目をやると、かに座が1位だった。
「やった」芽生は声にだして喜ぶ。やっぱり、セーターはこのままで行こう。
外に出ると、桜がはらはらと散っていた。昨日より少し涼しかった。
待ち合わせの所に目をやる。朝からずっと、想っている人がいた。気分が上がる。
「巧実!」名前を呼んで、近ずく。
「おう」巧実は芽生に気づき、笑いかける。
そんな、たいした会話でもないのに、芽生は少し緊張する。
「今日、早いね。巧実」「ほら、今日テストだからさ。緊張して」そう言いながら、2人は学校へと向かった。
「でも昨日、将太君と勉強会したんでしょ?」
巧実が笑う。
「全然。勉強なんかしてねぇよ。ずって喋ってばっかだった」それからずっと、今日のテストの話ばかりだった。
ねえ、違う話ししようよ。なんか、気づかないの?そう素直に聞ければいいのに、うまく言葉にならない。
朝からずっと、私は君の事考えて。いつもよりも、化粧の時間増やして。占いだって気にして。こっち見てよ。少しは私の事、気にしてよ。
ねえ、いつになったら君は。幼なじみじゃなくて、女の子として私を見てくれるの?こうやって、朝一緒に登校するのも幼なじみとしてじゃなく、私は……。
あ、そういえば、と巧実が言う。
「芽生はさ、もし世界が終わるとして、タイムリミットがあったら何して過ごす?」
「え?」なんだろう、いきなり。
「いや、昨日将太が急に聞いてきて。芽生だったらどうすんのかなって」
「巧実は何するの?」少し考えてから芽生は聞く。
「俺?俺は、普通に大切な人と過ごすよ」
そう言いながら巧実は、これってもったいないのかなーと呟く。
大切な人。その中に私は入っているのだろうか。
風が吹く。桜が宙に舞う。
芽生は?巧実が聞く。
私。私は………少し考えながら芽生は答える。
「………内緒!」
なんだよ、それー。不満げに巧実が言う。
いつか、自分はちゃんと言う事ができるのだろうか。
この気持ちを、ちゃんとあなたに。
そんな事を思いながら、化粧ポーチを手に取り、芽生は洗面所へと向かう。
鏡を見る。ヘアバンドを手に取ると、洗顔を始める。洗顔用の石鹸は、パッケージが可愛いかったのと、好きなモデルさんがCMで紹介していたやつで、速攻で買ったものだった。今着けてるヘアバンドも、友達でお揃いで買ったやつだ。洗顔を終え、顔を拭くと、化粧ポーチへと手を伸ばす。中を開けると可愛いデザインの化粧道具が顔を出す。どれも、雑誌で紹介されてたり、今人気の商品などばっかりだ。芽生はできるだけ、流行りには敏感でいたかった。他の子達よりも可愛くいたかった。
今日はどうしようかな?いつもよりも、女の子っぽくしてみようかな?淡いピンク色のリップを取り出す。普段はあまりつけない色だった。髪の毛は少し巻いて、おろしてみよう。セーターは、白にして、春っぽくしてみよう。芽生はそう考えると、ワクワクした。
気づいてくれるかな?何か言ってくれるかな?
そう思いながら、芽生はファンデーションに手をとった。いつも、この時間は、1人の事だけを想って身支度をする。
制服に着替え、リビングへと向かう。
「あ、芽生。おはよう。テーブルの上にご飯あるから食べちゃって」母がスーツ姿でバタバタしながら言う。芽生の家は母子家庭で、母は朝から晩まで仕事詰めだった。「おはよう。ご飯ありがとう、明日は私作るよ」席に着きながら食パンを手に取る。パンの上にはべーコンと目玉焼きがのっており、美味しそうだった。
「本当?助かるわー、最近忙しくなってきて……亜弓?そろそろ起きなさーい!」母は妹の部屋に向かって怒鳴る。
「ほんと、最近ギリギリまで寝てるんだから。いっつも慌てて学校行くくせに」母はぶつぶつと文句を言う。
芽生はテレビに表示されてる時間を見る。7時2分。
後28分で会える。自然と、口元がにやける。
「………おはよ」妹の亜弓がリビングに来て言う。
亜弓はまだ中学3年生で、芽生とは違いセーラー服を来ている。
「おはよ」芽生はそう返すとテレビに目をやる。
女優の結婚の発表がされていた。学校では、この話しで持ち切りになるだろうな。
亜弓がパンを手に取りながら言う。
「お姉ちゃん、今日ケバくない?」「…うるっさい、ほっといてよ」ムッとしながら言う。
「なんか、気合い入ってる」「いいからアンタはさっさとご飯食べな」母が亜弓の頭を叩く。
「ごちそうさま」芽生が手を合わせると母は「はーい」と答えながら髪をいわく。
そんなに派手かな?やっぱりセーターは灰色に変えようかな。芽生は悩みながら食器を台所に持っていく。「あ、占い始まったよ」亜弓が言う。
テレビに目をやると、かに座が1位だった。
「やった」芽生は声にだして喜ぶ。やっぱり、セーターはこのままで行こう。
外に出ると、桜がはらはらと散っていた。昨日より少し涼しかった。
待ち合わせの所に目をやる。朝からずっと、想っている人がいた。気分が上がる。
「巧実!」名前を呼んで、近ずく。
「おう」巧実は芽生に気づき、笑いかける。
そんな、たいした会話でもないのに、芽生は少し緊張する。
「今日、早いね。巧実」「ほら、今日テストだからさ。緊張して」そう言いながら、2人は学校へと向かった。
「でも昨日、将太君と勉強会したんでしょ?」
巧実が笑う。
「全然。勉強なんかしてねぇよ。ずって喋ってばっかだった」それからずっと、今日のテストの話ばかりだった。
ねえ、違う話ししようよ。なんか、気づかないの?そう素直に聞ければいいのに、うまく言葉にならない。
朝からずっと、私は君の事考えて。いつもよりも、化粧の時間増やして。占いだって気にして。こっち見てよ。少しは私の事、気にしてよ。
ねえ、いつになったら君は。幼なじみじゃなくて、女の子として私を見てくれるの?こうやって、朝一緒に登校するのも幼なじみとしてじゃなく、私は……。
あ、そういえば、と巧実が言う。
「芽生はさ、もし世界が終わるとして、タイムリミットがあったら何して過ごす?」
「え?」なんだろう、いきなり。
「いや、昨日将太が急に聞いてきて。芽生だったらどうすんのかなって」
「巧実は何するの?」少し考えてから芽生は聞く。
「俺?俺は、普通に大切な人と過ごすよ」
そう言いながら巧実は、これってもったいないのかなーと呟く。
大切な人。その中に私は入っているのだろうか。
風が吹く。桜が宙に舞う。
芽生は?巧実が聞く。
私。私は………少し考えながら芽生は答える。
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