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古代遺跡の出来事
第12話 魔力操作スキル
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月の魔女とよばれるまで
第12話 魔力操作スキル
エーベルと会話しつつ、沙更はおもむろに自分の魔力を動かしてみる。地球に居た時には動かした事すら無かったのに、セーナの魔力と一体化したこともあるのかあっさりと動かして見せた。
少し動かせるようになったと思ったら、今度は魔力の方が沙更の思いに反応するようになる。魔力が糸に変換されていく。その糸が糸巻きに巻かれていき、糸巻きに巻かれていく糸の量が増えていく。
糸巻き自体が何個も出来上がったのは数分後。エーベルは、それを見て沙更の才能の一端を見た気がした。
(魔力操作か、しかもあれだけの糸を数分で作り上げるとは思っている以上に魔力との相性は良いようだ)
魔力操作のスキルをこれほどに使いこなす時点で、魔力との相性が良いのは理解出来る。魔法士にとって、魔力との相性が良いと言うことは良いことである。大魔法の制御も簡単になりやすくなるからだ。
そういう点を考えると沙更の魔力操作のスキル自体、かなり高度なものだろうとエーベルは推測した。
「君に、我が知識と魔法を伝えておこう。魔方陣に魔力が満ちているとは言え、永久にとどまれると言うわけではない。時間は限られることから必要なことは教えておかねばなるまい?」
「エーベルさん、いろいろとありがとうございます。教えてもらえるだけでも、本来ならばかなりの栄誉なんですよね?」
「ああ、確かにそう捉える人間もいたな。子孫に対してのこと故に、気にしないで良い」
「エーベルさん、こう言うのは気持ちでもありがとうございますって言っておかないと受ける側としてですね」
「沙更はそっちのタイプか、まあ分かった任せる。余り時間が無いから、初級魔法だけになるがそれでもないよりはましだろう。セーナの魔力量で扱えば、モンスター相手でも通用するはずだ」
エーベルはそう言って、沙更に無詠唱や古代詠唱の方法。魔術関連の知識や魔力循環法などのスキルを教え込んでいく。
古代魔法士は、類い稀なる魔力と魔力操作と魔力循環のスキルに長けた攻撃魔法系を得意とする魔法士の総称である。沙更は、そのほかに治癒魔法や強化魔法なども扱うことが出来るのだが、現時点では覚えていないため扱うことが出来ない。
「強化魔法や付与魔法、武器などの修復魔法など多岐にわたる魔法があるが、それらは今は教えることが出来ない。だが、沙更の才能があればいずれ覚えることが出来るだろう。古代詠唱法も教えたことからそちらから使うことが出来るようになるかもしれないな」
「エーベルさん、いろいろと教えてもらえて助かりました」
「こちらとしてもセーナを助けることが出来た。それだけの為に、お前さんを呼んじまったんだ。怒られるなら分かるがお礼はないだろう」
「いいえ、手助けできる事があると言うことは良いことですよ。念願の魔法を覚えられましたしね」
「一応、四属性と治癒魔法の初級までは教えた。そこから先は古代詠唱法で使っていれば、多分次の魔法へと繋がっていくはずだ。どれがどうなるかは、沙更の使い方次第だ。頑張ってみると良い」
エーベルはそこまで言うと、魔方陣の魔力が無くなった事から姿が見えなくなった。沙更は、消えたエーベルに頭を下げつつも結合したセーナの身体を見ていた。
第12話 魔力操作スキル
エーベルと会話しつつ、沙更はおもむろに自分の魔力を動かしてみる。地球に居た時には動かした事すら無かったのに、セーナの魔力と一体化したこともあるのかあっさりと動かして見せた。
少し動かせるようになったと思ったら、今度は魔力の方が沙更の思いに反応するようになる。魔力が糸に変換されていく。その糸が糸巻きに巻かれていき、糸巻きに巻かれていく糸の量が増えていく。
糸巻き自体が何個も出来上がったのは数分後。エーベルは、それを見て沙更の才能の一端を見た気がした。
(魔力操作か、しかもあれだけの糸を数分で作り上げるとは思っている以上に魔力との相性は良いようだ)
魔力操作のスキルをこれほどに使いこなす時点で、魔力との相性が良いのは理解出来る。魔法士にとって、魔力との相性が良いと言うことは良いことである。大魔法の制御も簡単になりやすくなるからだ。
そういう点を考えると沙更の魔力操作のスキル自体、かなり高度なものだろうとエーベルは推測した。
「君に、我が知識と魔法を伝えておこう。魔方陣に魔力が満ちているとは言え、永久にとどまれると言うわけではない。時間は限られることから必要なことは教えておかねばなるまい?」
「エーベルさん、いろいろとありがとうございます。教えてもらえるだけでも、本来ならばかなりの栄誉なんですよね?」
「ああ、確かにそう捉える人間もいたな。子孫に対してのこと故に、気にしないで良い」
「エーベルさん、こう言うのは気持ちでもありがとうございますって言っておかないと受ける側としてですね」
「沙更はそっちのタイプか、まあ分かった任せる。余り時間が無いから、初級魔法だけになるがそれでもないよりはましだろう。セーナの魔力量で扱えば、モンスター相手でも通用するはずだ」
エーベルはそう言って、沙更に無詠唱や古代詠唱の方法。魔術関連の知識や魔力循環法などのスキルを教え込んでいく。
古代魔法士は、類い稀なる魔力と魔力操作と魔力循環のスキルに長けた攻撃魔法系を得意とする魔法士の総称である。沙更は、そのほかに治癒魔法や強化魔法なども扱うことが出来るのだが、現時点では覚えていないため扱うことが出来ない。
「強化魔法や付与魔法、武器などの修復魔法など多岐にわたる魔法があるが、それらは今は教えることが出来ない。だが、沙更の才能があればいずれ覚えることが出来るだろう。古代詠唱法も教えたことからそちらから使うことが出来るようになるかもしれないな」
「エーベルさん、いろいろと教えてもらえて助かりました」
「こちらとしてもセーナを助けることが出来た。それだけの為に、お前さんを呼んじまったんだ。怒られるなら分かるがお礼はないだろう」
「いいえ、手助けできる事があると言うことは良いことですよ。念願の魔法を覚えられましたしね」
「一応、四属性と治癒魔法の初級までは教えた。そこから先は古代詠唱法で使っていれば、多分次の魔法へと繋がっていくはずだ。どれがどうなるかは、沙更の使い方次第だ。頑張ってみると良い」
エーベルはそこまで言うと、魔方陣の魔力が無くなった事から姿が見えなくなった。沙更は、消えたエーベルに頭を下げつつも結合したセーナの身体を見ていた。
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